2023年9月27日水曜日

MBKV:本番での3つのカンタータ

  9月26日(火)の夜には,盛岡バッハ・カンタータ・フェライン(以降,「フェライン」)の通常練習が舘坂橋教会でありました。指揮者のSM先生がお休みだったので,私が指導に立ちました。でも,日曜日のOK先輩のレッスンの迫力が自分の中に(そしておそらく合唱に参加していた仲間たちの中にも)強烈に残っていたでしょうから,それはそれはやりにくいスタートでした。


11月5日(日)に盛岡市民文化ホールで開催する「H.ヴィンシャーマン・メモリアルコンサート」で演奏するカンタータは3曲,BWV93,BWV27, BWV140です。この日は久しぶりにBWV93−1から聴かせてもらって練習しました。

 久しぶりに歌った(そして前で聴いた)カンタータでした。声があまり充実しておらず,ハモらなかったり線を作りきれていなかったり…本番まであと1ヶ月と迫る中,どうしたらよりよい音楽に近づけるかフル回転で取り組んだ1時間半でした。本番までがんばります。みなさん,ぜひ聴きにいらしてください。【チケットたくさんあります!!声かけてね。】

「2つの第九」特設合唱団02:先輩のものすごいレッスン

  9月24日(日)に盛岡市民ホール大ホールで,ウクライナ国立フィルの「2つの第九」演奏会の2回目の練習がありました。前回は大人だけでしたが,今回は数人の中学生(K中)とたくさんの小学生も加わりました。

 音楽監督のSM先生はいらっしゃらず,コンサートマスターのOK先輩のレッスンでした。これがものすごいレベルでした!声で表現し音楽することの基本に忠実に,そしてわかりやすく,とにかく音楽を大事にし,より素敵な音楽を示してくださるのです。知識だけでない,自分の体で学びとったエッセンスを自信をもって伝えることで,合唱音楽が変わるのです。

 そのまま記録して,その場にいなかった方々に体験させたい!って思いました。一方,これだけのレベルで指導された後に,あそこに立って指導する立場になるのは本当に大変なプレッシャーです。まだまだ学びが足りないと自覚させられた2時間でした。

2023年9月23日土曜日

【第13回・報告】合唱音楽研究会奥州:各パートがしっかり歌えるようになってきました!楽しみ!

  9月23日(土・祝)の午後,13回目となる活動を水沢教会で行いました。本番まであと2回と迫っているせいか,たくさんの方がご参加くださいました。私はこの日(午前中の岩崎姉妹SP合唱団の後),今週のウィークデーに次々と割り込んできた仕事のせいで手をつけられなかった本来の業務を休日出勤して職場でやっていた関係で,1時間ほど遅れて活動場所にたどり着きました。それまでの時間,事務局長のOMさんのリードで基礎練習をしていたおかげで,最初に音を出した《Domine Jesu》はきちんと歌えるような状態になっていました。ですからさらにグレード・アップを目指して,言葉のこと,体の使い方,作曲者の意図,声楽的な課題等々,多面にわたって指導することができました。音程に自信がない状態では,いろいろアドバイスされてもチャレンジする勇気と元気が湧いて来ませんよね。

 練習時間を1時間残して一度区切りになった(というか,3時間の練習時間を2時間だと私が思い込んでいたので,一旦終わってしまった…)ので,残りの時間で《モツ・レク》の後半の楽曲の音を出しました。《Lacrimosa》以降です。2つの《Osannna》以外は途切れずに歌えたので,素晴らしいと思いました。計画としては,胆江合唱祭の後に《モツ・レク》後半(特にも2つの《Osanna》),そして《モツ・レク》の前半,と進めていこうと考えています。

 北声会さんとの企画はその後進んでいませんが,来年4月に《モツ・レク》演奏会に参加するとなったら全曲のおさらいを,ペースを上げて行わなければなりません。これまでの学びを生かしつつ,新しい楽曲を確かめていきたいと思っています。

岩崎姉妹SP合唱団03+α:追加練習,やってよかった!

