2026年11月7日土曜日

【宮古木曜会合唱団】復習!

 11月5日(木)の夜,宮古地区連合音楽会の中学校の部と小学校の部の間に,宮古木曜会合唱団の通常練習に行ってきました。山口公民館でした。

 この日ははじめからしばらくテノールが不在でしたので3パートで岩手県高校生作品の復習に取り組みました。だいぶ前に音を出したのですが宮古市民文化祭合唱・器楽演奏会の練習&本番がはいったので手をつけられずにいたからです。

 復習はほとんど移動ド唱法でした。そのほうが音高を想起しやすいだけでなく,他パートとの関係(まずはユニゾン関係から)を掴んだり転調したときに出てくる同じ旋律を想起したりするのに役立つからです。演奏予定の全6曲のうち1曲は先日の市民文化祭で発表したので歌えるようになっていますが,今回は以前に音とりをした3曲を復習できました。残る2曲をはやく音を出して歌い込んでいきたいと思います。11月は26日(木)と28日(土)があります。12月24日の宮古教会イヴ礼拝の曲も含めて,どんどん形にしていきたいと思っています。

【演奏会・聴いてきました】宮古地区連合音楽会 中学校の部&小学校の部


 11月5日・6日と2日間,宮古市民文化会館で宮古地区連合音楽会を聴いてきました。5日(木)は12:45から中学校の部,6日(金)は9:30から小学校の午前の部,13:30から小学校午後の部と,宮古市のみならず山田町,岩泉町から参加の学校もあり,長い時間の開催となりました。

 5日(木)の中学校の部は16校の出演でそれぞれほぼ2曲ずつの演奏でした。人数が多かったのは山田町立山田中学校3年生(85名),宮古市立第一中学校3年生(74名),少なめだったのは宮古市立川井中学校(全校18名),宮古市立宮古西中学校特設音楽部(15名)といったところです。インフルエンザがはやっていて,参加できなかった生徒も多かったようです。

 演奏はおおむねどの学校も落ち着いていて,集中して取り組んできた様子が伝わりました。感想としては①「音楽科として育てたいことは何かな?」それによって選曲や指導のポイントが変わる,②ハモる(溶け合う)音質を実現するには「身体は管楽器」という点をつかませる,③語りの要素と楽器の要素の両面から音楽に迫ることが必要と感じました。

 6日(金)の小学校の部は昨年同様に講師として聞きましたから気が抜けませんでした。ステージを見るより紙に向かって手を動かしている時間が長かったように思います。午前の部には9校8ステージ(岩泉町の岩泉小学校と有芸小学校は来年度の統合をみすえて合同チーム),午後の部には8校が参加しました。小学校の部は合唱だけでなく器楽合奏もありました。

 どの演奏も合唱の場合,第一声がとても優しく皆そろっていて,子どもたちの人柄(?)やまとまり,チームワークの良さが伝わってきました。以前よりも声質がよくなったところが多くよい音程で歌っている印象でした。特に①高音域ではきれいな「上の声」を使っていてさらに「o」「u」の母音の響きがきれい,②中低音域でがなったりしないで丁寧に歌っている,③「上の声」と「下の声」のギャップが少ない,と思いました。「学年なりの歌声」で素直に歌っている印象でした。さらに言えば①の声を中低音域でも使えるようになればもっと素敵なハーモニーを作ることができるとも思いました。

 合奏については…課題が多いように思いました。「楽譜通りに間違えないで演奏して,ずれないように合わせた」といった印象。つまり音楽が感じられないのです。リコーダーや鍵盤ハーモニカ,あるいは打楽器といった楽器だけでも「音楽的に」演奏することは十分可能で,そこにこそ音楽の楽しみがあると思うのですが,それをどこまで伝えられているのか…。合唱がレベルアップしてきている分,これからの課題は合奏(器楽演奏)かもしれません。

