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2025年3月15日土曜日

【合唱研第40回:活動報告】音下がり対策

  3月15日(土)の午前中,水沢教会で第40回になる活動を行いました。バス3名,テノール4名,アルトとソプラノはそれぞれ12〜3人でしたので三十名強の参加でした。前回水沢南地区センターの音楽室での活動では,「音下がり」という大問題に直面したので,今日はなんとか解決策を見出したいと思いながら会場に向かいました。

 はじめの発声の時間には,体の使い方についての質問がありました。腹部を絞った後ゆるめることについてでした。皆でチェックし合いながら,呼気動作後の筋肉の緩み具合について考えました。

 楽曲の練習に入る前に,ハンドサインを体験してみました。コダーイ・システムで使っているものです。これによって,音高想起の精度を上げることに取組みました。予想通り,音程が清潔でなく「ピシッ」とその高さにはまる感じがあまりなかったので,よくない音程の部分を何度の検討してやり直しながら音程感覚を鍛えました。

 ア・カペラのパレストリーナは《Agnus Dei》に取組みました。順番では《Sanctus》だったのですが,《Agnus Dei》のほうが順次進行が多かったので,音高を想起しやすいのではないかと考えたのです。アルト,バスと全員でおさらい(移動ド唱法)し,完全4度の上がりや下がりが不安定だという弱点がみつかりましたが,音の下りはだいぶなくなりました。

 その後テノールをおさらいしたのですが,これが下がりまくり!ということは,高音域で音高調節機構をうまく操作できないという新たな課題ということです。発声法の問題ですね(「音程優先」で歌うことへの価値づけの問題もありますが…)。今回は歌詞唱までは進みませんでした。

 後半はラターの《Look at the world》を歌いました。リフレインされる「Prase to thee oh Lord…」の部分を取り上げ,「音下り対策」を施しました。少しずつ下がり幅は少なくなったのですが,解消とまではなかなかいきません。他の歌いづらいところの歌い慣れ練習などをし,最後に通して歌ったところ,ア・カペラになる「Prase to thee oh Load…」の部分がほとんど下がりませんでした!本日の成果が現れて嬉しく思いました。

 最後に《For the beauty of the earth》の最後,拍子が変わるところをゆっくり繰り返し,表紙の変化に慣れることをやりました。

 「音下がり」解決に向けて,次回は発声法の工夫にも取り組んでみたいと思っています。次回は3月30日(日)これも9:30〜12:00(水沢南地区センター)です。よりよい音楽目指して,またいろいろなことに挑戦しましょう。

2025年9月8日月曜日

【宮古木曜会合唱団】言葉を伝えることの難しさ

 9月7日(日)の午後,宮古市の磯鶏幼稚園のホールで宮古木曜会合唱団の強化練習をしてきました。ソプラノ3名とアルト2名は宮古在住者,アルト1名は大船渡,テノールは2名が宮古在住者で2名が盛岡から,バスは1名が宮古在住者で2名が花巻からと,各地からの参加がありました。また男声が充実していたのがこの日の特徴でもありました。

 10月19日(日)の宮古市民文化祭まで,わたしの練習日は9月25日(木)(午前中は千徳小学校)の通常練習と10月5日(日)の強化練習のみなので,今回は宮古市民文化祭での演奏曲を中心に練習しました。

 いずれの曲も音としてはそう難しくはありません。でも,言葉を伝えるとなるとなかなかそのための息づかいができません。音符の長さにとらわれたり音の高低に影響されたりせずに,日本語では音符の長さを伸び縮みさせながら内容を思い浮かべて発音で伝えようとする意識が大切です。ドイツ語になるとさらにハードルが上がります。ここを越えなければ「歌」「音楽」になりませんから,何度も吟味しながら息づかいのコントロールを練習しました。

 残った時間でビクトリアの《O magnum mysterium》を練習しました。最初に1回通した時は音の下がり様がとても酷かったのですが,表現の練習しているうちに音下がりがほとんどなくなりました。やはり音下がりそのものをターゲットにして練習するのではなく,丁寧に表現することの練習を重ねるうちに(身体を正しく使えるようになるから?)音下がりを克服できるようです!
 音はとれていて通して歌えています。表現の課題は「音楽の自律的なあゆみ」だと感じました。盛岡某高にも共通していることで私自身にとっての大きな課題です。《O magnum mysterium》では①大切な言葉のアクセントに向かう音楽の流れを意識し表現する,②(ポリフォニーなので)その流れを表現しているパートをその箇所のリーダーと捉えて,他のパートはリーダーの音楽の運びに合わせる,ことをやってみました。なんだかいい感じです。指揮しなくても音楽がダレない感じでした。

 以前に比べだいぶ力をつけてきた感じの宮古木曜会合唱団です。今後さらに力を伸ばしていけるようがんばります。

2025年11月9日日曜日

【合唱音楽研究会奥州】「声楽体力」

 11月8日(土)のお昼前に在来線に乗って水沢駅に行き,日曜日には閉まっている「ROLLING ROLLING BAKE」というこじゃれたお店に寄って昼食がわりのアップルパイとチョコチップ・スコーンを買ったり,水沢公園内のベンチでそれを食べたりしながら,歩いて水沢南地区センターに行き,第57回となる合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。

 この週,火曜日夜には盛岡バッハ・カンタータ・フェライン,水曜日は盛岡某校から岩手大学合唱団,木曜日は宮古市連合音楽会中学校の部から宮古木曜会合唱団,金曜日は同小学校の部から盛岡誠桜高校音楽部定期演奏会,とみっちり音楽的な刺激を受けていました。その流れの中で,最も本番が近く(11月22日!)仕上がりの及んでいない合唱音楽研究会奥州の音楽をなんとか引き上げなければ,と考えながら活動に向いました。久しぶりの土曜日開催のせいか,あるいは金ケ崎町でも江刺でも町の音楽的な催し物が午前中にあったせいか,開始時の人数が少な目で心配したのですが,そのうちだんだん人が増えいつも並の30名ほどになりました。

 発声に続いてまずラターの楽曲から始めました。先週水沢教会で行われた礼拝で歌わなかった《All things bright and beautiful》を最初に母音(「a」とか「o」とか)で歌い,音と音楽を整えてから歌詞で歌いました。続けて他の3曲もざっと通しながら歌いました。《Look at the world》の無伴奏になるところの音下がりに苦戦したので,①和音の分析(各パートの役割の確認)や,②フレーズの最後に気を抜く癖の自覚,に時間をかけました。

 後半はパレストリーナ。まず久しぶりに《Kyrie》を歌ってみたらそれほど音下がりがなかったので,そのまま《Gloria》,《Credo》《Sanctus》《Benedictus》《Agnus Dei I》《Agnus Dei II》とまずは通してみました。最大の課題だった「音下がり」はおおむね見られませんでした。《Look at the world》では下がったのに,なぜ?と考えたのですが,先週あたりに有志(主に女声)でパレストリーナについてのパート練習をしたということなので,その成果なのかとも思いました。新シーズンはパート練習も考える必要がありそうです。

 しかし,始めの《Kyrie》こそレガートな歌い出しでしたが,曲が進むにつれて「音符歌い」が顕著になり,最後のあたりはもう「音楽」でなく「音の羅列」になっていました(でもとりあえず止まらず,皆一緒に最後に終われた点を褒めました!)。そこで次のことをお話ししました。①「様式」が違う(レガート=「一筆書き」の音楽にすべし),そのためには②発声の基本を大切にすること(お腹からの息を流し続けること),それを維持するには③「声楽体力」を鍛える必要があること,などです。歌うことは運動です。運動を維持するには筋力が必要です。《Kyrie》から《Agnus Dei》まで30分近く歌い続けるための筋力=「声楽体力」をつけることも次なる課題です。

 11月22日(土)の第2回研究発表会まであと2週間。その間11月16日(日)の1回の練習となりました。より良い音楽を表現できるように共にがんばりましょう!