  9月23日(土・祝)の午前中,岩崎姉妹SP合唱団の追加練習を行いました。3回目となった前回の練習の終わりに,「もう少し練習したい」という声が多くあったので,予定にはなかったこの日に2時間の練習を入れいました。

 参加者は半分より少なかったと思います。アルトが多目ではありました。Zホールの大ホールです。並びは3列または4列曲順は《埴生の宿》《翼をください》の順など,決まったことをお伝えし,簡単に喉慣らしをして楽曲の練習をはじめました。

 始めに1回通した時,以前よりもよく歌えているのがわかりました!基礎的な力が十分ではないので色々なところで「ありゃ」と思うことはあるのですが,でも一応四部合唱になっているのです。ですから,声のこと,日本語のこと,体のこと,表現することについて等々,いつも各団体で自分が行っている「合唱練習」らしい練習ができました。

 今回の追加練習を組み込んで正解でした。これまでの「集団カラオケ」みたいな感じではなく,「合唱」として皆で表現しようという雰囲気,そして音楽になりました(逆に,本日参加していなかった方が心配になるほどです)。

 次回の第4回は来週9月30日(土)14:00〜16:00,大ホールでの最後の練習です。時次回の第5回は10月7日(土)の同じ時間,展示室です。そして7月14日(土)の本番となります。今回以降は毎週土曜日,週1回の練習が続くのは嬉しいです。音楽のモードが途切れませんから。今日のいい感じが来週にも続いてくれることを願っています。

 そうそう,「せっかくの機会なので,お友達を増やしましょう」と「街づくり」的な声がけもしてみました。この取り組みを通して,合唱人が増えることを願っています。

2023年9月22日金曜日

今週のこと

  コロナが5類相当となり,合唱やステージ公演に関する様々なことがコロナ以前のそれ以上に活発になりつつあります。特に今週は凝縮された感のある一週間でした。

 9月17日(日)。午後に盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの強化練習がありました。「ヘルムート・ヴィンシャーマン・メモリアルコンサート」と銘打って行う11月3日の東京公演,5日の盛岡公演に向けてのカンタータ3曲の練習(+バッハフェスト・ライプツィヒ2024の曲)。その夜には2024年6月のバッハフェスト・ライプツィヒ(本番は8日(土))に参加するための演奏旅行の行程などに関する打ち合わせ会。

 9月18日(月・祝)。午後に岩手大学合唱団のOBOG合同練習②を行いました。本番は1月21日(日)です。夜にはウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団「2つの第九」演奏会の特設合唱団の練習①に参加しました。こちらの本番は12月9日(日)です。

 9月19日(火)。夜に盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの通常練習でした。ライプツィヒで演奏するカンタータ177番の1曲目について先生のレッスンでした。やっと演奏のポイントが見えて来ました。そして練習後には11月の公演に関する打ち合わせ会。

 9月20日(水)。夜にアンサンブル・コンフオーコのレッスン④でした。10月15日(日)の胆江合唱祭に向けての6回のうちの4回目でした(3回目はこちら)。前回より柔軟性が増し,音の厚みも出て来ました。

 9月21日(木)。夜に宮古木曜会合唱団のレッスンでした。10月22日(日)の宮古市民文化祭の合唱器楽演奏会で演奏する2曲を中心にして,3月17日(日)の第41回定期絵総会で演奏するパレストリーナのモテットや日本語の合唱曲も練習しました。人が少なかった(S3,A3,T1,B1)のが少々残念でした。最近は体が使われておらず,息をたっぷり使って体を鳴らすモードに入れるまでに時間がかかってしまいます。
 そういえば,合唱器楽演奏会の最後に出演者全員で演奏する合同演奏(弦楽合奏と合唱)の指揮を依頼されていたのですが,それに加えて「当日のオープニングの宮古市民歌の指揮」のオファーも今週きました。会場のみなさんと歌う感じかと思ったら,こちらも弦楽合奏団と合唱団が開幕直後にステージで演奏するのだそうです。宮古市民じゃないのにいいのかしらん?

 明日,9月23日(土・祝)。午前中に岩崎姉妹SP合唱団の追加レッスン。これの本番は10月14日(土)です。午後には合唱音楽研究会奥州の活動が予定されています。こちらの本番は10月15日(日)の胆江合唱祭です。

 明後日,9月24日(日)。午後にウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団「2つの第九」演奏会の特設合唱団の練習②です。前回は一般(大人)だけでしたが,今度は全員,つまり小中高生も参加対象になっています。

 土日はほぼ埋まっているのですが,平日にも音楽活動がびっしり入った1週間でした。音楽生活は楽しいので大変だとは思いませんが,体力的に大変だと感じることは少々あります。コロナでお休みが長かったせいか,単に年齢のせいか…。でもやりたいことをやれるのですから,やらなくちゃ!そして音楽作りの場なんて願っても得られるものではありませんから,機会をいただけることに感謝して楽しみ,そのことで皆さんのお役に立ちたいと思っています。

○この他に,次の演奏会も予定されています。
・釜石の第九(12月17日(日))…今年が最後とのこと
・宮古教会クリスマス・イヴ礼拝(12月24日(日))…毎年よい機会をいただいています

