2026年8月7日金曜日

【宮古木曜会合唱団】ピアノ伴奏は音楽のイメージを与えてくれます!

 8月6日(木)の夜,宮古木曜会合唱団の通常練習に行ってきました。この日の宮古は盛岡よりも最高気温が高く33度もあったようで,夕方になってもモワッとした暑さが残っていました。

 発声練習では横隔膜を意識してもらうために,①胸郭広げ(=横隔膜広げ),②鳩尾押し返し,③押し返しながら呼気,④その呼気で発音などにチャレンジしてもらいました。盛岡某高音楽部の子どもたちはこれでだいぶ変わってきたので期待したのですが,やはり1回やったくらいでは身につきません。継続して取り組みたいと思いました。

 久しぶりに高校生の作曲作品を練習しました。まずは《僕らの歌》と《秘密の海》の復習から始めました。発声練習で身体の鳴りを少しつかみ始めたので,実際に楽曲の中で使えるようにと,「アー」で歌いながらハモりや溶け合いをめざしました。最後に新曲の《繋がり》を,全パートを全員で階名唱しながら音とりし,最後に1回だけ歌詞で歌いました。

 この日は練習のピアノ伴奏を希望してくださった宮古在住の大久保和歌子先生が来てくださいました。かつて(第30回から第33回までの定期演奏会)宮古木曜会合唱団で一緒に歌ったりピアノ伴奏をしていただいたりした先生です。高校生の作曲作品は音源などがないので,ピアノ伴奏がないと楽曲のイメージをもちづらかったのですが,今回伴奏を入れていただいたのでだいぶイメージがつかめたように思いました。有難いことです!!(ただし,山口公民館のピアノの調律が…)

 次回は1ヶ月以上先の9月12日(土)の午後,その次は9月24日(木)の通常練習となります。今回の音楽的なイメージが失われないことを願っています。

2026年8月4日火曜日

【宮古市立磯鶏小学校合唱クラブ】久しぶりの小学生は楽しかった!

 8月4日(火),東北北部も「平年より7日遅く梅雨明けしたと思われる」爽やかな日の午前中,宮古市の磯鶏小学校の合唱クラブの指導をしてきました。宮古市は昔から音楽が盛んな地域で,小学校にはかつてたくさんの合唱クラブ・合唱委員会がありNコンなどにも数チームが出ていたのですが,今やこの1校だけになってしまいました。指導している先生がかつて同じ学年を組んだこともある同僚で,その関係でここ3年ほど夏休みにお邪魔しています。(ちなみにこの学校は宮古市の連合音楽会の事務局校でもあります。11月の連合音楽会では今年も講師としてお世話になる予定です。)

 今年のNコン課題曲は《どっきん せみさん》,自由曲は《いっしょけんめい》(新川和江作詞/三宅悠太作曲)です。《いっしょうけんめい》のほうは2日前の「音楽の夕べ」で聞いていました

 夏休みの合唱クラブの練習のために登校してくる子どもたちのなかには,すでに歌いながら歩いてくる子もいて,合唱クラブを楽しんでいるように感じました。

 練習は2時間,自由曲は本番を終えたばかりで課題曲は音とりが終わった程度とのことでしたので,まずは2曲を聞かせてもらいました。昨年の印象(記憶?)よりも柔らかい声で一人ひとりがしっかりと歌っているように感じました。聞かせてもらってから,例によって「今日はなにをしたい?」と問いかけました。すると「声を大きく響せたい」とか「強弱をつけて歌えるようになりたい」といった声が聞こえてきました。(昨年のブログを見たら昨年も同じでしたね。)

 はじめは,発声練習で使っていた《あくびの歌》を使って①F-durから長2度ずつH-durまで移調しながら高い音(gis)までチャレンジさせたり,②あくびの真似をさせたりしました。あくびの真似は恥ずかしがってなかなかできなかったので,「歌うってことは作詞者や作曲者になったつもりで言葉を発したりするわけだから,それは真似してるってこと。真似が上手な人は歌もうまくなるんだよ。」と教えて,恥ずかしがらないことを教えました。加えて喉の響きの部屋を広げることも真似させながら,狭い喉を開かせました。

 喉が開くと,(響きはつきますが)同じ程度の音量を出そうとする当然息が足りなくなります。それを「マヨネーズ」とか「水まきホース」のイメージで伝え,お腹から息を送ることの必要性を納得させました。《いっしょけんめい》(の冒頭のユニゾン部分)を何度も繰り返しながら「どこが疲れてくるかな?」とお腹周りの筋肉を使っていることを意識させた上で「歌うってことは筋肉運動だから,使えば使うほど疲れるし,強くなっていきます。」という話をしました。子どもたちはよくチャレンジし,活動していた普通教室ではうるさいほどの大きな声が出てきました。

 一方楽曲の演奏については2つの点を主に伝えました。一つは「きちんとバトンパスをすること」でした。フレーズの最後にまで音楽の緊張感が続かなかったり,ピアノ伴奏を聞かないで歌っていたりしていたからです。もう一つは「言いたいことに応じてブレスをすること」でした。《どっきん せみさん》では「どっきんせみさん」とか「どうしたの?」とか「そうだよね」など,自分の心を表す言葉がたくさんあるのですが,それらの言葉から気持ちが感じられなかったので,その同じ言葉を様々な気持ちで話すことを通してそれぞれの気持ちに応じて息の吸い方が違っていることをわかってもらい,歌うときに活かしてもらいました。

 久しぶりの小学生の指導でした。どんどん変わっていく様子が楽しく,あっという間の2時間でした。担当の先生によると,12時に終了し帰る子どもたちはいつになくお腹が空いている様子とのことでした。身体を使って歌うと(エネルギーを使いますから)お腹が空きますよね。身体を「いっしょけんめい」使って歌った証拠です!Nコンの岩手県大会は8月26日(水)【小学校の部】(と【高等学校の部】,翌日が【中学校の部】)とのこと。岩手県民会館は近いので聴きにいきたいと思っています(審査員の先生方も様変わりしたようです。楽しみです)。みなさん,がんばってね。

2026年8月3日月曜日

【宮古木曜会合唱団】人数バランスよし…場所もよし…

 8月2日(日)の午後,宮古市の磯鶏幼稚園で宮古木曜会合唱団の強化練習を行いました。ソプラノ3,アルト3,テノール2,バス3名と人数バランスが非常によい感じの参加者数でした。

 発声練習では,盛岡某高や合唱音楽研究会奥州でやった横隔膜を意識させる運動や「鼻つまみ」を体験してもらいました。しかし残念ながらその後の練習で生かす場面は少なかったかもしれません。

 団員お勧めの楽曲シリーズから《リフレイン》《小さな空》《Jesu dulcis memoria》《O vos omnes》などを取り上げ練習しました。言葉をつけて歌える方,階名唱なら音が取れる方,階名唱でも音が不安定な方など,大きな差のある状態でした。人数バランスは良いものの,どこに合わせてどのように進めていくと参加した皆さんが充実感を得られるのか,難しいところです。今後の大きな課題と捉えています。