2025年6月16日月曜日

【合唱研第47回:活動報告】音楽に真摯に向き合うこと!

  6月15日(日)の午後,水沢南地区センターの音楽室で合唱音楽研究会奥州の47回目の活動に取り組みました。約30名が参加しました。

 発声では,一通り終えたところで「ソプラノの音域が十分でない」とのご指摘をいただき,ソプラノだけ高音域まで安定して響かせる発声練習を加えました。最近の(でもないか)課題は「音下がり」でしたので,音下がりへの対策のイメージももちつつ行いました。

 少しの間,前日に行われた県南部某合唱団の演奏会に出た人2名,聴いた人3名の感想を交流しました。他の人が音楽をどのように聴いてどのように評価しているかについては,普段はほとんどわかりません(だから,演奏会後にいっしょに飲んだりすると交流できて楽しいんですよね)。言葉にしてみることで自分とは違う聞き方や評価に出会えるのだと思い,これもまた合唱音楽の幅を広げることに繋がると思いました。

 ピアノ伴奏の八木絵未さんが早めに来てくださったので,《Look at the world》のア・カペラでのリフレインのフレーズから練習しました。歌詞なしではレガートに歌えるのですが,言葉がつくと音符歌い&音程まで悪くなる傾向は相変わらずでした。でも妥協せずパートごとに取り出してより良いと思う音楽の方向に進めるように取り組んでみました。その結果,ア・カペラの部分では音がほとんど下がらなくなっていき,合わせてそれ以外の所の音程の悪さにも気づき修正できるようになっていきました。続いて《For the beauty》でしたが,やはり「普通」に歌い出すと音程がアバウト過ぎ!しかしよい音程に戻るのもこの日は早かったです。耳や音高調節の精度が高まったのでしょう。学びの成果ですね。一方で気持ちが「正しく表現」することに向かうと,歌詞の中身が伝わってきません。「上手なことは良いことだし上手でありたいけれど,それがゴールではなくて,伝えたい思いが歌から伝わってくるってことを大切にしましょう」と基本の基本を確かめました。あらためて,音楽に真摯に向き合うことしかないということを思い知らされた感じがしました。

 最後の1時間は《Gloria》。歌詞の発音と意味を再確認し,音読して口馴れしてから歌詞をつけて歌ってみました。以前は一回で最後まで通ることはなかったのですが,今回はほほ通せるようになりました。音下がりもほとんどありませんでした(「ほぼ」とか「ほとんど」とか限定つきですが…)。

7月21日(月・祝)岩手県民会館中ホール:盛岡第三高等学校音楽部「第39回定期演奏会」を宣伝し忘れました(チラシ&ポスターはまだ…大丈夫か?)。

 次回は7月12日(土)の午前中(場所は未定…水沢教会か龍昇殿)です。パレストリーナは《Credo》を中心にルネサンス音楽の「様式」に近付けるように取り組みたいと思います。みなさん,ぜひいらしてください。

2025年8月9日土曜日

【合唱音楽研究会奥州】少しずつ成長。でも音下がりがやはり課題です。

 8月9日(土)の午前中(9:30〜12:00),水沢教会で第50回となる活動を行いました。胆江合唱祭は10月12日,楽曲はラター2曲と《ぜんぶ》,第2回発表会は11月22日でラター4曲とパレストリーナのミサ・ブレヴィスの全曲,と当面のゴールが決まっての活動となりました。本番が控えていますから,「体験」だけで終わらせるのではなく「実現」までいかなければなりません。「実現」への取組みが本当の意味での「音楽すること」だと考えています。

 発声練習では,久しぶりに横隔膜の動きを確かめました。息を送るポンプに力がないと喉が無理をしてしまいます。それを避けるための取組みの一つです。

 伴奏者がお休みだったので,この日はパレストリーナのミサ・ブレヴィスからまず《Sanctus》に取組みました。歌詞ではなく「音」でです。前回はとてもいい感じで《Credo》を終えたのですが,今回は元にもどっちゃった感じでした。改善をめざして吟味していくと,喉に頼って歌うことが原因しているように感じました。特にソプラノにその傾向が強く,ソプラノ抜きでアンサンブルしたときの音下がりは改善してきました。しかし,旋律を一筆書きで歌おうとする息の運び方は,皆さんだいぶ身についてきた感じです。また楽曲を思い出すのにも時間があまりかからなくなってきました。

 続いて前半三声で後半は四声のホモフォニーになる《Benedictus》も歌ってみました。そして《Agnus Dei II》に取り組みました。ソプラノが同度のカノンなので,音下がり改善のヒントになるのではないかと思ったのです。《Sanctus》より少々改善し,音楽を思い出すにもほとんど時間がかかりませんでした。少しずつ成長してはいます!

 次回は8月24日(日)の14:00〜17:00水沢南地区センター音楽室です。楽曲は《Agnus Dei I》と,《Sanctus》以降の楽曲を歌詞で歌うこと。みなさん,予習して集まり,よりよい音楽体験ができるようにしましょう!

2026年1月22日木曜日

【宮古木曜会合唱団】ア・カペラの難しさにチャレンジ


 1月22日(木)の夜,宮古木曜会合唱団の通常練習に行ってきました。演奏会まで私のレッスンはあと5回となりました。

 私が振るのは第1部「ヨーロッパ音楽の愉しみ」です。5曲のうち1曲だけギター伴奏ですが,あとは無伴奏,ア・カペラです。ア・カペラについては,合唱音楽研究会奥州で「音下がり」の課題に直面し(でも十分に解決できず),それからいつも課題意識をもって取組んでいるところです。

 この日は発声練習の最後に「音階への感覚の矯正」に取組んでみました。音階を正しく表現できるか,ってことです。傾向としては,
上りでは
 ①導音が低め,
 ②三度の音が不安定,
 ③ピークの音に届いたところで息の流れが止まる,
下りでは
 ④全体に下りの幅が広すぎる,
 ⑤特に(動き出しの)導音が低め,
といったことがみられました。これらの原因としては,音高(音程)感覚の不正確さも考えられますが,発声上の問題の場合もあります。それらを丁寧に聴き分けて「矯正」してみました。その後,ビクトリアの《O MAGNUM MYSTERIUM》から練習を始めました。すると,思ったよりは「音下がり」が現れませんでした。身体という楽器の調整の問題ですから,音階のトレーニングって大切なのですね。