2023年9月18日月曜日

「2つの第九」特設合唱団01:練習始まりました

  9月18日(月・祝)の夜に,盛岡市民文化ホール小ホールで,ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団「2つの第九」演奏会のための特設合唱団の初回の練習がありました。小ディネート・指揮・指導は佐々木正利先生。参加合唱団は多く,この日は盛岡バッハ・カンタータ・フェライン,熊友会ヴォーカルアンサンブル,盛岡コメット合唱団混声合唱団北声会,そして岩手大学合唱団といった大人のみが集まりました。


 初回に当たって,ドイツ語の読みと表現の超基本を確認しました。長母音と短母音(特にeとo),有声子音発音時の腹筋の使い方(rやリップロールで歌うこと),陥りやすい音符歌いからの脱却(四分音符旋律や特にKusse gab sie…)などなど。言葉の意味と音読のニュアンスも大事な点については確認しました。

 1時間半程度の練習時間で,ほぼ全体の音を出して要点を確認しました。コンサートマスターを仰せつかった3人のうちの一人として責任は重大,先生の強調点をしっかり頭に入れるようにして練習に参加してきました。

 この特設合唱団には大人の他に小中高生も加わり,総勢230名の予定です(山台は7段,14列とか)。ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団の皆さんの思いを音楽として表現できるよう,残り5回程度の練習,頑張っていきたいと思います。

岩大合唱団合同練習②:これって伝統なのですね

  9月18日(月・祝)の午後,盛岡市の舘坂橋教会で岩手大学合唱団の第70回記念定期演奏会に向けた2回目の練習を行いました。1回目は7月30日,常任指揮者の先生と Vivaldi 作曲の「Gloria」の初見大会でした。あれから約1ヶ月半,久しぶりの練習でした。

 参加者はS十数人,A十数人,T,5人,Bも5人ほど。前半はパート練習でした。パートリーダー を中心に先輩方から若者までが一緒になって集中して練習に取り組んでいました。特にもパートリーダー が欠席のパートでは,かつてのリーダーや現在合唱に取り組んでいる方などが自らリード役を買って出てくださり,進めてくれていました。

 合わせの時間は1時間ほど。この日はピアニストも都合がつかなかったのですが,その場で簡易伴奏を引き受けてくれる方もあり,全曲について合わせることができました。リーダーやらピアニストやら,必要とあれば進んで役を引き受けるあたり,岩手大学合唱団の伝統なんですね。もちろん音楽も充実していました。普段歌っていない方も多いので声は多少浅目ですが,パートそれぞれが1つにまとまり4つのパートがよく響き合っていました。これも伝統なのですね。育ててくださった先生方に感謝です!

 楽譜については出版社によりいくつか違いがあったので,主に強弱記号については RICORDI社のものを全体で確認して記入してもらいました。音の違いも若干あるようで,それについては各パートで違いを出し合った上,事務局に伝えてもらって全体に周知することにしました。

 合同練習はあと5回ほど。久しぶりに合唱している方もけっこういらっしゃったので,練習を楽しみつつ「第70回記念定期演奏会」という本番に向かえたらいいなと思いました。

 ついでながら…協賛金ですが,まだ足りない状況のようです。どうかご協力をお願いいたします。m(._.)m

2023年9月17日日曜日

MBKV:強化練習は演奏会まであと1回

  9月17日(日)の午後(13:30-17:00)に盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの毎月1回の強化練習がありました。この日は指揮者の先生はIBCこども音楽コンクールの審査員,二人のコンサートマスタ&ミストレスはNHK学校音楽コンクールの東北大会があり出られないとのことでしたので,私が進めて来ました。

 この盛岡バッハ・カンタータ・フェラインは各地に会員がおり,休日に行われる強化練習となると「遠隔地会員」の方々が集まって来ます。この日は山形から3名,青森から4名,秋田から1名,東京から1名といった様子でした。その貴重な強化練習でしたが,前半はBWV177のパート練習としました。先週火曜日の合わせであまりよく歌えず,先生からしっかりさらっておくように指示があったからです。

 しかし,遠隔地会員の方曰く,「11月5日の本番まで,強化練習はあと1回しかないんだよね…。」なるほど…。そこで,後半1時間の合わせの時間は,今度の本番の曲をなるべくたくさん音を出すことにしました。「細かい指示・練習などをしている時間はあまりないので,歌いながら互いに発信して音楽を感じ合ってください。普段どんな音楽作りをしているか,その方がよく伝わります。」とお願いしました。