 この日はすぐ隣の宮古市民文化会館で「第61回音楽の夕べ」という演奏会が開催されていました。宮古で昔からヴァイオリン教室を主宰している梅村さんが長年熱意を持って開催している音楽会で,かつて私も宮古の小学校の合唱委員会を引き連れて参加したことがあります。小学生にとっては弦楽器の響きの中で歌う機会は貴重な音楽体験です。この日は磯鶏小学校の合唱クラブが出演するということで,強化練習を15分ほど中抜けして聴きに行かせていただきました。というのも2日後に磯鶏小学校合唱クラブのレッスンをする予定だからです。柔らかい弦楽アンサンブルの響きに溶け込むような声で《いっしょけんめい》を歌っていました。次のレッスンが楽しみになりました。

2026年7月27日月曜日

【ZホールSP合唱団燻銀06】平沢匡朗先生登場!

 7月26日(日)の午後,奥州市文化会館Zホールで,Zホールスペシャル合唱団の6回目の練習を行いました。前回までの5回の練習で全4曲をそれぞれ個別にさらってきて,一応全曲の音とりを終えての今回でした。

 はじめにパート練習を1時間程度とりました。特にも前回取り組んだ《《冬》ペチカ》が難しかったので,それを中心に復習してもらいました。テノールとバスは合同でバスパートリーダーのIさんのご指導で,アルトはパートリーダーがお休みでしたので私が指導しました。アルトのみなさんはとても積極的で,歌い手の中にピアノ弾き担当者がいらっしゃったり,「ここが歌えない」「ここがどうもはっきりしない」と声を出してくださったりするので,ポイントを絞って繰り返して練習することができました。

 1時間パート練習をした後にアルトがパート練習をしていた中ホールのステージに全員が集合して全体練習を行おうとしたら,なんと本番のピアニストの平沢匡朗先生がいきなりショパンのワルツを1曲弾いて登場なさいました!

 その後は平沢先生に伴奏を弾いていただきながら,曲集の後ろから(冬→秋→夏→春)全曲を練習しました。どの曲においても器楽だけの部分と合唱が加わる部分とがバトンタッチしながら音楽が進むのですが,器楽だけの部分では平沢先生のピアノから音楽の方向性が示されるので,それを合唱が受け取って紡いでいくという楽しさ(そして難しさ)を体験できました。中でも《冬》と《夏》はテンポの移行がとても難しく,今後の(私の)宿題となりました…。

 早い時期に本番の(プロの)演奏者の方と合わせる,一緒に音楽づくりができるのはとても助かります。楽譜から読み取ること=楽譜の解釈は演奏者によって異なるのが当たり前です。それを擦り合わせてよりよい音楽を目指す作業は必要で,そのためには時間がかかります。ですから早い時期に合わせておけると,その後の時間でさらに自由がきくように練習を進められます。

 次回は8月9日(日)14:00-17:00です。練習後には懇親会も予定されていますので,奮ってご参加ください。

2026年7月26日日曜日

【合唱音楽研究会奥州73】声が充実!音楽が充実!

 7月25日(土)雨の午後,奥州市の日本基督教団水沢教会で合唱音楽研究会奥州の73回目となる活動を行いました。久しぶりに水沢教会をお借りしての活動でした。

 9月27日(日)の胆江合唱祭を意識したのか,あるいは「この日にモーツアルトのミサ曲(K259)のソロ箇所の希望をとります」とアナウンスメントをしたからなのか,けっこう多くの方が集まってくださいました。

 発声では,腰を落としながら背筋下部(インプルス)に息を入れ,そのまま声を出すことにチャレンジしました。背筋下部に息を入れることについては,ちょうどこの日の朝の岩手朝日テレビ「題名のない音楽会」で,6月下旬の日本声楽発声学会に「現役声楽家」の講師として来てくださった宮里直樹がやっていた息の入れ方を,再び取り上げてやってみました。すると,皆さん非常に楽にしかも大きな声が(高い音まで)出ました。いい感じだったのでそのまま楽曲の練習に移りました。

 初めはモーツァルト作曲のオルガンソロ・ミサ曲(KV259)から《Kyrie》です。「モーツアルトらしい楽しさが音楽に溢れるように歌いましょう。」と声掛けしたら,皆さんがじゃんじゃん声を出して生き生きとした感じが表れてきました。そして前回までとは声の大きさが違っていました。これは発声練習が効果的だったのか,胆江合唱祭という本番を意識してやる気が増したのか,高校生が頑張っている様子を伝えた(盛岡まで聞きに来てくださり感想発表してくださったSさん,ありがとうございました)からか,あるいは水沢教会という会場のおかげか…。いずれにしろこの音楽のモードを次回以降にも引き出していくことが大事と思いました。

 つづいて無伴奏のボブ・チルコット作曲《Furusato》に取り組みました。前回はテノールの主旋律が課題で終わっていたのですが,そこも含めて全体が音楽の方向性を共有できた感じで,とてもよい響きにまとまっていきました。「音下り」の癖も全く現れませんでした。

 最後に《紅葉・冬景色》を練習しました。音的には難しいことはないのですが,《紅葉》の色彩感,《冬景色》の空気感や朝の静寂の様子を表現することはまだまだ難しく,どうしても声(それも母音)を出しすぎる傾向が止みませんでした。

 9月27日の胆江合唱祭まではあと4回です(8/8(土)午後,8/22(土)午前,9/6(日)午後,9/26(土)午後)。学びの成果を胆江地区の皆様にお聞かせできるように,集中して取組み高めていきたいと思います。なお,ソロの分担については次回までに原案をまとめておこうと思います。お待ちくださいね。

2026年7月24日金曜日

【演奏会・聴いてきました】生演奏とは??…明和電機「UME TUOUR 2026」


 7月23日(木)の夜,盛岡市の盛岡プラザおでってにあるおでってホール明和電機の「UME TURE 2026」を聴いて(?)きました。

 明和電機には30年ほど前に出会いCD「魁」を購入したのですが,何度も聴くものでもなく(ごめんなさい)そのままお蔵入りしていました。それが先月街で偶然にコンサートのチラシを見つけたので,すぐにネットでチケットを購入したのでした。

 明和電機とは「総合芸術ユニット」で「作品を「製品」,ライブを「製品発表会」と呼び世界に向けてその製品のすばらしさを公開」しているグループです。

 会場に入ってまず驚いたのは,お客様が多くしかも若者が多かったことです。中高生の子どもを連れた家族,赤ちゃんを抱いたご夫婦もけっこういました。普段私が行く演奏会とは客層が違い,しかもほぼ満席!マスメディアにほとんど登場しない明和電機ですからお客さんはそう多くないと私は思い込んでいました。社長(演奏者)のトークや近くのお客さんの言葉から,実は youtube などのメディアでけっこう知られていたようだということがわかりました。私は youtube をあまり利用しないもですから…。


