2023年1月28日土曜日

【演奏会・やります!】02/12「ライプツィヒへの旅 Vol. 2」MBKV

 

 盛岡で私が所属している合唱団(盛岡バッハ・カンタータ・フェライン)が演奏会(レクチャーコンサート)を開催します。題して「ライプツィヒへの旅」第2回です。ライプツィヒはドイツのザクセン州にある都市で,J. S. バッハが後半生を過ごした地です。毎年ライプツィヒ市で開催されているバッハ音楽祭(Bachfest),そこに2024年6月に招待されており,3つのカンタータ(第10番、第93番、第177番)を演奏する予定です。そこで,バッハ のスペシャリストである指揮者の佐々木正利先生にレクチャーしていただきながら「カンタータ」について学んでみましょう,という企画です。
 伴奏は本来ならバロックのオーケストラなのですが,このシリーズでは通奏低音としてオルガン(私の電子オルガンViscout社製Cantorum VI)と,ピアノを使います。ソリストは会員の中から起用されます(私も少々歌う予定です)。

 2つのカンタータをとりあげます。
 BWV103は復活祭後第3日曜日用に1725年に作曲されたものです。イエスの受難による悲しみは救いの喜びに変わるのです,というのが大きなテーマになっています。
 BWV93はいわゆる「コラール・カンタータ」で,コラール(賛美歌)の旋律を使って変奏曲として展開していきます。三位一体節後第5日曜日用のカンタータで1724年に作曲されたものです。神の意思に全てを委ねることを説いています。

 佐々木先生による詳しくわかりやすいパンフレットも配布予定です。「バッハの音楽を生で聞いてみたい」とか「バッハの器楽曲は聞いたことがあるけれど,歌の入る曲は馴染みがないなぁ」とか「ドイツ語で何を歌っているかよくわからないから内容を分かりながら聞いてみたい」とか,いろいろな動機に応えられる演奏会にしたいと思っています。
 2月12日(日)14:00から,盛岡劇場(盛岡市河南公民館)メインホールです。入場無料です!ぜひ足をお運びください。

2023年1月23日月曜日

【第1回】合唱音楽研究会奥州:熱意!

  合唱音楽研究会奥州の第1回を本日(2023年01月22日(日))行いました。場所はメイプルの地下にある市民プラザマッセ第2会議室で14:00-17:00でした。

◯まずは会場について
 なぜここを選んだか。昔は「松田書店」や「パリー洋菓子店」などがあった場所にできた大型商業施設メイプル。そこに入っていたテナントが年々減って行って空きスペースが目立つようになりました。そこで,街の賑わいを少しでも取り戻すべく,そしてメイプルの売り上げを少しでも増やそうと,空きスペースを借りての合唱活動を考えて昨年11月頃に事務所を訪ねました。
 しかし,「空きスペースはあるが,音を出されてはお客様の買い物のじゃまになるので困る。」と断られてしまったのでした(その直後に「街角ピアノ」が入るって??)。そこで地下を考えました。市民プラザマッセは使用料が無料な上に「多目的ホール」なるものもあるようだったからです。
 しかし,しかし,無料で借りられることにはなったものの,多目的ホールではなく会議室になってしまい,また「防音の構造はないので他の活動団体やロビー(廊下のような共用スペース)で勉強している方もいらっしゃるので,『うるさい』と言われたら音を抑えて活動してください。」との条件がつけられたのでした。でも,メイプルは屋上の駐車場が広くかつ見晴らしがよく(密かに「水沢市街地中心部展望台」と思っている),駅からも近い立地なので,第1回はとりあえずここで行うこととしました。
 結果的にはクレームもなく,(予想以上に人が集まったので)少々狭めでしたが,無料でよい空間ではありました。ピアノがないので伴奏の音が(空調の音に負けて)届かないのがちょっと残念ではありましたが。

◯集まった皆さんは大勢!

 13時55分ころに到着し,部屋に入って驚きました。なんと28名もの方々が集まってくださいました!大半は6月の「モツレク」演奏でご一緒したお懐かしい面々でしたが,7月のオペラ「トスカ」のみでご一緒だった方も数人いらっしゃいました。そして初めてお会いする方も!とってもとっても嬉しく思いました!そのうち男声が2名ってのが少々残念ではありましたが,そのお二人はソロ状態でしたけれどもしっかりと声を出して歌っていらっしゃったのが,これまた嬉しく思いました。
 練習を30分ほど早く切り上げて,全体での自己紹介コーナーとしました。どの方も皆さんの前で臆することなくしかも進んでお話しくださいました。水沢,江刺,胆沢,金ヶ崎,北上そして盛岡から集まりました。「6月までの取り組みで楽しさを知った」「本番で感激した」「モツレクは思い出の曲」「オペラに参加して合唱の楽しさを覚えた」…とそれぞれの参加動機をお話しくださいました。その一つ一つが本当に嬉しい内容でしたし,お話しなさっている方々のなんと嬉しそうなこと!企画してよかったなと改めて思いました。

