4月24日(木),25日(金)と仙台の日立システムズホールでのリハーサル,26日(土)《ヨハネ受難曲 第2稿》演奏会の仙台本番を終え(てアーバン号で帰宅し)た翌日の4月27日(日),奥州市の水沢南地区活動センターの音楽室で第43回の活動に取り組みました。身体は疲れていましたが,音楽的な感覚は活性している感じでした。
発声時には前日の仙台公演で,ドイツ語を口元で喋り過ぎないように(=発音のために喉の形を変えたりしないように)したら喉が最後まで持続した,という話をしながら喉の余計な力を抜くことに取り組みました。
この日のほとんどはパレストリーナ作曲の《ミサ・ブレヴィス》の終曲「Agnus Dei Ⅱ」と取り組みました。この曲は定旋律(ソプラノ担当)が1と2に別れて2小節ずれてのカノンなので,まず全員で定旋律をなぞりながらカノンをやってみました。そうしながら(相対的でなく)絶対的な音高のイメージを刷り込みました。また,他パートに耳をすましながら歌い進むということにも気をつけてもらいました。その後アルト,テノールを全員で音を出してみました。この音出しがとても早くなったように思います。移動ド唱法を重ねてきて相対的な音高感が身についてきたからだと思います!
各自のパートに分かれて歌詞をつけずに(無意味シラブル)歌ってみると,最後はとても静謐な和音で終わることができました!「ハモってる!」「パレストリーナっぽい!」って感じでした。他のパートとの関係を想像しながら歌えるようになってきたのだと思います。
でも…。歌詞の母音唱に進むと,途端に和音が崩れていまいました。恐らく意識が歌詞に入ってしまうので音高への配慮ややり切る集中力が持たなかったのだと思います。でも無理やりにでも進めようと歌詞唱までやってみました。
後半は30ほどしか残っておらず,ラター 作曲の《For the Beauty of this world》を歌い慣れようと思って取り組みました。こちらは音高は問題ない程度なのですが,英語の喋りが追いつきません。しゃべることが難しい部分になると音程も悪くなります。ですからひたすら口慣れです。
最後に,前日の仙台公演を遠路遥々聴きにきていたOMさんから感想を話してもらいました。キャラクターがよくわかるのでドラマを感じる,「nicht」の言葉が強烈に伝わってくる…といったようなご意見でした。そこで合唱の役割,つまり登場人物としての「ユダヤの群衆」となってイエスやピラトを突き上げ,その直後に会衆の気持ちとなって賛美歌を歌うという「受難曲」における合唱の醍醐味をお伝えし,会員の方々に「お聞き逃しのないように!」とお伝えしました。
《ミサ・ブレヴィス》がなんとかかんとか1周したので,次回からは2クール目として最初に戻って特に「音下がり」対策と「レガート唱法」を訓練しながら,次の見通し(第2回の発表かや秋の合唱祭のこと)を立てていきたいと思います。
好天で連休の入りの日にお集まりいただきありがとうございました。今後も一緒に問題解決に取り組み学んでいきましょう。
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