2023年7月31日月曜日

岩大合唱団合同練習①:懐かしい面々がたくさん集まり一つのトーンに!

  7月30日(日)15:00〜17:00舘坂橋教会にて,(以前お知らせしていましたが)岩手大学(以下,岩大)合唱団の第70回記念定期演奏会に向けてのOBOG合同練習の1回目を行いました。1月に行われた第69回演奏会の後「さて,次は70回目!」ということで近隣のOBOGを中心に動き出した活動が,やっと1回目の合同練習会をむかえました。

 岩大合唱団はかつて私が4年間在籍していた合唱団です。「青春時代」に先輩,先生,仲間など多くの方に育ててもらった場所です。また卒業後も盛岡に住んでいたこともありちょくちょく現役団員(特に技術系役員が「困ったとき」にばかり)に呼び出されてアドバイスしに行ったりしていました。(そんなこともあり,これまで演奏会を聴きに行った際のプログラム・パンフレットなどをこの機会に整理したファイリングしたものを会場に持って行ったのですが,貴重な資料となったらしく数人の方から「貸して欲しい」「コピーをとらせて欲しい」という声があり,頑張った甲斐がありお役に立てて嬉しく思いました。)

 そんなこんなで自分が発起人代表になっており(しかもこの合同合唱団のコンサートマスターもやることになったこともあり),実際に人が集まって音を出し音楽してみるまでは,どうなることやらとてもとても不安でした。

 当日は現役生も含めソプラノ25名,アルト20名,テノール10名,バス7名と計62名が集まり,大きな合唱団となりました。取り組む曲はヴィヴァルディ作曲の「グローリア ニ長調」(RV 589),記念となる定期演奏会に祝祭的な音楽がいいだろうということで常任指揮者の先生が選曲してくださいました。これはかつてサマーコンサートなどで数回取り上げてきている曲でもありました。

←バス

←テノール

←アルト
←ソプラノ

 全曲をソロも含めて一度通して音を出し,残りの時間は初めに戻って半分くらいを簡単にレッスンしていただきました。1回目の練習とは思えない,音楽や声の方向性のまとまりでした。練習ピアニストのK氏も全曲をしっかりさらっていて音楽的にサポートしてくれました。

その後,盛岡駅前の「ももどり食堂」で「決起集会」を行いました。ここにも30名弱が集まり,先輩,後輩,先生と旧交を温めつつ楽しい時間を過ごすことができました。


 以下,お知らせです。
・「グローリア」の楽譜は各自で準備です。出版社は問いませんが,小節数は「通し番号」となります(最後は766小節目)。
・これからの申込もでもOKと思います。事務局長のN君にご連絡ください。
・次回以降の予定は次の通りです。(第三部「Gloria」を中心とした練習(第二部の練習も入る可能性有))
第1回 2023年7月30日(日)15:00~17:00 舘坂橋教会 終了後決起集会(MBKV練習12:30~14:30 同会場予定)
第2回  9月18日(月・祝)13:30~16:30 舘坂橋教会予定(先生不在のためパート練習)
第3回 10月9日(月・祝)13:00~14:00 舘坂橋教会予定(MBKV練習14:30~17:30 同会場 )
第4回 11月23日(木・祝)13:30~16:30 場所未定 
第5回 12月10日(日) 13:30~16:30   場所未定
第6回 2024年1月7日(日)13:30~16:30  場所未定 合宿?
第7回 1月8日(月・祝)10:30~12:00 パート練、13:00~16:00先生練? 場所未定
リハ  1月20日(土)
本番  1月21日(日)開場13:30 開演14:00

☆★☆ OBOGの皆さんのより多くのご参加(そしてご援助!)をお待ちしています ☆★☆

2023年7月22日土曜日

【第10回・報告】合唱音楽研究会奥州:続・息の流れ

  7月22日(土)は水沢教会で10回目の活動を行いました。参加者は30名ほど。気にしていた男声陣はT2,B3でした。また,ピアニストのYEさんも参加してくれました。久しぶりに晴れて朝は気持ち良かったのですが日中には日差しが強くなり,教会内のクーラーを稼働させるほどでした。

 前回の活動から1週間,このように短い間隔で活動するのは初めてかもしれません。短い間隔だと,前回やったことが生きていたり,生きているほどでなくても意識が残っていたりするので,より深い音楽体験までたどり着けます。

 この日も「息の流れ」の意識を掘り起こし実現できるように,発声練習から取り組みました。「体を管楽器にして。息を送って鳴らすだけ」「(音域によって)楽器のサイズを変えない」「一つの息で」「一筆書きの息で」「音符を歌わない」…。続く賛美歌(歌詞なし)で発声から音楽に近づけました。発声練習でやったことを音楽につなぐ時間でした。