 素晴らしかったのは,ダンスしながら歌っていた演奏です。その学校は小学生が好きな《勇気100%》を3,4年生の大人数で歌いました。指揮の先生は脇の方に移動し,一人ひとりがキレの良い動きのダンス(それほど揃っているわけではありません)をしながら合唱していたのですが,踊りながらでも声のパワーが削がれることなく,むしろ声がよく伸びている印象でした。身体が解放されている感じです!音楽も生き生きとしていてグルーヴ感もありました。ちなみに帰りがけにその学校の子どもたちに「ダンスは先生が教えてくれたの?」と尋ねたらなんと「動画見て練習した!」とのこと。今どきだなあ〜と思うと同時に,好きなことをやる(遊ぶ,playする)ことはこんなにも生き生きとした時間を生み出すんだなぁと「学び」の原則を見せてもらったように思いました。「身体を開放すると音楽も開放される」という一つの大きなヒントをもらいました。これからいろいろなところでチャレンジして行こうと思います。


2026年11月1日日曜日

【演奏会・聴いてきました】江刺芸術祭・音楽発表会


 11月1日(日)の午前中,奥州市江刺にある市役所の江刺総合支所に「第21回奥州市民芸術文化祭・江刺芸術祭 音楽発表会」を聴きに行ってきました。気持ちの良い秋晴れの下のドライブも楽しみました。

 「江刺芸術祭」と銘打って音楽発表会をしていることを,これまで実は知りませんでした。「第21回」ということは奥州市が合併して以来ずっと続いてきたのでしょう。出演団体は全部で6つ。そのうちオカリナの会が一つあって,他は胆江合唱祭にも出場しているコーラス(合唱)でした。合唱音楽研究会奥州の会員の方とかZホールSP合唱団の方とか,見知った方が何人もいらっしゃいました。特筆すべきは地元中学校の特設合唱団が参加していたことです。なんと50名!地域の大人の方々と一緒にひとつのステージを作り上げるという経験はとても貴重なことと感じました。しかも指導なさっている先生は10日後の11月10日に「岩手県音楽教育研究会」の研究大会での授業実践発表を控えている中の取り組みです!中学生にとって地域とつながる経験がいかに大切かをよく理解なさっているのだと思いました。来年はぜひ胆江合唱祭にも出てほしいなぁと思いました。


 出演者の皆さんはとても楽しそうに発表していました。日頃の活動の様子が見えるようでした。


 実は今回,会場の視察も兼ねていました。会場は江刺総合支所の多目的ホールです。合唱音楽研究会奥州の発表会場として使えるかもしれないと思い,使い勝手やホールの響きを確かめてきました。座席数は最大300程度,ステージは低めなので客席からステージの床面が見えました。ステージ上にはグランドピアノや低めの山台,ちいさめの反響板と一通りの物はあるのですが,最大の問題は響きが少ないことです。ステージ上部に反響板がなく,ホールの床全体がじゅうたんのようなマットで敷詰められていましたし,壁面は(一方は木製ですがもう一方は)ガラス張りのところは暗くするためにカーテンを引いていました。完璧にデッドな響きで,ステージ上の音にそのまま耳を澄ましている感じでした。残念ながら3月末に予定している合唱音楽研究会奥州の発表会の会場には使えそうにありませんでした。


 各地区で「芸術祭」が盛に行われ人が集まって交流するってことは素晴らしいことだと,あらためて思いました。

2026年10月26日月曜日

【ZホールSP合唱団燻銀12】楽器づくり!!よい音・よい音楽を!!

 10月25日(日),午前中に「奥州市文化会館開館35周年記念合唱団」の練習に参加した午後,14:00〜17:00に同じ奥州市文化会館Zホールのリハーサル室で11月21日(土)の「燻銀の響き」演奏会に向けたZホールSP合唱団の12回目の練習を行いました。この日の次は11月7日(土),そして本番前日のリハーサルですから練習は残り2回となりました。前日から続いたオペラ練習のためかあるいは雨降りのためか,この日はソプラノが半分ほど欠席と残念でした。ちなみに男声は全員参加,アルトの欠席は1名のみでした…。(二日続きで4つの音楽活動の疲れを心配して私に栄養ドリンクを差し入れてくださった方がありました。ありがとうございました!!)

