2026年2月2日月曜日

【合唱音楽研究会奥州62】活動できるという有難い環境

 2月1日(日)奥州市の水沢南地区センターの音楽室で,合唱音楽研究会奥州の62回目の活動を行いました。節分前ながら寒い日にもかかわらず30名以上の方が集まってくれました。


 前回は新年最初となり,新しい曲であるモーツァルト作曲《オルガン・ソロ・ミサ》KV259の「Kyrie」と源田俊一郎編曲《ふるさとの四季》の「ふるさと」「春の小川」「朧月夜」を【無伴奏】で,しかも【階名唱】をしながら音取りしました。今回はピアノ伴奏者の八木絵未さんが来てくれたので,復習から始めました。《ふるさとの四季》はピアノ伴奏が付いたら音楽が豊かになった一方,導音の「シ」とか2度の「レ」の音の取り方が安易で,音階が雑になってしまいました。曲としては「鯉のぼり」まで進みました。《オルガン・ソロ・ミサ》のほうもピアノ伴奏をつけて「Kyrie」を復習する所から始めました。こちらは馴染みがない分,覚えもよくなくて,繰り返して確認しました。歌詞をつけたら音への注意が削がれたので,歌詞なしで練習しました。続けて「Gloria」の音取りに進みました。ピアノ伴奏と共にまずは初見にチャレンジしました。「初見大会の時は鉛筆持って,チェックポイントを書き込んでおきましょう。」と取り組み方のコツをお伝えしました。行きつ戻りつしながら,でも「Gloria」の最後まで階名唱で歌うことができました。

 「Gloria」は全部で3拍子で78小節あります。ゆっくり目ではありましたが,「30分くらいで最後まで音の見通しがもてるようになったということは,音楽性が高まったと言っていいと思いますよ!」と皆さんにお伝えしました。

 この会も4年目に入りました。そしてこんな風に学びと成長のある活動ができるというのは,とても有難いことです。この日は総会を行い昨年の振り返りと今年の見通し,そして新しい役員の皆さんへのお願いもしました。興味と感心を抱き,熱意をもって活動そのものやその準備に取り組んでくださる,そういう方々がいるという有難い環境を提供してくださる皆様に感謝です!今年もよろしくお願いします。

 ちなみに,第1回の活動は2023年1月22日(日),メイプル地下の市民プラザマッセの第2会議室でしたね。


2026年1月29日木曜日

【山響アマデウスコア(熊友会)・「ご案内」も兼て】鈴木秀美マエストロの音楽づくり


 1月28日(水)19:00〜21:00山形市の山形市総合福祉センターで山響アマデウスコアの鈴木秀美Wikiはこちら)マエストロ練習がありました。山形交響楽団第330回定期演奏会に向けてです。盛岡から片道3時間半(15:00発で帰宅が24:40)かけて参加してきました。

 練習曲目はモーツァルト作曲の《レクイエム》。今回は「レヴィン版」というやつで Robert D. Levin による版です(Carus刊)。鈴木秀美さんは「ライプツィヒのコンクールの審査員でもレヴィンさんと一緒だった」と,よく知った仲のようで,レヴィンさんを身近に感じられるような面白いお話も時々してくださいました(前回の練習時)。

 鈴木秀美さんとは山形交響楽団の第273回定期演奏会(2018年11月)での《天地創造》以来です。この時はハイドンの音楽の作り方,和声進行で音楽に推進力を与える(感じる)ことなど新しい学びがたくさんありました。(その際『通奏低音弾きの言葉では、』(アルテスパブリッシング2017)を買って読みました。面白いですよ!)それにしても,山響アマデウスコアというプロの仕事の世界に入ると,音楽の最前線に居続けてきた方の音楽をその創造過程から体験することができるのですよ。貴重な学びの場です。往復7時間も惜しくありません!