 初めてのステージ本番となる10月15日の胆江合唱祭で演奏予定の「Domine Jesu」から練習しました。歌詞なし賛美歌と同様に冒頭から歌詞なしで,息遣いに集中して音楽しました。

  1. 歌詞なし(「ma-」や「a-」など) ← 息の流れを意識
  2. 母音唱(歌詞から子音を除いた母音のみ) ← 楽器を変えないこと
  3. 歌詞で(楽譜通りに)歌う
という段階を踏んで音楽を作ってみました。皆さんとても柔軟ですぐに対応し変化していきました。レガートを基本にした旋律と,豊かな息の流れによって作られる声の響きに起因した溶け合うハーモニーが相当程度実現できたように感じられました。

 最後はバッハの「Jesus bleibet meine Freude」。ドイツ語の歌詞をつけるところまではいきませんでしたが,本日のテーマになった「息の流れ」を大切にした音楽ができました。

 ご参加の皆さんに楽しんでいただけたようで,とても嬉しく終えることができました。次回は8月26日(土)水沢教会です。1ヶ月以上期間が開くので心配&残念です。皆さんよろしくお願いしますね。今日はこれから午前は宮古高校音楽部,午後は宮古木曜会合唱団に行ってきます。昨日の音楽モードをつないでいけるといいなと思っています。

2023年7月21日金曜日

【宣伝】合唱音楽研究会奥州の今後の活動用チラシ(0722版)






 活動宣伝のチラシの「活動日」のあたりを新しくしました。10月15日(日)の胆江合唱祭までの見通しを載せました。土曜日は水沢教会ですが,日曜日は未定ですがおそらくは江刺教会と思われます。

 MS-Word で作成し .pdf ファイルにもしたのですが,このブログにファイルをアップロードすること叶わず,結局写真として載せました。.pdf ファイルが欲しい方はコメントまたはメールをください。

 たくさん配っていただいて,会員を増やしていきましょう。

 それにしても,今日がもう10回目の活動なのですね!


2023年7月15日土曜日

【第9回・報告】合唱音楽研究会奥州:息の流れ

 本日(7月15日(土)),水沢教会にて9回目の活動を行いました。

 まず,新しい会員が1名それもバスに増えたのです!奥州市で昔から合唱に取り組んでいらっしゃる大先輩,去年の「モツレク」前半の演奏の際にソロもやってくださったSさん,心強くとても嬉しく思いました。

 久しぶり(1ヶ月と少し)に声を聴きました。柔らかでよい印象でしたが,「音符歌い」の傾向が強くありました。そこで,「1つのフレーズは一つの息の流れ。音程が変わるのは色が変化するような感じ。息の流れを音符ごとに入れる,まるでタンギングのできない小学生がリコーダーを吹いているような息の使い方はやめましょう。」とイメージを伝えて練習しました。

 北声会さんのコンサートに出られた方もいらっしゃったのでその感想(ラターの『ミサ・ブレビス』)を交流しながら,先方からのお誘いのあった4月の『モツレク』演奏会の話題にもちょっと触れました。また,10月15日(日)の胆江合唱祭での演奏曲目についてもお話しました。『モツレク』から『Domine Jesu』とバッハのカンタータ147番のコラールです。「『Domine Jesu』だけでなく,Offertoriumとしてもう1曲(『Hostias』)もやると時間がちょうどいいのではないか。」とのご意見もありました。なるほどとも思いましたが,その2曲だと後半が同じになってしまうこと,聴き手の方々が知っている曲が入った方がいいと思うことから,やはり原案通りに行こうと思います。

 練習は,まず賛美歌262「聞け,天使の歌」(メンデルスゾーン作曲)で喉ならし(でも実は大切なのは「耳慣らし」だと思っています)をしました。

 その後はずっと『Domine Jesu』をゆっくり丁寧に音にしました。後半の2回り目でもあり久しぶりでしたので,「音を確かめる?それとも歌詞を確かめる?」と選択肢を示すと,すかさず「歌詞」と返ってきました。そこで,部分部分に分けながら発音や意味を確かめてゆっくり音にする練習を進めました。ソロの部分は時間切れでできなかったので次回やりましょう!

 最初の発声練習で伝えた「1つのフレーズは一つの息の流れで」に気をつけながら繰り返したことで,だいぶ表現が変わりました。難しい音程でも,難しい発音でも,息の流れがデコボコしないようにしようとすると,(おそらく)腹筋や横隔膜が良いように機能して,音色が良くなり,結果として音が溶け合いやすくなります。今日はだいぶいい感じの音楽になりました。

 次回は来週の7月22日(土)は,ソロの部分のおさらいと,テンポアップで安定させることに取り組みましょう!

