2024年4月29日月曜日

【演奏会・聴いてきました】スプリングハーモニー2024


  4月29日(月・祝)の午後,盛岡市民文化ホールの大ホールで「第53回盛岡芸術祭弦楽部門 SPRIN HARMONY 2024」を聴きました。主催は盛岡芸術協会岩手県弦楽研究会,演奏はスプリングハーモニー ジュニアオーケストラで,指揮が新田ユリさん,入場料は1000円でした。

 知人の知人(中学生)が出るとのことでついて行ったのでしたが,予想を大きく違えたレベルの高い,楽しめる演奏会でした!

 初めは年長や小学生を中心に,入門期の方々の発表会的な感じでしたが,小さなお子さんも堂々と弓を操っていましたし,音も「キーキー」いうことなくしっかりなっていたし,各パートがよく揃っていました。小さい子どもたちなのに!と驚きました。

 その後,小学校中高学年以上から大人までの合奏になりましたが,管楽器も入り(あれは,ヴァイオリン教室の生徒さんで管楽器ができる人が担っていたのかな?)演奏楽曲が本格的になりました。「フィガロの結婚序曲」,そして最後はベートーヴェンの「交響曲第2番より第1楽章」!!大人のアマチュア合奏団より音楽的にずっと良い印象でした。音楽の方向性もよくまとまっていると感じました。

 特に子どもたちにとって,このように良い音楽を体験できる場,見たり聴いたりできる機会がある盛岡の環境は羨ましい限りです(ちなみに弦楽アンサンブル等の演奏会のチラシもたくさんもらいました)。自分たちの活動もそのようなものの一つになればいいなと思いました。

2024年4月27日土曜日

【合唱研第21回:活動報告】新シーズンが始まりました!

  4月27日(土)の午後,日本基督教団水沢教会で合唱音楽研究会奥州の21回目となる活動に取組みました。前回はこれまでの学びのまとめとしての発表会でしたので,今回から新しいシーズンとなります。ちなみに前回の発表会については,聴き手はもちろん歌い手である会員の方々からもいろいろな感想が届きました。ありがとうございました。

 今シーズンは2つのテーマに取組もうと思います。
1.ルネサンスの宗教音楽(パレストリーナ作曲の『ミサ・ブレヴィス』)
・無伴奏(「ア・カペッラ」)にチャレンジ
・(調性確立以前だが)調性感がある…移動ドで読む=和声の機能を感じる
・ミサ通常文に慣れる
2.ポップな宗教音楽(J.ラター作曲のアンセム4つ)
・英語…外国語だが理解しやすい
・歌詞が(直接「神様」でなく)身近な視点から書かれている
・リズミックで楽しい
・ハーモニーが素敵

 初めに,上記の特徴をお話ししてから,演奏を一通り聴いてみました。音源は(上手な「お手本」には程遠いのですが)自分が指揮した宮古木曜会合唱団の定期演奏会のもの(パレストリーナは2022年の第39回ラターは2020年の第37回)を使いました。

 その後,まずはラターの「All things bright and beautiful」から音を出してみました。この日はピアニストが不在だったので,私が弾きながら…。まず歌詞(わかりやすい歌詞対訳を事務局長のOMさんが準備してくださいました)を読み意味の概要を掴みました。その後,部分に区切りながら,主旋律から順に全部のパートを全員で歌ってみました。そうしていたらなんと1曲の最後まで行ってしまいました!会員の皆さんの「音楽性」が高まっていたんだなぁと改めて感じました。

 次にパレストリーナのほうは「Gloria」からはじめました。ホモフォニックな部分が多いので音を取りやすいと考えたからです。もちろん移動ド唱法です。すると,なんと「Gloria」も最後まで音を出すことができたのです!そこで残りの15分間くらいで「Kyrie」にチャレンジしました。そうしたらなんとなんと,1回でおしまいまで止まらずに歌えたのです!正直言って驚きました。聴いたこともない無伴奏の宗教曲を初見の1回で通して歌ってしまうなんて,昨年「モツレク」の後半に取組み始めた頃には想像できませんでしたから。一人ひとりの「音楽性」が確かに向上していると実感しました。(そうそう,おまけにテノールは2名,バスは1名でしたから!)