 2週間ほど前の前回の練習では楽器としての身体の使い方が課題でした。歌い方がわかってきているので,今回も「より良い音」を目指して楽器づくりを中心に練習しました。会話的な発声のまま歌うことから抜けられないので声の響きが足りず,ハーモニーも溶け合わないからです。

 前回のように「あいうえお歌い」もとりあげて自分の声に集中してもらいました。また,ほとんどの方が楽譜を外して暗譜で歌っていらっしゃったので「同じパートの人と並ばない」位置で歌うことも行い,他のパートの音を聴き全体としてどんな音楽をしているのかを聞き取り感じることにも取り組みました。一方会場が響きの少ないリハーサル室だったので歌いづらかったと思いますが,だからこそ身体をしっかりと使って声を出すことに向き合えたのではないかと思います。

 練習はあと1回です。短い出番とはいえプロの方のリサイタルで共演するのですから,演奏家の方々だけでなくお客様の期待にも応えられる音楽をしなければなりません。最後まで努力を重ねて少しでもよい音楽ができるようにすすめたいと思います。11月21日,ぜひ聴きにいらしてください。


【Zホール・記念合唱団3,4】イタリア語は難しい〜頭が疲れました・・・

 10月24日(土)の合唱音楽研究会奥州の活動後,18:00〜21:00に「奥州市文化会館Zホール開館35周年記念合唱団」の練習が大ホールで行われました。前回はプッチーニのオペラの大曲《トゥーランドット》のイタリア語の読みに取り組んで駆け足で第1幕を終えたのでしたが,今回もイタリア語です。25日(日)の9:00〜12:00と2回をかけて第2,3幕の読みをソプラノ歌手&ドニゼッティ研究所代表の髙橋和恵先生から教えていただきました。ちなみに今回は及川貢先生が指揮をすることはありませんでした。指揮をされても歌い手は楽譜から目が離せませんから指揮を見ることはできなかったと思います。

 それにしてもイタリア語の難しいこと。「習うより慣れろ」なのでしょう。個人でも繰り返し練習して意味と発音を身体に覚えこませなければ,暗譜で演技しながらステージ歌うなんてことはできません。

 今回も母音の響きについていろいろと教えてくださいました。母音をつないで歌ったり話したりするのがイタリア語なのだと。だから明るく前に伝えて,次々と繋がるように発音していくとのこと。声楽の基本として学ぶことですね。ここでしっかり学ばなければと痛感しました。

 次回は11月13・14日から6回は第1幕の音取り稽古とのことでした。盛岡バッハ・カンタータ・フェライン本番前のリハーサルの日なので参加できませんが,その次の11月22・23日の練習までにせめて第1幕の読みに慣れておきたいと思いました。がんばります。

【合唱音楽研究会奥州80!】短時間に集中して取り組みました

 10月24日(土)14:00〜16:00に奥州市の常盤地区センターの研修室で,80回目となる合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。この日は夕方18:00からZホールのオペらの練習が予定されていたので,いつも3時間活動するところを2時間に設定していました。しかし花巻&北上あたりの道路が混んでいて,私が着いたのが10分ほど遅れたのですが,会員の方がピアノを使いながら活動を始めていました。自主的な取り組み,素晴らしいです!

 事前に「この日は"Credo"をやります」とお伝えしていたので,まず一通り聞かせてもらいました。しっかりと覚えていたのか予習して思い出してきたのか,思った以上に歌えていました。そこで楽曲の後ろのブロックから練習に取り組みました。文の区切りごとに単語の意味を確かめ,読んで口に慣らし,リズムに合わせて読み,音をつけて歌うという流れです。印象としては以前よりも歌詞に慣れてきて,思い出して歌えるようになるまでの時間が短くなっているようでした。

 2時間で「Crucifixus」以降を復習できました。3月の発表会を予定しているので,せめて発表できるくらいには音楽をまとめたいと思っています。そのためにはスピードアップが必要なのですが,歌詞の多い"Credo"でこの程度の取組スピードなら発表会までにある程度繰り返した練習を重ねることができるのではないかと思いました。

 次回は11月22日(日),この日も午後にZホールのオペラ練習があるので活動時間は午前中(9:30〜12:00)で,場所は未定だったような…。わかり次第(コメントで)お知らせします。"Credo"の前半,そして"Benedictus"と進めていきましょう。

2026年10月20日火曜日

【水沢高等学校「特設」音楽部】しなやかでやる気あり!楽しい時間でした!

