この秋に予定している演奏会(本番)を3つご案内します。
指揮者は世界的なバッハ演奏家の佐々木正利氏,器楽は仙台フィルのメンバーを中心とした盛岡バッハ・カンタータ・アンサンブル(コンサートミストレスは川原千真さん),声楽ソリストは当会会員ながらセミプロ,プロとして活躍しているメンバーが担当します。
音楽に関する事柄を私の視点から取り上げて(キュレーションして)いきます
この秋に予定している演奏会(本番)を3つご案内します。
この日に取り上げた楽曲はH. Schütz作曲の《Geistlche Chormusik》(1648) op.11から"Unser Wandel ist im Himmel"Nr.22でした。しかも,全部で99小節の作品の54小節から始めて80小節あたりまで,25小節ほどで1時間50分のレッスンが終わりました。
歌で表現するには声をコントロールすること,これは当たり前のことです。でもこれが本当に難しい!やっているつもりなのにできていないことばかりです。
まずは子音をドイツ人と同じように明瞭に発すること。発音(音を発する)ためには,日本語話者である自分たちが普段使わない筋肉を,それも相当程度強く使わなくてはいけません。使えるよにならなくてはいけません。そのためには何度も何度も繰り返して筋肉をコントロールできるようになることは必須です。
言葉のニュアンスを伝え意味を表現するには,声=母音が強すぎてはいけません。「歌う」という動作は基本的に母音に音高を与えて旋律を作ること,と考えがちです。しかし言葉として聞き取らせるには,母音の音量が増したらその分子音の音量も増やさなければバランスがくずれてしまいます。「音」や「声」は聞こえても「言葉」としては聞こえ辛くなります。そこで必要なことは,母音の強さのコントロールです。「声は出すけれども母音は大きくしない」「子音は強めるけれども母音は強めない」「大きな母音ではないけれども音(声)の響きは失わない」といったような難しい声のコントロールを実現するためには,そのための筋肉をコントロールできるようにならなければなりません。
そして言葉を聞き取らせるには,「言葉のアクセントがあるから強く発音する」とか「ストレスのないシラブルだから音を小さくする」のように音量を変えるのではなく,平らに歌いながら喋りの抑揚をコントロールすることです。
それらの全ては音楽に乗せて言葉を伝えることのためですから,それを実現する言葉や音楽のイメージのために成されなければなりません。
先日までコンクールに向けて盛岡某高音楽部で日本語の表現にチャレンジしてきたこともあって,この日のレッスンからはとても多くの学びを得ましたし,目指してきた方向に間違いがないとも感じました…もちろん足元にも及びませんが。(東北大会に向けて徹底的な基本練習でさらに磨きをかけよう!)
演奏会の本番は11月15日(日)14:00から盛岡市民文化ホール(マリオス)大ホールです。器楽アンサンブル(オルガンつき)の伴奏も聴きどころです。ぜひ足をお運びください。チケットのお問い合わせも待ってます!!
今年の出番は22団体中20番目と終わり近くでした。「多くの方に聴いてもらえる!」と皆で期待して出場しました。結果は金賞(金賞9位中8位)でした。ここ10年は金賞がなく,東北大会への出場は平成30年度を最後になかったようなので,久しぶりのこと。子どもたちはとても喜んでいました。
聴いてくださった知人たちからは,「品の良い音楽だった」「丁寧でクオリティの高い演奏」「(それまでの外国語の演奏は言葉がまるでわからなかったけれど,)英語も日本語もよく聴こえてきた」「(自由曲について)7月の県合唱祭の時は『長い曲だなぁ』と思ったが,今回はまったくそうは感じなかった」など嬉しいお言葉をいただきました。「もっとパワフルだといいなぁ」という感想も。
審査員の付けた点数とそれによる勝敗とその結果である賞よりも,音楽を聴いてくださった方々がどのように感じたか,どのように音楽を受け取ったかということのほうが演奏者としては大切だと感じています。一方,審査員の先生方がそれぞれの音楽的な経験を元にして示してくださるアドバイスは貴重です。紙面を通じてのレッスンみたいなものです。今回もたくさんのご評価をいただきました。表現したかったことが伝わっていたこと,表現したつもりが伝わっていなかったこと,考えていなかった視点など,非常に参考になります。(合唱研のみなさん,後で勉強会をしましょう。)