 また,この日新しく会員になった方が,なんと4名!先日の発表会を聴いて興味を持った方,「モツレク」の取り組みを通して興味を持って山形からご参加の方,高校時代に合唱をやっていたという若手など,会の趣旨が広がり仲間が増えていることを嬉しく思いました。こちらでも帰りがけに「今日も楽しかったです。」「新しい曲もよろしくお願いします。」と幾人かから声をかけていただきました。ありがたいことです。

 なお,現会長のSMさんが事情により退任することになったので,新会長をIEさんにお願いすることも,今回了承されました。よろしくお願いいたします。

 次回は(こちらもZホールF合唱団と同日の5月11日(土)14:00〜17:00,場所は今回と同じ日本基督教団水沢教会です。ぜひお誘い合わせの上,ご参加ください。お待ちしています。

【ZホールF合唱団】⑤イタリア語にチャレンジ!

  4月27日(土)の午前中,奥州市文化会館Zホールの中ホールにて,ZホールF合唱団の5回目の練習を行いました。この日は奥州市における最大のお祭,日高火防祭(ひたかひぶせまつり)の開催日でしたが,前回同様80名近い人数が集まりました。

 前回は学習会コーナーの2回目で【旋律の覚え方のコツ】をテーマに移動ド唱法について理解しチャレンジしてもらいました。今回は3回目,【イタリア語を読めるようになろう】をテーマに,始めの1時間は希望者のみの学習会を行いました。希望参加の時間なのですが,開始時刻の9時にはすでに60名を超える方々が待っていました。イタリア語へのハードルが高いと感じていることがわかると同時に,「イタリア語を読めるようになりたい!」という意欲も伝わってきました。

 自分もそれほど得意ではないイタリア語です。そこで今回のゴールは「イタリア語を発音できるようになった!」として,まずは記号として音読できればよしと目標を低く設定しました。アルファベートの記号の組み合わせとカタカナ読みの表をもとに,一つ一つのシラブルを確かめていくだけのことなのですが,日常生活で外国語に触れていない方には難しい感じがするのだと思います。その後に語の意味や品詞について簡単に説明し,リズム読み。「意味はよくわからないとしても,まずは「イタリア語を発音できるようになった」ね!」とまとめました。ちなみに「読み方をカタカナで初めからふってやることもできるけれど,それではカタカナしか見なくなるでしょう。イタリア語の新しい曲に出会ってもだれかに読みをふってもらわないと読めないでしょう。だから今回のステップが必要だと考えて設定したのです。」とお伝えしました。今回の学習材(「乾杯の歌」「だれも寝てはならぬ」)で育てたい『資質・能力』の一つと考えたのでした。

 その後の2時間で,①「精神歌」をしっかりとした声で歌うこと(そのためには「押忍!」でしたね),②「風の又三郎」を暗譜すること(mpの解釈もお伝えしました),③「夏の思い出」の階名唱の復習・慣れ,そしていよいよ④「乾杯の歌」のイタリア語歌唱にチャレンジ,と取り組みました。帰りがけに「今日も楽しかったですよ」と声をかけてくださる方が数名いて,取り組んできて良かったなぁとあらためて思いました。


 次回は5月11日(土)の午前です。9時からは【より良い声で歌えるようになろう】をテーマに発声法の基礎をやります。身体の仕組みや発音(身体から音が出る)の仕組みを知りながら,楽に声を出す方法にチャレンジしてみようと思います。どうぞいらしてください。

2024年4月23日火曜日

【MBKV】先生のレッスン…強烈!

  4月23日(火),盛岡某高音楽部指導の後,盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの通常練習に参加しました。先週はコン・マスのOK先輩の実践的かつ丁寧なレッスンからたくさん学ぶことができましたが,今週は日曜日に仙台での本番を終えたばかりの先生の久しぶりのレッスンでした。

 強烈でした!先生がいらっしゃるまで,私がカンタータ177番の第1曲を,思い出しのつもりで音出ししていたのですが,その途中にいらっしゃった先生が「だらけッシモ!」と感じられて,早いテンポで音楽を引き締め,生気のある音楽にすべく,徹底的にレッスンしてくださったのです。1時間半程度の時間で,コラールの最初のフレーズの部分の42小節(全体では285小節もあるのです)をやっと形にしてもらったという感じでした。どうなれば音楽がよりよくなるか,1つのフレーズ,1つの音形,そしていくつかのパートとのアンサンブルを通して,次から次へと示して,評価してくださいました。少しでも手を抜く(わけではないけれど,力が及ばなくてできない)とすぐに指摘され,一度できたことはきちんとやり続ける,やれることは常に最大限やることを要求されます。当たり前のことなのです。

