2026年10月12日月曜日

【宮古木曜会合唱団】身体が使えたか?会場が良かったか?メンバーが多めだったからか?よい音でした!


 10月11日(日)の午後,紅葉が始まった国道106号線を青空のもと東に向い,宮古市の磯鶏幼稚園のホールでの宮古木曜会合唱団の強化練習に参加しました。明るい時間に山道を走るのは久しぶり。素晴らしい景色と清々しい空気!できれば道端に車を止めて紅葉や河の流れを見に降りて歩きたいと思いました。

 今回はホールを使ってピアノ練習をされている方がいたので,1時間ほど隣のお部屋を借りて発声練習をやりました。いつもよりも近い位置でできたためか,身体の使い方を丁寧に伝えることができたように思います。発声の後は,毎年参加している12月24日の宮古教会でのクリスマス・イヴ礼拝で演奏する新曲2つの紹介も行いました。一つはJ. S. Bach作曲の《クリスマス・オラトリオ》第1部終曲のコラール"Ach mein herzliebes Jesulein"。音源を聞いた後,テキストの意味を伝え,コラール旋律を階名唱し,各パートをそれぞれ全員で階名唱し,階名唱で合わせるところまでできました。もう一曲はJ. Rutter作曲の"The Lord bless you and keep you"。こちらは音源を一度聴き,最後の"Amen"の部分(45小節のうちの11小節)の各パートをそれぞれ全員で階名唱し,最後にその部分を階名唱と歌詞で合唱しました。


 その後,響きの良いホールに移動しました。10月18日(日)に宮古市文化会館で開催される宮古市民文化祭合唱・器楽演奏会が近いので,そのプログラムから,まず,ビクトリアの"Jesu, dulcis memoria"。各パートの音が硬く溶け合わないので,喉の力を抜くことを徹底しました。せっかく響の良い会場ですから。また聴き合うポイントを取り出すことを通して聴き合いながら歌うことを練習しました。そのうちに会場の響きをうまく使ったハーモニーができてきました。もう1曲のビクトリア"O vos omnes"(こちらは市民文化祭では歌いません)も歌ってみました。少々時間はかかりましたが,柔らかい響きになってきました。さらに続けて(これも市民文化祭では歌いませんが)武満徹の《小さな空》。思ったより歌えていたので安心しました。

 15時すぎにはピアノ伴奏をしてくれる佐々木駿君が到着したので,島頼子編曲の《どこかで春が》から「どんぐりころころ」「村まつり」「ゆうやけこやけ」のメドレーを,(私は)初めてピアノと合わせました。各曲の良さを生かすためのポイントを練習しました。次に岩手県の高校生の作品《僕らの歌》,これもピアノと合わせるのは初めてでした。音楽が多彩になっていくのを感じました。そして《糸》。何度か本番を重ねている楽曲ですが,どうしても音符に囚われてしまって音楽や言葉が生きてこなかったので,「カラオケだったらそんな風に音符通りには歌わないでしょう。」と言葉や音楽を生かす歌い方に慣れさせていきました。(最後に"Jesu dulcis memoria"をわけあって一回通したのですが…残念な感じでした…)

 前回の通常練習では歌のための声や響きを引き出すのに時間がかかって大変でしたが,今回は意外にすんなりと良い音が出てきたように思います。発声練習時の「鼻つまみ」がよかったのか?磯鶏幼稚園のホールが良かったのか?釜石,盛岡,花巻からと通常練習になかなかこられない方々が(きちんと個人練習を重ねて!)参加されたからなのか?いずれ毎回こんな風にスタートできたら良い音楽に早く近づけると思いました。10月15日(木)の通常練習にも行く予定ですし,本番は10月18日(日)です。集中して良い音楽をしましょう!