大切なことは,一喜一憂しないで音楽に真摯に取り組むこと。東北大会の高等学校の部は9月25日(金)に青森市のリンクステーションホール青森(青森市文化会館)で行われます。この先1ヶ月間の半分は定期考査のために部活ができませんが,少ない時間を有効に使って3年生も含めたこのチームでよりよい演奏を目指して練習に取り組みたいと思います。
一日目の午前中は小学校の部と高等学校の部でした。小学校の部には6団体(7校),盛岡市内3団体,滝沢市1,北上市1,九戸村&二戸市で1,そして宮古市1団体が出場していました。かつて自分が関わっていた頃は宮古市だけでも3つは出ていたし北上市からも数校出場していたように記憶しています。少なくなったのは残念です。演奏については,指導の先生によい発声の方向が見えていないのか素材である声がより良く子どもたちから引き出されていなくて残念な団体と,声を磨いた上で課題曲,自由曲のそれぞれでドラマを明確に示している団体とがあったように思いました。
午後は高等学校の部でした。こちらは小学校に比べると人数が少なめでした。盛岡地区は4校,一関地区から1校,県北から1校が出場していました。やはり声作りがなされていると聴いていて心地よいものです。
二日目は中学校の部でした。こちらは全部で16団体(19校)が出場していました。時間の関係で昼食休憩前までの10団体しか聴けなかったのですが,やはり身体から声が出ていることを感じさせる音で歌っている演奏には説得力を感じました。その上で音,母音の響き,息づかいなどが揃っていると,楽曲の姿がすっきりと見えて(聴こえて?)きました。
それにしても今年の課題曲はどれも難しい曲だと感じました。「なんでこの歌詞?」「このことばになぜこの音楽?」と,ちょっと聴いたくらいでは腑に落ちない感じです(私の感性の問題か)。どの子もそれらに長い時間向き合って演奏を磨いてきたのだろうなぁと,課題曲の重さを感じました。
結果は即日Nコンのサイトに出ていました。金賞受賞校は東北大会に出場するようですから,さらに磨きをかけて良い演奏を目指して欲しいと思いました。
各学校の演奏からたくさんの刺激とヒントを得ることができた二日間でした。
A講座は「日本の作曲家シリーズXIV」で三宅悠太さんによる「W. A. Mozart《Ave verum corpus》の芸術性と演奏研究ー作曲の視点からー」と題した講演でした。三宅悠太さんといえば先日某小学校合唱クラブで指導した《どっきん せみさん》の作曲者でもあります。短いながら美しい作品として知られる《Ave verum corpus》を作曲技法の観点から分析し,「だからこう演奏するのもいいのではないか」と演奏法の提案までされていました。作曲についてよく知らない私などは,残された作品はア・プリオリなものとして受け取ってしまうのですが,三宅さんによると「こういう書方が当時は普通だったと思う」とピアノで弾いたり参加者に歌わせたりして経験させ,それとの比較で「でもモーツアルトはこのように書いている!普通はそうは書けない。その意味は…」と旋律の運び方,和音の選択,和音の進め方などなどをテキストとも関連させながら取り上げて説明してくれました。「なるほど,自分が取組んでいる作品でも見直してみよう。」と思ったもののその基本となる和声分析が覚束なく,敢なく断念しました。でも(理解できなくても)感じ取るヒントは得られたように思いました。
C講座は特別講演で垣内大樹さんによる「Plant Music」の実演や体験でした。植物内に生じる電位差をトリガーとしてMIDI信号を作成する「植物音楽デバイス」を使って,任意に生成されるMIDI音を音楽ととらえてそれとセッションする,といった感じでしょうか。植物から生成されるMIDI音は音高も強さも長さも全くランダムなので,聞いているとなぜかゆったりとした気分になりました。「キー」はなんとなくあるものの「調性」のようなものはないので,自分の声の音高などを気にすることなく身体から発してセッションすることができました。心地よい体験でした。
数日前に知人と「(水沢から見た仙台とか,宮古から見た盛岡とか)都会には文化的なものがたくさんあるね。」と話していたのですが,東京には本当にたくさんの文化的・刺激的なものがあるとあらためて感じました。
