2026年10月5日月曜日

【出前授業】「指導」の基本は引き出すこと

 10月5日(月)の午後,宮古市立田老第一小学校に教育弘済会岩手支部が主催する「日教弘いわて出前講座」に授業をしに行ってきました。先日の花巻の小学校に続く2回目で本年度最後でした。対象は2,3,4年生計20名で場所は音楽室。なんと宮古市教育研究協議会音楽教育研究会および宮古地区音楽研究会の合同研修会という設定で,小学校のみならず中学校の先生方も合わせて20名ほどが参観している中での授業でした。

 例によって始めに聞かせてもらいました。今回の楽曲は《友だちはいいもんだ》(岩谷時子作詞,三木たかし作曲)の2部合唱です。小柄で目をくりくりさせている2年生から比較的身体の大きい4年生までが担任の先生の指揮で歌ってくれました。参観の先生方と距離が近く正対しているための緊張からか,歌だけでなく身体も気持ちもあまり開放された感じがありませんでした。

 そこで「今日のこの時間は何をやりたい?」と(今回は忘れず)問いかけると,「練習したい。」と観点があまりはっきりしない返答でした。そこで「何を練習したいの?どうなりたいの?」と問い返してしばらく待ちました。するとやっと「口を大きく開けて歌いたい。」「良い声で歌いたい。」「低音部がつられないで歌えるようになりたい。」という3点が出てきたのでこの3つをこの時間の目標として確認しました。

 まずは気持ちを開放することからと考え,そのためには大きな声を出させることが手っ取り早いと思いました。そこでまずは二部合唱にせず主旋律を斉唱しながら(これもまた例によって)調を上げていって身体を使わせることをねらいました。元はAs-durなのですが,これをB-dur,そしてC-durまで上げました。すると最高音はg音になるのですが,子どもたちは上の声を上手に使って正しい音高でしかも大きな声で歌うようになりました。そこで大いに褒めながら,①息をたくさん吸って歌っていたこと,②お腹に力を入れて歌っていたこと,を確認しました。ここで「良い声で歌いたい」の目標は現段階でほぼクリア!ただしそこから元の調へと下がってきた時に十分にコントロールできなかったので,そこは「(ピアノやまわりの声を)よく聞くこと」が大事と確認し丁寧に歌わせて修正しました。

 もう一つの目標は「低音部がつられないで歌えるようになる」ことでした。そこで全員で低音部をおさらいすることを提案しました。「高音部なのになぜ低音部も歌うの?」とのつぶやきも聞こえたので,「一緒に一つのことをやろうとしたら両方わかってないと合わせられないんだよ。劇をやるときも自分の台詞だけ覚えているだけじゃなく,相手の台詞も覚えてないとだめでしょう。おんなじ。」と説明して,皆で低音部を繰り返しました。その後,高音部の人数を少しずつ増やして二部合唱の響きに持ち込もうと思ったのですが…時間切になってしまいました。でも低音部を担当する4年生が上の声で低音部を歌えるようになったので,そこは一つの達成点として確認しました。

 子どもたちはもっとうまくなりたかったような反応でした。力不足でした。でも1時間での変容はとても大かったと思います。もしかすると子どもたちは使えるようになった声で二部合唱したいという願いが生まれ,それに届かなかったことを残念がっていたのかもしれないとも思いました。

 終了後は集まった先生方からの質問コーナーとなりました。指揮をした先生からは「声が変わった。上と下を別々に歌ってきていた。2,3年生には難しいと思ったけれどついてきていた。聴かせることの指導もやっていた。…」など感想をいただき,質問としては「口を開けるようにする指導法は?声量アップの指導法は?」と問われました。私は逆にそうする理由を考えてもらいました。「子どもにとっての必要性は何か?」というのは,子どもは必要だと思ったら自分から力を発揮するからです。口を開けてあるいは声を大にして少しでも聴き手に伝えたくなるように感じさせることがポイントですね。また他の先生方からもいくつか質問が出されました。小学校の先生方は音楽の指導にいろいろと悩んでいらっしゃる様子がうかがわれました。発声の仕組みのこと,音楽会の選曲のこと,身体の使い方を「教える」方法,二部合唱でつられないようにする指導法…などなど。私なりの(学習観も含めた)考えややってきたことをお伝えすることができ,私にとっても貴重な機会になったと感じました。