 開演直後に社長から「演奏中の写真撮影,動画撮影はOKです。拡散してください」との言葉があったのですが,この感覚もネット・メディアをよく知っているんだなぁと思いました。そこで,写真や動画をたくさん撮ってきました。というのも明和電機の「音楽」あるいは「楽器」はそのライブ性に特徴があり,楽器の様子まで一緒に見ないと音楽(やコンセプト)が理解できないと思うからです。電気を使って演奏するのですが,「音は生」なのです。仕組みは,コンピュータを使ってMIDI信号を操作し,それで100Vの電気信号を操作して(叩いたり弾いたり吹き込んだりして)フィジカルな楽器から音を発するのです(発音が小さいのでPAを通しはしますが)。ですからコンピュータ制御でありながら音源は生,それをバックに社長がマイクを持って歌うので「生演奏」と言えなくもありません。しかし演奏がうまいとかいいとかいうのではなく(もちろん社長のリズム感や歌はなかなかのものでしたが),意識はほぼ楽器(製品?)のほうに向いています。


 今回お披露目の新製品は「UMEBOX」で,社長のひとりツアーで持ち運べるようにコンパクトにまとめられる楽器です。ステージ上には4体+αとなって登場していました。そしてなんと,舞台の撤収,つまり楽器をコンパクトにまとめて片付けるところまで(アンコール後の)ショーとして見せてくれました。

 音楽そのものも社長曰く「AIには作れない音楽を」とのことでナンセンスで非効率的なところもあり,でもそこに人間の手仕事や肉体を感じられるものでした。フィジカルな物づくりを知っている昭和世代の私はこのコンセプトも含めてハマりました。「生演奏」とそのアイディアやそれを実現する手仕事をおおいに楽しみました!

2026年7月21日火曜日

【演奏会・終わりました】良い時間!…盛岡第三高等学校音楽部第40回定期演奏会

 7月20日(月・祝),トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)中ホールで,先日ご案内していた盛岡第三高等学校音楽部の第40回定期演奏会を行いました。

 部員は11名(内1名はピアノ伴奏専門)で女声合唱です。

 例年のようにユニゾンから三部合唱へ変化する校歌で開幕し,第1ステージは「ア・カペラの響き」と題してマドリガル,ミサ曲,邦人曲と多様な無伴奏合唱曲を演奏しました。途中少し事故がありましたがすぐに立て直して先に進みました。子どもたちの音に対するセンスは素晴らしく,ハモりはもちろん良いのですが,歌出の音取りも5曲中2回だけでした。練習時よりもはっきりと表現できたように思いました。

 第2ステージは「cinema voyage」をテーマに掲げ,映画の世界めぐり客船に見立てたステージ進行でした。指揮は無く,彼女らなりに楽曲の世界を表現した照明の工夫や振り(ダンス?)つきで演奏しました。キレのある,シンクロした動きからステージ上の一体感が伝わってきました。ポップスながら,歌詞がよく聞き取れた歌唱だったと思います。

 第3ステージは(恒例の)ミュージカル「美女と野獣」でした。OGの手も借りながら台詞,演技,ダンス,そして歌と一人ひとりがよく考えていて(リハーサルより)より良い表現になっていたと感じました。70分ほどかかり少々長目ではありましたが…。

 お客様は100名くらいでしょうか。高校生も多くなく,もっと宣伝が必要だと感じました。お客様のつぶやきからは「音楽の感覚がすばらしい」とか「クオリティが高い」などと聞こえてきて嬉しく思いました。ある先輩からは「よくまとまっているけれど,音楽が平板。発声を生かしていない。もっと立体的な音楽を!」とご指摘いただきました。先日の岩手県高校合唱祭の際にも同じようなことをアドバイスくださった方がいらっしゃったので,今後の大きな課題と感じています。

 次の発表の機会は8月29日(土)の全日本合唱コンクール岩手県大会高等学校部です。より「立体的」でダイナミックな音楽を表現できるよう練習に取り組んでいきたいと思っています。お忙しい中会場に足をお運びくださった方々,本当にありがとうございました。

2026年7月13日月曜日

【週末の3つの合唱指導】集中力が課題です

 7月の第2週末,3つの合唱指導をしてきました。奥州市まで70km,そこから宮古市まで約130km,そして盛岡まで90kmとおおよそ290kmの道のりでした。

【ZホールSP合唱団燻銀05】…7月11日(土)の午後はZホールスペシャル合唱団の5回目の練習でした。この日は参加者が少なめでした。なにやら市内で催物があるとか…。今回は《冬「ペチカ」》。歌う小節数は少ないながら男声にも女声にもdiv.があり,音取りが複雑な曲です。パート練習で私はテノールとバスの合同パートに付いたのですが,6名と充実したバスに対して2名のテノールで,バスの旋律につられてしまってなかなか覚えられないようでした。例によって階名唱をもとに確かめれば少しは手がかりになると思ったのですが,この合唱団ではこれまで取り組んできていなかった上に2パート合同のため時間が限られていることから断念してしまいました。でもこの判断がまずかったと反省しています。全体で合わせた時にもテノールがあまり聞こえてきませんでした。あぁ,ごめんなさい。

【合唱音楽研究会奥州72】…翌7月12日(日)の午前中9:30〜12:00は奥州市の水沢南地区センターで合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。雨の日曜日の午前中ながら30名以上の方がご参加くださいました。始めに《Orgel-solo Messe》KV259のソロの分担について提案しました。発表会の際にはソロのパートはソロ(あるいはソリ)にすることで,独唱へのチャレンジの機会となると考え,ソロの部分を小分けにして多くの方に(できれば全員に)担当してもらいたいと思っている,ということです。希望の部分を考えておいて次回の活動日(7/25(土) 14:00から17:00 水沢教会)に表に書き込んでもらった後に調整して決めようと思っています。
 楽曲の方は,まずは《Kyrie》を復習しながらモーツアルトらしい楽しさ(旋律やデュナーミク)を表現できるように,また《Sanctus》では後半のAllegro感を出せるように練習しました。《ふるさとの四季》からの《紅葉》&《冬景色》では言葉が聞き取れない(=子音への配慮が足りないことで子音が発音の際に意識されないことと,知っている旋律・歌なので表現の意識なく声(つまり母音)を出していることによる)ので,意識的に子音を扱いながら言葉を表現することを少しだけ練習しました。最後に《Furusato》を歌いました。テノールの主旋律のイメージを育てることが次回からの課題と感じました。

