2025年5月10日土曜日

【合唱研第44回:活動報告】たくさんの曲の音を出しました。成果あり課題あり…

  5月10日の午前中(9:30〜12:00)に奥州市水沢の龍昇殿で第44回となる合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。前回は大型連休前の4月27日(日)でパレストリーナのミサ曲を(1年以上かかって)一回り終わることができた回。そろそろ活動の成果をお披露目するする「第2回発表会」を想定しながらパレストリーナの《ミサ・ブレヴィス》の総復習をしようと思って,強い雨の降る中,会場に向かいました。

 参加者は30名程度,今回は(前回と違って)4パート揃っていました。初めに盛岡バッハ・カンタータ・フェライン《ヨハネ受難曲第2稿》演奏会の感想を聞かせていただきました。やはり字幕の効果は絶大のようでした。ソリストの歌唱力への驚きもありましたし,合唱の力についても「感動した」とか「心が揺さぶられた」という言葉も聞かれました。質問もありました。「対訳のコラールのところに〇〇作曲とありますが,バッハの作曲ではないのですか?」と。とても良い質問です!そこで,日本の讃美歌集にたくさんの曲もそれぞれに作曲者がいること(不明のものもありますが),ドイツのコラール集も同様で,しかも(四声体でなく)旋律のみが記されていること。つまり元となる旋律が「〇〇作曲」で,その旋律に和音をつけ(たり器楽パートをつけたりし)て受難曲に組み込んだのがバッハであるということなどを説明しました。

 さて,発声練習のあとはその柔らかい音で《ミサ・ブレヴィス》の《Kyrie》を歌いました。昨秋の胆江合唱祭以来でしたが良い響きで(音程もほとんど下がらず)歌えました。でも歌詞をつけたらやはり少々下がり気味…。続いて《Gloria》。これはまだ本番にかけたことはありませんでしたが,《Kyrie》同様にいい感じ!でも歌詞をつけるとやはり少々下がり気味…以前ほどではなくなっていますが。そして《Credo》。これは難しく,また歌い疲れてきたのか喉が力み始めて音程も悪くなり,歌詞をつけるところまで行けませんでした。次回は《Sanctus》以降がどのくらい歌えるかチャレンジし,その上で練習ポイントを重点化したいと思っています。一つ言えることはホモフォニックな部分はとても良い響きになっていることです。耳が慣れてきたでしょう。ちなみに,耳をもっと鍛える(というか音や息遣いに繊細になる)練習の方法を教えてくださった方もいらっしゃいました。学びの成果を出し合えるのはよいことだなと思いました。

 ラターの伴奏付きアンセムは久しぶりに4曲全てを音出ししました。これも思った以上に歌えていました。「口が回らないところは,月に2回だけの取り組みでは克服できないと思います。」とお伝えしました。発音も筋肉運動ですからそれなりの慣れや鍛えが必要です

 最後の《ぜんぶ》を歌いました。もう身体,特にお腹が使えなくなっていて音符歌い状態でした。2時間半歌い続けること,これもまた月に2回だけは足りないのかもしれません。活動を増やすか,各自で取り組むか…。本番を決めたらこの辺も確認して進めていきましょう。

 連休明けから発熱し寝込んだ3日間明けの音楽活動,なんとかスイッチが入りました。また頑張っていきましょう。

【追記】5/11 07:00
 この日,たくさんの演奏会の紹介がありました。一関市民合唱団定期演奏会6/14(土),これには数人が一般公募として出演するそうです。盛岡コメット混声合唱団の定期演奏会6/22(日),こちらにも数名が公募として出演します。またジャズピアニストの後藤匡徳(ごとうまさよし)さんが奥州市で行うライブ(5/30(金)19:00-於:江刺ミニヨン)です。後藤さんは会員の方の息子さんです。このように会の活動を通して音楽のお付き合いが広がり,それをきっかけにしてそれぞれの音楽性が広がり多様化していき,それをまた持ち寄って活動してくことができるようになれば,これはまた素晴らしいことと思います。それぞれ良い演奏会となりますようにご祈念申し上げます!

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