◯練習の様子

 一番最初にピアニストをご紹介しました。水沢出身で今は花巻在住のママ・ピアニストのTEさん。子育てやらお仕事やらお忙しい中駆けつけてくれました。ありがとう!柔軟で指揮につけてくれる有能な伴奏者です。よろしくね。
 その後,まずはこの活動を始めた経緯(動機)やこれからの活動のイメージなどをご挨拶と一緒に一通り説明しました。その後,まずは聴くことからです。後半の曲を1曲ずつ,楽譜を見て音符を追いながら聴いてみました。音楽は,表現と同じくらい鑑賞することは大切だと思ってるからです。言語だって子どもの時分にたくさん聞くから使えるようになるわけですから。
 モツレクの後半とは,Offertorium の Domine Jesu, Hostias。Sanctus, Benedictus, Agnus dei。そしてCommunio の Lux Aeternaの6曲です。一通り聴く中で,Offertoriumの2つの曲の後半(Quam olim Abrae)が同じなこと,Lux Aeternaは第1曲のRequiem そしてKyrieと同じような音楽になっていることを掴んでもらいました。
 そしていよいよ音出し。まずは,Lux Aeternaを歌詞なし(母音唱等)です。6月にご一緒した前半経験者にとっては喉慣らしでもあります。(初めての方は目を回したことと思います。あのメリスマの連続…)
 次は,明るい曲調のSanctusの前半(Osannaの前まで)です。ホモフォニックなの掴みやすく,歌詞も少ないので歌詞唱まで行いました。続いて,Agnus Dei。これも歌詞は少ないので3回の繰り返し構造のところをおさらいしました。ホモフォニックなので音をとりやすいと思ったからです。
 この辺でほぼ時間となりました。次第に歌う感覚を思い出してきたらしく声が出てきたので,音楽の運び方についても少しずつ意識させていきました。

◯次回の予定
 残りは Domine jesu, Hostias,と2つのOsannnaです。(Hostias前半以外は)みなポリフォニックなので,難しいところを残してしまったことになりますね。でもそれをやり遂げると新しい合唱世界が見えてきますよ。お楽しみに&頑張りましょう!
  2/25(土)の14:00-17:00,今度は水沢地区センター(水沢小学校の北)の音楽室です。この人数が入りますかね?うれしい悲鳴です。皆さん,健康第一に過ごし,1ヶ月後にまた会いましょう。

2023年1月14日土曜日

【お知らせ】岩手大学合唱団第69回定期演奏会

 
 来る1月15日(日)に盛岡市の盛岡劇場(河南公民館)のメインホールで,岩手大学合唱団の第69回となる定期演奏会が開催されると,フェラインの練習時に現役団員からご紹介がありました。残念なことに人数が少なくなったそうですが,とても真摯に音楽に向き合い,丁寧に表現し,地域や子どもたちとの交流も大切に活動している団体です。かつて私も育てていただきました。14:30開演で入場無料とのこと。差し迫ってのご案内となってしまいましたが,ぜひ聴きに行っていただければと思います。応援していきましょう!

 他の団体の演奏を聴き合って刺激し合える環境,特にも大学生や高校生,そして中学生や小学生など,音楽好きの若者にとっての環境が充実しているのが盛岡市の素晴らしい点でもあると感じています。高校の定期演奏会も1つや2つではありません。合同演奏の機会もあります。プロの演奏家による演奏会も年間に何度も開かれます。文化のレベルは裾野の広さによって支えられていることを実感しますね。奥州市やいかに?

2023(R05)年もよろしくお願いします

 卯年の新年を迎えました。昨年末は急遽様々なことが起こり,宮古木曜会合唱団の強化練習&クリスマスイヴ礼拝(12/24)やフェラインの最終練習(12/27)に出ることができず,皆様には大変ご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。その分,健康の大切さも感じましたので,今年もお互いに気をつけて生活していきましょう。今年もよろしくお願いします。

 1月10日(火)の夜には,フェラインの今年初の練習がありました。2月12日(日)に開催予定の「ライプツィヒへの旅 vol. 2」で演奏する2曲を先生の指揮で通して音を出しました。
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BWV  93 "Wer nur den lieben Gott läßt walten“ 《ただ愛する神の支配に任せる者》
 (1724年作曲 三位一体後第5日曜日用カンタータ)
BWV 103 "Ihr werdet weinen und heulen“《あなた方は泣き喚くだろう》
 (1725年作曲 復活節後第3日曜日用カンタータ)
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 加えて,3月11日(土)に仙台の電力ホールで演奏予定のモーツァルト作曲『レクイエム』(オシュトリーガ版)の,ジェスマイヤー版と大きく違うところを音出ししました。
 練習後には「ライプツィヒへの旅 vol. 2」のソリストについて先生を囲んで話し合いました。今回も「多くの人にソロの機会を」という大きな方針の下,曲を分割するなどして分担を決めました(不肖私も1曲と半分を担当予定です。がんばります)。

 1月12日(木)の夜には,宮古木曜会合唱団の練習がありました。こちらは3月5日(日)に宮古市民文化会館で第40回記念定期演奏会を控えています。この日は第3部の前半の曲(季節の歌,ポピュラーな歌)をS君(本番のピアノ伴奏者)の伴奏で合わせながら練習しました。歌いこめていない曲は1週間前の練習でS君がお稽古してくれていたため,予想以上に良く歌えていました。グリークのドイツ語は厳しいですが…。そのほかは十分に音楽していましたね。

 1月13日(金)の午後には,Zホールに出かけてきました。奥州市の音楽文化,特にも5年に1度開催しているオペラ上演を市民の皆さんの芸術文化の向上に結びつけるにはどんな取組が有効かについて,文化振興事業団の皆さんと話し合ってきました。「学ぶことが奥州市の伝統であり未来である」のスローガンを作った本人(!)である現文化振興事業団の理事長さんと様々な意見を交換できました。私がかつて先生方や先輩方から頂いたものを未来に向けて引き継ぎ発展させていく機会にもできればいいなと考えています。

 今年も音楽する機会がたくさんありそうです。楽しい時間にしていきましょう!
 皆様,どうぞよろしくお願いいたします。

仲間が増えました!

  今週のこと。  5月14日(火)の夜は盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの通常練習でした。練習曲はなんと《ヨハネ受難曲》の第2稿! 6月のドイツでのカンタータ演奏 の後の取り組みを見越しての先生からのご提案です。このうち2つの大きな楽曲の「初見大会」の後,日曜日に仙台で行った...