 表現の練習としては,ルネサンスの宗教曲《O MAGNUM MYSTERIUM》はラテン語でポリフォニックです。ですから,言葉のアクセントを生かしたフレージングを確かめ,強調して表現する練習をしました。続いての《El noi de la mare》は6/8拍子が「もたれる」ので,テンポの維持と延している音で音楽することをお願いしました。最後に2曲の《子守唄》は…ドイツ語が読めていないので,ドイツ語の口馴れ言葉のニュアンスの表現から取り組みました。

 あと4回!効率よく取組んでしあげていきたいと思いました。

2025年7月13日日曜日

【合唱研第48回:活動報告】耳を育てよう

 7月12日(土)の午前中(9:30-12:00),奥州市の水沢教会で48回目となる合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。土曜日の午前中のせいか,アンサンブル・コンフオーコの演奏会後一息ついているのか,参加者は少なめの20名ほどでしたが,4パートが揃って歌うことができました。

 久しぶりに集まった感じがなぜかしたので,発声法についても基本的なこと,たとえば胸郭&横隔膜の動きや自然な吸気の作用など時間をかけて確かめました(アクシデントもありましたが皆様のお働きによって事なきを得ました。感謝いたします m(._.)m)。

 その後,持参した《MIssa brevis》の音源を聴きながら《Gloria》を歌ってみました。音下がりへの対策です。演奏中に音が下がらない演奏をたくさん聞いて慣らすことで調を保つ感覚,あるいは調がずれる感覚を身につけられるのではないかという考えです。良い物にたくさん触れればそれが「普通」になります。つまり「「普通」のレベル」が上がります。同様に良い音楽を聴き慣れれば音楽における「普通のレベル」が上がると思ったのです。

 実際にやってみると,音源を聞いた直後や音源に合わせて歌った直後は,音源がなくてもほとんど音下がり現象は起きません。でもしばらく自分達だけで歌っていると,音の取り方がルーズになって下がり始めます。ですから現時点での結論としては,月2回だけ頑張るだけでは身につかないので普段から何度も聞いて自分の耳を育てましょう,ということになりました。歌う(発声する)ということは筋肉運動ですから!

 次回は"Credo"に挑戦です。音だけでなく歌詞も身についていないので,普段から何度も取り組んで「普通」のことにしていきましょう。

 終わりに,7月6日(日)のアンサンブル・コンフオーコの演奏会をテーマに感想を交流しました。聴いた人,歌った人,双方の感想を聞くことができました。また7月2日の県高校合唱祭を聴いてくださった方もありましたので,感想をお聞きしました。こういうことも音楽や演奏への理解を深めることにつながると思っています。

【お詫び】次回の活動日を7月27日(日)とお知らせしていたのですが,1日早めて7月26日(土)に変更いたします。場所は水沢南地区センター,時間は(変則的ですが)13:20〜16:20とします。急な変更で申し訳ございません。たくさん練習し成果をもって集まれるといいですね。よろしくお願いします。

2025年2月23日日曜日

【合唱研第39回:活動報告】無伴奏の「Benedictus」と「Sanctus」

  2月22日(土)の午後,奥州市の水沢南地区センターの音楽室で,39回目となる活動を行いました。今回はピアノ伴奏者はお休みでしたので,3時間ずっと伴奏なしでした!

 発声練習では体の使い方を再確認しました。腹部の筋肉の動きを可視化するために手を当て,二人組で見合ったりもしてみました。

 まずはパレストリーナです。前回《Credo》をなんとか終わらせた(ことにした)ので,今回のプランは①《Benedictus》の後半の「Osannna」,②同前半の「Benedicutus…」,③「Sanctus」と考えて臨みました。

 ①の「Osannna」はホモフォニックかつ短いので,音を出しやすいと考えて最初に取り組みました。慣れることも狙いながらまずは移動ド唱法で全パートを全員で音出ししました。その後自分のパートを移動ドの階名唱で歌い,音楽としてハモってみました。その後,歌詞を簡単いさらって,歌詞で歌ってみました…案の定ハモリは崩れました。残念でしたが,今回は先に進むことを優先し,次に移りました。

 ②「Benedictus…」部は3声部なので,少しでも早く進めるかと思い取り上げました。もちろん最初は移動ド唱です。①で経験したことに加えて,これまで経験の積み重ねによって,各パートともほぼ1回通すだけの移動ド唱で旋律のおおよそを掴めるようになりました!これは大きな進歩,成長,熟達です!その後歌詞を付けたのですが…①同様でした。

 めげずに③の「Sanctus」に取り組みました。こちらは後ろの「Osannna」(これはポリフォニック)を確かめ,その前の「gloria tua」を確かめ…。このあたりで行き詰まり,疲れてきたので,残りの前半部分は次回やることにしました。

 最後にラターの「Look at the world」の四部合唱部分の歌い方を吟味しました。全体として英語の音を出すだけで精一杯な歌い方をしていたからです。「Prase to thee, Oh Load for all creation…」の意味と心持ちとそれを表す読み方(ディクション)を主旋律で確かめ,そのまま自分のパートで歌うという練習をしました。

 今回(も)徹底的にやった階名唱について。盛岡某高音楽部の指導の際に遅くまで残って練習している吹奏楽部を見ながらいつも気になっていたことなのですが,吹奏楽部の人つまり器楽奏者は必ず「階名唱」をすると思うのです(心の中でかもしれませんが)。でないと運指できません(もちろんその階名唱に「音高や音程を伴っていない」可能性はあります)。一方,合唱の方々は楽譜を見てすぐに歌詞で歌いたがります(ピアノで音をとるなどして)。それで何が悪いのだ?と思われるかもしれません。小学生音楽あるあるなのですが,副旋律をそうやって覚えた後に歌詞のシラブルと音高を分離できないのです。人は赤ん坊の時,周囲の大人が話す音色が変化する旋律からシラブルを切り出して認識することで言語を獲得していくと言われています。ですから音高と言葉をセットで覚えようとすることは,耳に入りやすいし自然なことではあります。しかしその結果,音高だけを取り出すことが難しくなるので,ハーモニーを作ろうとしたり音高を吟味しようとした時に自由が効かなくなってしまうことが多いのです。そこで歌を覚える際には歌詞から一度離れて,音高(とリズム)だけを取り出して旋律を覚え,それの後に歌詞をつけるという順で覚えることも方法としてよいと思っているので,階名唱の経験に多く取り組んでもらっているというわけです。

 ちなみに,「移動ド」でやるのは(以前から何度も書いているように思いますが)機能和声法における和音の機能や各音の役割を感覚として覚えてもらいたいからです。「ドミナントの響き」とか「導音の方向性」とか…。

 今回,大きな課題が再び現れました。それは音の「下がり」問題です。無伴奏で歌い進めていくとどうしても半音から全音(短2度から長2度程度)下がってしまうのです。よくあることではありますが,その原因を明確にできませんでした。特徴は「全パートとも(ハモっているようにしながら)下がっていく」,「(どこまでも下がるわけではなく)半音から全音程度下がる」ということです。聴覚的な音高弁別の精度が低いことに拠ると思うのですが…。原因と対策が今後の課題です。

 次回は3月15日(土)です。午後にZホールSP合唱団の練習が入った関係で,なんと9:30〜12:00(水沢教会という設定にしてしまいました。その次は3月30日(日)これも9:30〜12:00(水沢南地区センター。こちらは当初ZホールSP合唱団の練習が午後にあったのでこの時間に設定したのですが,ZホールSP合唱団の練習日が変わってこの日の午後は無くなったのですが,活動場所の予約の関係で午前の時間のままということになりました。今年度あと2回で「Sanctus」と2つの「Agnus Dei」の音を出そうと思っています。皆さんのご参加を,お待ちしています!

