9月5日(火),火曜日は盛岡バッハ・カンタータ・フェライン(以下,MBKV)の通常練習日です。盛岡市の舘坂橋教会でやっています。
この日は指揮者のSM先生,第1コンサートマスターのOKさん,第3コンサートミストレスのOAともお忙しくて練習に来られず,私が指導を担当しました。楽曲は,前日に急遽「11月3&5日の「Winschermann先生追悼演奏会のアンコール」とアナウンスメントがあった,J. S. Bch 作曲「ゴルトベルク変奏曲」の《第30変奏 Quodlibet》です。「ゴルトベルク変奏曲って鍵盤曲じゃないの?」と思われるのが一般的かと思いますが,なんとH. Winschermann先生が室内管弦楽版に編曲したものがあり,その第30変奏は4声の合唱が主役(他にBlaeserとStreicherとCembaloが合唱パートをなぞります)なのです。
実はこの「室内管弦楽版」は,2007年11月に水戸室内管弦楽団の第70回定期演奏会で編曲者H. Winschermann先生の指揮で演奏されており,そのステージに私たちMBKVから幾人かが立って参加していた曲なのです。昨夜あわてて楽譜を探し出し,40枚ほど増刷して練習場に持ち込みました。2つの民謡の旋律がゴルトベルク変奏曲のアリアの和声進行に見事にハマりながらポリフォニックに展開していくつくりです。
かつてのステージに立った人は2,3人で,あとはみな初めての方でしたが,身体を楽器にして出た音で音楽を作ることをしながら「音取り」をし,その後に歌詞を確かめて歌詞で歌うところまで一応できました。「バッハ家の集いで皆が楽しそうに歌い合っているそんな曲…」と言ったのはWinschermann先生だったと思いますが,そんな温かみのある愉しげな音楽にできれば,MBKVとWinschermann先生との思い出が蘇るのではないでしょうか。演奏会まであと2ヶ月,集中して取り組みたいと思います。ぜひ聴きにいらしてください。
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