久々のフェライン(盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの略称)話題です。
4月21日(火)の夜,盛岡市の舘坂橋教会でフェラインの通常練習に参加しました。ここのところ諸般の事情(技術系役員の多忙化)のため練習時間最初の発声練習を担当していましたが,ご指導くださる指揮者の佐々木正利先生がこの日はお休みとの連絡が入ったので,私が演奏の指導もすることになりました(先週もそのパターンでしたが,途中から先生がいらっしゃってバトンタッチしました)。
今取り組んでいるのは11月15日(日)に盛岡市民文化ホール・大ホールで開催予定の演奏会のプログラムです。バッハのカンタータ187番,147番,シュッツの諸作品ですが,この日練習で取り上げたのはカンタータ187番の1曲目の合唱曲でした。次回の佐々木先生のレッスンでやる予定なので,その予習として取組みました。
フェラインは比較的歌える合唱団ではあります。メリスマのオンパレード,転調の連続,ドイツ語…と難しさ満載のバッハの作品ですが,音をとってドイツ語を口真似して歌う程度にはすでに歌えています。でもフェラインの目標とする音楽はもっともっと先にあります。
音楽は言葉で伝えられません…というか言葉で表現できないことを音楽で表現していますから,どんな音楽にしていきたいのかを歌い手に伝えるには音楽を通してしかできないわけです。そしてフェラインの会員の皆さんはそういう微細な音楽のニュアンスを聴き取る能力が高いので,半端な表現はできません。自分が「こういう音楽を!」と感じるものをしっかりと持っていてそれを皆さんに伝えられるようになっていないとここではつとまらないのです。
各パートに共通して出てくるいくつかのテーマ(主題)の歌い方や言葉の生かし方,それぞれのパートに出てくる個別の音型を音楽的に表現(処理)する方法,2〜4つのパートがどう関わりあって音楽としてまとまることが自然なのか…。合唱団の表現を評価する視点はこのようにたくさんあって,それの解決法のヒントもたくさんあって,さらにそれらを瞬時に処理して歌い手にフィードバックしていく力がもとめられていると感じています。
基本的にはどんな作品でも同じだとは思いますが,バッハの楽曲の場合はそれらが山のようにあって難しいのです。でも課題が解決できるとスッと音楽が整理されて聞こえてきます。そこがまたバッハの楽曲の楽しいところです。フェラインの指導の機会というのは,私にとってそんなふうなことをいろいろと体験し考えさせられるよい場です。