【宮古木曜会合唱団】…同日の午後,宮古市の磯鶏幼稚園のホールをお借りして宮古木曜会合唱団の強化練習を行いました。奥州市から(江刺田原IC→遠野IC→立丸峠→川井と通って)移動するのに時間がかかり14時半頃に到着しました。3日前の木曜日の通常練習では《小さな空》の音とりを終えて,団員の方々の希望曲全ての階名唱での音出しを終えたので,この日は歌詞をつけていきました。まず《夕焼け》からでしたが,この楽曲はテンポが遅く1拍が長いので言葉をまとまりとして表現するために強靭な息の支えが必要です。よく健闘していると思いました。普段の練習で皆さんが力をつけているので,ハーモニーも綺麗(無伴奏でも下がったりしません!!)です。続けてビクトリアの《Jesu dulcis memoria》と《O vos omnes》を階名唱で思い出した後歌詞をつけて歌いました。磯鶏幼稚園のホールはとてもよい響きなので,こういったルネサンスの宗教音楽はとても歌いやすいと感じました。最後に《小さな空》を歌詞をつけて歌いました。3拍子の2拍目が重くなる傾向は今後の課題です。

 1泊2日で約300km移動しながら3つの合唱指導をするには集中力が必要だとあらためて感じました。それぞれ違う歌い手,それぞれ違う楽曲,それぞれ違う発表の機会や取組の段階なので,それぞれに合わせて学びのある時間にしなければならないからです。今後は用意を周到にして臨みたいと思いました。

2026年7月9日木曜日

【宮古木曜会合唱団】武満徹は難しい…

 7月9日(木)の夜,宮古市の山口公民館での宮古木曜会合唱団の練習に参加しました。前回は6月18日(木)でしたから2週間ぶりでした。

 団員の方々の希望曲(リストはこちら)のうちまだ音とりが終わっていないのが,武満徹作詞・作曲の《小さな空》でした。前前回(6月7日)に前奏の部分だけやったままでしたので,今回は最後まで音とりをしようと思って宮古に行きました。

 この楽曲はF-Durです。移動ド階名唱で進めました。慣れない方もいらっしゃるので階名を読む練習を兼て全部のパートのそれぞれを全員で移動ド階名唱をしながら進めていきました。他のパートの音もわかっていて欲しかったからです。すると,主旋律の歌いやすさの一方で,ハーモニーのなんと複雑なこと!さらに各部分の縦のハーモニーがつかめたとしても,副旋律をメロディとして歌おうとすると音程が難しい!それでもなんとか最後まで音を出しました。みなさんには「階名が苦手な方は階名を(カタカナなどで)書き込んでおいて下さい」とお願いしました。

 最後に,前回音取りした《リフレイン》を通しました。なんと歌いやすいこと!!ハーモニーもすっきりと聴こえてきました。思わず「武満徹の難しさがわかりますね。」と呟いたら多くの方が頷いていました。

 次回は7月12日(日)の午後,磯鶏幼稚園での強化練習です。団員の方々の希望曲の全体を音出ししながら,もう一つのステージの高校生の作品も音取りしていきたいと思っています。武満徹の難しさを乗り越えれば,高校生作品はそれほど時間はかからないでしょう。がんばります!

2026年7月8日水曜日

【演奏会・ご案内】盛岡第三高等学校音楽部 第40回定期演奏会

 来る7月20日(月),海の日の休日に盛岡市で演奏会を開催します。高校生の女声10名(とピアノ伴奏1名男子)のアンサンブルです。

-----
・日時:2026年7月20日(月・祝) 14:00開演
・入場料:無料!!
◯プログラム
第1ステージ「ア・カペラの響き」指揮:佐々木幹雄
・John Wilbyeによるマドリガル
《0 what shall I du?》《Weep, o mine eyes》
・現代ヨーロッパの宗教音楽
Carl-Bertil Angestig作曲《MISSA IN DISCANTU》より「Gloria」
・現代日本の合唱曲
《夕ぐれの時はよい時》詩:堀口大學 曲:松本望
    ↑
《私のいのちは》詩:立原道造 曲:山下祐加
第2ステージ「cinema voyage」
《I will follow him》《いのちの名前》《世界の約束》《カントリー・ロード》《ルパン三世のテーマ》《スパークル》
第3ステージ ミュージカル「美女と野獣」
-----
 昨年もア・カペラステージ,ポップスステージ,ミュージカルステージと同じような構成でしたが,様々なジャンルの音楽に触れて音楽性を深めながら今年も演奏の質をより高めようと頑張っているところです。ぜひ足をお運び下さい!!

2026年7月3日金曜日

【演奏会・終了】言葉がよく聞こえるようになってきたように思います

 7月2日(木),トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)・大ホールで,先日ご紹介した「第49回岩手県高等学校総合文化祭合唱部門 第45回岩手県高校合唱祭」が開催され発表したり聴いたりしてきました。主催は岩手県高等学校文化連盟岩手県教育委員会でした。実動は県内の高校の音楽科の先生方で,各所でお仕事をなさっていました。日々のお忙しいお仕事の中,未来の長い(?)子どもたちにとって合唱の楽しみを知る,仲間といっしょに取り組むといった貴重な経験の機会を長く企画・運営されていることに敬意を表します!


 自分たちのリハーサルがあったりしたので自分たちの本番前は聴けず,プログラムNo.6(私たちはプログラムNo.4)の盛岡誠桜高校以降を聴くことができました。誠桜高校は5月にレッスンに行ったところです。1曲目は全日本合唱コンクールの課題曲からで女声合唱,2曲目のNHK学校音楽コンクールの課題曲になると男子の「助っ人」が登場し混声合唱になっていました。難しい練習の運営をうまくやっているのだなぁと感心しました。


 No.11の宮古高校は男声が女声と同数くらいいて充実していました。また1曲目は全日本合唱コンクールのG4すなわち混声合唱の新作でした。意欲的な取り組みと思いました。

 比較的多くの学校の演奏から歌詞が自然に聴き取れました。以前は大きな声を出そうと無理していて言葉がまったく聞き取れない演奏がいくつかあったのですが,今回は比較的声が大きくても歌詞・言葉を聞きとることができるような演奏になっていました。声勝負ではなく,言葉を表現して伝えようとすることが認められてきているのだとすれば嬉しいです。同時に,声の響きが安定しているとも思いました。

 私たちの演奏は,「広いホールなので遠くの聴き手にも音楽と言葉を届けよう」と歌いました。聞いてくれた知り合いの方からは「よくまとまっていた。」とか「言葉が文章の単位で伝わり感情やそのカラーが見えました。心地よい音楽の余韻に浸り穏やかな気持ちになりました。」などと感想をいただきました。夕暮れ時の情景を伝えることができたと思いました。しかし(「まとまっていた」の反面と思いますが)パワーや表現のエネルギーをもっと引き出すことが課題だと感じました。(まぁ,表現が伝わればそれで十分と思ってはいます。「パワーや表現のエネルギー」と言ったのは「合唱コンクールに向けて」ということ。コンクールは自己表現というより自己顕示の場のようですから…なかなか馴染めません)