 まずはアンコールのQUODLIBET,これは盛岡の近郊会員も初めて音を出すという方が多く,発音から確かめました。そしてBWV140の1曲目の合唱,7曲目のコラール,続いてBWV93の7曲目のコラール,1曲目の合唱,最後にBWV27の1曲目の合唱,6曲目のコラール(Rozenmuellerのアリア)。近郊会員の方々ははっきりと表現してくれましたし,遠隔地からいらした会員の方々も果敢にチャレンジしてくれました。

 今回の演奏会は「H.ヴィンシャーマン・メモリアルコンサート」と題して,11月5日(日)に盛岡市民文化会館(マリオス)大ホールで行います(東京でも同じプログラム,合唱以外は同じ奏者で2日前の11月3日(金・祝)に第一生命ホールで行う予定で,このチラシはできているのですが盛岡の演奏会のチラシはまだできていないので,東京のチラシにリンクします)。久しぶりの本格的な演奏会なので,楽しみにしています。皆様,ぜひご来場ください。

2023年9月15日金曜日

【演奏会・聴いてきました】東京都交響楽団 (2023. 9. 13 トーサイクラシックホール岩手 大ホール)

  9月13日(金)の夜,盛岡市にあるトーサイクラシックホール岩手(県民会館のこと)の大ホールで「東京都交響楽団 盛岡公演 オーケストラ・キャラバン」を聴いて来ました。


 指揮:小林研一郎
 ヴァイオリン:周防亮介
 コンサートマスター:山本友重
 演奏曲:
  グリンカ作曲 歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
  チャイコフスキー作曲 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調op.35
  ドヴォルザーク作曲 交響曲第9番 ホ長調op.95《新世界より》

 同行者が「近くで聴いて見てみたい」というので,今回は「1階2列23番」で聴きました。ステージに近いのでステージの奥は見えません。でも(下手寄りなので)第1ヴァイオリン,特にコンマスのすぐ近くでしたし,コンチェルトの時はソリストも目の前で,奏者の息の音まで聞こえましたし,指揮者とのやりとりも間近で見ながら音楽を聴くことができました。コバケンさんは右利きなので体が開くのは左側が多いのです。ですから,表情もよく見えました(棒をふらない様子もたくさん見えました!)。

 奏者一人ひとりの表情や体の動きが(手前の方だけではありますが)よく見えるのです。また弦楽器の各パートの奏者がたくさんいるの(が見えるの)に音がまったく一つになって聴こえてくることにも驚きました。逆に管楽器群の姿が見えないので音が塊になって聴こえてくる感じもありました。そしてなにより,いつも合唱しながらステージで感じるように音の圧力を体で感じることができたのでした!

 一昨年辺りからは様々な演奏会が開かれるようになり,
2022年8月 山形交響楽団「ベートーヴェンの夕べ」釜石市民ホールTETTO
 指揮:阪哲朗
 ・序曲「コリオラン」Op.62
 ・交響曲第5番ハ短調「運命」Op.67
 ・ピアノ協奏曲第5番「皇帝」Op.73(小山実稚恵)
2023年5月 新日本フィルハーモニー交響楽団「50周年記念演奏会」岩手県民会館
 指揮:佐渡裕
 ベートーヴェン作曲
  ・ピアノ協奏曲第5番「皇帝」Op.73(反田恭平)
  ・交響曲第7番イ長調Op.92
2023年9月 仙台フィルハーモニー管弦楽団「オーケストラ・キャラバン2022」盛岡市民ホール
 指揮:山下一史
 ・スメタナ作曲交響詩「モルダウ」
 ・ラヴェル作曲ピアノ協奏曲(小井土文哉)
 ・ドヴォルザーク作曲交響曲第8番ト長調op.88
2023年11月 Japan National Orchestra 「2022ツアー」岩手県民会館
 指揮:反田恭平
 ・ベートーヴェン作曲レオノーレ序曲第3番op.72b
 ・ベートーヴェン作曲ピアノ協奏曲第4番op.58(反田恭平)
 ・モーツァルト作曲交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」

などなどオーケストラを聴きまくってきましたが,今回の東京都交響楽団もまた(さらに)素晴らしい音楽を聴くことができました。

 様々な良質な音楽を体験できることはとても幸せなことです。音楽は生に勝るものはありません!「ライヴ」=「生きてる!」って感じですね。今後も(聴くだけでなく,いや,聴きながら)musizieren,音楽していきたいと思いました。