 こうやって学び会う機会は本当に貴重(特に音楽は生ものですから)なのですが,なかなか時間がとれないものです。今回の研修会でのヒントを少しでも授業に生かして11月6日(金)の宮古市連合音楽会での演奏につなげることで,子どもたちによりよい音楽経験をさせて欲しいと思いました。楽しみにしています。

2026年10月2日金曜日

【宮古木曜会合唱団】伝えるためにはエネルギーが必要です…そのスイッチを入れよう!

 10月1日(木)の夜,予定外でしたが急遽,諸般の事情により宮古木曜会合唱団の通常練習に行ってきました。

 10月18日(日)には宮古市民文化会館で「第74回みやこ市民文化祭」(11月6日の連合音楽会小学校の部も市民文化祭の一環とは気づきませんでした!)の合唱・器楽演奏会があり,そこで私たちは次のプログラムを発表する予定ですので,その練習に取り組んできました。
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①T. L. de ビクトリア作曲"Jesu dulcis memoria"
②島頼子編曲《どこかで春が》から「どんぐりころころ・村まつり、ゆうやけこやけ」
③岩手の高校生作《僕らの歌》
④中島みゆき作詞作曲,桜田直子編曲《糸》
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(ちなみに合唱と器楽の合同演奏もあり,《もみじ》と《宮古市民歌》を私が振ります。)

 まず発声練習では,身体を開いて横隔膜を十分に働かせることを意識してもらいました。そこで身体がどう動くのか触って確かめてもらった上で,「鼻つまみ」(胸郭を開いて気圧差により横隔膜を下げること)を10/11(日)の強化練習までの宿題にしました!

 先週の通常練習で歌ったという《僕らの歌》から始めました。しかし身体が全く使えていなくて口先だけの「鼻歌」になっていたので,椅子をホールの後方に移動させて指揮者まで届ける意識で歌ってもらいました。「歌ったら身体が少し疲れるというくらいエネルギーを使わないと表現が相手に届かない」「伝えるためには身体をしっかりと使って表現する」ということを感じてもらいました。

 次の《糸》では,ともすると「音符歌い」になるので,「一筆書き」の長い息に旋律をのせることを注意しました。

 続いて《Jesu dulcis memoria》では,どのパーとも自分の旋律を横に(しか見ないで)歌っていることに加えて身体が開いておらず音に響きがないので,ハモった感じがまったくありませんでした。そこで最初のh-mollの和音から響き合いを確かめ,どういう音だと響き合い溶け合うのかを聴いて確かめながら,そのときの身体の使い方を確認しました。

 最後に「どんぐりころころ・村まつり・ゆうやけこやけ」をざっと1回通したあと,「ゆうやけこやけ」を使って,ここでも身体を使って音を出すことを徹底しました。

 今年度は身体を起こす(目覚めさせる)ことに時間を費やすことが多いです。身体をきちんと使って音を出すととても良い音(声)が出ます。やればできるのですが,そのスイッチを自分たちで入れることがなかなかできないでいるようです。なんとか「当たり前のレベル」を上げて,高いレベルで音楽をスタートできるように方向付けていきたいと思っています。今月はあと2回(と本番1回)宮古に来るので,習慣付けをがんばります!

2026年9月28日月曜日

【合唱音楽研究会奥州77・78】胆江合唱祭という本番ステージ…終わりました

 9月26日(土)と27日(日)の2日間,合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。

 9月26日(土)は午前中に青森駅から在来線→新幹線→在来線と乗り継いで水沢駅に昼頃に着き,午後から常盤地区センターで翌日に向けた練習を行いました。前日の全日本合唱コンクール東北大会では身体を使って歌うことを意識させたら本番に良い音がでてきたので,ここでも同じように身体を使わせるように意識づけました。15:30には一旦切り上げて本番会場のZホールに移動し,ステージを借りてリハーサルを行いました。常盤地区センターの会議室のような狭い空間とは響き方がまるで違って,ステージでの歌声は全体的によくまとまって会場に届くような感じでした。

