2023年2月25日土曜日

【第2回・報告】合唱音楽研究会奥州:耳がいいね!


 合唱音楽研究会奥州の2回目の活動は2023年2月25日(土)に水沢地区センターの音楽室で行いました。

 今回も30名ほど集まりました。しかしそのうち新しい方は8名も!特にも男声陣。前回はT1,B1でしたが,今回は3名増のT2,B3となりました。響を支える男声パートが厚くなると全体に響き合いやすくなります。
 一方会場も良い響き,さすが「音楽室」です。ただし30名にしては狭いのと,換気できる窓がないのが残念でした。

 まず発声練習。身体(トルソー)や喉まわりの空間を開くことと息を「一筆書き」にすることを主に意識しました。

 本日も《モツレク》です。はじめは Agnus Dei で復習しながら慣らしました。続いて Lux Aeterna でも…と思いながら休憩に入ったら,会員の方から「Domine Jesu からと前回おっしゃっていたのでは?」というご指摘がありました。そうでした!みなさんが音楽や活動に本当に真摯に向き合って下さっていることを再認識させられました。
 そこで Lux Aeterna を1回通して切り上げて,難関の Domine Jesu に取り掛かりました。
 まずは全体を捉えるために聴くことからはじめました。聴いたことある方とそうでない方が半々だったからです。音源の準備をしている間にピアノ伴奏を弾き続けてもらい聴いてもらったのですが,途中からどこをやっているか分かりづらい感じになりました。それもそのはず,楽曲のフーガ部分では声楽パートをなぞる器楽パートが(トロンボーンのコラ・パルテの他に)ないのです。そこを説明してから今度は合唱入りの音源を楽譜を追いながら聴いてもらいました。
 この楽曲は大きく4つの部分(①開始部からのホモフォニーの部分,②テノールから歌い出す跳躍音程の難しいフーガの部分,③ソロのフーガの部分,④バスから歌い出して積み重ねていくフーガの部分)からできていることを確かめて見通しを持ってもらった上で,後半ではおそらく最難曲と思われるこの曲に取り掛かりました。
 ①:予習をしてきた方が多いのか(かつて歌ったことがある方が各パートに1名はいたせいか),伴奏に合わせて(和音の中で)全体で同時にさらっていくことで,だいたい歌えるようになりました。みなさん,とても良い耳をしています!
 ②:第1テーマ,(3部分から成る)第2テーマ,バトンリレーするところ,その他,と分けて構造を確かめながら各パートの音を確かめていきました。動機(テーマ)が詰まってきたり音が上がってきたりして緊張感を高めている作曲の手法にも注目し,モーツァルトの素晴らしさも確認できました。
 ③:ソロの部分はアルトの後半部分をさらい直したくらいで,みなさんほぼ歌えているように思いました。
 ④:これも第1テーマ,第2テーマと分解して音取りしました。動機(テーマ)ごとに分解して確かめることで,「ここは聴こえたいところ」=「しっかり歌うところ」,「ここはそうではないところ」=「あまり頑張って主張すべきではないところ」がわかるので,自分が歌うべきパートにある多くの音符のうち優先して覚えるべき音符(フレーズ)がわかり,全部頑張らなくてもいいという見通しが持てるように思います。
 全体に,まだ不安なところもあるでしょうが,聴こえている音はとても綺麗にハモっていました。男声陣のおかげでもありますね。

 練習後,組織づくりも話し合いました。会計担当や事務局長は立候補によりその場で決まりました…が,会長&副会長が決まりませんでした。残念。「事務局一任」をとりつけたので,この後お願いしたいと思っています。また今回の新参加者8名の自己紹介も行いました。6月の演奏会や7月にあったオペラ「トスカ」の取組からきっかけやエネルギーを得て新しいチャレンジに踏み出したという方が多く,とても嬉しく感じると同時に大きな責任も感じました。


 今回もピアノは花巻で音楽教室を主宰しているYEさんに弾いていただきました。ありがとう!
 また,宮古木曜会合唱団演奏会の宣伝もさせてもらいました。みなさん,ぜひ聴きにきてください。
 加えて仙台で行う「3.11祈りのコンサート」で演奏する『モツレク』の「オシュトリーガ版」についてもご紹介しておきました。こちらで聴くことができるようです。

 次回は3月12日(日),場所は…常盤地区センター(予定)です。後ほど事務局長から連絡がいくと思いますのでご確認ください(そして「連絡きたよ!」の返信もお忘れなく)。『モツレク』以外の(簡単な)曲も準備していこうかと思っていますのでお楽しみに!たくさんの方のご参加をお待ちしています。

(感想,ご意見など,どうぞコメントくださいね)

2023年2月22日水曜日

【第2回・やります!】合唱音楽研究会奥州in水沢地区センター02/25(土)

 

 いよいよ今週末となりました。第2回です。お待ちしていますよ!