【第12回・報告】合唱音楽研究会奥州:ピアノ伴奏なしの練習

  9月10日(日),合唱音楽研究会奥州の12回目の活動を行いました。日曜日なので,場所は久しぶりの江刺教会でした。

 前回(8月25日)は,胆江合唱祭(10月15日(土)胆沢文化創造センター)での演奏プログラムを決めて最初の「練習」モードになったのでした。

 今回はその2回目。ピアノ伴奏のYEさんが来られなかったので,無伴奏で3曲を練習しました。賛美歌,バッハのコラール,モツレクの「Domine Jesu」です。この日は参加者が30名ほど(うち,T2,B2)と少なめでもあり,声を出しづらい感じにしている方が多くいらっしゃいました。宮古での練習は普段から伴奏なしでしかも少人数でやっていてそれなりに力がついてきて(というより「慣れてきて」ですね)いますが,こちらはまだ難しいようでした。

 「自信がないので本番までの練習を増やせないか」との声もありましたが,私自身の予定がいっぱいで増やせないことをお伝えしました。(しかし,ソプラノのパート練習をなんと会員の方が進んで開催してくださるとのこと!嬉しく有難いことです!。)

 本番に関する諸連絡もありました。
【集合時刻等】
 ①10:15 (ホワイエ) ステージ練習前の声出し~10:45
 ②11:25 (ステージ袖下手) → ステージリハーサル11:36~11:48
 ③15:30 (場所 当日連絡) 本番前スタンバイ
 → 16:00〜 本番 プログラム16番(最後)
【服装や楽譜】
 他の団体として参加するかたは,それぞれの団体の服装のままでよし。
 そうでない方は以下です。
 女性 …白ブラウス、黒ロングスカート、黒靴
 男性…黒系のスーツ、ネクタイ
 楽譜は持つ…コピーが落ちないように工夫して

 次回は9月23日(土・祝),土曜日なので水沢教会です。そして10月1日(日)江刺教会でやって10月15日を迎えるという計画になっています。岩手県特に奥州地区はコロナ罹患率が高いようですし,ここのところ急に涼しくもなってきました。健康第一に楽しんでいきましょう。

2023年9月8日金曜日

岩崎姉妹SP合唱団03:ハーモニーが聴こえてきました

  9月9日(土)の午前中,強雨の中スクーターでZホールに向かい,SP合唱団の3回目の練習をしてきました。場所は大ホールのステージで,男声を中に女声を左右に置くようにしてみました。参加者はおおよそ50名,半分強でした。2回目にあたる前回は,パート練習を行ってなんとか4部合唱になったといった感じでした。あれから1週間,どう変わっていたでしょうか…

 「体を筒にする」は今日も最初に意識づけました。そして《翼をください》と《埴生の宿》の2曲を聞かせてもらいました。音取り音源をLINEで配ってもらっているので,それを利用して練習して来た方が多かったようで,先週より(パワーは弱けれど)途切れずに歌えていたように思いました。

 「《埴生の宿》のほうが難しい」という声が多かったので,こちらから取り組みました。結果,約1時間半かかりました。しかし,発声がよくなったためか,あるいは移動ドによる機能和声の説明や階名唱をしたためか,ハーモニー,和音が聞こえて来るようになりました。一方,「音程」というものを聞き取ったり「音高を合わせ」たりすることが難しい方もありました。合唱活動などを通して歌唱経験を積んでいるわけではない方にとっては,これらのことは小学生と同じような状態なのだと気づくことができました。旋律では歌えるけれど,音を取り出して声帯で音高を真似ることの難しさ。

 また,各パートの課題も見えました。途中のポリフォニックな部分で顕著になりました。この点については,現状を指摘して,方向を示し,方法のヒントを与えると,練習しながら解決されました。皆さん,飲み込みが早い!

 後半に扱った《翼をください》は声もよく出ていました。ですから,表現したい中身を検討しながら目指す音楽像(?)を作り,表現を目指す練習となりました。

 今回の催しは「市民の皆さんが楽しめるように」が目標です。合唱活動を通して合唱音楽に親しんでもらい,合唱人口さらには音楽愛好人口を増やすのが私のねらいでもあります。そこで練習の最後の連絡の際に,第30回胆江合唱祭の宣伝をしました。何人かが興味を示してくださったので,LINEでチラシを配信することとしました。聴きに来てくださりいずれかの合唱団に参加するようになると嬉しいと思っています。

 2時間近い練習,結構体力を使っていたようで,帰りの列車では爆睡していました。次回は9月30日まで3種間ほど間が開くのですが,その間に練習を増やしてほしいという声もあり,急遽9月23日(土)の午前中(9:30-11:30)に希望者だけの臨時練習を設定しました(もちろん私は行きます)。少しでも練習を重ねてより良い音楽を目指したい,という気持ちの現れと感じ嬉しく思いました。