2025年10月27日月曜日

【合唱音楽研究会奥州56】初の礼拝参加&ラストスパート

 10月26日(日)は,午前も午後も合唱音楽研究会奥州の活動(第56回)に取り組みました。(第53回はこちら。第54回は胆江合唱祭前日,第55回は胆江合唱祭当日。)


 この日は9:30に水沢教会に集合し少し声出しをした後,10:30からの礼拝(後端前第9主日)に参加させていただき,4曲歌わせていただきました。①開会直後の「前奏」として《For the beauty of the earth》,②礼拝の中頃の「特別讃美」として《Look at the world》,③礼拝を閉じた直後の「後奏」として《I will sing with the spirit》,④礼拝終了後に「アンコール」として《ぜんぶ》でした。

 礼拝に参加するとたくさんの気づきがあります。例えば歌詞に出てくる「主」とか「神」とかいった存在が説教や賛美歌の中により具体的になって登場します。また,ミサ通常文の「Credo」と同じ内容が礼拝では毎回「使徒信条」として唱えられています。私たちが音楽(あるいは音楽作品)として接している楽曲のバックグラウンド・背景,あるいは「前提」,もしかすると「常識」のようなもの,これらに気づき知ることは表現の上でとても大切なこととあらためて感じました。有難い機会をくださった伊藤牧師さんおよび水沢教会の教会員のみなさまに感謝いたします。

 午後にはいつものように14:00〜17:00の3時間で11月22日の第2回研究発表会に向けた練習を行いました。前回の胆江合唱祭の本番でラターには一区切りがついたので,ここからは私たちにとって難関のルネサンス&ア・カペラ合唱曲であるパレストリーナの《ミサ・ブレヴィス》に取り組みました。
 まずは前々回の活動の続きとして《Credo》の後半から部分ごとの合わせを進めました。歌詞なしで音を確かめ&音楽を作り,歌詞の読み方を復習し,アンサンブルを整理する,といった流れでした。この繰り返しでなんとか《Credo》を終え,《Sanctus》《Benedictus》《Agnus Dei I》そして《Agnus Dei II》と最後まで音下がりがほとんど無いまま歌い進むことができました!
 聞くところによると会員の中で音取り用音源を作ってくださった方がいて,それを何度も聴きながら練習に取り組んできた方がたくさんいらっしゃったようですし,11月1日にはソプラノではパート練習を予定しているそうです。「より良い音楽をしたい」という欲求がエネルギーを生み出すのだと思います。素晴らしいことだし,嬉しいことです!

 発表会まであと2回練習があります。「音下がりなく通すことができた」というだけで満足せず,さらに良い音楽になるように,共にがんばりましょう!!

2025年3月16日日曜日

【ZホールSP合唱団・07】課題は山積,ともに頑張りましょう!

  3月15日(土)と16日(日)に,ZホールSP合唱団の男女別練習を行いました。

 3月15日(土),午前中に合唱音楽研究会奥州の活動で「音下がり」問題に取り組んだあとの午後,Zホール2階の会議室で女声だけの練習を行いました。前回の女声練習は合唱に慣れているアンサンブル・コンフオーコの方々がそちらの練習のため欠席でしたが,今回はそれらの方々もご参加くださいました。しかし全体としては少なめ(特にメゾとアルト)でした。

 女声合唱のメドレーの復習,そして混声合唱曲のおさらいをしました。もう音取りではなく音楽作り(もちろん音取りしながらも音楽作りは進めてきてはいるのですが)に入っています。しかし,基礎的なことでつまづきました。次のようなことでした。
①パートの音が揃わない…各自で音高感覚にずれがあり,パートの音高に幅があります。
②音域による強弱の差が大きい…高い音は強く大きく,低い音は聞こえない,そのまま歌っている。
③声は出ているけれど音楽のイメージがない…歌詞で歌っていることを伝えるような音が出てこない。

 「この曲でやっていることは,この曲だけでなく他の曲にも,あるいは他で歌うときにも当てはまることを練習していますからね。」と強調してはみたものの,言って伝えたからできるようになる(転移する)わけでないことはわかっています。でも自力解決のための時間がないのですよ…。どれが近道,どれが最良の方法なのか迷う日々です。

 この日はいろいろな方のつながりがわかった日でした。宮古(木曜会合唱団)の方と盛岡(北声会)の方,地区の高校の音楽の先生と及川貢先生,ピアノ伴奏者と地域の中学校の音楽の先生,などなど地域にはいろいろな人のつながりがあり,それがとても大切で重要だということをあらためて感じました。


 3月16日(日)の午後は,男声だけの練習日でした。冷たい雨のせいか,確定申告締切日の前日だからか参加者は少なく,テノール1が3,テノール2が2,バリトンが2,バスが1と10人に届かない人数(半分以下)でした(一方,見学したいという方がお一人いらしていたようです。入ってくれると嬉しいのですが)。


 前回同様,声作り(のための姿勢づくり)から取組ました。姿勢づくりの「脱力」から始めたのですが,意外なことに上体の力を抜けない方が数名いらっしゃったのです。長く合唱をしていると上半身を脱力できることはあたりまえだと思ってしまっていたのですが…。社会に適応するため長年ストレスがかかり身体を硬らせているのかもしれません。十分に解して差し上げたいところなのですが,ここでもまたレディネスの差異が大きく,中途半端に終わってしまいました。昨年の「福井敬ふるさとコンサートvol.3」のときにやったように,任意参加の学習会でもやったらいいのか知らん??ご意見ください。(右は昨年の資料)

 男声合唱の《マンマ》を一通り復習してから,混声合唱の曲の復習をもう一人の指導者の佐藤智恵子先生にお願いして,私は個人レッスンを行いました。とても意欲的にご参加しているのですが,チャレンジにより大きな壁にぶつかっていらっしゃる方と一緒に,課題解決に取組ました。1時間ほど取り組んだ結果,ある程度方向が見えてきた感じでした。今後もできれば続けたいとのことでしたので,また時間をとって一緒に取り組んでみようと思っています。

2025年11月23日日曜日

【合唱音楽研究会奥州】本番「無事に」終了しました。

 11月22日(土)の午後,合唱音楽研究会奥州の第2回研究発表会をZホール中ホールで行いました。

 この会は(何度も書いていますが),奥州市においてクラシックな合唱音楽作品の体験すると同時に,合唱音楽表現の技法も体験できる場にしよう2023年1月から始めた会です(同時にこのブログも始めました)。2024年4月に混声合唱団北声会と合同でモーツァルト作曲《レクイエム》の全曲演奏会第1回の研究発表会,その後胆江合唱祭等にも参加しながら学び,1年半かけて第2回研究発表会に辿りつきました。

