12月27日(水)の午後2時間,沿岸部の某M高校音楽部のレッスンに行ってきました。夏には鉄筋コンクリート作りの会議室的な響きの多い場所で(クーラーを効かせて)やりましたが,今回は生徒たちのホームである学校の絨毯敷の音楽室でした。部員はソプラノ3名,アルト3名,男声2名。学習講座や進路指導など冬休みに入っても忙しい昨今の高校生が,合間を縫って部活動に取り組んでいるようでした。
1月下旬に予定されているアンサンブル・コンテスト(「アンコン」)に向けて取り組み中で,楽曲は2曲。いずれも周藤諭作曲の《Ave Maria》《Salve Regina》。無伴奏で混声ながら3部合唱(部分的には4部)で調性がしっかりした音楽なので,少人数でアンサンブルするには手頃な曲だと思いました。
しかしながら,引き出す力不足のため,音楽の良さを十分にわかって合唱するところまでは辿り着けませんでした。最も障壁だったのは,「表現意欲を行動に繋げられないこと」でした。端的な例は反応です。「わかった」とか「なるほど」,あるいは「はい」という返事ひとつにしても,自然に表出させることがなかなかできませんでした。導入時にうまく関係を作れなかったからか,あるいは普段から自分を表出することができないでいるのか…。
自然な声(息の流れに乗った声というより「音」)を引き出すことがなかなかできなかったのです。身体と,それから頭を解放させられなかった,という感じです。大人とちがって,そして普段から知っている人間関係とちがって,思春期のグループに飛び込んで指導するのは本当に難しいですね。
次回は1月11日(木)。反省点を頭に置きながら,再チャレンジしようと思っています。
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