2024年2月3日土曜日

【合唱研第18回:活動報告】フーガは難しい

  2月3日(土)日本基督教団水沢教会で18回目の活動をしました。モーツァルトの「レクイエム 」の後半でした。前回(第17回)に("Domine Jesu"は飛ばして)"Hostias"から"Agnus Dei"までをザッとやったので,今回は"Communio"の特にも最後のフーガ"Cum sanctis tuis…"を中心に取り組みました。

 発声練習の後,声慣らしに"Agnus Dei"を歌いました。この日はピアノ伴奏者がいなかったので無伴奏での練習でした。ですから,皆さんだいぶ苦労されていたいようです。「伴奏がないと歌えない」ということは「これまで伴奏を聞いて(それに乗って)歌っていた」ということで,「それじゃぁ,下手なカラオケと同じ」という話をしました。多少曖昧でも音楽は進んでいくので自分ではうまくできていると思ってしまいます。伴奏なしで歌うととても大変ですが,①まわりの音や音楽を聴く力,②自分の声や音楽を聴く力,③修正する力…などが鍛えられます。言い換えると「アンサンブル能力」や「声楽的な力量」が高まります。音を声にして出すことで歌ったつもりになっているところから,自分でよりよい音楽をしようとするところに,一人ひとりの意識を粘り強く変えていかなければなりません。

 続けて,"Cum sanctis tuis"のフーガに取り組みました。第1主題,第2主題を確かめるところまではなんとかできましたが(初回の合同練習とほぼ同じ内容),それ以外の細部の歌い方を考えるまでの時間はありませんでした。ごめんなさい。音のだいたいの進み具合は理解してもらえたとは思いますが,それが「できる」ところまではいけなかったように思います。特にも正しいピッチで歌うことが難しく,耳と発声とイメージ(諸面からのaudiation)と様々な難しさがあり,今後長く取り組み育てていくべき課題と感じました。

 この日は三十数名が参加。その中に「歌う会」からお二人いらっしゃいました。アルトの方はコール・ネネムの方,テノールの方は都南混声合唱団の方。いずれも盛岡の合唱団です。伝統ある諸合唱団の方が奥州に来てご参加くださることは嬉しいことです。これを機に交流の輪が広がっていくことを願っています。

 最後に,この日にお配りした当会のチラシに誤りがありました。2月10日(日)の合同練習③の時間は13:30〜16:30です(写真では青字にしてあります)ので,ご注意ください。

2 件のコメント:

  1. ご参加くださった会員の方から「最後の曲の『第1テーマ』『第2テーマ』って確かめた練習のやりかたは,とてもわかりやすかったし楽しかったです。」とご感想をいただきました。「できる」(?)だけでなく「わかる」と楽しいし,「できる」に近づくんですよね。

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  2. 本日(2/10)は山田先生の初奥州レッスンです。奮ってご参加ください。たくさん学びましょう!

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仲間が増えました!

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