 最も強調されたのは
・「音を自然に」(そのためにはどんなリズムでもどんな音域でも音質や音量が変わってしまわないようにする)
・「音楽を緩めない」(そのためには音の「発音」をよくすること,息の流れが止まってしまわないように常に流すこと)
・「バッハの意図がわかるように表現すること」(そのためには他のパートを理解してよく聴くこと)
・そして「自分の音を自分できちんと聴きながら歌うこと」

 直前に盛岡某高音楽部指導で横隔膜や背筋を使ってデモしてきたこともあり,お腹や背中はもちろん,音楽に集中したので頭もへとへとでした。なんと「だらけッシモ」に音楽してきたのかと思い知らされました。大いに反省です。

 6月のドイツで開催されるバッハ・フェスト,名誉ある招聘に応えられる演奏にするように,あと1ヶ月,しっかりと準備していきたいと思います。

【盛岡某高音楽部】③伸びしろ大!

  4月23日(火)16:00〜18:00にレッスンに行ってきました。3回目となりました。2&3年生4名,1年生4名です。

 発声練習のコーナーでは,発音体である身体の作りと大まかな使い方について理解を求めました。胸郭を広げて空気を入れる「鼻つまみ」では,身体がどう動くといいのか,実演を体験してもらいました。

 初めは女声4部合唱の「子守唄」。主旋律を使って息の運び方を中心にチャレンジしました。次に「O vos …」を階名唱するために,移動ドの説明を先日土曜日にZホールF合唱団のために作った教材を持参して,駆け足で主に1年生に説明しました。その後,「O vos …」を移動ドで階名唱し,これもまた「音符歌いにならないように。一筆書きで。」ということを要求しました。

 17:00まで活動とは知らず1年生を17:20くらいまで引き留めた後,2&3年生だけで「ねむの花」の階名唱に取り組み,おおよそをつかみました。そして最後に「おんがく」の主旋律を使って,音楽の運び方,息の運び方を考えました。

 後半,顧問のH先生が来てくださいました。体育科の先生です。でも「こんなに短い時間にこんなに変わるのですね。」「音楽がとても良くなった。」「生徒とは前年から一緒にやっていたのかと思うくらいいい関係ですね。」とたくさん褒めていただきました。子どもたちの伸びしろが大きいということを感じ取って(見取って)もらえたのだと思います。

 まだまだ始まったばかり。さらに伸ばしていくとともに,せっかくの出会いですからお互いによりよい時間を過ごせるよう工夫して取り組みたいと思いました。

2024年4月21日日曜日

【演奏会・聴いてきました】仙台宗教音楽合唱団 第39回演奏会


  4月21日(日),午前中に自宅を出て,高速道路を通って仙台市北部の泉ICで降り,泉中央にある「まんみ」で昼食をとった後,旭ヶ丘の日立システムズホール仙台に向かいました。知り合いの多い仙台宗教音楽合唱団の久しぶりの演奏会を聴くためです。実はこの団体と一緒に演奏することはよくあるのですが,演奏会を聴きに仙台まで行くことはあまりありませんでした。当然,日立システムズホール仙台に入ることもあまりありませんでした(往復400kmの運転,久しぶりで身体に疲れが…)。盛岡の合唱団のY先輩からチケットを2枚頂いたので思い切って出かけました(Yさん,ありがとうございました)。

 プログラムは3曲,演奏者は以下の方々でした。
①J. S. バッハ作曲 カンタータ「Wer nur den Lieben Gott läß walten」BWV93
②M.R. ドラランド作曲 グラン・モテ「深き淵より我汝を呼ぶ」
③J. S. バッハ作曲 カンタータ「Christ lag in Todes Banden」BWV4
指揮:佐々木正利
独唱:藤原優花(S),在原泉(A),西野真史(T),及川泰生(B)
管弦楽:仙台宗教音楽アンサンブル(コンサートマスター:宮﨑博)

 ①は11月に東京盛岡で自分も演奏した(りリハで振ったりした)カンタータです。第1曲の12/8拍子を正しく守ることが難しく器楽内でも乱れかかったのでハラハラしましたが,合唱は盤石でした。ソリストも音楽的な発信がしっかりとされていて,楽しめました。泰生君がよく伸びていました!②はフランス的でそれなりに楽しめました。③はかつて何度か演奏したことがあるカンタータとても難しい作品ですが,丁寧に端正に演奏していました。

 やはり生の器楽アンサンブル,ポジティフのオルガンで演奏されるバロック音楽はたまりません!人間の声と楽器の音が自然に合っていきます。ソリストはもちろん合唱団員も良い音が身体から出ているのですね。

 最近盛岡の合唱団でも感じていたのですが,以前より言葉の明瞭さに欠けるように感じました。コロナ禍でお腹の使い方が弱まっているのかも。表現の幅を広げるためにも言葉の明瞭さを求めていきたいと思いました。