2023年9月7日木曜日

コンフオーコ03:積み重ね

  9月6日(水)の夜には,奥州市水沢の吉小路にあるアスピアで,アンサンブル・コンフオーコの練習がありました。この日は午後から雨で,一関市東山町までスクーターでびしょ濡れになって出張して来たあとの時間でした。

 1週間前の練習では,ポップスは難しいけど音楽の形が少しずつ見えて来た気がしていました。しかし正直言って,1週間の間が開くとほぼ一からやり直すことになるだろうな,と思って始めたら…なんと!とてもしなやかでよく響き合う合唱が聴こえて来ました。思わず「この1週間のどこかで自主的に練習したのですか?」と聴いてしまいました。定着がいいのです。学びが積み重ねられています。

 基本がレベルアップしていましたから,この日は細部を妥協しないできっちりやっていきました。そのように取り組むことによって,この曲のその部分に限らず全般的に,声楽的な力量音楽のセンスなど様々なことが高まっていくからです。業界用語で言うところの「資質・能力」ですね。


 雨でびしょ濡れになって帰宅(盛岡はもっと激しく降っていた)しましたが,よい気分で帰宅できました。次回は2週間後,4回目となります。10月15日の胆江合唱祭の本番まであと2回,楽しみながらよい音楽を提供できるように取り組みます。

 そうそう,本番当日のタイムテーブル案をいただきました。合唱15団体のうち,アンサンブル・コンフオーコの会員が関係している団体が5団体,そして合唱音楽研究会が関係している団体はなんと11団体なのだそうです!嬉しいことですが,同時に胆江地区の音楽への責任も改めて感じました。がんばらせていただきます!

MBKV:新曲の音出し

  9月5日(火),火曜日は盛岡バッハ・カンタータ・フェライン(以下,MBKV)の通常練習日です。盛岡市の舘坂橋教会でやっています。

 この日は指揮者のSM先生,第1コンサートマスターのOKさん,第3コンサートミストレスのOAともお忙しくて練習に来られず,私が指導を担当しました。楽曲は,前日に急遽「11月3&5日の「Winschermann先生追悼演奏会のアンコール」とアナウンスメントがあった,J. S. Bch 作曲「ゴルトベルク変奏曲」の《第30変奏 Quodlibet》です。「ゴルトベルク変奏曲って鍵盤曲じゃないの?」と思われるのが一般的かと思いますが,なんとH. Winschermann先生が室内管弦楽版に編曲したものがあり,その第30変奏は4声の合唱が主役(他にBlaeserとStreicherとCembaloが合唱パートをなぞります)なのです。

 実はこの「室内管弦楽版」は,2007年11月に水戸室内管弦楽団第70回定期演奏会で編曲者H. Winschermann先生の指揮で演奏されており,そのステージに私たちMBKVから幾人かが立って参加していた曲なのです。昨夜あわてて楽譜を探し出し,40枚ほど増刷して練習場に持ち込みました。2つの民謡の旋律がゴルトベルク変奏曲のアリアの和声進行に見事にハマりながらポリフォニックに展開していくつくりです。

 かつてのステージに立った人は2,3人で,あとはみな初めての方でしたが,身体を楽器にして出た音で音楽を作ることをしながら「音取り」をし,その後に歌詞を確かめて歌詞で歌うところまで一応できました。「バッハ家の集いで皆が楽しそうに歌い合っているそんな曲…」と言ったのはWinschermann先生だったと思いますが,そんな温かみのある愉しげな音楽にできれば,MBKVとWinschermann先生との思い出が蘇るのではないでしょうか。演奏会まであと2ヶ月,集中して取り組みたいと思います。ぜひ聴きにいらしてください。

2023年9月4日月曜日

宮古10:「月2回」の効用

  9月3日(日)の午後,宮古のうみまちひろば2階での宮古木曜会合唱団の強化練習に行ってきました。場所は会議室なのでピアノはありませんが,石造りの教会のようによく響く場所なので,合唱練習にはもってこいです。

 前回にあたる8月31日(木)夜の練習では思うように変わってもらうことができませんでしが,今回はいい感じで音楽が深まっていきました。

 まず,発声ですが,ここのところ各所で試している方法(息の流れに声帯振動を加える感じ)をすんなりと試して真似てくれました。その息のまま初めに《前へ》を合唱してみると,とてもよくハモリ溶け合いました。続いてポップスの《ハナミズキ》もいい感じでした。

 定期演奏会(これは第41回として2024年3月17日(日)に予定しています)の第2部で演奏する4つの宗教曲(パレストリーナ作曲《Heu mihi Domine》,バッハ作曲F-Durのミサ・ブレビスより《Kyrie》,モーツァルト作曲《Laudate Domine》,グリーグ作曲《Ave maris stella》)も同様に,柔らかい息をもとにした響きが溶け合い,いい感じになりました。