 10月19日(月)16:10〜18:45に水沢高等学校の「特設」音楽部の指導に行ってきました。水沢高等学校音楽部は(45年ほど前)自分が在籍していたところでもあり,またかつて(1982(S57)年)指揮者として指導に通ったところでもあります。昨年は音楽部には3年生2名がいたのですが,その2名の卒業とともに(常設の)音楽部は廃部となってしまったようです。でも今年の4月から新しく赴任なされた教諭のK先生が声をかけて人を集めて「特設」として音楽部を復活させてくれました。現在は4名が兼部(ESS2名,軽音部,演劇部各1名)しながら週2日の音楽部活動に参加しているそうで,この日は3名が来て活動していました。

 ご挨拶と簡単な自己紹介の後,さっそく歌を聞かせてもらいました。今歌える曲は《Edelweiss》とのことでしたので,ピアノ伴奏付きでDes-durの2部合唱で歌ってもらいました。主旋律ははっきりとした声で歌っていましたし副旋律は音域が上がると聞こえてきました。もう少し声を聴きたいと話したら発声練習でコンコーネも歌っているというので,ユニゾンで第1番を歌ってもらいました。はっきりとした声ながらやはり低音域が聞こえてきませんでした。そこで発声について取り組むために《Edelweiss》C-durの主旋律を皆(ユニゾン)で歌ってもらうと,やはり音域による声量の差が大きいことがわかりました。そこで,マイクを使わないで聞かせるためには声の響きが必要なことを伝えて,喉や身体の仕組みを簡単に説明しながら,響きの部屋を広げることやお腹かからの息を音に変えることなどにチャレンジさせました。呼気・吸気の際に肩が動く傾向があり,緊張しているのかよけいな力が入っていることがわかりました。

 やはり音楽しながらでないと声について吟味しづらいと思ったのでアンサンブル・コンテストの曲をお願いすると,まだ決めていないとのこと。そこでその場で今年の「合唱名曲シリーズ」からF1の"O what shall I do?"を薦めました。テキストは恋の歌だし旋律も歌いやすいし,英語の歌詞なのでESS組も活躍できると思ったからです。で,即決まり!まず歌詞の大意を確認し,移動ド唱法について手短かに説明してから3つのパートそれぞれの階名唱にチャレンジし,2パートでの階名唱アンサンブルへと一気に進めました。子どもたちは他のパートの移動ド階名唱を繰り返しながらどんどん慣れていき,歌いはじめて10分くらいで13小節までアンサンブルできるようになりました。

 続いていつも通り,階名でなく「音」で歌わせながら,「良い音がでている」「そこはお腹がサボってる」「素敵!」「響きの部屋を空けて」「息をよく流して」…など言いながら思った以上に大きな声が出ていること(そして身体のどこも苦しくないこと)を自覚させました。

 この日はここで1時間半のレッスンは終わりでした。返事や反応を示しながら取り組んだり,恥ずかしがったりためらったりしないでチャレンジしたりしたので,音楽がどんどん変わっていきました。しなやかでやる気に満ちているとどんどん学びが深まりますね。楽しい時間でした。「もう少し歌えるようになったらまたお願いします。」と言われたのでまた次が楽しみになりました。

 胆江地区は合唱しようという若者が少ない地域です。中学校までは校内で合唱を経験してくるでしょうから,そこで楽しみを覚えた人の受け皿として高校のクラブが充実してくれれば嬉しいと常々思っていました。ですからK先生に感謝です!今後もお力になれることを探していきたいと思います。

2026年10月18日日曜日

【みやこ市民文化祭 合唱・器楽演奏会】宮古の音楽文化は多彩!

 10月18日(日)朝から秋晴れの下紅葉の美しい国道106号線を宮古市に向かい,「第74回みやこ市民文化祭参加 第45回合唱・器楽演奏会」に宮古木曜会合唱団として参加してきました(本番は午後)。会場は宮古市民文化会館大ホールでした。昨年は《岩手県民の歌》や《緑の森よ》《糸》《風になりたい》を演奏したのですが,今年は《Jesu dulcis memoria》《どんぐりころころ・村まつり・ゆうやけこやけ》《僕らの歌》《糸》を演奏しました。また,器楽と合同での全体演奏は,オープニングに《宮古市民歌》,最後の合同演奏として《まっかな秋》を指揮しました。

 宮古木曜会合唱団の演奏に関しては,3日前の通常練習時に良い響きを引き出せず,「3日後はどうなってる?」と心配なまま終わったのでしたが,予感的中!やはり豊かな響きを引き出すことができませんでした。「できないことは期待しないのですが,実際にできたことがあるからそれを期待するのです。」と話しながらなんとか良い響きだった時を思い出して実現しようとしたのですが…。ポイントがずれていたのでしょうね。力不足でした。今後の課題ですので3月の定期演奏会に向けてなんとか乗り越えたいと思いました。一方,子音は明瞭で言葉のニュアンスも表現されていたしアゴーギグもしなやかで,声以外の音楽的な点はだいぶ良い感じでした。(それにしても,当日のうちに「合唱器楽演奏会反省」をメールで送ってくださった団員の方がいて,その取組の意識の高さに驚きました!!)