 帰りは久しぶりに水沢駅から列車に乗りました。恒例の風鈴がたくさんあって,「水沢駅だなぁ〜」と懐かしくなりました。

2023年7月9日日曜日

【演奏会・聴いてきました】北声会第56回定期演奏会 (2023. 7. 9 マリオス大ホール)


  毎夏恒例の,北声会さんの定期演奏会を先ほど聴いてきました(入場無料)。団員は(名簿上)36名で,賛助出演者がS7名,A3名,T2名,B5名の計17名!安定した合唱でした。

 プログラムは,第1部として金子みすゞの詩に太田桜子が作曲した混声合唱組曲「みんなを好きに」,第2部はソロありデュエットあり楽器ありの楽しいステージ,石若雅弥編曲「昭和のデュエット名曲集」,第3部はオルガニストの渋澤久美さんの独奏の後,John Rutter作曲の「Missa Brevis」でした。リズムやハーモニーが難しい曲が多く,決して若いとは言えない先輩方が果敢に挑戦して形にしていたのが素晴らしいと思いました。

 指揮は西野真史さん。音楽の全体像を掴んで引き出そうと奮闘していました。すばらしいことです。ピアノは虫壁めぐみさん。指揮に丁寧に応えていました。第3部に登場したのは盛岡市民文化ホールのオルガニストでもある渋澤久美さん。ホール所有のポジティフオルガンを合唱にぴったり合わせて音楽を作っていました。こういうスタッフと選曲でプログラミングできる北声会はさすがだなと思いました。(ちなみに,練習で私の電子オルガンを使ってもらう機会があり,気に入った様子だったと聞こえてきました。お役に立てて嬉しいです!)

 終演後に音楽監督の山田靖了先生にご挨拶しました。「西野くんに任せて大丈夫。」と太鼓判を押していました。次のモツレク演奏会については「楽しみだね。よろしく。」とのお言葉をいただきました。また,委員長の石亀さんともお話しできました。具体的なことはまだ進んでいませんが,北声会さんのリードに,できるところで協力しながらよい音楽ができるように努力していきたいと思っています。よろしくお願いします。

2023年7月8日土曜日

【演奏会・聴いてきました】パイプオルガン・プロムナードコンサート 91th (2023. 6. 30 マリオス小ホール)

 

 大好きなパイプオルガンの音に30分間でしたが包まれてきました。会場は盛岡市民文化ホール小ホールです。

 奏者は近藤岳さん。横浜みなとみらいホールのオルガニストで,NHKの音楽番組でも演奏やインタビューを見ていました。曲目はフレスコバルディの「ベルガマスカ」,スウェーリンクの「ヘクサコード・ファンタジア」(SwWv263),そしてJ.S.バッハが3曲「フーガ ト短調」(BWV578),「Herr Jesu Christ, dich zu uns wend」(BWV709)」,「Kyrie, Gott Heiliger Geist」(BWV671),そしてアンコールに応えて演奏されたのはJ.S.バッハの「最愛のイエスよ、我らここに集いて」BWV.731でした。

 オルガンの音色の多彩さ,組み合わせの妙,そして多声音楽の各声部の明瞭さ…。とても楽しい音楽の時間でした。

 基本的にオルガンが大好きです。ドイツの教会ではオルガンは(祭壇に向かって座ると)後方にあり,音は天井から降ってきて全身を包むように伝わってきます。耳だけでなく身体で感じる音楽が好きです。ですからオルガン以外でも音楽はやはり「生」でないと本当は物足りません。ステレオセットで聴く時も身体に来るくらい音圧を上げて聴きます(だからこれからの季節は窓を閉めると暑くて耐えられないので,あまり聴くことができません…)。ヘッドホンで聴く時もスピーカを鳴らして聴きます(これはH.ヴィンシャーマン先生が水戸芸術館の録音スタジオでやっていたやつの真似です)。今流行のイヤホンだけで聴くのは無理です(耳だけで聴いていると脳に悪い,というのを以前読んだ気がします)。

 「プロムナードコンサート」のシリーズは30分間と短いのですが,なんと無料!パイプオルガンを市が所有しているからこそできる企画ですね。すでに91回,市民(に限らず聴きにきた方)は本当に幸せだと思います。盛岡市,先見の明がありますね。(第92回はこちら

 そして無料コンサートなのに近藤岳さんを横浜から呼んで来られたことについて,終演後にN館長さんにお聞きしたら,「横浜もオルガン設置25年と一緒なので…」とのこと。目の付け所が素晴らしいと思いました。

 身近に生のよい音楽がある環境を,盛岡だけでなく各地に広めていけるといいなと思っています。

仲間が増えました!

  今週のこと。  5月14日(火)の夜は盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの通常練習でした。練習曲はなんと《ヨハネ受難曲》の第2稿! 6月のドイツでのカンタータ演奏 の後の取り組みを見越しての先生からのご提案です。このうち2つの大きな楽曲の「初見大会」の後,日曜日に仙台で行った...