2023年11月3日金曜日

【東京公演終了】久しぶりのオケ付きカンタータは上質の音楽でした


 本日11月3日(金)、H .ヴィンシャーマン・メモリアルコンサートの東京公演に参加しました。カンタータ3曲(BWV93、27、140)を久しぶりにオーケストラ付きで演奏しました。会場は晴海のトリトンスクエアにある第一生命ホール、700名ほど入る室内楽用のサイズですが、品のある響きの良いホールでした。ソリストはソプラノが隠岐彩夏さん,今や芸大教授です。アルトは小野寺貴子さん、ドイツの劇場ソリストとして活躍中です。バスは田中雅史さん、芸大大学院を終えて売り出し中の歌手です。以上の3人は盛岡で一緒に合唱を歌っていた仲間です。皆、素晴らしい声と音楽を聴かせてくれました。テノールは鈴木准さん。岩手出身ではないけれど、これまで何度も共演していただきました。

 オーケストラもそうそうたるメンバーで、紹介しきれないくらいのプロの皆さんです(11月5日の公演も同じメンバーなので、後ほど検索してみてください)。

 この公演は岡山バッハカンタータ協会という合唱団のリードで、盛岡・仙台(・山形)などは共催ではありましたが歌(とチケット販売)で参加するだけ、といった感じでした。異なる合唱団の合同演奏でしたが、いつもながら同じ方向の音楽を目指しているので,合わせるのに大きな問題はありません。前日リハ、当日GPで本番を迎えられました。

 ヴィンシャーマン先生を想いながらの演奏となりました。音楽の楽しさ、エネルギー、大きな愛…様々な経験をさせていただき学ばせていただいたのだなぁと、指揮をしながら全体をリードするSM先生を見ながら改めて感じました。

 昨日の合唱練習に先立つソロ合わせの際には、指揮をしているSM先生から「コラールを演奏する弦楽器のバランスはどうだ?」と突然訊かれ、「こりゃ、ぼんやり効いてられないぞ。」と思わされたり、今日のGPでは1曲目が始まってまもなく指揮台に呼ばれて,先生が客席で音をチェックしている間指揮をすることになり、その後もずっと指揮台の近くに控えて、レチタティーヴォ以外ほぼ全曲の中間部を指揮する機会をいただきました。これは本当に得難い機会です。プロの器楽奏者とプロの声楽家を目の前にして音楽を作っていくわけですから、その素晴らしい音色と音楽を間近で体験させてもらえるとともに、ちょっとでも気を抜くとプロのそれぞれのプレーヤーの音楽にもっていかれてバラバラになってしまうのをまとめる重責とを、体験的に学ぶことができるのですから!それにしても盛岡の演奏会では何度か経験していますが、他の合唱団がメインの演奏会、しかも東京という地では初めてでした。岡山の方々はきっと「あの人、だれ?」って感じだったと想います。

 合唱は健闘していましたが,頑張りすぎているのか母音がでかくて,その分子音が聞こえないというもったいない感じになっていました。大括りな音楽でなくコンパクトな表現を盛岡公演では目指したいと思いました。


 明日は盛岡でのリハーサル、そして明後日11月5日は盛岡公演の本番です。どうぞ盛岡市民文化ホール(マリオス)大ホールに足をお運びください。そして久しぶりの上質の音楽を楽しんでください。お待ちしています。

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