 12月16日の第1回のマエストロ練習には参加できなかったので,今回に向けてその時の動画を見て学習してきました。今回はSüßmayr版にはない「Amen」のフーガからでした。盛んに「シェイプを」とおっしゃっていました。音型を明確にして聴かせる,そうでないとごちゃごちゃして音はあるけどなにやってるかわからなくなるのです。「モーツァルトは音楽的モチーフが浮かんだら,それをトランプのカードをいろいろにひっくり返して見るようにして展開して音楽を紡いでいくのだからシェイプを際立たせることは大切」といったようなことを語っていました。「フーガのテーマのない経過部は頑張らずにさっさと行く」「半音下降は必ず弱く(ネウマ譜の「ファ→ミ」の一体の記号の名残ように)」「最後はヘンデルじゃないんだから四股をふまない」など。続く「Domine Jesu」では「器楽はバロック音楽でアルペジオを演奏,でも合唱はルネサンス音楽のように横向きの音楽を」「音符の以前に言葉があるように」「バスの保持音にぶつかる音は強目に」「最後の音の大きさ&長さはカデンツの入りのテンションのある和音の出来具合で決まる」など。「Hostias」では「(ホモフォニーは)小節線を感じない横向きの音楽に」「フレーズの単位の「1+3」「2+2」「2+3」といった変化を感じてはっきり表現する」「「sub f」は早めに(驚かす),「sub p」は遅目に(驚く)」。「Osanna」では「細かい音ほど大きく聞こえることを分かって表現する」。そして戻った「Requiem aeternam」では「大半音は高めにとる」などなど…。他の楽曲にも活かせることやバロック&古典派に特徴的なことなど,楽曲を(声楽だけでなく)音楽的に解釈する際の様々な具体的な視点をたくさん得ることができました。

 本番は2月7日(土)と8日(日)と2日間ありますが8日分は完売,7日分があと8枚だけ残っているそうです。可能な方はぜひ聴きにいらしてください。来週は2月5日(木)から山形に入り5&6日のオケ・リハから参加,3泊4日の予定です。

2026年1月25日日曜日

【アンサンブルコンテスト・終わりました】丁寧な取組が音楽性を育てます


 1月24日(土),盛岡市民文化会館(マリオス)大ホールで第35回岩手県合唱小アンサンブルコンテストの高等学校部門と一般部門が開催されました。盛岡某高音楽部も出場するため,昼頃まで学校で練習していたので,はじめの9校と自分たちの後の演奏は聴くことができませんでした。

 高等学校の部は先日書いたように27団体の出場でした。昨年よりも出場の最低人数の基準を引き下げて少人数(2人以上)でも参加できるようにしたことで,出場団体数が多くなったのだそうです。確かに2名の団体が2つ(高田高等学校,一関修紅高等学校B),3名の団体が2つ(岩手女子高等学校,大東高等学校),4名の団体が2つ(釜石高等学校音楽部,盛岡北高等学校)とけっこう多くありました。少人数でもチャレンジできる場をつくるのは大切ですね。

 楽しみにしていた水沢高等学校の女声7名は,顧問の先生の指揮の下,T. Weelks の"The Nightingale"をリズムよく歌っていました。7人とも「特設」の音楽部員で,合わせる時間がなかなかとれなかったとのことでしたが,それにしてはよくアンサンブルしていました。来春,新入部員が入らないと廃部になるとのことでしたので,今回をチャンスになんとか合唱人口を増やして欲しいと思います!

 私たちの盛岡某高音楽部は部員だけでの練習が充実していたことがアンサンブルをより良くするにつながったのだと思います。週に6日活動するうち自分たちだけで音楽を磨きあげる時間は4日間もあります。発声を吟味したり合わせながら修正したり,自分たちに厳しく練習に取組んだようなことを話していました。特に,録音を何度もとってそれを聴きながら修正するという練習の仕方は,とても効果的だったと思います。「聴くこと」が合唱の基本ですから。

 また,聴いていた人から「情景が見えるような合唱だった」「日本の歌の素晴らしさを感じた」などと感想をいただきました。嬉しいことです!

 今回のアンサンブルコンテスト高等学校の部の結果はこちらのページに出ています。

 高校生はこのあと期末考査をむかえ,3年生の追い出しコンサートをやって新学期を迎えるときにはもう夏の定期演奏会,そして全日本合唱コンクールが目の前に迫っています。ですから今回の結果に一喜一憂したりせず,こつこつとよりよい音楽目指して取組むことを続けていって欲しいと思っています。

2026年1月22日木曜日

【宮古木曜会合唱団】ア・カペラの難しさにチャレンジ


 1月22日(木)の夜,宮古木曜会合唱団の通常練習に行ってきました。演奏会まで私のレッスンはあと5回となりました。

 私が振るのは第1部「ヨーロッパ音楽の愉しみ」です。5曲のうち1曲だけギター伴奏ですが,あとは無伴奏,ア・カペラです。ア・カペラについては,合唱音楽研究会奥州で「音下がり」の課題に直面し(でも十分に解決できず),それからいつも課題意識をもって取組んでいるところです。