 6月にドイツに一緒に行く方々の顔も多く見られました。仙台在住じゃないはずなのに顔が見られた方も数名いらっしゃって,遠方から通って練習に参加されていたのだろうと,その熱意に頭が下がる思いでした。熱気の伝わってくる久しぶりに生演奏でした。

 たくさんのチラシがプログラム・パンフレットと一緒に手渡されました。仙台って本当に多くの音楽会があるのですね。それからお知り合いのつながりにも驚きました。知り合いの知り合いという方が私の身近な方だったりとか。世間は狭いと思うと同時に,そんなつながりができるほど長く音楽やってきたんだなとも思いました。

 今度は盛岡バッハ・カンタータ・フェラインと仙台宗教音楽合唱団,そして山響アマデウスコアとのBach-Kantaten-Verein Ostjapanとしての合同練習会もあります。ライプツィヒでの演奏に向けて,がんばりましょう!

2024年4月20日土曜日

【ZホールF合唱団】④移動ド唱法を体験していただきました

  4月20日(土)の午後,ZホールF合唱団の4回目の練習会がありました。場所は展示室。前半の学習会②の人数を数えなかったのは失敗でしたが,最終的には80名くらいは集まったように思います。

 前半の学習会②。前回の訂正から始めました。「楽譜は5線ではなくて,11線でした!」と。ト音譜表とへ音譜表がつながっていることを理解してもらうことが必要だと考えたからです。そのために,前日夜の12時までかかって大譜表の指導用の掲示物(紙板書)を作成して持ち込みました。そして授業でやっていたように,

  • 音符が「線と線の間にあるか,線の上に乗っているか」の識別
  • 「幾つ上」「幾つ下」と数える方法
  • 長調の音階「ド,レ,…」の上がりと下がりのくち慣れ
  • 階名(ハ長調)の識別
といった風に進めました。その後,鍵盤の紙板書(これは今朝までかかりました)と【階名物差し】および鍵盤ハーモニカの実演を使って「長調の音階のシステム」について説明して,臨時記号・調号・「○長調」などを説明し,移動ド唱法にチャレンジしてもらいました。

 その勢いで「夏の思い出」の各パートを移動ド唱法で階名唱しながら音取りを進めました。結局,階名唱の段階ではありましたが全パートの全体の音を確かめることができました。やっている間に「○小節がよくわからない」といった声が聞かれました。「わかりたい,歌えるようになりたい」という意欲の表れですね。とても嬉しく思いました。バスは人数が少なかったので,私の周りに来てもらって一緒に歌いながら進めました。

 なぜ面倒な「移動ド唱法」をとりあげたかというと,いくつかの理由がありました。まず,「音を調の中に『位置付け』て覚えてもらう」ためです。これは覚えやすくなるだけでなく,今後のハーモニー感や音楽性に関係してきます。それから「移動ド唱法の良さを体感してもらう」ためです。機能和声の枠内で作られている音楽を理解するには移動ド唱法で音楽を捉えるということは世界では当たり前です(日本の学校の音楽教育だけが,器楽演奏のために(鍵盤に「ドレミ」を書き込むなど)固定ド唱法から抜けられないでいるのです)。そしてこの体験が地域の音楽愛好家の方々を通して広まっていくことを期待していたこともあります。さらに,先日盛岡の某高校音楽部生が移動ド唱法で音取りしたらあっという間に1曲できたことが,今日取り上げて良いかという迷いをなくしてくれました(高校生諸君,ありがとうね)。参加してくださった方々は果敢にチャレンジしてくださって,みるみる慣れていきました。新しいことを学ぼうとする姿勢が素晴らしいです!

 今日は「夏の思い出」の階名唱による4部合唱までできました。次は階名なしで「無意味シラブル」で歌うこと,その後に歌詞で歌うことへとつながっていきます。

 次回はいよいよイタリア語にチャレンジ!オペラの世界を覗いてみましょう(勉強していきます)。楽しみましょう!よろしくお願いします。お待ちしていま〜す。

2024年4月18日木曜日

【盛岡某高音楽部】②素直な子どもたち!楽しみです

  4月18日(木)16:00〜18:00に盛岡某高音楽部に指導に行ってきました。今年度から外部コーチとしてお引き受けしました。1回目は4月9日,顧問の先生やもう一人の外部コーチである声楽家のSE先生と打ち合わせ,そして2,3年生の部員にご挨拶し,2曲ほど聴かせてもらったのでした。