 他の出演団体もなかなか良い音楽をしていました。弦楽合奏あり,ピアノの先生方の独奏やアンサンブルあり,和楽器の合奏あり…どの団体も音楽に丁寧に向き合っている印象でした。また,弦楽合奏団や小中学生の地域合唱部,地域吹奏楽部など子どもの参加が多いのも印象的でした。よい音楽文化が若い世代に丁寧に引き継がれていると感じました。宮古の音楽文化は充実している(プロの器楽奏者や声楽家が多い!)と昔から感じていましたが,その理由が今回わかったような気がしました。これからも宮古の方々からたくさん学ばせてもらい,その音返しもしていきたいと思いました。

2026年10月16日金曜日

【宮古木曜会合唱団】3日後はどうなってる?

 10月15日(木)の夜,宮古市の山口公民館での宮古木曜会合唱団の通常練習に行ってきました。前回行ったのは10月11日(日)磯鶏幼稚園ホールでの強化練習でした。それから4日しか経っていないので,もしかして身体が覚えていて良い感じでスタートできるのでは?と期待して宮古に向いました。

 本番近くとあって参加者はいつもより多めでした。発声練習では前回やった「鼻つまみ」も取り入れて身体を起こしてから曲の練習に入りました。

 しかし…残念ながら声が(座っておらず)浮いていて,各パートがそれぞれに旋律を歌っている感じで声が溶け合いませんでした。遠くに声を届けるイメージを持つために指揮者との距離を大きくしたり,母音唱で身体の使い方を思い出させたりしたのですが,前回のような響きの豊かな音楽には最後までなりませんでした。特にもア・カペラの"Jesu dulcis memoria"はなんだかもうめちゃくちゃでした。


 本番は3日後です!どうやって彼らのベストな音・音楽を引き出すか…直前まで手を抜くことができません。がんばります!当日は9:15集合ですから盛岡を7時過ぎには出なければなりません。早起きして準備して宮古に向かいます。

2026年10月13日火曜日

【ZホールSP合唱団燻銀11】本番近し…十何な良い合唱団です。が,楽器づくりが間に合うか…

 10月12日(月・祝)三連休の最終日の午後,奥州市文化会館Zホールの「燻銀の響き」コンサートに向けたSP合唱団の練習を行いました。今回は初めて2階の第1&第2会議室での練習でした。取り組んでいる曲は信長貴富編曲の《ヴィヴァルディが見た日本の四季》です。

 前回は自分の身体である楽器を整えて良い音で音楽することにチャレンジしたのでしたが,あれから1ヶ月も経ち身体はすっかり元に戻っているようでした。そこでまず1曲目の《春・花》を使って声の響きを意識することから始めました。「ア」で歌う→「アイウエオ」唱→母音唱→歌詞唱とレベルを上げながら,①声はひびきの部屋を通ることで響く(共鳴腔を確保する),②母音や音高の変化によって響きが変わらないようにする(楽器の形を変えない),ことを徹底しました。一方で(というか同時に)各部分にはどんな音楽が最適かを吟味させました。声の出し方にばかり気が行ってしまって,肝心の音楽がなくなってしまっては意味がありませんから。

 一般公募で集まった合唱団ですし1ヶ月に2回の練習ペースですから,筋肉運動的な学びはなかなか身につきません。しかし1回3時間の練習で明らかに「向上的変容」を見せますし,音楽的な表現も変化して豊かになっていきます。そして皆さん楽しそうに取り組んでいます!「変われる合唱団は良い合唱団なのです。」とお伝えしました。


 残された練習は10月25日(日),11月7日(土)の2回(本番前日の11月20日(金)はヴァイオリン&ピアノとの合わせ)です。楽器である身体を鍛えて,ヴァイオリンとピアノの音と対等に音楽できるように磨きをかけていきたいと思います。11月21日(土)14:00からの「ヴァイオリン木野雅之・ピアノ平沢匡朗コンサート~燻銀の響き~」にぜひ足をお運びください。

2026年10月12日月曜日

【宮古木曜会合唱団】身体が使えたか?会場が良かったか?メンバーが多めだったからか?よい音でした!