 この日は発声練習の最後に「音階への感覚の矯正」に取組んでみました。音階を正しく表現できるか,ってことです。傾向としては,
上りでは
 ①導音が低め,
 ②三度の音が不安定,
 ③ピークの音に届いたところで息の流れが止まる,
下りでは
 ④全体に下りの幅が広すぎる,
 ⑤特に(動き出しの)導音が低め,
といったことがみられました。これらの原因としては,音高(音程)感覚の不正確さも考えられますが,発声上の問題の場合もあります。それらを丁寧に聴き分けて「矯正」してみました。その後,ビクトリアの《O MAGNUM MYSTERIUM》から練習を始めました。すると,思ったよりは「音下がり」が現れませんでした。身体という楽器の調整の問題ですから,音階のトレーニングって大切なのですね。

 表現の練習としては,ルネサンスの宗教曲《O MAGNUM MYSTERIUM》はラテン語でポリフォニックです。ですから,言葉のアクセントを生かしたフレージングを確かめ,強調して表現する練習をしました。続いての《El noi de la mare》は6/8拍子が「もたれる」ので,テンポの維持と延している音で音楽することをお願いしました。最後に2曲の《子守唄》は…ドイツ語が読めていないので,ドイツ語の口馴れ言葉のニュアンスの表現から取り組みました。

 あと4回!効率よく取組んでしあげていきたいと思いました。

2026年1月20日火曜日

【ZホールSP合唱団】《ヴィヴァルディが見た日本の四季》団員募集開始!

 一般財団法人奥州市文化振興財団では,奥州市文化会館Zホールで毎年一般公募によって合唱団を結成しています。これは財団が主催する演奏会のステージに出演することをめざして音楽創造を体験する場を(奥州市民だけでなく)広く提供し,その活動を通して生き甲斐やよりよい地域社会を作っていくことを大きな目標としています。(2024年3月末,福井敬ふるさとコンサートvol.3に向けた取組のスタート時にも書きました。

 これまでは(ここ10年程度を見ると)奥州市文化会館・Zホールの周年行事として次のように行われてきました。
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2017年…開館25周年記念オペラ《ラ・ボエーム》上演

2022年…開館30周年記念オペラ《トスカ》上演

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 しかしながら「5年に1回のオペラ上演に向けて半年前くらいから練習を開始するスタイルでは,そのあいだの4年間くらいはそういう場がなく,地域の方々に根付いた文化活動とはならないのではないか」という意見をお伝えしたところ,幸にもその後毎年市民参加(一般公募)のスペシャル合唱団を結成しての演奏会の機会を以下のように設定してもらうことができました。
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 その一環として,2026年11月21日(土)に開催するのが「木野雅之・平沢匡朗コンサート in 奥州〜燻銀の響き〜」です。木野さんは日本フィルハーモニー交響楽団のソロ・コンサートマスター,平沢さんはピアニスト&チェンバリストなので,ヴァイオリン・リサイタルなのですが,その中でヴァイオリン,チェンバロと一緒に合唱しましょうという企画です。演奏楽曲は信長貴富編曲の《ヴィヴァルディが見た日本の四季》で,全4曲,計15分程度の混声合唱曲です。5月から13回程度の練習を重ねる予定です。詳しくは右の写真をご覧ください。


 これまでの公募合唱団は毎回100名近い応募者が集まって大ホールで公演を行ったのですが,今回は中ホールが本番会場なのでステージの広さから合唱の人数が限られるとのことです。参加ご希望の皆様にステージに立っていただくためにどういう方法が可能か,現在事務局と検討しているところではありますが,なるべく早く人数の見通しをもちたいと思っていますので,どうぞ早めに奮って申し込みください!ちなみにお問い合わせ・お申し込み先はZホール(0197−22−6622)です。プロの器楽奏者と本格的な混声四部合唱の作品に取組んでみませんか?お待ちしています!

