2023年8月26日土曜日

【第11回・報告】合唱音楽研究会奥州:本番に向けての「練習」開始

  8月25日(土)には水沢教会で11回目の活動を行いました。参加者は30名強(T2,B3)。ものすごい暑さが続く中でしたが,たくさんの方がお集まりくださり,嬉しくなって張り切って取り組みました。「久しぶりだな」と思って振り返ってみたら7月22日以来ですから,1ヶ月以上間が空いたことになります。

 発声練習は,先日の木下マティアス義久先生がやっていた,「声帯を Affekt Betunung の状態にする」ことを伝えてやってみました。以下は自分流ですが,①体を筒と感じて広げること,②筒に息を流すこと,③筒の途中の声帯を少しずつ閉じて(「声を」でなく)音を鳴らすこと,④その音域を広げること,⑤母音を変えても響きが変わらないように筒を保つこと,などを意識してみました。短時間です。伸びのある素直な音が出て来ました。

 楽曲の練習は,10月15日(日)に胆沢文化創造センターで行われる胆江合唱祭という初の発表ステージに向けての「練習」開始,となりました…というのも実はこの団体は「合唱団」ではなく「研究会」であり,活動の中心は「本番を想定して練習する」ことではなく「合唱音楽について学び合う」ことなので,「練習」でなく「活動」という言葉を使ってきていたのでした。ですからゴールを想定した「練習」へと,しばらくの期間は意識を変える必要があります。

 発表の曲を以下のように変更して決定し,その順に練習しました。
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1.作詞:C. Wesley 作曲:F. Mendelssohn 《賛美歌262篇 聞け,天使の歌》 2分24秒(1番は斉唱+Pf,2番はa acapella 四部合唱,3番は四部合唱+Pf)
2.作曲:J. S. Bach 《Jesus bleibet meine Freude》BWV147-10 3分
3.作曲:W. A. Mozart 《Domine Jesu》KV 626-IV-1 4分(solo部分はパート全員で) 
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 久しぶりのせいで,やはり「音符歌い」になってしまいました。そこで,発声練習時の母音唱に何度も戻って,「息の流れに音や言葉を乗せる」ことに気をつけました。バッハのコラールではドイツ語に挑戦していますが,外国語一般を謳う際に気をつけること,すなわち「子音は音符の前に出すこと」を意識することと身体と耳で覚えることを繰り返しました。子音を発音するにはお腹が働かせること,(日本語にない)語尾の子音を明瞭に発音すること,摩擦系の子音には時間をかけること,などです。しだいにドイツ語っぽくなってきました。楽曲の解釈については,先日の信長貴富先生の「作曲の意図」を読み取ることなどもお伝えしました。それから《Domine Jesu》は時間切れで「Quam olin abrae …」は駆け足になってしまったので,これは次回も取り組みましょう。

 1ヶ月ぶりでしたが3時間弱の活動で感覚がだいぶ戻ってきました。「ちゃんと歌えないので本番には出ません」という会員の方がいらっしゃると言うので,「合唱は皆でつくるもの。できないところはできる人にやってもらえばいい。やれることを丁寧にきちんとやり,その部分を増やしていく努力をしてけばいい。」とお伝えし,是非参加してくださいとお願いしました。初の本番,楽しみです。

 なお,今後はこの3曲をブラッシュアップしながら合唱音楽の様式(スタイル)感を身につけ,《モツ・レク》の他の楽曲も音を出しながら思い出していきたいと考えています。次回は9月10日(日),日本キリスト教団江刺教会です。たくさんの方のご参加をお待ちしています。

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