 今シーズンは主にルネサンスのミサ曲と英語の賛美歌に取り組んできましたがなかなか攻略できず,1年半かかってしまいました…というか,「音下がり」や「ラテン語のミサのテキスト理解」,「英語の発音」などきちんと攻略できたとは言えませんが,ある程度学びを深めることはできました。


 今回の発表会には発表会(歌い手)は30名、観客数は68名の方々が参加してくださいました。前半はパレストリーナ作曲の《ミサ・ブレヴィス》をステージではなくフロアの前の方を平にしたスペースで演奏しました。ピアノ伴奏がつかない上に観客の方とも近く響きもいいからです。もともとミサ曲はステージで発表するためではなく教会という空間に響かせるためのものであったわけですから,歌い手も聴き手も同じ空間にいる感じが大切だと思ったからです。
 演奏は,音下がりが最小限でおさまり,綺麗なハーモニーを響かせる瞬間も多くありました。ポリフォニーらしさが聴けたのは前半の2曲《Kyrie》《Gloria》で,後半になると少々ごちゃごちゃしていたのは練習や理解が十分でなかったからと思いました。ミサとの関連やテキストの内容やそれに応じた音楽の変化などを1曲ごとに簡単に説明しながら演奏しました。これは①異文化に対している聴き手の負担を軽減すること,②歌い手の喉を休めること,と2つの意味で効果があったようです。ミサ曲はもともと通して演奏されるために作曲されたわけでもありませんからね。


 後半はステージ上の雛段に移動しました。J. ラター作曲の《4つの伴奏付きアンセム》4曲です。英語を聞き取りやすくするために,「反復プライミング効果」を期待して各曲を演奏する前に歌詞の一部(リフレインする部分など)を会員に朗読してもらってから演奏しました。楽譜にかじりついたりステージに上がったりが原因で,言葉が聴き手まで十分に届かなかった感もありましたが,ラターのリズミックでワクワクする旋律を楽しんで歌っている感じは伝わったように思います。

 最後に日本語もお聴きいただきました。相澤直人作曲の《ぜんぶ》です。外国語しか聴かずにお帰りいただくのは大変でしょうし,なにより私たちの学びが最も進んで音楽に表せるようになったと感じているのは日本語の表現でしたので,それをお聴きいただきたかったからです。

 観客には歌詞対訳とレジュメ(それぞれA3両面刷1枚)をお渡しし,レジュメには「感想をお寄せください」とGoogleのformsのQRコードを載せたのですが,1日経ってお答えくださった人数は6人と,あまり利用されなかったようです。やはり紙の方が答えやすいようでした。

 また,終了後に「途中から休んじゃったけどまた参加します!」という方が数名,さらに新入会の手続きをした方が3名もいらっしゃいました!需要があるって嬉しいことです!

 新シーズンは次の2曲に取り組む予定です。
①今シーズン学んだミサの通常文を生かして「ミサ曲」と「モーツァルトの音楽」を主なテーマとしながら,モーツァルト作曲《ミサ・ブレヴィス》KV.259(オルガン・ソロ・ミサ)
②言葉の表現(「日本語」「語感」「和声付け」)をテーマにするために,音取りが楽な源田俊一郎 編曲《混声合唱のための唱歌メドレー「ふるさとの四季」》
 当面の活用予定日は12/ 6(土),1/11(←レジュメは誤っていました),2/ 1(日),2/14(土),3/ 8(日),3/22(日)です。興味のある方は(500円玉を握り締めて)遠慮なくいらしてください(連絡先はこちら m3_yj@yahoo.co.jp )。いつでもお待ちしています!!

 参加された会員の皆様,お疲れ様でした。

2025年4月27日日曜日

【合唱研第43回:活動報告】ミサ 曲一回り!

  4月24日(木),25日(金)と仙台の日立システムズホールでのリハーサル,26日(土)《ヨハネ受難曲 第2稿》演奏会の仙台本番を終え(てアーバン号で帰宅し)た翌日の4月27日(日),奥州市の水沢南地区活動センターの音楽室で第43回の活動に取り組みました。身体は疲れていましたが,音楽的な感覚は活性している感じでした。

 発声時には前日の仙台公演で,ドイツ語を口元で喋り過ぎないように(=発音のために喉の形を変えたりしないように)したら喉が最後まで持続した,という話をしながら喉の余計な力を抜くことに取り組みました。

 この日のほとんどはパレストリーナ作曲の《ミサ・ブレヴィス》の終曲「Agnus Dei Ⅱ」と取り組みました。この曲は定旋律(ソプラノ担当)が1と2に別れて2小節ずれてのカノンなので,まず全員で定旋律をなぞりながらカノンをやってみました。そうしながら(相対的でなく)絶対的な音高のイメージを刷り込みました。また,他パートに耳をすましながら歌い進むということにも気をつけてもらいました。その後アルト,テノールを全員で音を出してみました。この音出しがとても早くなったように思います。移動ド唱法を重ねてきて相対的な音高感が身についてきたからだと思います!

 各自のパートに分かれて歌詞をつけずに(無意味シラブル)歌ってみると,最後はとても静謐な和音で終わることができました!「ハモってる!」「パレストリーナっぽい!」って感じでした。他のパートとの関係を想像しながら歌えるようになってきたのだと思います。

 でも…。歌詞の母音唱に進むと,途端に和音が崩れていまいました。恐らく意識が歌詞に入ってしまうので音高への配慮ややり切る集中力が持たなかったのだと思います。でも無理やりにでも進めようと歌詞唱までやってみました。

 後半は30ほどしか残っておらず,ラター 作曲の《For the Beauty of this world》を歌い慣れようと思って取り組みました。こちらは音高は問題ない程度なのですが,英語の喋りが追いつきません。しゃべることが難しい部分になると音程も悪くなります。ですからひたすら口慣れです。

 最後に,前日の仙台公演を遠路遥々聴きにきていたOMさんから感想を話してもらいました。キャラクターがよくわかるのでドラマを感じる,「nicht」の言葉が強烈に伝わってくる…といったようなご意見でした。そこで合唱の役割,つまり登場人物としての「ユダヤの群衆」となってイエスやピラトを突き上げ,その直後に会衆の気持ちとなって賛美歌を歌うという「受難曲」における合唱の醍醐味をお伝えし,会員の方々に「お聞き逃しのないように!」とお伝えしました。

 《ミサ・ブレヴィス》がなんとかかんとか1周したので,次回からは2クール目として最初に戻って特に「音下がり」対策と「レガート唱法」を訓練しながら,次の見通し(第2回の発表かや秋の合唱祭のこと)を立てていきたいと思います。