 高校音楽部の指導はコンクール前などに2〜3回飛び込みで行うのは毎年やっていましたが,1年間継続して指導に関わるのは,19歳の大学1年生のころ(!),出身高校の音楽部を指導して定期演奏会やコンクール県大会,東北大会と振った40年ほど前以来のことです(週1回週末に電車で通ったのでした)。

 指導らしい指導は本日が初日でした。新入部員4名を迎えて音取りをパートごとにやっていました。仮入部の新入生が帰った後,上級生らと今後のことを相談したのち,ルネサンスのア・カペラ楽曲の音出しをしました。「初見大会」です。パートごとではなく4声部一気にやりました。そのために「移動ド唱法」を理解してもらい(そのために「調号の意味」「音階」「機能」などについても簡単に説明しました),その場で階名を振ってもらったのです。あとはゆっくり繰り返していると,なんと20分くらいで1曲の音を出すことがでたのです。短調っぽい響きでしたので短音階の音使いやピカルディー終止などもきれいに決まりました(もちろんラテン語の言葉はまだつけていません)。

 飲み込みが早く,耳が良く,チャレンジ意欲もあるので,これからが楽しみです。

 それにしてもコンクールの自由曲ってどんな曲が良いのでしょう??近頃全く聴きに行っていないもので,見当がつきません!

【演奏会・聴いてきました】パイプオルガン プロムナードコンサート 93rd (2024. 4. 18 盛岡市民文化ホール 小ホール)


  4月18日(木)12:15から,盛岡市民文化ホールの小ホールでパイプオルガンのプロムナードコンサートを聴いてきました。30分程度のプログラムでなんと無料なのです。ホールにパイプオルガンを入れた盛岡市(そして選定委員の先生),さすがですね。

 演奏者は山口綾規(りょうき)さん。プログラムは次のようでした。
・J. P. スウェーリンク(1562-1621)作曲の《大公の舞踏会》
・D. ブクステフーデ(1637-1707)作曲の《パッサカリア ニ短調 BuxWV 161》
・J. S. バッハ(1685-1750)作曲の《装いせよ,わが魂よ Schmuecke dich, o liebe Seele BWV 654》と《前奏曲とフーガ ト短調 BWV 541》

 パイプオルガンは大好きです。身体で音楽を感じられるからです。足鍵盤もフーガに参加する感じや,解決前に低音でドミナントだったりトニックだったりの音が長く持続しながら上声部で音楽が展開されて盛り上がり,最後に「ジャーン」と解決するのがとっても好きです。快感です!

 平日の日中に仕事をしなくなったので,こういう時間設定のコンサートにも足を運べるようになりました。楽しい「音楽生活」です。次回の94thは7月12日(金)19:00から95thは12月21日(土)の17:00から。行けるようならまた楽しんでこようと思います。

2024年4月14日日曜日

【合唱研第20回:活動報告】第1回研究発表会開催!大盛況でした!


  4月17日(土),午前中にZホールF合唱団の練習をした中ホールにて,合唱音楽研究会奥州の初めての「研究発表会」を開催しました(引き続きとなった方々,ごめんなさいね)。

 目的は大きく3つありました。①発足して1年4ヶ月になる私たちの活動を知ってもらうこと,②盛岡での合同演奏会に参加できなかった方も含めて演奏すること,③地元奥州の方々に聞いてもらいたいこと。「研究発表会」などと難しそうなネーミングにしましたが,要はこれまでの学びの成果の発表会,ピアノ発表会的な感じです。ですから入場料もとりません。

 15:00の開演に向けて,13:30から準備し14:30に開場しました。「内輪の発表会だからそれほど多くは来場しないだろう」と思っていたのですが,配布した資料(プログラム・パンフレットの代わり)は84部がなくなったとのことでしたから,100名近くが来場したようでした。多くの方が関心を持ってくださったことはとても嬉しいことです。

 開会後,はじめに私から「会の活動目的」「会の活動の概要」「「モツレク」の作品の概要」について説明した後,「入祭唱」「続唱」「奉献唱」「サンクトゥス」「神羊誦・聖体拝領唱」と区切って説明しながら演奏しました。ちなみにソロの楽曲は演奏しませんでした。説明している間,お客様は頷きながら聞いてくれていました。歌い手方は中ホールいっぱいに響く歌声で丁寧に表現してくれました。


 演奏の後に聴き手の幾人かから感想を話していただきました。奥州市でこのような合唱を聴けること,間近で聞けたので大ホールとちがった聴こえ方だったこと,演奏の力量と課題について,次回への期待などご指摘いただき,大変参考になりました。またQRコードを介したアンケートフォームにも数人の方がご回答くださいました。

