2023年11月6日月曜日

【盛岡公演終了】音楽の力

  11月5日(日)には盛岡市民文化ホール大ホールで,「H.ヴィンシャーマン・メモリアルコンサート」を開催しました。オーケストラは東京公演と同じプロ集団のH.ヴィンシャーマン・メモリアルオーケストラ,ソリストもソプラノ,テノール,バリトンは同じ。アルトの小野寺貴子さんに変わって,盛岡バッハ・カンタータ・フェライン会員でアルトのパートリーダー も務めるTCさんが急遽担ってくれました!

 前日に同ホールが確保できず盛岡劇場にてリハーサルを行いました。今回は合唱メンバーが98名と大所帯なので,せまいステージに並べるのに少々苦労しました。東京公演の時とはメンバーがだいぶ違います。盛岡に加えて仙台宗教音楽合唱団,そして山形アマデウスコアの3団体が主。岡山バッハカンタータ協会からは3名が参加してくださいました。皆の音楽の方向性がスパッと合ってるな,と思う瞬間が多く,歌いやすさを感じました。


 本番当日,朝8:30からステージの仕込みでした。10:00のGP開始に間に合わせるためです。ポジティフオルガンの調律を最優先にしながら合唱の雛壇を4列25席ずつを作り,オケの配置をおおよそ定めてて10:00を迎えました。なにしろ「段組み担当」でステージのセッティングの仕事もおおせつかりましたから。

 GPはまたまた声を出すことはありませんでした…オケを振るために客席に控えていたからです。前日のオケの歓迎会の際にオケの方々(合唱の方々も)から「見易かったよ」と言っていただいたのですが,チェロの田崎さんからは「合唱曲はもっと自分の求める音楽を出していい」とアドバイスいただいたので,楽しんで振らせていただきました。打ち上げで田崎さんから「今日の指揮は良くなったよ」とお褒めいただきました!指揮台で聴くバッハのカンタータ。「本当に素晴らしい作品を残してくれた,宝物だ。」と思えました。ヴァイオリンもヴィオラもコンティヌオもオーボエも…そして声楽ソリストも,本当に素敵であこがれに満ちた音楽でした。オルガンの能登さんは(前夜の歓迎会での私のリクエストを受けてくれてかどうかはわかりませんが,)アンコールのBWV147のコラールの後奏の右手に定旋律を入れて(最後はオクターヴ下げて弱く)弾いてくれました!!!

 東京の合唱同様,少し母音成分が多くて子音のキレが悪い傾向は否めませんでしたが,ヴィンシャーマン先生が伝えてくれた「愛」を十分に感じる音・音楽になったように思いました。また演奏だけでなく,裏方として会員の皆さんが細部にわたって音楽のために尽くしてくださっていることが大いに支えになっていることも感じることができました。

 次回の練習からはBWV10と177です。BWV93同様,来年ドイツのバッハ フェスト・ライプツィヒで演奏するカンタータです。また一から学び直して楽しんでいきたいと思います。


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