2026年1月19日月曜日

【気仙第九・終わりました】なかなかのパワーと地元の力

 1月18日(日)大船渡市民文化会館(リアスホール)で,「けせん第九」演奏会に出てきました。大ホールの座席は1100席あるそうですが,9割方埋まっていたように見えました。

 この演奏会の主催は,けせん第九を歌う会と公益財団法人日本交響楽振興財団となっています(プログラムの表紙には「この演奏会は,競輪の補助を受けて開催します。」との記載もあり)。日本交響楽振興財団では地方巡回公演という事業があり,その一つとしての実施のようでした。

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指揮:岩村力
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
独唱:ソプラノ…土井尻明子,アルト…菅野祥子,テノール…西野真史,バス…小原一穂
合唱:けせん第九を歌う会合唱団・県内外有志
プログラム:
ベートーヴェン作曲《歌劇「フィデリオ」序曲》作品72,《交響曲第9番ニ短調》作品125
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 プログラムに入る前に「献奏」としてバッハの「G線上のアリア」が演奏されました。

 以前にも書いたように,この合唱団には小学生から高校生が30名ほど参加しています(最年少は小学1年生)。幼い時にオーケストラをはじめプロの演奏家と一緒にベートーヴェンの音楽を演奏する体験ができるなんて,なんて素敵なことでしょう!そういう経験が人や地域社会を形作っていくのだと強く思いました。また2年前となった前回とは違って今回は地元の千葉久美子さんが主となって合唱を指導してきたとのことでした。千葉先生のご指導に合唱団の皆さんが応えてより良い音楽にしようと一緒になって取組んできた様子が,前日のリハーサルや当日の控室(マルチスペース)での練習から伺われました。

 「県内外有志」にはむつ下北の第九を歌う会のほか盛岡の都南混声合唱団などから組織的に参加している方々や,個人での参加の方など様々でした。遠くは京都からもいらしていたようです。奥州市からもいらっしゃいましたし宮古木曜会合唱団の仲間も参加していました。けせん第九を歌う会が97名,その他が66名,合計で163名の大合唱団(雛段は7段で7列!)でした。

 前日や当日のリハーサル時には仙台フィルハーモニー管弦楽団の音量にかき消されてしまった合唱でしたが,本番では音楽の区切りの箇所でホール内に合唱の響きが残りステージにまで聞こえてくるほどのパワーでした。おそらく客席にもよく聞こえていたのではないかと思います。和音の響きを大切にした岩村マエストロの音楽づくりによる耳の効いた合唱団になった成果と思いました。

 2年に1度ではありますが,諸財団の補助を上手に活用しながら継続しているなぁと感じました。気仙地区の皆さんが(演奏も,鑑賞も)楽しみにしている本企画,ぜひ続けていって欲しいと思いました。

2026年1月16日金曜日

【盛岡某高音楽部】アンサンブルコンテストに出場予定

 1月24日(土)と25日(日)に岩手県合唱連盟主催第35回岩手県合唱小アンサンブルコンテストが行われます。24日は高等学校部門、大学職場一般部門25日は小学生・ジュニア部門、中学生部門となっています。会場は例年,都南文化会館キャラホールでしたが,今年は盛岡市民文化ホール(マリオス)大ホールですのでご注意ください。

 高等学校部門には(進行表によると)27団体が出場するようです。そのうち盛岡第一,南昌みらい,一関修紅,盛岡第四が2チームを出場させるようなので,学校数としては23校となります。地域的な内訳は,盛岡・紫波地区が11校,県南部が8校(一関4,水沢1,北上1,花巻&遠野1),沿岸部が3校(宮古,釜石,高田),県北部が1校(福岡)で,やはり盛岡・紫波地区と一関地区が盛んなようです。水沢高校は(夏の全日本合唱コンクールには出場でず残念でしたが)音楽の先生が奔走し歌の好きな子を7名ほど集めて練習に取組み出場することになったそうです。楽しみです!

 盛岡某高音楽部もこのコンテストに参加します。そのためアンサンブルの練習を重ねてきました。技巧的に難しい楽曲でチャレンジ,というのではなく,歌っていて楽しめる楽曲を部員たちが選びました。その分,重箱の隅をつつくような練習になってしまっていますが…。この取り組みを通して,自分たちで楽曲を解釈し表現したいものを見つけること,他パートや全体を聴き感じること,そこに自分の歌声を溶けこませていくこと,少人数でも自分たちの表現を会場に届けようとすることなど,アンサンブル能力が向上するといいなと思っています。

 (繰り返しになりますが)会場が盛岡駅西の盛岡市民文化ホール(マリオス内)ですので,聴きにいらっしゃる方はお気をつけてください。ご来場をお待ちしています!
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高等学校の部演奏開始時刻…11:00
休憩…11:55〜12:55および13:50〜14:10
高等学校の部演奏終了時刻…15:05
一般の部演奏開始時刻…15:30
一般の部演奏終了時刻…16:30(閉会式開始時刻)
入場料…一般当日1500円(前売り1000円)プログラム別売200円
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