 翌27日(日)はいよいよ第33回胆江合唱祭(第21回奥州市民芸術文化祭)本番でした。午前中から集まって外で発声したり割り当てられた時間にリハーサル室で練習したりしました。ここでもやはり主に身体を使うことを徹底しました。本番になると喉で声を出しまくる方がけっこういらっしゃるものですから…。そして出番は最後なのでわりと多くの団体を聴くことができました。


 今回は17団体の出演でした。前沢ふれあいセンターで行われた前回から引き続きZホール児童合唱団が出演し,伸びやかな歌声を聴かせてくれました。新しい団体もありました。盛んになっていくのは喜しいことです。昨年私が指揮したアンサンブル・コンフオーコは今年は本来の指揮者佐々木まり子先生が久しぶりに胆江合唱祭にいらっしゃって指揮をとっていました。

 私たち合唱音楽研究会奥州は10分間のもち時間に①モーツァルト作曲《Missa in C》KV259から「Kyrie」「Sanctus」,②源田俊一郎編曲《ふるさとの四季》から「紅葉」「冬景色」,③ボブ・チルコット編曲《Furusato》とタイプの違う5曲を詰め込みました。これは私たちの活動を紹介したかったことが大きな理由です。また外国語(ラテン語)も日本語もア・カペラも,そしてソロにも幅広く挑戦して力をつけたかったことも理由です(ソロを担当したみなさん,すばらしいチャレンジでした!!)。本番を聞いた知人の感想としては「別格だった」とか「ほかの団体とは声がまるで違った」「ほんわりとしたハーモニー」などと言われました。会員は他の団体に入っている方がほとんどですから,特別うまい人が集まっているわけではありません。1ヶ月に2回の活動でもここまで変われるというところもみなさんに知っていただきたいと思いました。

 一区切りついたので,再び地道な活動にもどります。《Missa in C》の「Gloria」や「Credo」といったラテン語やソロへ,また《ふるさとの四季》で日本語を丁寧に表現してイメージを伝えることなどへの挑戦を繰り返していき,できれば今年度中(3月くらい)に発表会をしたいと思っています。期日が決まりましたら告知しますので,ぜひ聴きにいらしてくださいね。

2026年9月26日土曜日

【盛岡某高音楽部】全日本合唱コンクール東北大会は…


 9月25日(金),花巻市立八重畑小学校での出前授業を終えてすぐに新幹線に乗り,青森市に行きました。盛岡某高音楽部が8月29日の全日本合唱コンクール岩手県大会で金賞をいただいたので東北大会に出場するためでした。ちなみに子どもたちは学校に集合して1時間ほど自分たちで練習した後バスに乗って12時頃に会場であるリンクステーションホール青森に着いていました。

 私たち8人は少人数を意味するAグループとして出場しました。もちろん県大会と同じ2曲を歌ってきました(銅賞をいただきました)。
課題曲:A1《O what shall I do?》作曲:John Wilby(1574-1638)
自由曲:《夕ぐれのの時はよい時》作詞:堀口大學,作曲:松本望

 県大会後はすぐに定期考査期間となって部活中止,3年生は課外授業,8人しかいない部員の1人は海外への1週間の研修に出発し前日までいない…とさまざまあって,全員が揃ったのはやっとコンクール前日でしたが,それぞれができることにその時その時しっかりと取り組んで,本番ではとても丁寧に音楽を表現していました。

 東北各県からAグループに21団体,Bグループ(33名以上)に11団体が出場していました。(聴けたのは20番の出番が終わってからと少なかったのですが)どの団体もよく揃っていて「上手」です。音は驚くほど大きくアクロバティックな楽曲でも乱れません。しかし残念なのは言葉を聴き取ることができる演奏が少なかったことです。英語,ドイツ語,ラテン語,そして日本語でもです。もちろんそのほかの言語はもちろん私には全く分かりませんでしたが…。