 10月11日(日)の午後,紅葉が始まった国道106号線を青空のもと東に向い,宮古市の磯鶏幼稚園のホールでの宮古木曜会合唱団の強化練習に参加しました。明るい時間に山道を走るのは久しぶり。素晴らしい景色と清々しい空気!できれば道端に車を止めて紅葉や河の流れを見に降りて歩きたいと思いました。

 今回はホールを使ってピアノ練習をされている方がいたので,1時間ほど隣のお部屋を借りて発声練習をやりました。いつもよりも近い位置でできたためか,身体の使い方を丁寧に伝えることができたように思います。発声の後は,毎年参加している12月24日の宮古教会でのクリスマス・イヴ礼拝で演奏する新曲2つの紹介も行いました。一つはJ. S. Bach作曲の《クリスマス・オラトリオ》第1部終曲のコラール"Ach mein herzliebes Jesulein"。音源を聞いた後,テキストの意味を伝え,コラール旋律を階名唱し,各パートをそれぞれ全員で階名唱し,階名唱で合わせるところまでできました。もう一曲はJ. Rutter作曲の"The Lord bless you and keep you"。こちらは音源を一度聴き,最後の"Amen"の部分(45小節のうちの11小節)の各パートをそれぞれ全員で階名唱し,最後にその部分を階名唱と歌詞で合唱しました。


 その後,響きの良いホールに移動しました。10月18日(日)に宮古市文化会館で開催される宮古市民文化祭合唱・器楽演奏会が近いので,そのプログラムから,まず,ビクトリアの"Jesu, dulcis memoria"。各パートの音が硬く溶け合わないので,喉の力を抜くことを徹底しました。せっかく響の良い会場ですから。また聴き合うポイントを取り出すことを通して聴き合いながら歌うことを練習しました。そのうちに会場の響きをうまく使ったハーモニーができてきました。もう1曲のビクトリア"O vos omnes"(こちらは市民文化祭では歌いません)も歌ってみました。少々時間はかかりましたが,柔らかい響きになってきました。さらに続けて(これも市民文化祭では歌いませんが)武満徹の《小さな空》。思ったより歌えていたので安心しました。

 15時すぎにはピアノ伴奏をしてくれる佐々木駿君が到着したので,島頼子編曲の《どこかで春が》から「どんぐりころころ」「村まつり」「ゆうやけこやけ」のメドレーを,(私は)初めてピアノと合わせました。各曲の良さを生かすためのポイントを練習しました。次に岩手県の高校生の作品《僕らの歌》,これもピアノと合わせるのは初めてでした。音楽が多彩になっていくのを感じました。そして《糸》。何度か本番を重ねている楽曲ですが,どうしても音符に囚われてしまって音楽や言葉が生きてこなかったので,「カラオケだったらそんな風に音符通りには歌わないでしょう。」と言葉や音楽を生かす歌い方に慣れさせていきました。(最後に"Jesu dulcis memoria"をわけあって一回通したのですが…残念な感じでした…)

 前回の通常練習では歌のための声や響きを引き出すのに時間がかかって大変でしたが,今回は意外にすんなりと良い音が出てきたように思います。発声練習時の「鼻つまみ」がよかったのか?磯鶏幼稚園のホールが良かったのか?釜石,盛岡,花巻からと通常練習になかなかこられない方々が(きちんと個人練習を重ねて!)参加されたからなのか?いずれ毎回こんな風にスタートできたら良い音楽に早く近づけると思いました。10月15日(木)の通常練習にも行く予定ですし,本番は10月18日(日)です。集中して良い音楽をしましょう!