 またお二人の講師の先生からは次のようにアドバイスをいただきました。

「 響きが柔かく ふっくらとしているのでブレンディングがすばらしいです。サウンドとして心地よいのですが さらに言葉の表現に踏み込んでいけば さらに色彩感が出てくると思います。 ダイナミクスもですが音色を多彩にしていくようにトライしてみてはいかがでしょうか。 とてもまとまった演奏なのでさらにドラマティックな表現をしても決してくずれることはないと思います。 コンクール楽しみにしています。」
「 柔らかいトーンで,ハーモニーが良くブレンドされた響きで伝わってきます。 聴き合うことの大切さをよく知っておられる合唱団だと思い,うっとり聴かせていただきました。 欲を言えば,曲調が変わったときのブレス→発語がさらに鮮かだと,この曲のさりげない,しかし確固としたドラマがより伝わるのではと感じました。 力量のある人たちのグループだと思いますので,さらに自発的かつ積極的に歌い上げられると,音楽のスケールが大きくなると感じました。」

 あと2週間ほどで私たち盛岡某高音楽部の定期演奏会を迎えます(7月20日(月・祝))。今回得た課題をそこまでに少しでも解決し良い音楽をお聞かせしたいと思います。こちらも是非聴きにいらしてください。

2026年6月28日日曜日

【演奏会・聴いてきました】老舗の盛岡コメット混声合唱団は声が充実傾向にあり


 6月28日(日)の午後,盛岡市の都南文化会館キャラホール・大ホールに盛岡コメット混声合唱団第61回定期演奏会を聴きに行ってきました。盛岡だけでなく奥州市の合唱仲間も聴きにきていました(確か今日は一関市民合唱団定期演奏会で仲間の何人かが本番だったような…)。6月末の梅雨真っ只中なのに外は晴れて真夏日寸前の暑さでしたが,ホール内は半袖ではくしゃみが出そうなくらい寒い空気でした。

 プログラムは下の通りでした。
-----
【演奏曲目】
第一部 全日本合唱コンクール演奏曲(指揮・ピアノ:雫石環)
・"Die Beredsamkeit(雄弁さ)" 詩;G. E. Lessing, 曲:Haydn
・《混声合唱とピアノのための「意匠,その儚い雪や夢の陰に》詩:佐伯圭,曲:宮本正太郎
第二部 盛岡スコーレ高等学校・盛岡市立高等学校合唱部 合同演奏(指揮:千葉祐也,ピアノ:村上博恵)
・《みなみと,青。》詩:福永星,曲:土田豊貴
第三部 ロベルト・シューマンの合唱作品(指揮:千葉祐也,ピアノ:雫石環)
・"Es ist verrathen(もうバレてるよ)"詩:E. GHeibel
・”Am Bodensee(ボーデン湖)"詩:A. von Platen
・"Zigeunerleben(流浪の民)"詩:E. Geibel
第四部 宮沢賢治生誕130年記念企画(指揮・ピアノ:雫石環)
・《雨ニモマケズ》曲:山本修平
・《岩手軽便鉄道の一月》曲:長谷川恭一
・《鳥のように栗鼠のように》曲:林光
・《種山ヶ原》編曲:信長貴富
・《告別(1)》曲:千原英喜
・《混声合唱組曲「心象スケッチ」》曲:高田三郎
-----


 間もなく創立70周年を迎えるこの合唱団は,岩手県においては混声合唱団の老舗的な存在です。今回は女声が16名,男声が13名とかつてよりは少なくなったものの混声合唱の充実した響きを聴かせてくれました。ヴォイストレーナーがいらっしゃるせいか,声の方向性がそろっていて,(各パートの中音域のフォルテなど)しっかり鳴ったときにはよく溶け合って聞こえました。今回はドイツ語の楽曲にも挑戦とのことでしたので楽しみにして行きましたが,たくさんの歌詞をしっかりと覚えて(中には暗譜の方もいらっしゃいました!!)歌っていました。また宮沢賢治企画も楽しみにしていました。新しい曲では詩の新しい面を見つけられたようにも思いましたし,高田三郎などは盛岡コメット混声合唱団の十八番のようで丁寧に歌われていたと思いました。

 一時よりも声が充実してきたので全体に音楽が安定してきたと思いました。特に男声(主にバス)の響きが増したときにハーモニーが充実していました。一方言葉がよく聞き取れず伝わってこなかったり,デュナーミクや音域によって発声が変わってしまって響きのまとまりにむらができるのが残念でした。難しいものですね。

 ステージ構成,高校生とのコラボレーション,またプログラムの裏表紙に載っている活動予定など多くのヒントもいただきました。8月の全日本合唱コンクール岩手県大会での演奏を楽しみにしています。

2026年6月24日水曜日

【岩手県高校合唱祭(ご案内)】岩手県内の高校生のフレッシュな合唱をたっぷり楽しめます!


 来る7月2日(木)に盛岡市にあるトーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)・大ホールにて,第45回目となる「岩手県高校合唱祭(第49回岩手県高等学校総合文化祭合唱部門)」が開催されます。毎年行われている高校生の合唱祭ですが,もちろん一般の方も無料で聴くことができます。昨年一昨年と参加する機会がありました。

 岩手県内の高校で合唱に取組んでいる音楽部・合唱部の子どもたちによる25のプログラムからなる発表会です。そのうち地区合同演奏は2つ(No.1一関地区合同,No.14盛岡地区合同),高校の合同演奏は2つ(No.3盛岡スコーレ&盛岡市立,No.9花巻北&遠野),ほかは単独校での発表です。


------
日時:7月2日(木)12:00開演
場所:トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)・大ホール

入場料:無料!!
------

 今年の傾向をみると,ピアノ伴奏付きで発表する学校が多いように思います。ピアノ伴奏がつかないのは4つ(No.4盛岡第三,No.10盛岡北,No.16千厩,No.17大東)で,19はピアノ伴奏者の名前があります。中にはピアノ伴奏はあるけれど指揮者はいない,という学校もあるようです。また,外国語の曲は少なくラテン語と英語があるだけで,ほとんどが日本語の曲のようです。

 盛岡地区の学校が最も多く13校(岩手女子,盛岡スコーレ,盛岡市立,盛岡第三,盛岡大学附属,盛岡誠桜,紫波総合,盛岡第二,盛岡北,盛岡白百合(中・高),盛岡第四,南昌みらい,盛岡第一),県南部は9校(花巻北,遠野,一関修紅,千厩,大東,一関一,水沢,黒沢尻北,一関第二),沿岸部は2校(宮古,釜石),県北部は1校(福岡)と,地域によって大きな偏りがあるようです。もちろん人口そのものが違いますが,音楽部・合唱部がない高校が盛岡地区以外には多いようです。


 ポップスが多いようですが,宗教曲やマドリガル,邦人合唱作品など様々なタイプの楽曲が演奏されるようです。また,少人数のアンサンブルから200名を超える合同演奏まで様々なスタイルの合唱を聴くことができます(しかも無料!!)。ぜひ会場に足をお運びください。

 ちなみに盛岡第三高等学校は女声ア・カペラ10名でNo.4,宮古高等学校は混声11名でNo.11,水沢高等学校は女声6名でNo.19に登場予定です。乞うご期待!!