 好天で連休の入りの日にお集まりいただきありがとうございました。今後も一緒に問題解決に取り組み学んでいきましょう

2025年6月7日土曜日

【合唱研第46回:活動報告】様式感

  6月7日(土)の午前中,奥州市水沢の龍昇殿で46回目となる活動を行いました。前日からとても暑くなり天候が良くなったからかどうかわかりませんが,参加者は少なめでした(>_<)。

 パレストリーナの《Agnus Dei II》から取り組みました。母音による響きの乱れはだいぶなくなったのですが,ソプラノのカノンの旋律を全員でおさらいした後,パートごとに別れて歌い始めたら発声練習時の良い音がなくなり,喉が狭く息も上がってしまっています。そのせいで音高が低めになっていく傾向がいつもより酷い感じがしました。

 そこで(盛岡某高音楽部でやったみたいに)各パートが歌うフレーズの「山場」を考えてもらいました。まずは一人で,次はパートで考え合って,その後歌ってもらってそれを聴きあって確かめて,構想を修正していく,といった順です。言葉のアクセントはわかりやすいのですが,同じシラブルに多くの音がついている「メリスマ」ではどこを音楽的な山場にするか難しいところです。考えて歌ってもらいました。そうすると,音楽をどこに運ぶか,そのために息をどう使うかといったことが連動して音楽が前に進むようになりましたし,音高の下がりも少なくなりました。起こっている現象(音高の下がり)を指摘しその現象を修正するよう練習するのではなく,表現のより本質的な観点から見直して音楽を改善するよう取り組むことが,結果として起こっている現象を改善することになるんだなぁ…と改めて思いました。他の人の指導を見ていると気になってしまうようなことが,自分の場合は見えなくなってしまっていました。

 音楽的な「山場」を作りながら歌うことで,ルネサンス時代のポリフォニー音楽の面白さが音として明らかになってきました。「様式感」が掴めてきたというか…。これでさらに楽しむ道が開けてきたように思います。

 午後のZホールSP合唱団の練習時に事務局のOMさんと相談し,研究発表会の第2回を11月22日(土)の午後にZホール中ホールで行うことにしました。ゴールが決まったのでそこを目指して皆さんで頑張っていきましょう!

2025年3月30日日曜日

【合唱研第41回:活動報告】《Sanctus》終了!

  3月29日(日)の午前中,奥州市の水沢南地区センターの音楽室で41回目となる合唱音楽研究会奥州の活動に取り組みました。当初は午後にZホールSP合唱団の練習を予定していた関係で午前中に設定したのでした。予想外に寒い朝でしたね。ごめんなさい。

 盛岡市民文化ホールの大ホールで行った「モツレク全曲演奏会」や,Zホールの中ホールで行った「第1回研究発表会」からほぼ1年になりました。ということは今取り組んでいるパレストリーナとラターを1年間やっていることになります。私たちにとっては克服すべき課題が多いということなのですね。でも少しずつですが課題を克服しながら前に進んではいると思うのです。

 この日は初めに《ぜんぶ》を歌いました。久しぶりのせいか「音符歌い」になっているので「それは悪い癖ですよ。」と「一筆書きの息遣い」を思い出させました。やればできるけれど自分で気づいてやることができないというのは,そのことの良さがまだ身体に染みていないからだと思いました。続いてラターの2曲でした。こちらはゆっくりと数回歌い直して思い出したらすんなりと良くなりました。

 懸案は無伴奏ポリフォニー宗教曲です。まず《Benedictus》の後半のホモフォニックな「Osanna」で響きを思い出そうとしたのですが,すっかり忘れていた様子。そこで階名唱に戻って音を確かめてから歌詞唱へと進みました。そしてこの日の「メイン・イベント」である《Sanctus》。これも以前1〜2回は通しているのですがすっかり忘れている様子。そこで階名唱→歌詞唱と取り組んでなんとか通して歌えるようになりました。

 音楽が変化したアドバイスは2つありました。①声のリソースは限られているので「音程」を優先しましょう,②一つ一つの音を丁寧に発して他パートとの響きを聞いて味わいながら進みましょう,というこでした。

 階名唱での音高の確かめにかける時間が短くなってきています。これはこれまでの取組の成果です。一方音下がりは相変わらずです。私たちの大きな課題です。次回からは《Agnus Dei I, II》を使いながら取組み克服していきましょう。次回は4月12日(土)の9:30〜12:00龍昇殿です。蓑虫山人設計したといわれる水沢公園の桜が盛りの頃と思います。楽しみにご参加ください。

2025年8月25日月曜日

【合唱音楽研究会奥州51】ピアノ伴奏はいいね!でも「楽チン」は禁物です!

 8月24日(日)の午後,奥州市の水沢南地区センター音楽室で51回目となる合唱音楽研究会奥州の活動に取り組みました。前回は8月9日でしたから約2週間ぶりです。猛暑のせいか参加者はいつもより少し少なめでしたが,テノール2名,バス3名と男声陣は充実していました。

 初めの発声練習では,「脱力」を確かめました。思っていた以上に上半身の力を抜けない方が多くいました。ストレスにやられ,無自覚にこわばっているのかもしれませんね。

 久しぶりに伴奏者の八木絵未さんが来てくださったので,ラターのアンセムだけの練習になってしまいました。10月12日(日)前沢ふれあいセンターでの胆江合唱祭で歌う2つの楽曲のうち,まず《For the beauty of the earth》について,細かい点まで吟味しながら練習しました。音程,音質,息の流れ,ハーモニー…そして歌詞の意味とイメージまで。続けて《Look at the world》も同様でした。ただしこちらは繰り返されるサビの部分が調が違うだけで音使いや歌詞は同じなので,せめてそこは楽譜から目を放そう,とお話しました。最後に,久しぶりの2曲《All things bright and beauthiful》《I will sing with the spirit》ざっと通して終わりました。

 細かい点は指導すると改善するのですが,なかなか改善しない点は2つ。まずは歌詞のニュアンスを表現すること。(日本語だろうと英語だろうと)当然のことながら可能な限り歌詞内容を具体的にイメージして歌うことです。それも歌い出す前にです。でも歌うこと(というより声を出すこと)い気持ちがいってしまって,何を歌っているのか考えられないようです。表現者に「伝えたいこと」がなければ伝わるはずはないのですが。もう1つは…(残念ながら)音下がりです。ピアノの音高と歌の音高が合っていないことが多いのです。これもまた歌うこと(というより声を出すこと)に気持ちがいってしまって,響を合わせることに意識も耳も働いていないからだと思います。そしてもちろん発声の仕方がよろしくないことも原因の一つでしょう。ピアノ伴奏が鳴るとカラオケ伴奏みたいにただただ流れに乗せてもらって歌いっぱなしになってしまうという誤った習慣・意識をなんとか払拭させなければいけないと,強く思いました。

 次回の活動は9月21日(日),その次は9月28日(日)です。十分に備えて臨みましょう。

 会員の方から一関の合唱コンサートについてご紹介がありました。①第32回東日本合唱祭は10/4(土)13:00から一関文化センター,②第37回コーラスいわいフェスティバルは9/7(日)13:00から一関文化センターの2つでした。なお12/14には東京混声合唱団の演奏会もあり,一緒にステージで歌う体験コーナーもあるようです。身近に良い音楽がたくさんある素敵な環境ですね。一関文化センターの取組は注目する価値がありそうです。