 「「言葉が生きる」と「音楽が生きる」は歌の世界では同義語である」という価値観を盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの活動を通して学び,それを目指して音楽に取り組んできたものですから,言葉が聞き取れない演奏は歌としての意味(価値?)を感じられないのです。そういう意味で会場の雰囲気がとても異様に感じられたのでした。正直言って聴き続けるのが非常に疲れました。普通の音楽会なら「いい音楽だなぁ」と思いながら過ごせるのですが,全日本合唱コンクール東北大会でそう思える時間はほとんどありませんでした。

 しかし!コンクールというのはそういうことなのだと,その場に居合わせてやっと理解できました。自分はもちろんそのような場で評価される「ために」音楽するなどと意味のないことはやるつもりはありませんし,子どもたちにも音楽することの意味・価値を正しく伝えたいと思っています。

 言葉が(楽譜を見ないで聴いている)聴き手にも音楽と共に伝わってくる,そんな演奏が「いいなぁ〜」と評価される時代はいつくるのでしょうね?(それにしても審査員の先生方の語学力の高さには驚きました。順位第1位と第2位が演奏した自由曲は,私にはいずれも何語かわからない(従って,歌っている内容を理解できない)言語で歌っていましたから。)

 ちなみに審査を待つ間の常連校の歌まわしや閉会式の次第には無い方のトークタイムなどにもなんだか内向きな雰囲気を感じ,居心地があまりよくありませんでした。

【出前授業】素直さは学びを促します!

 9月25日(金)の午前中,花巻市立八重畑小学校に教育弘済会岩手支部が主催する「日教弘いわて出前講座」に行ってきました。対象は3,4年生27名,9:10〜10:10の60分間,体育館での授業でした。

 学習材として事前に送られてきた楽譜は《緑の陽だまり》(作詞:中山千夏,作曲:宇野誠一郎)と《どんなときも》(作詞・作曲:弓削田健介)の2曲でした。《どんなときも》は今流行りの感じですが,《緑の陽だまり》は子どもたちは楽しめないんじゃないか?学習に乗ってこれるか?と心配しながら学校に向かいました。

 出迎えてくださった校長先生はかつて合唱団で一緒に歌っていた女性!お会いしたのは大学卒業以来くらいだと思います。「お懐かしい〜」とお話する時間はあまりなく,授業や子どもたちの背景を聞いてから体育館に向かいました。体育館で出迎えてくれた4年生の担任の先生は三十代の頃に勤めていた紫波町の小学校の同僚の先生!こちらも数十年ぶりの再会でした。そしてステージ前で待っていたのはかわいい子どもたち27名でした。

 初めに2曲を聞かせてもらいました。ピアノ伴奏はそれぞれ女の子と男の子の児童が担当しがんばって上手に弾いていました。皆楽しそうに歌っています。気になったのは全体に少々声が小さいことでした。そのために音符と音符の間に隙間ができて切れ切れで,フレーズ最後の伸ばすところもすぐに切れてしまっていました。ただしどちらの曲でも高いd音になると裏声になって,それがとても澄んできれいな響きなのです。そこで,この綺麗な音を強化して音域を下に広げることを指導の目標にしました。

 どちらの曲を先に使おうかと思って「皆はどっちの曲が好き?」と問いかけたら「緑の陽だまり」とのこと!私が子どもだった頃に放送されていたアニメ「山ねずみロッキー・チャック」のテーマソング(「緑の森の陽だまりは…」)なのに…。でもそれは私の「先入観」で,子どもたちは身近にある森,松の木,川,丘」が歌われるこの曲に馴染みを感じていたようなのでした。

 あとはいつものやり方で,
①(ひっくり返った)高い音の声を「素敵!」と褒め価値づける,
②「ミッキーマウスの声」と名付けて真似させながら喉の開きや息をお腹からたくさん送って音にすることを話し声として体験させる,
③その声で(旋律を使いながら)少しずつ音高を下げて低い音域でも使えるようにする(と,自然に胸声ももミックスされます),
といった流れで「体育館いっぱいの人に(様子・気持ちを)届けよう」と意欲づけして大きな声を出すことに慣れさせていきました。とても素直な子どもたちで,私の問いかけにもすぐに答えるし「ミッキーマウスの声」もすぐに真似してたくさん声を出し,最後には体育館の後ろまで響く大きな声が出るようになっていました!