2026年6月20日土曜日

【合唱音楽研究会奥州71】本番に向けてスイッチ・オン!

 6月20日(土)の午後,奥州市の水沢南地区センター音楽室で合唱音楽研究会奥州の71回目の活動を行いました。今回は2週間前に常盤地区センターで行った前回よりも参加者が多かったように思います。

 発声練習では前回同様にインプルスへの息入れと,その状態での犬の呼吸に取り組み,実際の歌唱の際にも意識できるようにしました。

 今回はモーツァルトのミサ曲の《Benedictus》後半の「Osanna」への歌詞付けと《Agnus Dei》の音取りがメインでした。というのは,これができればやっと1クールが終わるからです。「Osanna」は数回階名唱をしながら思い出し,すぐに歌詞をつけて歌えるようになりました。続いて《Agnus Dei》も何度か階名唱で音を確かめながら音楽の運び方を考え,次に歌詞の意味と読み方を確かめて歌詞唱し,1時間もかからずにとりあえず歌えるようになりました。ちなみに,身体を使わせるべく立って歌ってもらいました。立つことで,発声練習と同じ体の部位を意識して使えるようになるからです。


 後半は《ふるさとの四季》から「紅葉」と「冬景色」でした。歌い慣れているためにはじめは「声を出して歌って」しまって,言葉も情景も全部ベタ塗りされたみたいに潰れてしまいました。これでは表現したいこともそれを表現しようという意思も感じられません。そこで,様子を思い浮かべること,言葉を大切に聞かせることなどに取り組みました。「声を出して歌って」しまうのは毎度のことです。まだ意識できていないからこうなってしまうわけですから,しつこく繰り返すしかありません。なんとか,歌いまくる体質から抜け出して,歌で表現しようとする姿勢を身に付けさせていきたいと思っています。

 今回,9月27日(日)奥州市文化会館Zホール・大ホールで開催される胆江合唱祭で演奏する曲を次のように発表しました。
-----
1.W. A. Mozart作曲《Missa in C》KV259より「Kyrie」「 Sanctus」
2.源田俊一郎編曲《ふるさとの四季》より「紅葉」「冬景色」
3.Bob Chilcott編曲《Furusato》
-----

 本番まであと5回しかありません。この5回はよりよい音楽を目指してしつこく練習を重ねていくことになると思います。そのためにも(3週間も間が空くので)自主練習を重ねて筋力とセンスを高めておきましょう。

【盛岡某高音楽部】いよいよ本格集中モード(演奏会のご案内!!)

 6月17日(水)と19日(土)に盛岡某高音楽部の指導に行ってきました。4月から新年度が始まり3名の1年生新入部員を迎えて2ヶ月活動してきていました。6月に入ってからは2週間ほど定期考査のために部活動がお休みになっていたので,久しぶりの指導となりました。

 7月20日(月・祝)岩手県民会館中ホールで開催予定の第40回定期演奏会まであと1ヶ月となり,6月17日(水)には第2部で演奏するポップスの全曲を音を出して課題を確かめました。クラシックなら「様式」がわかった上で表現することが大切ですが,同様にポップスではその曲の「テイスト」をつかむことが大切で,テンポやリズム,旋律などの特徴がどう演奏すると生きるかが納得されれば,高校生は自分たちでとても良い感じの音楽にまとまっていきました。羨ましい!

 6月19日(金)には定期演奏会の第1部で演奏する無伴奏合唱曲の中から,8月29日(土)の全日本合唱コンクール岩手県大会でも演奏する《夕ぐれの時はよい時》(詩:堀口大學,作曲:松本望)を久しぶりに練習しました。これは女声3部合唱ながらdiv.が多く,最大で5パートに分かれ,しかも超複雑な和音及び和声進行なのです。部員は10名なので1パート2人だけでそのハーモニーを作って音楽していかなければなりません(そして6分間も続く楽曲なので音楽的な集中力も必要です)。音取りは4部分くらいに分けて取り組み,何度も転調しながら移動ド唱法で進めてなんとか最後までいったのが考査期間前でした。ですからこの日はほぼ,歌詞唱最初の日でもありました。それでも部員たちは難しい音の進行をよく覚えていて,(少々確認や練習が必要ではありましたが)最後まで止まらずに歌うことができました。さらに歌詞の解釈やそれにともなう音楽のニュアンスを伝えると,各自がよく考えて表現したり,指揮の変化によく反応したりしていました。高校生怖るべし!

 今後の演奏機会3つのご案内です。

第45回岩手県高校合唱祭岩手県高文連主催)
・日時:7月2日(木)12:00開演
・場所:トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)大ホール
・入場料:無料
※県内の多くの高校の合唱部・音楽部の合同発表会です。1団体8分のステージで,私たちの演奏曲目は《夕ぐれの時はよい時》(詩:堀口大學,作曲:松本望)です。合同演奏で新曲の《僕》の初演や《若い合唱》も演奏します。

◯第40回定期演奏会
・日時:7月20日(月・祝)(昨年は13:00開演
・場所:トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)中ホール
・入場料:(昨年は無料
※プログラム(予定)
-----
【第1部】無伴奏合唱曲アラカルト(仮題)
・John Wilye(イングランド1574-1638)によるマドリガル音楽
 《O what shall I do? (ああ,私はどうすればよいのか)》
 《Weep, O mine eyes (嘆け,ああ私の瞳よ)》
・現代ヨーロッパの宗教音楽
 《MISSA IN DISCANTU》より《Gloria》Carl-Bertil Angestig(1924-2019)作曲
・現代日本の合唱曲
 《夕ぐれの時はよい時》 詩:堀口大学 作曲:松本望 (「無伴奏女声合唱のための 3つのessais(エッセ)」より) 
 《私のいのちは》 詩:立原道造 作曲:山下祐加 (「花咲くままに 思ひ出よ」より)
・日本の名曲
 《夕ぐれの時はよい時》詩:堀口大學,作曲:松本望
【第2部】映画音楽への誘い(仮題)
・《I will follow him》「天使のラブソング」より
・《いのちの名前》「千と千尋の神隠し」より→《世界の約束》「ハウルの動く城」より→《カントリー・ロード》「耳をすませば」より
・《ルパン三世のテーマ》「ルパン三世」より
・《スパークル》「君の名は」より
【第3部】ミュージカル「美女と野獣」
-----
第78回全日本合唱コンクール岩手県大会(高等学校部門)
・日時:8月29日(土)11:00〜(予定)
・場所:トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)大ホール
・入場料:(一般)前売り1000円,当日1500円
※この日は高等学校の部に続いて大学職場一般部門が行われます。翌日は小学生部門・中学生部門です。私たちの演奏曲は以下です。
課題曲:F1《O what shall I do? (ああ,私はどうすればよいのか)》J. Wilby作曲
自由曲:《夕ぐれの時はよい時》 詩:堀口大学 作曲:松本望 (「無伴奏女声合唱のための 3つのessais(エッセ)」より) 

 みなさん,お誘い合わせの上,足をお運びください。よい音楽をお聞かせできるよう取り組んで参ります!