2025年5月10日土曜日

【合唱研第44回:活動報告】たくさんの曲の音を出しました。成果あり課題あり…

  5月10日の午前中(9:30〜12:00)に奥州市水沢の龍昇殿で第44回となる合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。前回は大型連休前の4月27日(日)でパレストリーナのミサ曲を(1年以上かかって)一回り終わることができた回。そろそろ活動の成果をお披露目するする「第2回発表会」を想定しながらパレストリーナの《ミサ・ブレヴィス》の総復習をしようと思って,強い雨の降る中,会場に向かいました。

 参加者は30名程度,今回は(前回と違って)4パート揃っていました。初めに盛岡バッハ・カンタータ・フェライン《ヨハネ受難曲第2稿》演奏会の感想を聞かせていただきました。やはり字幕の効果は絶大のようでした。ソリストの歌唱力への驚きもありましたし,合唱の力についても「感動した」とか「心が揺さぶられた」という言葉も聞かれました。質問もありました。「対訳のコラールのところに〇〇作曲とありますが,バッハの作曲ではないのですか?」と。とても良い質問です!そこで,日本の讃美歌集にたくさんの曲もそれぞれに作曲者がいること(不明のものもありますが),ドイツのコラール集も同様で,しかも(四声体でなく)旋律のみが記されていること。つまり元となる旋律が「〇〇作曲」で,その旋律に和音をつけ(たり器楽パートをつけたりし)て受難曲に組み込んだのがバッハであるということなどを説明しました。

 さて,発声練習のあとはその柔らかい音で《ミサ・ブレヴィス》の《Kyrie》を歌いました。昨秋の胆江合唱祭以来でしたが良い響きで(音程もほとんど下がらず)歌えました。でも歌詞をつけたらやはり少々下がり気味…。続いて《Gloria》。これはまだ本番にかけたことはありませんでしたが,《Kyrie》同様にいい感じ!でも歌詞をつけるとやはり少々下がり気味…以前ほどではなくなっていますが。そして《Credo》。これは難しく,また歌い疲れてきたのか喉が力み始めて音程も悪くなり,歌詞をつけるところまで行けませんでした。次回は《Sanctus》以降がどのくらい歌えるかチャレンジし,その上で練習ポイントを重点化したいと思っています。一つ言えることはホモフォニックな部分はとても良い響きになっていることです。耳が慣れてきたでしょう。ちなみに,耳をもっと鍛える(というか音や息遣いに繊細になる)練習の方法を教えてくださった方もいらっしゃいました。学びの成果を出し合えるのはよいことだなと思いました。

 ラターの伴奏付きアンセムは久しぶりに4曲全てを音出ししました。これも思った以上に歌えていました。「口が回らないところは,月に2回だけの取り組みでは克服できないと思います。」とお伝えしました。発音も筋肉運動ですからそれなりの慣れや鍛えが必要です

 最後の《ぜんぶ》を歌いました。もう身体,特にお腹が使えなくなっていて音符歌い状態でした。2時間半歌い続けること,これもまた月に2回だけは足りないのかもしれません。活動を増やすか,各自で取り組むか…。本番を決めたらこの辺も確認して進めていきましょう。

 連休明けから発熱し寝込んだ3日間明けの音楽活動,なんとかスイッチが入りました。また頑張っていきましょう。

【追記】5/11 07:00
 この日,たくさんの演奏会の紹介がありました。一関市民合唱団定期演奏会6/14(土),これには数人が一般公募として出演するそうです。盛岡コメット混声合唱団の定期演奏会6/22(日),こちらにも数名が公募として出演します。またジャズピアニストの後藤匡徳(ごとうまさよし)さんが奥州市で行うライブ(5/30(金)19:00-於:江刺ミニヨン)です。後藤さんは会員の方の息子さんです。このように会の活動を通して音楽のお付き合いが広がり,それをきっかけにしてそれぞれの音楽性が広がり多様化していき,それをまた持ち寄って活動してくことができるようになれば,これはまた素晴らしいことと思います。それぞれ良い演奏会となりますようにご祈念申し上げます!

2025年2月10日月曜日

【合唱研第38回:活動報告】なんとかCredoの最後まで

  2月8日(土)9:30〜12:00に水沢教会で合唱音楽研究会奥州の38回目の活動を行いました。前夜雪が降り,水沢駅前は全面真っ白でした。

 参加者は30名ほど。そのうち男声がテノール2名(後3名),バス2名と安心して歌える(?)人数でした。発声練習の後,(ピアノ伴奏の八木絵未さんの到着が遅れたので)無伴奏の楽曲からと考えパレストリーナの《ミサ・ブレヴィス》に取り組みました。前回前々回さらに前…となかなか攻略できなかった難関の《Credo》の「最後のページ」に入らんとするところからです。午前中のためか,発声が少ないためか,この日は全体の音下がりが酷かったのです。しかし「《Credo》の音出しを終わらせる」ことを優先し,とにかく歌詞の発音,意味,リズム読み,音取り…に取り組み,長く時間がかかった《Credo》の最後になんとかたどり着きました(皆で拍手し健闘を称え合いました!)。

 その後,ピアノ伴奏をつけて《Look at the world》と《For the beauty of the earth》に歌い慣れ,最後に日本語の《ぜんぶ》を歌って終えました。

 パレストリーナのミサのCredoの最後までなんとかたどり着きました。取り組んでみながら課題が見えてきました。難しさのポイントとその原因を挙げてみます。
【無伴奏】…「正しい音程へ意識(価値?)不足」「発声の悪い癖」
【ルネサンス音楽】…「機能和声(DTシステム)で把握できない和音の変化」「ポリフォニー」
【ラテン語】…「アルファベット記号への馴染み」「単語の意味把握や慣れ」
【宗教曲】…「表現されている内容(テキスト)の理解」「心情の理解と表現」

 こういう課題を,演奏を通してクリアしていくことで合唱音楽の世界がさらに広がっていくのだと感じました。《ミサ・ブレヴィス》はまだ続きますが,地道に1フレーズ1フレーズ取組んでいきましょう。次回は2月22日(土)14:00〜17:00水沢南地区センター音楽室です。お待ちしています!

2026年2月8日日曜日

【山響アマデウスコア(熊友会ヴォーカルアンサンブル)】《モツレク》レヴィン版1日目終了

 2月5日(木),沢内から横手を経由して4時間ほどかけて山形入りし,山形交響楽団の第330回定期演奏会に向けた夜からのオケ合わせに参加しました。2月7日(土)・8日(日)の2回本番があり,三泊四日となりました(今は4日目の朝)。

 1月28日(水)の鈴木英美マエストロ(山響の主席客演指揮者)のレッスンは非常に学びが多く楽しい音楽の時間でしたが,本番前の今回はオーケストラと一緒になって新しい音楽の方向性がさらに明確になってきて,ワクワクする時間でした。

 音楽を音楽たらしめる(ワクワクさせる)ための演奏上の(楽譜解釈の)ポイントとして鈴木マエストロの言葉から。
・分かっている和音(同じ和音の時)は念押ししない。
・カデンツの最後の解決和音は「スッ」と終わる。
・半音下がりには意味がある。少し弱く。
・奇数小節のフレーズをわかるように。
・合唱が長いフレーズを作っているときは,器楽の細かい音符はそのフレーズの線の中で動く。
・ナポリの6度の和音はゾクっとさせたい。
・12/8拍子はさらっと。(分子が増えれば速くなる)
・大切な言葉(特に4パート揃うところなど)は飛び込まない。
・音に覇気がない→音のキャラクターを明確に。
・小さい音ほど大きく聞こえる。合唱は長い音で勝負して

そして,目指している音楽が先取りして見える指揮!

