昨日,仕事を終えた後,近所のZホール(奥州市文化会館)大ホールで,日本フィルの『白鳥の湖』の抜粋版を聞いてきました。
「抜粋版」と言ったのは,全部で1時間程度の公演であり,バレエは無く代わりにナレーションがついていたからです。バレエ音楽なのに動きがないのでわかりづらい点をナレーションが補足しながら楽器の紹介なども入れて,オーケストラ音楽に親しみやすいように工夫した日本フィル独自のプログラムのようでした。「ナビゲーターなんていらないのに…」と思って出かけたのでしたが,わかりやすく親しみやすいステージになっていたと思いました。楽しめました!
もちろん音楽は生が一番!けっこう大きな編成で打楽器バリバリのオケが出す音は,身体にきてとても良い感じでした。
お客さんは多く,ほぼ満席!嬉しいことです。子供連れも多く,宣伝した甲斐があったなぁと思いました。職場の同僚,オペラや合唱でご一緒した方,文化振興財団関係の方など,奥州市でのお知り合いがいて,お知り合いが増えて嬉しく思いました。
学校の「音楽の時間」に「観賞」として聴く音楽は,正直言って貧弱です。曲数はもちろん回数・時間も少ないし,再生環境も悪い(教師によっては教室でCDラジカセ使ってオケ曲を聞かせている人も…)ので,地方都市に生オケが来てくれることは本当にありがたいことです。ただし残念なのは,そういう機会をとらえて積極的に脚を運ぶ雰囲気があまりないことです。奥州市でも今後もこういう機会が増えると,クラシック音楽へのハードルが下がって身近な文化になっていくように思います。
なお,この企画は日本フィルハーモニー交響楽団が「第16回後藤新平賞」を受賞した記念ということで実現したようです。奥州市との関係が今後も長く続くといいなと思いました。
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