2026年6月18日木曜日

【宮古木曜会合唱団】最初から良い音楽をめざしましょう

 6月18日(木)の夜,宮古市の山口公民館で宮古木曜会合唱団の通常練習が行われました。前回行ったのは6月7日(日)の強化練習でしたから,ほぼ2週間の間があったことになります。

 今回のメインは覚和歌子作詩・信長貴富作曲の《リフレイン》の音取りでした。1週間前の通常練習時にもう一人の指揮者佐々木駿君が少し音出ししてくれた上での本日でした。

 ハ長調なので階名唱に抵抗はなくその分音程もとりやすかったようです。しかし問題は「音楽」!6/8拍子を自立的に紡いで歌い進むこと,Auftakt から始まる(しかも16分音符2つ)言葉&フレーズの音楽の歌い方,同型反復的なフレーズの重ね方,臨時記号の音に入る前のニュアンスなどなど…音符を音楽にするためのポイントはたくさんあるのですが,基本的に声(音質)に響きがないと音楽が魅力的になりません。そこでこの日は基本的に立って歌ってもらいました。発声練習の時に意識させた身体の使い方を音取りしているときも気をつけてもらって,良い音で音楽することを目指させました。特にこの楽曲の全体を引っ張る主旋律であるソプラノのハードルは高いです!ソプラノだけで何度も歌ってもらって練習する中で,音楽の方向を示してもらいました。

 それにしても,この程度の楽曲なら音取りは1時間程度でできるようになったといのは素晴らしいことです。音高やリズムを楽譜からつかむという意味での「音楽性」がこれほど身についてきているのですから,音楽をもっと生きたものにしようとする「音楽性」を身に付けさせていくことが必要なのだと感じました。言い換えると,「音取りだから正しい音とリズムで歌えればいい」などという低いレベルを目指す(目指して満足する)のではなく,「最初からできる限り良い音楽を目指そう」という姿勢を身に付けさせていくことが,これからの課題(そして私の課題)だと思いました。

 次は3週間後の7月9日(木)の通常練習,そしてその直後の7月12日(日)の強化練習です。新しい楽曲の音出しが続きますから,最初からより良い音楽を目指すように意識づけていきたいと思いました。

2026年6月15日月曜日

【ZホールSP合唱団燻銀04】秋は《村祭》

 6月14日(日)の午後,奥州市文化会館Zホールの展示室にて,ZホールSP合唱団の4回目の練習を行いました。今回はなぜか人が少なく,特に男声はテノールは3名,バスは1名だけでした。


 発声練習の後,1時間弱パート練習を行いました。私は1名だけ出席のバスのパート練習に行きました。今回は秋のコーナー,楽曲は《村祭》ですが,男声パート(特にバス)の音の跳躍のなんと多いことか!旋律として把握しづらい跳躍が続くので,パートの音を覚えるのがとても難しい編曲になっています。こういう時は本来なら移動ド階名唱を通して音高の異同を確かめさせたいところなのですが,パート練習に十分な時間を設定できず(というのはソプラノが主旋律ばかりなので時間を余しそうと思ったので…),全体練習の時間がすぐに来てしまったために途中でバスのパート練習を終えてしまいました。(Kさん,ごめんなさい。)

 全体練習ではまず《村祭》を合わせました。予想通り副旋律パートはとても難しく,アルト,テノール,バスの皆さんは「目を白黒させながら」歌っていました。一方でソプラノは主旋律ばかりで歌いやすいからか声を出しすぎていました。また,どのパートからも相変わらず子音が聞こえてきません。課題山積でしたが指導のポイントを絞ることができず,達成感のない練習となってしまいました。


 後半は《城ケ島の雨》を復習しました。「『利休ねずみ』って何かわかりますか?」と問かけると,お一人の方が「色の名前」とすぐに反応してくださいました。既知の事柄だったのか今回改めて調べられたのか聞きそびれたのですが,歌詞についてきちんと知ろうという姿勢がすばらしいと思いました。この日は「利休ねずみ」色に似た色のTシャツを着ていったので「このような緑がかった灰色(ねずみ色)だそうです」とご紹介し,そんなぼんやりとした雨を想像して歌ってもらいました。(写真ではちょっと濃く見えますね。描かれているキャラクターは同級生が作った「おうしゅうたろう」です。)音楽のほうはどうかというと,少ない男声がよく頑張っていましたが安定せず,こちらも今後の課題と感じました。

 最後に《花》を一度通して歌って終わりました。

 今回は前回とほぼ1週間の間をおいての練習でしたが,次回は7月11日(土)とほぼ1ヶ月間をおくことになります。身体や頭が元に戻って終わなければいいなと思いました。

2026年6月8日月曜日

【宮古木曜会合唱団】大初見大会!!きれいなハーモニーでした

 6月7日(日),午前中に合唱音楽研究会奥州の活動を奥州市でおこなったあと自動車で(江刺田瀬インター→遠野インター→立丸峠→川井→宮古と)移動し,午後に磯鶏幼稚園で行われた宮古木曜会合唱団の強化練習に取り組んできました。強化練習そのものは13:00〜17:00なのですが,私は移動に時間がかかったので14:00から参加しました。

 新しい5つの楽曲の楽譜が並んでいました。今シーズンの第44回定期演奏会で団員の皆さんが演奏したいと選んだ曲たちです。
-----
①T. L. de Victoria作曲《Jesu dulcis memoria》
②T. L. de Victoria作曲《O vos omnes》
③F. Schubert作曲《Messe G-dur》から《Kyrie》
④高田敏子作詩 信長貴富作曲《夕焼け》
⑤覚和歌子詩 信長貴富作曲《リフレイン》(←この楽譜だけはまだ)
⑥武満徹作詩・作曲《小さな空》
-----

 そこで,配布された5曲の「大初見大会」,つまり今日渡された楽譜を使って初見で合唱にチャレンジする会を行いました!


 はじめに取り上げたのは④《夕焼け》でした。2013年に宮古木曜会合唱団は京都で開催された第2回Harmony for JAPAN に招聘されたのですが,その時の全体合唱(他団体と合同)として取組んだことがあったからです(でもほとんどの方は覚えていませんでした…)。臨時記号のところは何度か繰り返して確かめる必要はあったものの,階名唱(ハ長調)で最後まで音を出すことができました。

(←歌ったと思ったのですが,参加3日間のタイムテーブルには「信長合同本番(アンコールのみ)」とありました。ってことは《夕焼け》は歌ってなかったってこと?なら,何を歌ったんだっけ?)

