2023年12月23日土曜日

【モツレク合同練習①:活動報告】初顔合わせ

 


 12月23日(土)13:30〜16:30盛岡市の青山地区活動センターにて,混声合唱団北声会さんと「第1回」となる合同練習を行いました。人数はおおよそ北声会が30名,合唱音楽研究会奥州が15名,「歌う会」としての個人参加の方々が30名(宮古木曜会合唱団からも10名ほど!)集まりました。会場は広々としたフラットなホールで,古いながらグランドピアノもあり,活動しやすい場所でした。本来は山田先生のご指導予定でしたが所用で来られなくなり,代わりに私がこの日は指導することになりました。

 北声会さんのルーティーンに従って,まずはラジオ体操から始まりました。続いて北声会委員長のIさんに,ご挨拶や今回の演奏会についての経緯など様々な連絡などを丁寧にしていただき,演奏会に向けてのスタートに当たって気持ちを揃えることができました。

 初めに全曲を通して,参加の皆さんの様子を掴みたいと考えました。今回はPetersという出版社の版でやることになっています(楽譜を準備しておらず,小節数が曖昧な練習となり,ごめんなさい)。休憩を挟みながらほとんど返すことなく通しました。約1時間。演奏自体は途中で止まることもなく,でもなんだかもにゃもにゃしたままずっと進んで行きました。ほとんどの方が楽譜とにらめっこしながら…。合間に「モツレク」の経験を尋ねたところ,全曲歌い慣れているという人はごく少数で,大半の方は「半分程度は歌える」感じ,数人ですが初めての方もいらっしゃいました。

 この「幅の広さ」が大事なポイントです。
 難しいのは,レディネスの違いにどう対応していきながら充実した時間にしていくかということです。歌い慣れた人にとっては基礎的な内容ばかりでは(たとえ他の人のためになるとはいえ)練習に参加する意味を失いかねません。だからといってチャレンジングな内容ばかりでは初めての人にとってはモチベーションが下がります。ですから双方を取り混ぜたり,場合によっては同時に満たすことができるような内容を提示していくことに配慮する必要があります。
 一方,「幅の広さ」が大切なこともあります。それは(岩崎姉妹の時のように)「合唱」「音楽」「クラシック」「モーツアルト」「教会音楽」…といったようなキーワードに触れる機会の少なかった方々を,そういった音楽世界に誘うチャンスでもあるからです。今回の取組を通して,合唱の楽しさやクラシックな音楽の(難しさもありながらの)素晴らしさ,外国語の合唱曲へ慣れ,音楽そのものの楽しみ…などを感じていただき,今後の生活で広げていっていただきたいと思っています。

 練習の後半ではどの曲を使ってどのように方向付けて今回の練習を終えようかと考えた末,終曲の「Communio」の最後にあるフーガ部分を使って,今回の演奏会への見通しをもって帰ってもらえるようにと考えました。それは…
①ポリフォニックな音楽は馴染みが少なく,おそらく混乱しているのではないか。
②でもテーマがあること,優先順位があること,を整理すると見通しをもちやすいだろう。
③テーマを皆で歌う機会を使って,歌い方の方向付けと全体像の理解ができる。
④終曲を歌い慣れておけば,ゴール前の疲れが溜まってくる時間に余裕が持てるようになる。
と考えたからでした。

 ねらいは大方達成できたようで,練習後に多くの方から「わかりやすかった」「あのように分解して指導されたのは初めてだった」と好評でした!長く伴奏をつとめていらっしゃるピアニストのMさんからも「初心者にわかりやすい説明」と言っていただけました。

 次回は1月13日(土)13:30〜16:30奥州市の水沢南地区センター(水沢消防署のとなり)の音楽室です。広めの駐車場が建物の裏にあります。在来線の水沢駅からは,歩くのなら30分程度かかりますが水沢公園を南の方に抜けてさらに南進します。バスなら岩手県交通のバスで県立胆沢病院行きにのり大鐘(オオガネ)で降りて徒歩5分くらいです。練習内容としては,「モツレク」前半の方について歌詞も確かめながらの音楽作りをする予定です。1月中旬は雪も積もっていることと思います。皆様,お気をつけてお集まりください。お待ちしています。

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