 素直さは自己変革に繋がり,学びを促します(だからこそ前に立つ大人は本物を知って子どもに示さなければいけません)。子どもは学びの達人です。真似ながら持てる力をどんどん発揮し伸ばしていきます。

 一方気になることもありました。それは授業の最初に「これから音楽会の『練習』を始めます。」と挨拶していたことです。確かにやることはある意味「練習」かもしれません。しかしこれらの曲を練習して上手になって発表することがゴールではないはずです。この取り組み=学習を通して子どもの音楽性を高めることが指導者の目標であるべきと考えます。つまりいつもの音楽科の授業となにも変わらないのです!子どもたちはもちろんですが特に先生方にゴールを見誤らないでほしいと思いました。

 この日は新花巻駅発10:53の新幹線に乗って(盛岡駅で乗り換えて)青森市まで行き,全日本合唱コンクール東北大会に出なければならなかったので,指導後のお話も失礼ながら短く切り上げさせてもらって新花巻駅に向かいました(諸々のご対応,ありがとうございました)。

 次回は10月5日(月)宮古市立田老第一小学校です。なんと市教研も兼ねているとのこと。楽しみにしてお伺いします!!

2026年9月24日木曜日

【Zホール・記念合唱団】オペラ《トゥーランドット》にむけて…Zホール開館35周年記念合唱団結団式

 9月23日(水・祝)の午後,奥州市文化会館Zホールの展示室で,奥州市文化会館開館35周年記念事業であるオペラ「トゥーランドット」の「Zホール開館35周年記念合唱団」の結団式が行われました。

 奥州市文化会館Zホールは開館記念の周年行事として市民参加オペラをこれまで開催し,その度に合唱団員を一般公募し,半年程度の取り組みを経て本格的な(舞台装置あり,衣装あり,動きあり,オケあり…)公演を行ってきました。
1997年8月10日開館5周年記念 オペラ《カルメン》ハイライト&名曲オペラコンサート
2002年8月11日開館10周年記念 オペラ《蝶々夫人》
2012年8月19日開館20周年記念 オペラ《椿姫》
2017年7月30日開館25周年記念 オペラ《ラ・ボエーム》
2022年7月31日開館30周年記念 オペラ《トスカ》

 これらはすべて奥州市出身で歌手であり藤原歌劇団合唱部常任指揮者等を長くお勤めになられた及川貢先生のプロデュースにより実現してきた記念演奏会です。主催する一般財団法人奥州市文化振興財団によると「奥州市文化会館(Zホール)だからできる市民参加型の総合芸術の集大成としてオペラ公演を開催し,市民の皆様と感動を共有し喜びあいたい」という願いをもって開催されてきたそうです。ですから指揮者,ソリスト,オーケストラなどは全てプロの方々,一方合唱団員は市民に限らず広く一般から公募して組織されてきました。私自身は10年前の《ラ・ボエーム》および5年前の《トスカ》に関ってきましたが,今回の《トゥーランドット》は以前の作品に比べて出番が長い,イタリア語の歌詞が多くテンポが早い,ソロとの絡みが多いなど合唱の難易度が高い作品と感じています。

 合唱への申し込みは80名ほどになったそうで,当日は60名以上が結団式にご参加くださいました。奥州市や北上市はもとより盛岡市からの参加の方もけっこういらっしゃるようでした。中には東京在住の方のお姿も見えました!結団式のセレモニーを終えた後,及川貢先生によるオペラ舞台を作るまでの見通しや今回の共演者の方々の紹介があり,《トゥーランドット》の舞台(第1幕,第2幕)のビデオを皆で鑑賞しました(ストーリーや合唱の役割についての説明がもう少し詳しく必要だったように思いましたが…)。当日についての胆江日日新聞社の記事の一部はこちらです。


 10月から月2回(1回2日間ですから月4日)の練習を重ねて本番を迎えることになります。当地での合唱団指導は4名,協力体制をうまく作って短い取り組みの中でも皆さんの力を引き出していきたいと考えています。また,まだまだ参加者を募集しています(特に男声が少ない!!こちらからお申し込みください)。