 木曜日に練習し,3日後の日曜日にまた練習するというのは,とても効果的と感じました。体も心も活性状態が続いているというか,音楽モードの維持というか。実は私が宮古にいた頃は毎週木曜日にお稽古していたのですが,宮古を離れてから1ヶ月に1回のおけいことなり,それでは声も耳も鈍ってしまうので「月2回」にしてもらった経緯があります。今回はその成果が現れたと感じました。次は9月21日(木)の夜です。2週間と半分ほどの日を挟むのですが,今回のように体と心が活性化音楽モードに短時間で入れるといいなと思っています。みなさん,よろしくね。

2023年9月2日土曜日

岩崎姉妹SP合唱団02:四部合唱できた!

  9月2日(土)14:00〜16:00,奥州市文化会館Zホール先週に続いて2回目,この日は中ホールを中心に行いました。女声は多く,男声はテノールが十数人,バスは6人中6人の参加でした。

 演奏曲は《翼をください》と《埴生の宿》。本番では歌うことのできない主旋律を使って発声練習をしました。元の調が,《翼をください》がGes-Dur,《埴生の宿》がB-Durととても低いので,少しずつ調を上げていきながら,歌詞唱から母音唱へと移っていきました。ポイントは,「体は管楽器。どの音域でも管をまっすぐにそして広く保つことで豊かな響きになる。」という点でした。伴奏の先生方にはご苦労をおかけしましたが…。

 前回は初めてだったので《翼をください》の前半の音とりを全体でやり,その難しさを体験して終わった感じでした。しかし,この1週間の間に伴奏の先生が各パートの音取り音源を作成してくださり,それを事務局がLINEで共有できる様にしてくれたので,半分以上の方が予習してきてくださっていたようでした。

 今回,前半はパート練種で,自分のパートの音をしっかり覚えるようにしました。ソプラノとアルトは合唱経験者が多いので伴奏の先生お一人にお願いして進めてもらいました。もう一人の伴奏の先生にはテノールについていただきました。そこでは地元のリーダーの方が自主的にリードしてくださっていました。ありがたいことです。バスは私が担当し,ピアノと音源CDを使いながら進めました。

 最後の30分間くらいで,4パートを合わせてみました。主旋律のない混声四部合唱!なかなか不思議な響きでしたが,なんとか止まることなく歌い切ることができました。皆さん,とても意欲的です!

 次回(第3回)は来週の土曜日(9月9日)の午前中です。今日,おおよその旋律がわかったようなので,それを復習しつつ音楽作りをする予定です。その後は3週間も間が空いて,9月下旬からはあと2回しか練習がありません。ですから,「忘れないように個人練習に取り組んでほしい」とお伝えしました。

 本格的な四部合唱は初めてという方にとっては,副旋律は難しく,しかも1オクターブ低く歌っている方の声も聞こえました。でも,先週よりは見通しがきくようになったらしく,楽しそうに音楽活動・演奏活動に参加してくださっていたので良しとしましょう!来週はさらに素敵な音楽にできるように,がんばります。

2023年9月1日金曜日

宮古09:伝えることの難しさ

  8月31日(木)の夜,宮古木曜会合唱団のレッスンに行ってきました。記録をたどると,5月14(日), 18(木),6月11(日), 15(木),7月6(木), 23(日),8月3(木), 10(木)とこれまで8回取り組んできて,これまでは音楽を掴むのが難しい第2部の宗教曲を中心にしてきました。

 今回は9回目です。10月22日(日)に宮越音楽団体連絡橋議会の主催で宮古市民文化会館で行われる合唱・合奏器楽演奏会の際に演奏する曲を《ハナミズキ》と《前へ》と決定してから始めての練習となりました。本番が見えると気合の入り方が違うものですね。

 勤務を終えてから奥州市を自動車で出発するので,(遠野の立丸峠を通って)練習会場の宮古市山口の公民館に着くのは19:00を少し過ぎます。この日は宮古高校のS先生が発声練習を進めていてくれました。

 《ハナミズキ》はポップス系なので,発声が課題の宮古木曜会には前日のアンサンブル・コンフオーコと同じようなアプローチで,(声でなく)音づくり+(音符でなく)息の流れを重点にまとめようと思って始めました。しかし…体が硬くて拓かれていません。これを解きほぐすのに想定以上に時間がかかってしまいました。