【合唱音楽研究会奥州79】発表会を見すえて,再スタート

 10月10日(土),午前中にZホールの記念合唱団の練習(イタリア語2日間!)を行った日の午後,14:00〜17:00に奥州市の水沢南地区センター音楽室で合唱音楽研究会奥州の79回目に活動を行いました。この日はとても良い秋晴れで,しかも一関市で東日本合唱祭があったり,奥州市羽田で南部鉄器まつりがあったりと行事が多いためか参加者は少なめでした。


 前回の活動は胆江合唱祭の本番でした。今回は大ホールで気持ちよく歌った時のイメージを持って活動に向いました。ステージを経て一区切りついたので,再スタート!この日はモーツァルトのミサ曲の中で最近音を出していなかった4曲(Gloria, Credo, Benedictus, Agnus Dei)を兎に角歌わせて思い出してもらいました。最初に《Gloria》を1時間半くらいかけて復習しました。正直言って1回であの程度まで思い出して歌えるようになるとは思っていなかったので,この先少し希望が持てました。残りの3曲は,復習を始めるときりがなくなりそうだったので一回ずつ通して音を出して終わりました。

 後半は《ふるさとの四季》,今回は発表した部分の続きである「雪」と「ふるさと」の表現のポイントを確認し,最後に頭に戻って全曲を通して終わりました。

 演奏時間は,《ふるさとの四季》は20分くらいで《オルガンソロ・ミサ》も20分かからなかったと思うので,次回の発表会は短かめになると思いました。問題は会場とそれにともなった日にちです。なんとか新年度(4月)から心機一転,新しいシーズンをスタートさせたいと思っているので3月までには発表会を実施したいのですが,日にちを確定できていません。決まり次第告知しようと思っていますので,お時間が合いましたらぜひ聴きにいらしてください。

2026年10月11日日曜日

【Zホール・記念合唱団】イタリア語は難しい〜口も頭も慣れるまで練習が必要です!

 10月9日(金)の夜(18:00〜21:00)と10月10日(土)の午前中(9:00〜12:00)は,奥州市文化会館Zホール・中ホールで,「奥州市文化会館Zホール開館35周年記念合唱団」の初の練習が行われました。この合唱団は2027年7月11日(日)に行われるオペラ「トゥーランドット」公演のために公募され,先日結団式を行ったばかりの合唱団です。1ヶ月に2回程度,主に週末の2日間連続で練習会が開催されていく予定です。

 今回と次回は,まずイタリア語の読みから取り組むことになりました。講師は本公演のプロデューサー&合唱指揮の及川貢先生に加えて,ソプラノ歌手&ドニゼッティ研究所代表の髙橋和恵先生にもきていただきました。

 合唱団に配布された楽譜には歌詞のイタリア語に単語&句の意味に加えて工夫されたカタカナ読みが書かれているのですが,それにしても口が回らないし覚えられません。「この「エ」は明るい母音」「この「ウ」を強調すると言葉の感じが出る」「この「r」は百回巻いて」「言葉の最後の母音まで前にきちんと鳴らして」など,注意すべき細かい点をたくさん教えてくださいます。短期記憶ではなんとか対応して読んだり納得したりするのですが,なにしろ言葉の量が多く学ぶスピードが早いので,私の脳からはどんどん抜け落ちて行きます。少し時間を置いたのちに「では◯ページからリズムで読んでみましょう」と戻ると,まるで初見のようで口がついていきません。口も頭も慣れるまで何度も繰り返さなくてはいけないと,あらためて感じました。


 この2日間で第1幕をなんとか2周しました。合唱としてはこの第1幕がもっとも複雑で難しいところと思います。次回(10月24日(土)・25日(日))は第2,3幕を,そしてその次には音とりを開始する予定とのこと。個人練習を頑張らなければ!

 合唱団員はまだ募集中です。特にも男声は少ないので募集中です。Zホールのサイトを参考にぜひお申し込みください。お待ちしています。

2026年10月5日月曜日

【出前授業】「指導」の基本は引き出すこと

 10月5日(月)の午後,宮古市立田老第一小学校に教育弘済会岩手支部が主催する「日教弘いわて出前講座」に授業をしに行ってきました。先日の花巻の小学校に続く2回目で本年度最後でした。対象は2,3,4年生計20名で場所は音楽室。なんと宮古市教育研究協議会音楽教育研究会および宮古地区音楽研究会の合同研修会という設定で,小学校のみならず中学校の先生方も合わせて20名ほどが参観している中での授業でした。

 例によって始めに聞かせてもらいました。今回の楽曲は《友だちはいいもんだ》(岩谷時子作詞,三木たかし作曲)の2部合唱です。小柄で目をくりくりさせている2年生から比較的身体の大きい4年生までが担任の先生の指揮で歌ってくれました。参観の先生方と距離が近く正対しているための緊張からか,歌だけでなく身体も気持ちもあまり開放された感じがありませんでした。