前回は《春・花》と《夏・城ヶ島の雨》を取り上げたので,今回は2周目の後半《秋・村祭り》と《冬・ペチカ》に取り上げました。まずは《秋・村祭り》からです。一度聞かせてもらったものの,お祭りの威勢の良さを表現するには声が貧弱でした。そこでコーダ部の「ドンドンヒャララ…」を使って腹から声を出すことを徹底しました。そうしてから最後の歌詞の部分でやっとハーモニーが聞こえてくるようになりました。次に3番,2番ともどってきてはや一時間が経ち休憩をとりました。後半は続きの1番を,これまで同様に身体を使って歌う練習から始めました。
次に《冬・ペチカ》を練習しました。合唱冒頭のハミングで積み重なってくるところから練習しました。ハミングの後すぐに「A-」と1小節間歌うのですが,どうもイメージが定まりません。「ハミングの積み重なりは冬の夜に静かに深々と降る雪の重苦しさ」,直後の「A-は家の明かり・家の中の暖かさにホッとするイメージ」と伝え,なんとか共有できたように思いました。難しいものです。続いて中間部の4パートが皆そろうところなのですが,この合唱団はソプラノの人数が矢鱈に多く,アルトとバランスが取れません。聞いてみると案の定アルトを聞いていないことがわかりました。そこでアルトを聴き,かつコンパクトに歌うことをお願いしました。アンサンブルの基本は聞き合うことです。基本を大切にすれば,合唱をどう仕上げるかが自ずと見えてきます。加えて,2名だけだったテノールですが真正面から逃げずにチャレンジを重ねたので,正しくしっかりと歌えるようになりました!
次回はふたたび1曲目の《春・花》にもどって,繰り返し歌って評価しながらヴァイオリンとセッションする際の合唱のポイントを育てたい…などとハイレベルを求める前に,【合唱の基礎】を身体で覚えてもらおうと思っています。この合唱団に最も必要なものは身体という楽器をよく鳴らして歌うことだと感じています。来年のオペラにもつながることですし,他の合唱団で合唱を楽しむ際にも必要なことですから,身体に染み込ませて常識のレベルを上げていきたいと思いました。あと4回やったら前日リハを迎えます。プロのヴァイオリンと対等にアンサンブルできる合唱団に育てていかなければと思いました。
8月22日(土)の午前中9:30〜12:00に奥州市の岩谷堂地区センターの多目的ホールで75回目となる合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。岩谷堂地区センターは比較的新しい施設で,「ささらホール」のすぐ隣にあります。今回初めて多目的ホールを活動場所にしてみました。
今回はピアノ伴奏の千田絵未さんがお休みなので,全編無伴奏での取組みとなりました。初めに《紅葉・冬景色》から始めました。というのは,いつもこれら日本語の曲を後に回すと疲れからか音下がりがひどくなるからです。で今回はというと…やはり初めは下がりました。でも指摘してしつこく取組むうちに改善され気にならなくなりました!また,雑にというか音楽や歌詞へのイメージを明確にしないまま声だけ出すようにして歌っていることが多かったので,丁寧に音楽するように練習しました。つづいて《Furusato》でした。テノールの主旋律の歌い方の改善が最重要課題でしたが,まずは3番の皆で歌詞で歌うところから取り上げました。テノールだけではなくどのパートにも共通する課題だと感じたからです。その後2番,1番と前に戻ってくる頃には,テノールの歌い方も安定していました。
その後《Kyrie》に取組みました。ソリストを紹介し,その方々には最前列に来ていただいて練習しました。ソロを取り上げて2回目になります。どの方も自分の歌にしっかりと向き合ってチャレンジしてくれました。少しずつ歌い慣れてきたようです。
最後に《Gloria》のソロを入れて1回だけ歌いました。時々歌わないと忘れてしまいますから。ソロの方も初挑戦ながら堂々と歌っていました。
次回は9月6日(日)14:00〜17:00常盤地区センターですが,なんとアルトの皆さんは早く集まってパート練習をするとのこと!その意欲に刺激されます!9月27日(日)の胆江合唱祭に向けてさらに良い演奏を目指しましょう!
この秋に予定している演奏会(本番)を3つご案内します。 1. 第33回胆江合唱祭(9月27日(日)奥州市文化会館Zホール) 「胆江」胆江とは「胆沢や江刺」地方を差す言葉で主に現在の奥州市と金ケ崎町の範囲です。この胆江地区で合唱に親しんでいる人たちが集まって合同で発表会を行いま...