 《ハナミズキ》などのポップスは,耳慣れて歌い慣れている楽曲なので,各パートの音も覚えやすい(ハーモニーを想定しやすい)し節回しも小慣れた感じです。でもその「固定観念」が邪魔をします。そこから抜け出す(引き摺り出す)のが難しいのです。自分たちが演奏することの意味・意義を感じるなら,人真似だったり流して歌ったりすることはできません。
 《前へ》もポップな感じが強い作りで,気分に任せてフレーズを歌ったりハーモニーを作ったりしがちです(YouTubeにはそういうのがたくさんあります)。でも気持ち・メッセージをきちんと伝えるには,気分任せでは無理です。身体から音楽が出てこないといけません。
 結局,ユニゾンや声楽的な難しさの少ない《聞こえる》の出だしの部分などをつかっての音作りから始めざるを得ず,気づいたら20:40を過ぎていました。力不足を痛感して帰路につきました。

 自分の頭や身体にある音楽を伝えることは本当に難しいことです。逆に,前日のようにあるいは小学生とやるときのように,相手がスッと変わってくれることって当たり前のことではないのだと再認識させられた練習でした。土曜日もポップス(岩崎姉妹SP合唱団),そして公募の皆さんです。どうやったらより良い音楽に近づき皆さんと共に楽しめるか,格闘してきます!


 ちなみにこの日は10月20日の合唱・器楽演奏会の合同演奏のスコア(編曲は金沢正明先生)をいただきました。《紅葉・浜辺の歌(メドレー)》と《ふるさと》です。編成は混声三部合唱と弦楽4パートとピアノ。今年は琴と大正琴は入らない(歌で参加)とのことでした。コロナ前のように,宮古の音楽活動に関わる皆さんに加え,会場の皆さんもご一緒に音楽できることが楽しみです。

コンフオーコ02:ポップスの「解釈」

  8月30日(水),仕事を終えて夜にアンサンブル・コンフオーコの今シーズン2回目のレッスンに行ってきました(1回目の様子はこちら)。ほぼ1ヶ月の間がありましたが,その間3回ほどの練習に丁寧に取り組んでいたからでしょうか,どのパートも自信を持って歌っている様子が見られました。

 この日は,まず溶け合いやすい声,発声法にチャレンジしました。例の木下マティアス義久先生の真似です。団員の皆さんはとても素直で,頭で考えるより先にサッと真似して(声でなく)音を出すので,柔らかく響きのある音が比較的早く得られました。

 まずはそのまま(つまり「音」の状態のまま)主旋律を皆で歌うことを通して,①(音符歌いでなく)「一筆書き」の息,②音域やリズム,特に跳躍音程などで響きが変わらない,という楽器作りをしました。

 そしてそのまま自分のパートを歌って3部合唱へと移りました。その響き合いの素晴らしいこと!

 続いて「母音唱」。その後にやっと(子音もつけての)「歌詞唱」。とても素敵な響きの合唱となりました。団員の皆さんもその音を体験してニコニコしていました。

 さて。私は苦手意識が強いポップス(曲はこちら)。でも歌い込んで楽曲に馴染んでくると楽譜からいろいろなことが見えてくるものです。歌詞の区切りの構造休符の意味,(編曲者によって)割り振られた各パートの音の役割…などなど。なにより,《にじ》で繰り返される(ある意味単調な)三連符を生かす表現の仕方のアイディアが見えたのが本日の収穫でした。

 この合唱団はとても反応がよく,私のアイディアを伝えるとよく理解してくれて,どんどんチャレンジしてくれるので,音楽がどんどん変わっていきます。やっていて楽しいのです。音楽の変化を聞き取って,「今の歌は,前と変わっていたの,わかりますか?」と歌い手に返してやることで団員の皆さん一人ひとりがニコニコして「うんうん」とうなずいています。取り組み方についての「メタ認知」&「自己効力感」,そして音楽そのものについてのより良いイメージの定着!仕事がら,学習者(?)が変わるこういう瞬間が大好きです。

 今日水曜日はアンサンブル・コンフオーコで《にじ》と《いのちの歌》,明日木曜日は宮古木曜会合唱団で《ハナミズキ》(と《前へ》),土曜日は岩崎姉妹SP合唱団で《翼をください》(と《埴生の宿》)と,ポップス音楽が続きます。毛嫌いせずに,丁寧に音楽に取り組んでいこうと思った2回目のレッスンでした。

仲間が増えました!

  今週のこと。  5月14日(火)の夜は盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの通常練習でした。練習曲はなんと《ヨハネ受難曲》の第2稿! 6月のドイツでのカンタータ演奏 の後の取り組みを見越しての先生からのご提案です。このうち2つの大きな楽曲の「初見大会」の後,日曜日に仙台で行った...