 そこで「今日のこの時間は何をやりたい?」と(今回は忘れず)問いかけると,「練習したい。」と観点があまりはっきりしない返答でした。そこで「何を練習したいの?どうなりたいの?」と問い返してしばらく待ちました。するとやっと「口を大きく開けて歌いたい。」「良い声で歌いたい。」「低音部がつられないで歌えるようになりたい。」という3点が出てきたのでこの3つをこの時間の目標として確認しました。

 まずは気持ちを開放することからと考え,そのためには大きな声を出させることが手っ取り早いと思いました。そこでまずは二部合唱にせず主旋律を斉唱しながら(これもまた例によって)調を上げていって身体を使わせることをねらいました。元はAs-durなのですが,これをB-dur,そしてC-durまで上げました。すると最高音はg音になるのですが,子どもたちは上の声を上手に使って正しい音高でしかも大きな声で歌うようになりました。そこで大いに褒めながら,①息をたくさん吸って歌っていたこと,②お腹に力を入れて歌っていたこと,を確認しました。ここで「良い声で歌いたい」の目標は現段階でほぼクリア!ただしそこから元の調へと下がってきた時に十分にコントロールできなかったので,そこは「(ピアノやまわりの声を)よく聞くこと」が大事と確認し丁寧に歌わせて修正しました。

 もう一つの目標は「低音部がつられないで歌えるようになる」ことでした。そこで全員で低音部をおさらいすることを提案しました。「高音部なのになぜ低音部も歌うの?」とのつぶやきも聞こえたので,「一緒に一つのことをやろうとしたら両方わかってないと合わせられないんだよ。劇をやるときも自分の台詞だけ覚えているだけじゃなく,相手の台詞も覚えてないとだめでしょう。おんなじ。」と説明して,皆で低音部を繰り返しました。その後,高音部の人数を少しずつ増やして二部合唱の響きに持ち込もうと思ったのですが…時間切になってしまいました。でも低音部を担当する4年生が上の声で低音部を歌えるようになったので,そこは一つの達成点として確認しました。

 子どもたちはもっとうまくなりたかったような反応でした。力不足でした。でも1時間での変容はとても大かったと思います。もしかすると子どもたちは使えるようになった声で二部合唱したいという願いが生まれ,それに届かなかったことを残念がっていたのかもしれないとも思いました。

 終了後は集まった先生方からの質問コーナーとなりました。指揮をした先生からは「声が変わった。上と下を別々に歌ってきていた。2,3年生には難しいと思ったけれどついてきていた。聴かせることの指導もやっていた。…」など感想をいただき,質問としては「口を開けるようにする指導法は?声量アップの指導法は?」と問われました。私は逆にそうする理由を考えてもらいました。「子どもにとっての必要性は何か?」というのは,子どもは必要だと思ったら自分から力を発揮するからです。口を開けてあるいは声を大にして少しでも聴き手に伝えたくなるように感じさせることがポイントですね。また他の先生方からもいくつか質問が出されました。小学校の先生方は音楽の指導にいろいろと悩んでいらっしゃる様子がうかがわれました。発声の仕組みのこと,音楽会の選曲のこと,身体の使い方を「教える」方法,二部合唱でつられないようにする指導法…などなど。私なりの(学習観も含めた)考えややってきたことをお伝えすることができ,私にとっても貴重な機会になったと感じました。

 こうやって学び会う機会は本当に貴重(特に音楽は生ものですから)なのですが,なかなか時間がとれないものです。今回の研修会でのヒントを少しでも授業に生かして11月6日(金)の宮古市連合音楽会での演奏につなげることで,子どもたちによりよい音楽経験をさせて欲しいと思いました。楽しみにしています。

2026年10月2日金曜日

【宮古木曜会合唱団】伝えるためにはエネルギーが必要です…そのスイッチを入れよう!