 終わってから口々に「聴けてよかった」「地元にいて生で聴けると思ってなかった」など,概ね好評でした。歌い手のためだけでなくお客様のためにも,開催してよかったと思いました。今後もこのような形で活動の区切りにしていこうと思っています。

 ピアノは奥州市出身(花巻市在住)の八木絵未さん,合唱は合唱音楽研究会奥州37名に加えて,混声合唱団北声会から5名,「歌う会」から3名(遠くは山形県からも!)の計45名でした。

2024年4月13日土曜日

【ZホールF合唱団】③需要が多かった学習会

  4月13日(土)の9:00から,Zホールの中ホールで8月11日に開催される「福井敬故郷コンサートvol.3」の特設合唱団の3回目の練習を行いました。前回ご了承いただいたように,はじめの1時間は「学習会」タイムとしました。100名ほどの合唱団員のうち9時に集まった方は20名ほどでしたが,学習会タイムの間に40名ほどにまで増えました。

 第1回のテーマは「楽譜の仕組み」でした。五線のこと,段のこと,ソロと合唱の区別などを,スクリーンに示した楽譜を見ながら説明しました。その後,小節番号を書き込む実習にも取り組みました。

 入門者にとって特に難しいのは「段」のようでした。オペラの合唱譜などは,ソロだけの部分は「ソロパート+ピアノの大譜表」なのですが,合唱の部分になるとソリストパートの数も増えるためにいくつもの五線譜が同時進行するようになります(前のページはソロだけで5段の楽譜が,ページをめくるとソリと合唱で1ページ1段で進む,なぁんて部分もあります)。この変化に目を回すようでした。そこで,それは楽譜出版社の都合でそうなっていることや,五線譜の左端の縦線に注目するといいことなどを書くページについて確かめ,音楽の進む順序=小節の順番を確かめ,小節番号を振っていきました。

 計画では,五線と階名の関係まで扱おうと思っていてレジュメもそこまでで1枚にまとめたのですが,時間切れでした。残した分は次回に扱うこととしました。

 同じく指導を担当しているST先生には個別に見て回ってもらって,困っている人のフォローをしてもらい,大変助かりました。

 後半の2時間は前回の復習として「精神歌」は2部合唱,「風の又三郎」は暗譜に取り組み,「乾杯の歌」はいずれも歌詞なしで,第1部分(ユニゾン部)は復習,第1部分は実質の二部合唱,第3部分は4つのパートの各旋律を歌ってみる,ということに取り組みました。

 はじめて実施した学習会の部,以外に参加者が多くて「需要が多いんだなぁ」と感じました。小学校教員の皆様,生涯にわたって音楽を楽しむための資質・能力の一つとして楽譜の基本を理解させることは大切なことです(楽譜が読めないから音楽は苦手,と思っている人は多いようです)。小学校で学ばせるべきことを機を逸することなく学びとらせてくださいね。

 次回は来週4月20日(土)13:30〜16:30Zホールの会議室だったと思います。始めの1時間の学習会はテーマを【旋律の覚え方のコツをつかもう】として移動ド唱法について触れてみようと思っています(準備を入念にしておかなければ!)。1時間でできるかな?多くの方のご参加をお待ちしています。

2024年4月7日日曜日

【Zホール合唱団】②ゆったりと学ぶことができました

  4月7日(日)13:30〜16:20,Zホールの中ホールにて,「Zホール福井敬ふるさとコンサート特設合唱団(通称Zホール合唱団)」の2回目の練習を行いました。前日の演奏会の疲れが全身にありましたが,それとこれとは別問題ですから,元気を出して頑張りました!

 この日は新年度になって初めてとあって,奥州市文化振興財団の理事長や奥州市文化会館の館長に新しく就任なさった方々のご紹介のセレモニーの後,練習に取り掛かりました。

 で,練習の前に一つ,大きな提案をしました。それは「各練習の始めの1時間を使って学習会をしませんか?」というものでした。一般公募の合唱団,それも100名を超える規模ですから,合唱や音楽についての理解の質も程度もさまざまです。そのままだと,私の指導が各自のニーズに合わないものにもなりかねませんし,参加者が無駄と感じられる時間ができるかもしれません(簡単に言うと,分かっている人には「簡単すぎる,そんなの必要ない」と感じられたり,苦手な人には「難しすぎる,何やってるか分からない」と感じられたりする時間が長いともったいないってことです)。題して「合唱を通して音楽について学んでみませんか? (合唱を100倍楽しむために!!)」という学習会です。初期の4回の練習の各時間の初めの1時間をその学習時間にすることにご同意いただきました。4回のテーマは次のようなものです。