【合唱音楽研究会奥州79】発表会を見すえて,再スタート

 10月10日(土),午前中にZホールの記念合唱団の練習(イタリア語2日間!)を行った日の午後,14:00〜17:00に奥州市の水沢南地区センター音楽室で合唱音楽研究会奥州の79回目に活動を行いました。この日はとても良い秋晴れで,しかも一関市で東日本合唱祭があったり,奥州市羽田で南部鉄器まつりがあったりと行事が多いためか参加者は少なめでした。


 前回の活動は胆江合唱祭の本番でした。今回は大ホールで気持ちよく歌った時のイメージを持って活動に向いました。ステージを経て一区切りついたので,再スタート!この日はモーツァルトのミサ曲の中で最近音を出していなかった4曲(Gloria, Credo, Benedictus, Agnus Dei)を兎に角歌わせて思い出してもらいました。最初に《Gloria》を1時間半くらいかけて復習しました。正直言って1回であの程度まで思い出して歌えるようになるとは思っていなかったので,この先少し希望が持てました。残りの3曲は,復習を始めるときりがなくなりそうだったので一回ずつ通して音を出して終わりました。

 後半は《ふるさとの四季》,今回は発表した部分の続きである「雪」と「ふるさと」の表現のポイントを確認し,最後に頭に戻って全曲を通して終わりました。

 演奏時間は,《ふるさとの四季》は20分くらいで《オルガンソロ・ミサ》も20分かからなかったと思うので,次回の発表会は短かめになると思いました。問題は会場とそれにともなった日にちです。なんとか新年度(4月)から心機一転,新しいシーズンをスタートさせたいと思っているので3月までには発表会を実施したいのですが,日にちを確定できていません。決まり次第告知しようと思っていますので,お時間が合いましたらぜひ聴きにいらしてください。

2026年10月11日日曜日

【Zホール・記念合唱団】イタリア語は難しい〜口も頭も慣れるまで練習が必要です!

 10月9日(金)の夜(18:00〜21:00)と10月10日(土)の午前中(9:00〜12:00)は,奥州市文化会館Zホール・中ホールで,「奥州市文化会館Zホール開館35周年記念合唱団」の初の練習が行われました。この合唱団は2027年7月11日(日)に行われるオペラ「トゥーランドット」公演のために公募され,先日結団式を行ったばかりの合唱団です。1ヶ月に2回程度,主に週末の2日間連続で練習会が開催されていく予定です。

 今回と次回は,まずイタリア語の読みから取り組むことになりました。講師は本公演のプロデューサー&合唱指揮の及川貢先生に加えて,ソプラノ歌手&ドニゼッティ研究所代表の髙橋和恵先生にもきていただきました。

 合唱団に配布された楽譜には歌詞のイタリア語に単語&句の意味に加えて工夫されたカタカナ読みが書かれているのですが,それにしても口が回らないし覚えられません。「この「エ」は明るい母音」「この「ウ」を強調すると言葉の感じが出る」「この「r」は百回巻いて」「言葉の最後の母音まで前にきちんと鳴らして」など,注意すべき細かい点をたくさん教えてくださいます。短期記憶ではなんとか対応して読んだり納得したりするのですが,なにしろ言葉の量が多く学ぶスピードが早いので,私の脳からはどんどん抜け落ちて行きます。少し時間を置いたのちに「では◯ページからリズムで読んでみましょう」と戻ると,まるで初見のようで口がついていきません。口も頭も慣れるまで何度も繰り返さなくてはいけないと,あらためて感じました。


 この2日間で第1幕をなんとか2周しました。合唱としてはこの第1幕がもっとも複雑で難しいところと思います。次回(10月24日(土)・25日(日))は第2,3幕を,そしてその次には音とりを開始する予定とのこと。個人練習を頑張らなければ!

 合唱団員はまだ募集中です。特にも男声は少ないので募集中です。Zホールのサイトを参考にぜひお申し込みください。お待ちしています。

2026年10月5日月曜日

【出前授業】「指導」の基本は引き出すこと

 10月5日(月)の午後,宮古市立田老第一小学校に教育弘済会岩手支部が主催する「日教弘いわて出前講座」に授業をしに行ってきました。先日の花巻の小学校に続く2回目で本年度最後でした。対象は2,3,4年生計20名で場所は音楽室。なんと宮古市教育研究協議会音楽教育研究会および宮古地区音楽研究会の合同研修会という設定で,小学校のみならず中学校の先生方も合わせて20名ほどが参観している中での授業でした。

 例によって始めに聞かせてもらいました。今回の楽曲は《友だちはいいもんだ》(岩谷時子作詞,三木たかし作曲)の2部合唱です。小柄で目をくりくりさせている2年生から比較的身体の大きい4年生までが担任の先生の指揮で歌ってくれました。参観の先生方と距離が近く正対しているための緊張からか,歌だけでなく身体も気持ちもあまり開放された感じがありませんでした。