 10月1日(木)の夜,予定外でしたが急遽,諸般の事情により宮古木曜会合唱団の通常練習に行ってきました。

 10月18日(日)には宮古市民文化会館で「第74回みやこ市民文化祭」(11月6日の連合音楽会小学校の部も市民文化祭の一環とは気づきませんでした!)の合唱・器楽演奏会があり,そこで私たちは次のプログラムを発表する予定ですので,その練習に取り組んできました。
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①T. L. de ビクトリア作曲"Jesu dulcis memoria"
②島頼子編曲《どこかで春が》から「どんぐりころころ・村まつり、ゆうやけこやけ」
③岩手の高校生作《僕らの歌》
④中島みゆき作詞作曲,桜田直子編曲《糸》
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(ちなみに合唱と器楽の合同演奏もあり,《もみじ》と《宮古市民歌》を私が振ります。)

 まず発声練習では,身体を開いて横隔膜を十分に働かせることを意識してもらいました。そこで身体がどう動くのか触って確かめてもらった上で,「鼻つまみ」(胸郭を開いて気圧差により横隔膜を下げること)を10/11(日)の強化練習までの宿題にしました!

 先週の通常練習で歌ったという《僕らの歌》から始めました。しかし身体が全く使えていなくて口先だけの「鼻歌」になっていたので,椅子をホールの後方に移動させて指揮者まで届ける意識で歌ってもらいました。「歌ったら身体が少し疲れるというくらいエネルギーを使わないと表現が相手に届かない」「伝えるためには身体をしっかりと使って表現する」ということを感じてもらいました。

 次の《糸》では,ともすると「音符歌い」になるので,「一筆書き」の長い息に旋律をのせることを注意しました。

 続いて《Jesu dulcis memoria》では,どのパーとも自分の旋律を横に(しか見ないで)歌っていることに加えて身体が開いておらず音に響きがないので,ハモった感じがまったくありませんでした。そこで最初のh-mollの和音から響き合いを確かめ,どういう音だと響き合い溶け合うのかを聴いて確かめながら,そのときの身体の使い方を確認しました。

 最後に「どんぐりころころ・村まつり・ゆうやけこやけ」をざっと1回通したあと,「ゆうやけこやけ」を使って,ここでも身体を使って音を出すことを徹底しました。

 今年度は身体を起こす(目覚めさせる)ことに時間を費やすことが多いです。身体をきちんと使って音を出すととても良い音(声)が出ます。やればできるのですが,そのスイッチを自分たちで入れることがなかなかできないでいるようです。なんとか「当たり前のレベル」を上げて,高いレベルで音楽をスタートできるように方向付けていきたいと思っています。今月はあと2回(と本番1回)宮古に来るので,習慣付けをがんばります!

2026年9月28日月曜日

【合唱音楽研究会奥州77・78】胆江合唱祭という本番ステージ…終わりました

 9月26日(土)と27日(日)の2日間,合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。

 9月26日(土)は午前中に青森駅から在来線→新幹線→在来線と乗り継いで水沢駅に昼頃に着き,午後から常盤地区センターで翌日に向けた練習を行いました。前日の全日本合唱コンクール東北大会では身体を使って歌うことを意識させたら本番に良い音がでてきたので,ここでも同じように身体を使わせるように意識づけました。15:30には一旦切り上げて本番会場のZホールに移動し,ステージを借りてリハーサルを行いました。常盤地区センターの会議室のような狭い空間とは響き方がまるで違って,ステージでの歌声は全体的によくまとまって会場に届くような感じでした。

 翌27日(日)はいよいよ第33回胆江合唱祭(第21回奥州市民芸術文化祭)本番でした。午前中から集まって外で発声したり割り当てられた時間にリハーサル室で練習したりしました。ここでもやはり主に身体を使うことを徹底しました。本番になると喉で声を出しまくる方がけっこういらっしゃるものですから…。そして出番は最後なのでわりと多くの団体を聴くことができました。


 今回は17団体の出演でした。前沢ふれあいセンターで行われた前回から引き続きZホール児童合唱団が出演し,伸びやかな歌声を聴かせてくれました。新しい団体もありました。盛んになっていくのは喜しいことです。昨年私が指揮したアンサンブル・コンフオーコは今年は本来の指揮者佐々木まり子先生が久しぶりに胆江合唱祭にいらっしゃって指揮をとっていました。

