3月13日(木)の夜,宮古市の山口公民館で宮古木曜会合唱団の通常練習がありました。日中の用事がなかったので少し早めに盛岡を出発して行ったのですが,風がものすごく強い1日でした。
前回は3月2日(日)の強化練習で人が多かった(特にテノール)のですが,普通の木曜日のこの日はそれほど多くはありませんでした。でも演奏会が十日後に迫っているせいか,釜石,大船渡,花巻,などからも夜にもかかわらず集まってきました。
強化練習で音を出せなかった《Gloria》や《Kyrie》をやろう思って向かったので,まずは《Gloria》からはじめました。例によってピアノ伴奏がありませんから,合唱の良さも悪さもよく聴こえます…で,こんなにも身体を使わずに歌っていたのか!とやっと気づかされました。ほとんどピアノ伴奏のある日そして人数の多くなる強化練習にやっていたので,私自身もよく聴くことができていませんでした。
第1部のア・カペラの楽曲の練習を通して,身体を使って響きのある音を出すことを学んできたつもりでしたが,「それはそれ,これはこれ」になっていたようでした。だいぶ前に購入し最近読了した新書『私たちはどう学んでいるのか 創発から見る認知の変化』(鈴木宏昭著,ちくまプリマー新書403,筑摩書房)の主に第3章によると,ざっくり言って練習で様々な状況に当面することによって学習者の側に様々なチャレンジが生まれ,うまくいかなかったものでもそれは次の飛躍のための土台となっている,というのだそうです。つまり,練習時に「こういうときにはこうすれば良い」と教わってできるようになってしまうと他の状況ではその力は発揮されないということのようです。「わかりやすい」ことにが一つの価値だと思っていましたが,「わかりやすく」学んだことは他の文脈では発揮されない,「転移」しないということのようです。新しいつもりだった自分のスタイルの古さを再確認させられた練習でした。
次回の練習は3月20日(木・祝)の日中,そして22日(土)の前日リハ,23日(日)の本番と続きます。いい音楽をお聞かせできるように頑張ります。(なお,本番の会場の駐車料金は,受付でまとめて手続きして無料にするそうです。安心してご利用ください。)
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