  1.  4/13(土) 9:00- 9:50 【楽譜のしくみを知ろう】…楽譜の仕組み
  2.  4/20(土) 13:30-14:20 【旋律の覚え方のコツをつかもう】…移動ド唱法
  3.  4/27(土) 9:00- 9:50 【イタリア語を読めるようになろう】…発音のしかた
  4.  5/11(土) 9:00-9:50 【より良い声で歌えるようになろう】…発声法の基礎
 ご興味のある方はぜひいらしてください。「だいたいわかってるよ」という方はこれが終わるくらいの時間に来ていただいて構いません。今後の各自の音楽活動に,そして3年後のオペラ公演(?)に活かせる中身です!

 その後いよいよ練習開始でした。前回の第1回の練習の際には全曲の概要を掴みました。今回は配布された楽譜のページ順に復習しながら深めていきたいと考えました。

1.「精神歌」…主・副の両旋律を復習した後,2部合唱にチャレンジしました。高声部(ソプラノ,テノール)は主旋律,低声部(アルト,バス)は副旋律です。初めは少々釣られ気味でしたが,繰り返すうちにそれぞれの旋律を釣られないで歌えるよになりました。

2.「風の又三郎」…ユニゾンなのでそのまま繰り返して歌いました。また「シンコペーション」,「アッチェント(アクセント)」,「クレッシェンド」などの意味を確かめてやってみました。

3.「夏の思い出」…主旋律を使って,①体を楽器と考えてより良い音を出す,②その音で音楽をつくる,③その音楽に言葉を乗せて意味(情景など)を表現する,といったことにチャレンジしました。また,省略する音については次回の練習で確認することとしました。次回はプロジェクターなどを準備してもらう予定なので。

4.「誰も寝てはならぬ」…変拍子の仕組みを簡単に説明し,歌詞なしで歌ってみました。オペラの歌唱でよく言われる「声楽的に気持ちがいい」状態を目指して,4小節だけでしたが歌詞なしで歌ってみました。

5.「乾杯の歌」…全体を見通すことの復習をし,①第2部分ユニゾンの部分を歌詞なしで復習,②第1部分の「実質2部合唱」の部分を歌詞なしで歌う,③第3部分の前半(同音反復のところ)を各パートに分かれて(これも歌詞なし)声にしてみました。

 皆さん一生懸命に,でも楽しそうに取り組んでいました。


 高校時代の先輩で関東にお住まいのHSさんがご参加くださいました。私の名前があったから来てみたとのこと。また「水芭蕉」に関連した話題の中で岩泉町の釜津田の話をしたら「私も昔住んでいたことがあります」という方が休憩時間に声をかけてくださいました。こうやって人の繋がりが増えていくことが,今回のような(半官制の)取り組みの大事な目標の一つと思っています。「休憩時間が10分未満では短い」という話も今日出ました。交流する時間が欲しいようでした。Zホール合唱団の取組を通して,お友達がたくさんできるといいなと思っています。みんなとお友達になったら「ともだち100人」ですからね!

 次回は4月13日(土)9:00からは学習会の部(テーマは「楽譜の仕組み」),10:00からが全体練習の部となります。興味を持たれた方はぜひご参加ください。申し込みは4月13日まで可能ですよ!!

P. S.
 前回の宿題は「楽譜を製本する」ことでした。今回も宿題を出しました「小節番号をふる」ことです。必ずやってから次回の練習に臨みましょう(苦手な方は今度の学習会で取り上げる内容ですので大丈夫。ご安心ください)。


【「モツレク」全曲演奏会終了】ご来場ありがとうございました。


 4月6日(土)午後,盛岡市民文化ホール(マリオス)の大ホールで「山田靖了先生 旭日双光賞受賞記念演奏会」を開催しました。モーツァルト作曲の『レクイエム 』とアンコールの『Ave verum corpus』です。ソリスト4人もバリバリで,しっかりと音楽してくれました。エレクトーンの伴奏も用意周到で,指揮にがんばって付けてくれました。

 合唱は前日リハそして直前GPまで不安…ソプラノのピッチが悪く音質も(浮いた感じで)キャンキャンしていたのですが,本番はよく耳を働かせて学んできたことを生かしてくれたようでした。これまでにないほどまとまった歌声とこれまでにないほどの指揮への反応の良さ!音楽的に集中してくれたのだと思います。感謝です。