 私たち合唱音楽研究会奥州は10分間のもち時間に①モーツァルト作曲《Missa in C》KV259から「Kyrie」「Sanctus」,②源田俊一郎編曲《ふるさとの四季》から「紅葉」「冬景色」,③ボブ・チルコット編曲《Furusato》とタイプの違う5曲を詰め込みました。これは私たちの活動を紹介したかったことが大きな理由です。また外国語(ラテン語)も日本語もア・カペラも,そしてソロにも幅広く挑戦して力をつけたかったことも理由です(ソロを担当したみなさん,すばらしいチャレンジでした!!)。本番を聞いた知人の感想としては「別格だった」とか「ほかの団体とは声がまるで違った」「ほんわりとしたハーモニー」などと言われました。会員は他の団体に入っている方がほとんどですから,特別うまい人が集まっているわけではありません。1ヶ月に2回の活動でもここまで変われるというところもみなさんに知っていただきたいと思いました。

 一区切りついたので,再び地道な活動にもどります。《Missa in C》の「Gloria」や「Credo」といったラテン語やソロへ,また《ふるさとの四季》で日本語を丁寧に表現してイメージを伝えることなどへの挑戦を繰り返していき,できれば今年度中(3月くらい)に発表会をしたいと思っています。期日が決まりましたら告知しますので,ぜひ聴きにいらしてくださいね。

2026年9月26日土曜日

【盛岡某高音楽部】全日本合唱コンクール東北大会は…


 9月25日(金),花巻市立八重畑小学校での出前授業を終えてすぐに新幹線に乗り,青森市に行きました。盛岡某高音楽部が8月29日の全日本合唱コンクール岩手県大会で金賞をいただいたので東北大会に出場するためでした。ちなみに子どもたちは学校に集合して1時間ほど自分たちで練習した後バスに乗って12時頃に会場であるリンクステーションホール青森に着いていました。

 私たち8人は少人数を意味するAグループとして出場しました。もちろん県大会と同じ2曲を歌ってきました(銅賞をいただきました)。
課題曲:A1《O what shall I do?》作曲:John Wilby(1574-1638)
自由曲:《夕ぐれのの時はよい時》作詞:堀口大學,作曲:松本望

 県大会後はすぐに定期考査期間となって部活中止,3年生は課外授業,8人しかいない部員の1人は海外への1週間の研修に出発し前日までいない…とさまざまあって,全員が揃ったのはやっとコンクール前日でしたが,それぞれができることにその時その時しっかりと取り組んで,本番ではとても丁寧に音楽を表現していました。

 東北各県からAグループに21団体,Bグループ(33名以上)に11団体が出場していました。(聴けたのは20番の出番が終わってからと少なかったのですが)どの団体もよく揃っていて「上手」です。音は驚くほど大きくアクロバティックな楽曲でも乱れません。しかし残念なのは言葉を聴き取ることができる演奏が少なかったことです。英語,ドイツ語,ラテン語,そして日本語でもです。もちろんそのほかの言語はもちろん私には全く分かりませんでしたが…。

 「「言葉が生きる」と「音楽が生きる」は歌の世界では同義語である」という価値観を盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの活動を通して学び,それを目指して音楽に取り組んできたものですから,言葉が聞き取れない演奏は歌としての意味(価値?)を感じられないのです。そういう意味で会場の雰囲気がとても異様に感じられたのでした。正直言って聴き続けるのが非常に疲れました。普通の音楽会なら「いい音楽だなぁ」と思いながら過ごせるのですが,全日本合唱コンクール東北大会でそう思える時間はほとんどありませんでした。

 しかし!コンクールというのはそういうことなのだと,その場に居合わせてやっと理解できました。自分はもちろんそのような場で評価される「ために」音楽するなどと意味のないことはやるつもりはありませんし,子どもたちにも音楽することの意味・価値を正しく伝えたいと思っています。

 言葉が(楽譜を見ないで聴いている)聴き手にも音楽と共に伝わってくる,そんな演奏が「いいなぁ〜」と評価される時代はいつくるのでしょうね?(それにしても審査員の先生方の語学力の高さには驚きました。順位第1位と第2位が演奏した自由曲は,私にはいずれも何語かわからない(従って,歌っている内容を理解できない)言語で歌っていましたから。)

 ちなみに審査を待つ間の常連校の歌まわしや閉会式の次第には無い方のトークタイムなどにもなんだか内向きな雰囲気を感じ,居心地があまりよくありませんでした。

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