 モーツァルトはもちろんですが,他の楽曲でも活かしてみたいポイントをたくさん学ぶことができました。当然のことですが,これらは「ルールとして守れば良い音楽になる」といった類のことではありません。これらをどう活かすかはその時その時の音楽の状況によって判断されるのです。音楽は言葉では伝わりません…というか言葉で伝えられないレベルでの音楽作りの作業なのです!

 山形交響楽団の各パートが明瞭に聴こえてきて,合唱もその一部となってテキストも表現し,全体が楽曲としてまとまっている,そんな印象です。

 土曜日の1日目は集中して演奏したせいか,オケの音楽や他のパートがよく聴こえ,マエストロの指揮から音楽をたくさん読み取ることができたように思いました。日曜日は15:00からの本番に備え14:30集合(なんと,土曜日の本番後に,翌日のゲネ・プロが無くなりました!)で山形テルサに入ります。今日も音楽の楽しさを表現できるように集中して演奏してこようと思います。

2024年4月20日土曜日

【ZホールF合唱団】④移動ド唱法を体験していただきました

  4月20日(土)の午後,ZホールF合唱団の4回目の練習会がありました。場所は展示室。前半の学習会②の人数を数えなかったのは失敗でしたが,最終的には80名くらいは集まったように思います。

 前半の学習会②。前回の訂正から始めました。「楽譜は5線ではなくて,11線でした!」と。ト音譜表とへ音譜表がつながっていることを理解してもらうことが必要だと考えたからです。そのために,前日夜の12時までかかって大譜表の指導用の掲示物(紙板書)を作成して持ち込みました。そして授業でやっていたように,

  • 音符が「線と線の間にあるか,線の上に乗っているか」の識別
  • 「幾つ上」「幾つ下」と数える方法
  • 長調の音階「ド,レ,…」の上がりと下がりのくち慣れ
  • 階名(ハ長調)の識別
といった風に進めました。その後,鍵盤の紙板書(これは今朝までかかりました)と【階名物差し】および鍵盤ハーモニカの実演を使って「長調の音階のシステム」について説明して,臨時記号・調号・「○長調」などを説明し,移動ド唱法にチャレンジしてもらいました。

 その勢いで「夏の思い出」の各パートを移動ド唱法で階名唱しながら音取りを進めました。結局,階名唱の段階ではありましたが全パートの全体の音を確かめることができました。やっている間に「○小節がよくわからない」といった声が聞かれました。「わかりたい,歌えるようになりたい」という意欲の表れですね。とても嬉しく思いました。バスは人数が少なかったので,私の周りに来てもらって一緒に歌いながら進めました。

 なぜ面倒な「移動ド唱法」をとりあげたかというと,いくつかの理由がありました。まず,「音を調の中に『位置付け』て覚えてもらう」ためです。これは覚えやすくなるだけでなく,今後のハーモニー感や音楽性に関係してきます。それから「移動ド唱法の良さを体感してもらう」ためです。機能和声の枠内で作られている音楽を理解するには移動ド唱法で音楽を捉えるということは世界では当たり前です(日本の学校の音楽教育だけが,器楽演奏のために(鍵盤に「ドレミ」を書き込むなど)固定ド唱法から抜けられないでいるのです)。そしてこの体験が地域の音楽愛好家の方々を通して広まっていくことを期待していたこともあります。さらに,先日盛岡の某高校音楽部生が移動ド唱法で音取りしたらあっという間に1曲できたことが,今日取り上げて良いかという迷いをなくしてくれました(高校生諸君,ありがとうね)。参加してくださった方々は果敢にチャレンジしてくださって,みるみる慣れていきました。新しいことを学ぼうとする姿勢が素晴らしいです!

 今日は「夏の思い出」の階名唱による4部合唱までできました。次は階名なしで「無意味シラブル」で歌うこと,その後に歌詞で歌うことへとつながっていきます。

 次回はいよいよイタリア語にチャレンジ!オペラの世界を覗いてみましょう(勉強していきます)。楽しみましょう!よろしくお願いします。お待ちしていま〜す。

2025年9月29日月曜日

【合唱音楽研究会奥州53】本番近し

 9月28日(日)の午後,奥州市の水沢南地区センターの音楽室で,合唱音楽研究会奥州の53回目の活動を行いました。

 前回は9月21日(日)に同じ場所で行いました。その時「次はパレストリーナの《Credo》からやるので予習してきてくださいね。」とお伝えしたのでしたが,今回は最初に《ぜんぶ》,次にラターと取組んでいるうちに2時間たってしまいました。もちろん声出し的な意味もありましたが,当面の本番が10月12日の「胆江合唱祭」と迫っていてその本番で演奏する曲のほうが心配になったからでした。

 《ぜんぶ》は音符歌いが甚だしく,「一筆書き」にするために「ア」で歌う段階にまで戻って練習しました。徹底的にレガートを要求しました。

 ラターの2曲はどちらも英語です。聞き取ってもらえる英語にしたいのですがなんだか不明良でした。お腹をしっかりと使っていないので子音と母音の分離が不明確になっていました。やはり発声,つまり楽器やその使い方が大きく関係しているのですね。

 最後の45分くらいになってパレストリーナの《Credo》を始めました。まずは通してみました。音下がりがほとんどなかっく,皆さんが一緒に終わることができました。予習してきてくださった成果と思いました。また,前回の予告を受けて音取り音源を作成して配布してくださった会員の方がいました。その成果も多いにあったと思いました。ありがとうございます!

 ただし,まったく音楽らしくない(?),なにやっているかわからない状態でしたので,テキストのまとまりごとに区分けして,1パートの確かめ,2パートの絡み,3パートの絡み,と順を追って整理しました。ほんの少しの部分しかとりあげることができませんでしたが,それでもその部分は「なにをやっているかわかる」ように聞こえました。次回はその続きをとりあげ,丁寧に整理していこうと思っています。まずは《Credo》,そして《Sanctus, Benedictus》,そして《Agnus Dei I, II》と進んでいきましょう。

 次回は胆江合唱祭の前日,10月11日(土)です。予習して成果をあげましょう!

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 6月20日(土)の午後,奥州市の水沢南地区センター音楽室で合唱音楽研究会奥州の71回目の活動を行いました。今回は 2週間前に常盤地区センターで行った前回 よりも参加者が多かったように思います。  発声練習では 前回 同様に インプルスへの息入れ と, その状態での犬の呼吸 に取...

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