多くは3,4年生が出演します。5,6年生になるとスポーツ面での対外行事があり「学校を代表して」出ることになりますから,「学校を代表して」を経験する最初の機会として3,4年生がこの音楽会に出てくることが多いのです。しかし小規模校が多い昨今,全校児童で取り組むとか3〜6年生といった学校もあります。今回も学年は様々でしたし,人数も最大72名から最少6名までと様々でした。
演奏形態も多くは合唱(1,2曲)でしたが,合奏あり,呼びかけあり。今年はボディーパーカッションというのもいくつかありました。
どの学校の児童も皆で一つになって一生懸命演奏に取り組んでいました。素晴らしいことです!また学校ごとの特長も感じられました。自分たちらしさを発揮して表現しているということでしょう!午前と午後の各90分あまりの時間,ずっと舞台に引きつけられました。
一方で音楽的な課題で共通していることとして午前の部の講評でお話したことは3つありました。まず器楽のリコーダーや鍵盤ハーモニカなど息を使う楽器は「歌うように演奏しましょう」ということです。音符一つ一つに息を吹き込んでいる音が多いので,メロディーをタンギングで歌うようにすると良いというヒントでした。次に声の響きが変ればよりよくハモるようになるということです。どの学校の歌でも高い音域の「ウ」の響きが,喉が解放されてとてもよく響いているので,その音で下の音域まで降りてくると良いということでした。最後に,歌詞の意味をさらに吟味すると楽曲をもっと新鮮に捉えることができ,表現も深まることです。歌い慣れた歌だからこそ必要なことだとお話しました。
子どもたちには未来を感じます!「無限の可能性」などといいますが,将来の可能性が無限だと本当に感じました!現場の先生方には,音楽活動の楽しさを体験させ,子どもたちの心を耕してほしいものだとあらためて感じました。
実は前日は中学校の部が開催されていて,講師席の隣で聞かせていただきました。中学生(こちらは宮古市11校に加え山田町1校,岩泉町3校,田野畑村1校)も皆一生懸命でした。その分,よりよい音楽を子どもたちに伝えることがとっても大切だなぁ,と感じました。12月7日(日)に同じ宮古市民文化会館で開催予定の岩手県芸術祭・合唱祭にも足を運んでくれればいいなと思いました。

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