11月8日(土)のお昼前に在来線に乗って水沢駅に行き,日曜日には閉まっている「ROLLING ROLLING BAKE」というこじゃれたお店に寄って昼食がわりのアップルパイとチョコチップ・スコーンを買ったり,水沢公園内のベンチでそれを食べたりしながら,歩いて水沢南地区センターに行き,第57回となる合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。
この週,火曜日夜には盛岡バッハ・カンタータ・フェライン,水曜日は盛岡某校から岩手大学合唱団,木曜日は宮古市連合音楽会中学校の部から宮古木曜会合唱団,金曜日は同小学校の部から盛岡誠桜高校音楽部定期演奏会,とみっちり音楽的な刺激を受けていました。その流れの中で,最も本番が近く(11月22日!)仕上がりの及んでいない合唱音楽研究会奥州の音楽をなんとか引き上げなければ,と考えながら活動に向いました。久しぶりの土曜日開催のせいか,あるいは金ケ崎町でも江刺でも町の音楽的な催し物が午前中にあったせいか,開始時の人数が少な目で心配したのですが,そのうちだんだん人が増えいつも並の30名ほどになりました。
発声に続いてまずラターの楽曲から始めました。先週水沢教会で行われた礼拝で歌わなかった《All things bright and beautiful》を最初に母音(「a」とか「o」とか)で歌い,音と音楽を整えてから歌詞で歌いました。続けて他の3曲もざっと通しながら歌いました。《Look at the world》の無伴奏になるところの音下がりに苦戦したので,①和音の分析(各パートの役割の確認)や,②フレーズの最後に気を抜く癖の自覚,に時間をかけました。
後半はパレストリーナ。まず久しぶりに《Kyrie》を歌ってみたらそれほど音下がりがなかったので,そのまま《Gloria》,《Credo》《Sanctus》《Benedictus》《Agnus Dei I》《Agnus Dei II》とまずは通してみました。最大の課題だった「音下がり」はおおむね見られませんでした。《Look at the world》では下がったのに,なぜ?と考えたのですが,先週あたりに有志(主に女声)でパレストリーナについてのパート練習をしたということなので,その成果なのかとも思いました。新シーズンはパート練習も考える必要がありそうです。
しかし,始めの《Kyrie》こそレガートな歌い出しでしたが,曲が進むにつれて「音符歌い」が顕著になり,最後のあたりはもう「音楽」でなく「音の羅列」になっていました(でもとりあえず止まらず,皆一緒に最後に終われた点を褒めました!)。そこで次のことをお話ししました。①「様式」が違う(レガート=「一筆書き」の音楽にすべし),そのためには②発声の基本を大切にすること(お腹からの息を流し続けること),それを維持するには③「声楽体力」を鍛える必要があること,などです。歌うことは運動です。運動を維持するには筋力が必要です。《Kyrie》から《Agnus Dei》まで30分近く歌い続けるための筋力=「声楽体力」をつけることも次なる課題です。
11月22日(土)の第2回研究発表会まであと2週間。その間11月16日(日)の1回の練習となりました。より良い音楽を表現できるように共にがんばりましょう!
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