 公演の概要は以下の通りです。
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公演日時:2027(R09)年7月11日(日)開演14:00予定
会場:奥州市文化会館Zホール・大ホール
指揮:大勝秀也
演出:三浦安浩
ソリスト:福井敬(奥州市出身),谷明美,伊藤晴,田中大揮,持木弘,森口賢ニ,渡辺康,中居亮一,小野寺陸(平泉町出身)
合唱:Zホール開館35周年記念合唱団(指導:佐々木幹雄,佐藤智恵子,千葉祐也,田村靖子)
児童合唱:Zホール児童合唱団(指導:菊池葉子)
バンダ:水沢第一高校吹奏楽部ほか市内高校吹奏楽部
助演:劇団「Zの風」
合唱指揮:及川貢
舞台監督:菅原多敢弘

【MBKV】多くのメンバーが集まって音楽に集中した「通い合宿」


 9月21日(月・祝)と22日(火・祝)の2日間,盛岡バッハ・カンタータ・フェラインでは盛岡市の舘坂橋教会を会場にして「通い合宿」を行いました。かつて(コロナ禍前?)は安比高原などのホテルを利用して6月あたりに一泊二日の合宿を行っていたのですが,予算や人数・会場など諸般の事情で宿泊が難しくなったので,合同で宿泊はしないものの合宿のように2日間練習するというスタイルに変えて実施してきました。夜に音楽三昧の大宴会ができないのが残念ではありますが…。

 11月15日(日)盛岡市民文化ホール・大ホールでの「バロックの森の奥へ」演奏会に向けた集中練習なのですが,同時に2027年6月ドイツ・ライプツィヒ市での「バッハフェスト2027」に向けた練習も兼ていて(同じ演目もあり),そのために仙台宗教音楽合唱団,山響アマデウスコアなど東北はもとより佐々木正利バッハコア,東京21合唱団など関東や遠くは富山からの参加者もあり,総勢60名以上の参加はあったように思います(数えてなかった…)。

 初日の午後は3時間全体練習,佐々木正利先生によりまずSchütz作曲の"Ein Kind ist uns geboren"SWV384について徹底的にレッスンしていただきました。この1曲で2時間以上!言葉を生かす表現,様式に則った音楽などどんな音楽表現にも共通する大切なエッセンスがびっしり詰まった時間でした。その後"Also hat Gott die Welt geliebt"SWV380を(時間がなかったので)ざっと通し,最後にバッハ作曲"Es wartet alles auf dich"BWV187を通して終わりました。終了後にはキオクシア・アイーナで来年(2027年)6月のLeipzig-Bachfestに向けての運営委員会のキック・オフ会議を行い,その後盛岡駅前じょ居で懇親会を行いました。

 翌日は午前10:00から2時間びっしりと主にSchütz作品を中心にパート練習に取り組みました。各パートリーダーの指導により声楽的な課題も含めて克服するためのとても良い時間でした。午後は佐々木正利先生によりまず前日少しだけ触れたSchütz作曲"Also hat Gott die Welt geliebt"SWV380について,その後"Die mit Tränen säen"SWV378を徹底的にレッスンしていただきました。休憩の後"So fahr ich hin zu Jesu Christ"SWV379,"Selig sind die Toten"SWV391,そして"Unser Wandel ist im Himmel"SWV390の途中までとざっとレッスンしていただき,最後にBWV147-10を通して終わりました。

 久しぶりに多くの方と一緒に歌うことができました。11月15日の演奏会にも多くの方が仲間となって演奏に参加してくれることを希望しています(もちろん多くの方が聞きにくることも!チケット有ります)。遠くからご参加の皆様,ありがとうございました。Vereinの輪が広がったように感じました。

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【出前授業】「指導」の基本は引き出すこと

 10月5日(月)の午後,宮古市立田老第一小学校に 教育弘済会岩手支部 が主催する「 日教弘いわて出前講座 」に授業をしに行ってきました。 先日の花巻の小学校 に続く2回目で本年度最後でした。対象は2,3,4年生計20名で場所は音楽室。なんと宮古市教育研究協議会音楽教育研究会およ...

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