 続いて②《O vos omnes》にチャレンジしました。楽譜には♭が2つついているのですが,音楽としては♭3つのハ短調(c-moll)なのでその調で階名唱(移動ド唱法)し,これも最後まで行きつくことができました。次に同じくビクトリア作曲の①《Jesu dulcis memoria》,これは♯2つのロ短調(h-moll)で階名唱しました。さらに今度は調性が確立した後の時代,シューベルトの③《Kyrie》の音を出しました。始めと終わりがト長調(G-dur)で中幹部がハ長調(C-dur)と比較的シンプルな作りでした。

 最後に⑤《小さな空》です。これは和声外音が多く響きは素敵なのですが音が取りづらい曲です。そこでまず主旋律を1〜3番と全員で歌ってみました。武満徹の「うた」シリーズはもともと主旋律だけがあったようですから。続けてその主旋律をヘ長調(F-dur)の移動ド唱法で階名唱しました。「ソ」(C)と「シ」(e)が毎度低めなので感覚を修正してもらいました。このようにして音階を清潔にしておいた上で,1小節目から始めるヴォカリーゼの前奏部分を階名唱で歌って音をとりました。とても素敵な響きになりました!

 1回の練習で4曲もの新曲を(歌詞はつかないものの)音にできるというのは,初見能力としては結構高いレベルと思います。ほとんどキーボードを使っていないのですから!歌い手一人ひとりの中に「こんな音楽にしたい」という音楽像(E. Gordon的にいうと「Audiation」)が楽譜から主体的に作られているということです!素晴らしいですね。今後,月2回程度通って仕上げていくことになりますが,各自の音楽像をより明確により上質に(?)しながら音楽を作っていきたいと思いました。楽しみです。

【合唱音楽研究会奥州70】平均律でない調子があるのです!耳と身体(お腹)を使って歌いましょう!

 6月7日(日)の午前中(9:30〜12:00)奥州市の常盤地区センターで合唱音楽研究会奥州の70回目となる活動に取り組みました。この常盤地区センターは2022年6月に開催した奥州市民Z管弦楽団の第10回定期演奏会でモーツアルト作曲の《レクイエム》前半を演奏した時や2024年4月に盛岡市民文化ホール・大ホールで混声合唱団北声会と合同で《レクイエム》後半を演奏した時に,練習会場としてよく利用していた所です。会議室なので比較的響きがよく,広く,明るい部屋です(ピアノがちょっと…。)。

 まず発声練習では,先日の日本声楽発声学会の例会で講師の宮里直樹さん(テノール)に教えていただいた腰に空気を入れる方法や身体を開いたまま「犬の呼吸」で息を出し入れすることにチャレンジしました。脱力することもそうですが,けっこう難しいようでした。継続して取り組みたいと思いました。


 この日は伴奏ピアニストの八木さんが来てくださっていたので,はじめに日本語の《紅葉》と《冬景色》に取り組みました。どの曲のどの部分も同じ音色,同じ雰囲気で音楽が展開するので,「次のフレーズを歌い出す前に頭の中に見ている風景を入れ替える」ことを忘れないように意識させました。そして(前日のZホールSP合唱団同様)子音が聞こえてきませんでした。そこで,①子音を発音する筋肉を鍛える練習,②子音をお腹からの息で飛ばす練習,に取り組みました。しかし歌い始めると言葉が不明瞭になってしまいます。やはり子音の始動をもっと早めて子音に時間をかけることを習慣づけることが必要と思いました。

 休憩後にこれも先日の例会で仕入れた移動ド唱法に関する資料について少し解説しました。また,カルドシュ・パール著 菅原恵利訳,羽仁協子監修『合唱の育成・合唱の響き』(全音楽譜出版社1994)からの資料もお示しし「大全音と小全音」,つまり純正なハーモニーを得るには平均律とは違った2種類の全音があることや,「異名同音は同じ音高でない」,つまり「レ」の♭は少し高めで「ド」の#はそれより低めなことなどを理解して演奏することが必要であることもお伝えしました。

 最後にモーツアルトのオルガンソロミサKV259の《Benedictus》の歌詞唱にチャレンジしましたが,時間切れで「Hosanna」以降は次回ということになりました。

 次回は6月20日(土)の14:00〜17:00水沢南地区センター音楽室です。日本語の方は《雪》そしていよいよ《故郷》に,モーツアルトの方は「Hosanna」以降の歌詞唱と《Agnus Dei》へと進んでいこうと思っています。皆様,奮ってご参加ください!

【ZホールSP合唱団燻銀03】夏は《城ケ島の雨》

 6月6日(土)の午後,奥州市文化会館Zホール展示室で,ZホールSP合唱団の3回目の練習会を行いました。今回の合唱団は11月21日(土)にZホール・中ホールで開催される「木野雅之平沢匡朗コンサート in 奥州〜燻銀の響き〜」で信長貴富編曲の《ヴィヴァルディが見た日本の四季》を演奏する合唱団です。5月9日に第1回の練習会5月17日に第2回の練習会と1ヶ月に2回のペースで集まってきました。総勢54名の混声合唱団です。


 今回は第2楽章「夏」。この楽章には《城ケ島の雨》が使われています。発声練習の後40分ほどパート練習を行いました。私は(前回に引き続き)アルトのパート練習に行ったのですが,会場は2階の和室のため皆さん立ったまま歌いました。そのせいか,しっかりした音で歌っていました!

 続く1時間強は全体練習でした。《城ケ島の雨》は1番は男声のみで8小節だけ,2番は女声のみで8小節だけ,3番に当たる部分が混声四部で15小節,4番がまた男声のみで10小節。しかも1,2,4番はほぼ同じ作りをしているので難しいところは3番の部分くらいでした。ただし二連符と三連符の違いを明確にするのが少々面倒なところではありました。

 最後に前回取り組んだ《花》の復習をしました。やはり言葉が聞こえてこなかったので子音と母音について説明したり,子音を強める練習をしたりしました。難しいのは「子音を音符の前に出す=子音の始動を早めること」でした。習慣づけないといけないので,これからの練習でしつこく取り組みたいと思います。

 次回は6月14日(日)の午後,つまり実質1週間後になります。筋肉運動である歌唱行動にとって間が空かないということはとてもよいことです。今回やったことが少しでも身体に残っていることを期待しています。

注目の投稿

【宮古木曜会合唱団】ピアノ伴奏は音楽のイメージを与えてくれます!

 8月6日(木)の夜,宮古木曜会合唱団の通常練習に行ってきました。この日の宮古は盛岡よりも最高気温が高く33度もあったようで,夕方になってもモワッとした暑さが残っていました。  発声練習では横隔膜を意識してもらうために,①胸郭広げ(=横隔膜広げ),②鳩尾押し返し,③押し返しながら...

皆が読んでる!