12月24日(日)午後に山口公民館で宮古木曜会合唱団の強化練習を行いました。この日の夜に宮古教会で行われるクリスマス・イヴ礼拝に,日程を合わせて設定しました。毎年参加している礼拝です。
強化練習では,「体を楽器にして!」を連呼しながら,まずはパレストリーナ。無伴奏ポリフォニーで響き合いを作るためには,音質がポイントとなります。同質の響きを持つからこそ溶け合います。管楽器でもある「声楽器群」としての響きを引き出しながら,その響き合いを聴き合わせながら進めました。もともと指揮者のいない音楽ですから。続いてバッハのポリフォニー。調性感を音楽に表現するには,やはり声の響き合いが大切です。続くモーツァルトは,器楽伴奏がつきますので雰囲気は感じ取りやすく出しやすいと思います。最後のグリーグはアカペラのホモフォニー。これこそ声の響き合いが要求されるスタイルです。
盛岡から3名のテノールがこの日は歌いに来てくれました。普段から一緒にやっているわけではない「旧団員」なので響きを合わせるのが大変かと思ったのですが,意外に上手に聞き合って溶け込んでくれました。感謝です!
後半にはクリスマス・イヴ礼拝に歌う3曲を練習しました。バッハのカンタータ147番の最終コラール,ラターの「灯火のキャロル」,讃美歌259番「いそぎ来れ主にある民」です。前半の練習疲れからか響きが乗らないようだったので,思い出す程度に歌って終わりました。ちなみに讃美歌259番は,1番が斉唱,2番から合唱,3番はア・カペッラ,4番は悠然と,と歌詞に合わせて変化させてみました。
19時からは宮古教会で礼拝が始まりました。聖書朗読や説教を聞きながら,オルガンの伴奏に合わせて歌う経験は,宗教音楽(もちろん西洋のキリスト教音楽)に取り組んでいる身としては,音楽の意味を再確認できるとても貴重な機会です。終わって20時半,あたたかい気持ちで盛岡に向かうことができました。
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