 指揮については先輩からの直前のアドバイスが生きました…(テーマが入った後も)顔を上げて歌い方について表現して伝えなさい,と。リハーサルでは何度も指揮したことのある大ホールでしたが本番で振るのは初めてのマリオス大ホールデビューでした。

 今回の演奏会は,本番はもちろんですが取り組み過程が大切だと思ってきました。合唱音楽研究会奥州の面からすると,初の本格的な演奏会であること,他団体と合同で音楽する体験の場であること,盛岡市民文化ホールという大きなホールでの発表であること,山田先生という経験豊富な先生から教えていただけること…。それぞれにねらいは達成できたと思います。そして私自身の面からすると,北声会だけでなく「歌う会」という様々な団体からご参加の方々と一緒に音楽作りをすることで評価されることも大切な要素でした。演奏会後の打ち上げパーティーでは,概ね「楽しい練習だった」「わくわくした期間だった」と感想をいただけました。有難いことです。

 盛岡だけでなく奥州市からもたくさんの方が聴きに来てくださいました。これもまた有難いことです。かつて「モツレク」の前半を一緒に歌った仲間の顔も見えました。

 今度の土曜日(4/13)は奥州市での発表会です(午前中はZホール合唱団の練習でしたね!午後ご参加の方でお暇な方は午前中からZホールの中ホールに来てみてください(9:00〜12:00)。楽しく練習しています!)。この発表会にも参加したいという声が昨日はたくさん聞こえてきました。山形県からご参加の「歌う会」のメンバーの方も発表会に参加したいとのこと。嬉しいことです。盛岡の演奏会にはさまざまな事情で参加できなった合唱音楽研究会奥州の会員の方も出られます。奥州市の方々にもご披露することでここまでの活動の一つの区切りとし,この先の活動につながる発表会にしたいと思っています。

 山田先生をはじめソリストや伴奏の先生方,北声会のみならず「歌う会」そして合唱音楽研究会奥州の方々,ステマネのN氏,聴きに来てくださった方々,皆さんに感謝申し上げます。貴重な機会,楽しい時間をありがとうございました。この結びつきを次に紡いでいけるといいなと思っています!!

2024年4月4日木曜日

モーツァルト作曲『レクイエム 』:4/6(土)盛岡市&4/13(土)奥州市

  4月の2つの演奏の機会をご案内します。いずれもモーツァルト作曲『レクイエム 』です。


1.4月6日(土)15:00開演,盛岡市民文化ホール(マリオス)大ホール
 指揮:前半が私,後半が山田靖了先生
 合唱:混声合唱団北声会・合唱音楽研究会奥州・「モーツァルトのレクイエム を歌う会」
 エレクトーン:武澤えりこ
 ソリスト:鈴木たたえ(S),在原泉(A),西野真史(T),小原一穂(B)
 入場料:1000円
 山田先生の旭日旭日双光章受賞を記念して,全曲を演奏します…というのも混声合唱団北西会も合唱音楽研究会奥州もコロナ禍により前半のみしかステージ発表していなかったからです。合唱団は100名ほど。これまで7回ほど合同練習を重ねてきました。エレクトーンの多彩な音色を伴って厚い合唱でお届けします。ソリストも皆音楽性豊かです。

2.4月13日(土)15:00開演,奥州市文化会館(Zホール)中ホール
 指揮:私
 合唱:合唱音楽研究会奥州・有志(北声会,「歌う会」)
 ピアノ:八木絵未
 ソリスト:なし…ソロの曲は演奏しません
 入場料:無料
 「第1回研究発表会」です。「演奏会」とは違って,「私たちのこれまでの学びの成果を発表しよう」という会です。もちろん演奏はしますが,肩肘貼らずにお気軽にご参加いただければと思っています。盛岡市では演奏を披露しますが地元の奥州市で披露する機会がなかったので設定してみました。

 本日(4月5日(金))の岩手日報の17面「イベント情報」に2つとも載ったのでご紹介しました。このブログの読み手の方は多くが歌い手として参加されると思いますが,少しでも多くの方に聴いていただきたいので,広く宣伝しましょう!そして良い音楽を提供できるよう,最後の練習に取り組みましょう!



仲間が増えました!

  今週のこと。  5月14日(火)の夜は盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの通常練習でした。練習曲はなんと《ヨハネ受難曲》の第2稿! 6月のドイツでのカンタータ演奏 の後の取り組みを見越しての先生からのご提案です。このうち2つの大きな楽曲の「初見大会」の後,日曜日に仙台で行った...