日時:2月25日(土) 14:00-17:00
場所:水沢地区センター音楽室(水沢小学校の北)

 今回もモーツァルト作曲の『レクイエム』の後半です。前回やった『Lux Aeterna』(歌詞なし),『Sanctus』の前半,『Agnus Dei』をおさらいし,そのほかの曲の概要をつかむところまでできればいいかなと思っています。

 せっかく宗教音楽に取り組んでいるのですから,教会など安価にそして集まりやすい活動会場があるといいのですが,どなたか知りませんか?
 また,「モツレク以外にも…」という声もちらほら聞こえてきます。モーツァルトの十数曲ある『ミサ・ブレヴィス』も可愛らしくて素敵な曲がたくさんありますし,バッハもコラールくらいなら音を出すのはお手軽かもしれません。ルネッサンスの曲はシンプルですが楽しめます…と,あれこれチャレンジし甲斐があります。ヨーロッパ音楽は合唱音楽の宝庫ですからね。練習時にそんな希望も話し合えればと思います。

 土曜日の午後,水沢地区センターにてお待ちしています。

(今日はこれから宮古へ本番前最後の強化練習に行ってきま〜す。)

2023年2月18日土曜日

【演奏会・やります!】03/05宮古木曜会合唱団第40回定期演奏会

 宮古でやっている混声合唱団が,第40回となる記念の定期演奏会を行います。
(2023(R05)年3月5日(日)14:00開演宮古市民文化会館大ホール)
 「来し方をふりかえる24曲」という大きなテーマです。第40回の区切りなので記念となるよう「大きな曲をやってみよう」とか「過去に在籍した団員を広く集めて大人数で演奏しよう」など当初いろいろ案はありましたが,コロナ禍により通常の練習すらままならない状況だったため1年後を見通せず,ならばこれまでを振り返ってまとめとなるプログラムにしてはどうかと考えたのでした。
 第1部はもう一人のSS君が指揮して,愛唱曲的な親しみのある楽曲を4曲演奏します。
 第2部はこれまでの演奏会で取り上げた曲の中から,外国語の宗教曲を6曲取り上げます。宮古木曜会合唱団の地力を育ててきたジャンルです。ラテン語3曲,ドイツ語2曲,英語1曲と言語が多彩なだけでなく,フランスのカトリック音楽(デュルフレ)を2曲,ドイツのプロテスタント音楽(ブクステフーデ,J. S. バッハ)を2曲,イギリス国教会の音楽(W. バード,J. ラター)を2曲と地域も宗派も多彩,ルネサンス・バロック・現代と時代も多彩,無伴奏,オルガン伴奏,ピアノ伴奏と音楽の形式も多彩なのです!
 第3部もこれまでの演奏会で取り上げた曲からの選曲です。第1コーナーは「季節の歌」を4曲,第2コーナーは「ヒット曲の合唱編曲もの」を3曲,第3コーナーは「祈り」をテーマに3曲,第4コーナーは「今を大切に,生の素晴らしさ」をテーマに4曲演奏します。
 主に,私が宮古木曜会合唱団を指揮し始めた第30回の演奏会以降の10年間からの選曲ですが,古くは第19回の演奏会からの選曲もあります。プログラムには歴代の指揮者の先生方(今日の岩手の合唱界を支えてくださっているすごい先生方!)からの熱いメッセージもいただいているようです。

 宮古市内はもちろん,盛岡からの106号線も遠野からの340号線の立丸峠もトンネルになって走りやすくなりました。JR山田線106急行バスもあり,宮古は他都市からだいぶ近くなりました。ぜひ聴きにいらしてください。団員一同,お待ちしております。


仲間が増えました!

  今週のこと。  5月14日(火)の夜は盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの通常練習でした。練習曲はなんと《ヨハネ受難曲》の第2稿! 6月のドイツでのカンタータ演奏 の後の取り組みを見越しての先生からのご提案です。このうち2つの大きな楽曲の「初見大会」の後,日曜日に仙台で行った...