 そこで「今日のこの時間は何をやりたい?」と(今回は忘れず)問いかけると,「練習したい。」と観点があまりはっきりしない返答でした。そこで「何を練習したいの?どうなりたいの?」と問い返してしばらく待ちました。するとやっと「口を大きく開けて歌いたい。」「良い声で歌いたい。」「低音部がつられないで歌えるようになりたい。」という3点が出てきたのでこの3つをこの時間の目標として確認しました。

 まずは気持ちを開放することからと考え,そのためには大きな声を出させることが手っ取り早いと思いました。そこでまずは二部合唱にせず主旋律を斉唱しながら(これもまた例によって)調を上げていって身体を使わせることをねらいました。元はAs-durなのですが,これをB-dur,そしてC-durまで上げました。すると最高音はg音になるのですが,子どもたちは上の声を上手に使って正しい音高でしかも大きな声で歌うようになりました。そこで大いに褒めながら,①息をたくさん吸って歌っていたこと,②お腹に力を入れて歌っていたこと,を確認しました。ここで「良い声で歌いたい」の目標は現段階でほぼクリア!ただしそこから元の調へと下がってきた時に十分にコントロールできなかったので,そこは「(ピアノやまわりの声を)よく聞くこと」が大事と確認し丁寧に歌わせて修正しました。

 もう一つの目標は「低音部がつられないで歌えるようになる」ことでした。そこで全員で低音部をおさらいすることを提案しました。「高音部なのになぜ低音部も歌うの?」とのつぶやきも聞こえたので,「一緒に一つのことをやろうとしたら両方わかってないと合わせられないんだよ。劇をやるときも自分の台詞だけ覚えているだけじゃなく,相手の台詞も覚えてないとだめでしょう。おんなじ。」と説明して,皆で低音部を繰り返しました。その後,高音部の人数を少しずつ増やして二部合唱の響きに持ち込もうと思ったのですが…時間切になってしまいました。でも低音部を担当する4年生が上の声で低音部を歌えるようになったので,そこは一つの達成点として確認しました。

 子どもたちはもっとうまくなりたかったような反応でした。力不足でした。でも1時間での変容はとても大かったと思います。もしかすると子どもたちは使えるようになった声で二部合唱したいという願いが生まれ,それに届かなかったことを残念がっていたのかもしれないとも思いました。

 終了後は集まった先生方からの質問コーナーとなりました。指揮をした先生からは「声が変わった。上と下を別々に歌ってきていた。2,3年生には難しいと思ったけれどついてきていた。聴かせることの指導もやっていた。…」など感想をいただき,質問としては「口を開けるようにする指導法は?声量アップの指導法は?」と問われました。私は逆にそうする理由を考えてもらいました。「子どもにとっての必要性は何か?」というのは,子どもは必要だと思ったら自分から力を発揮するからです。口を開けてあるいは声を大にして少しでも聴き手に伝えたくなるように感じさせることがポイントですね。また他の先生方からもいくつか質問が出されました。小学校の先生方は音楽の指導にいろいろと悩んでいらっしゃる様子がうかがわれました。発声の仕組みのこと,音楽会の選曲のこと,身体の使い方を「教える」方法,二部合唱でつられないようにする指導法…などなど。私なりの(学習観も含めた)考えややってきたことをお伝えすることができ,私にとっても貴重な機会になったと感じました。

 こうやって学び会う機会は本当に貴重(特に音楽は生ものですから)なのですが,なかなか時間がとれないものです。今回の研修会でのヒントを少しでも授業に生かして11月6日(金)の宮古市連合音楽会での演奏につなげることで,子どもたちによりよい音楽経験をさせて欲しいと思いました。楽しみにしています。

2026年10月2日金曜日

【宮古木曜会合唱団】伝えるためにはエネルギーが必要です…そのスイッチを入れよう!

 10月1日(木)の夜,予定外でしたが急遽,諸般の事情により宮古木曜会合唱団の通常練習に行ってきました。

 10月18日(日)には宮古市民文化会館で「第74回みやこ市民文化祭」(11月6日の連合音楽会小学校の部も市民文化祭の一環とは気づきませんでした!)の合唱・器楽演奏会があり,そこで私たちは次のプログラムを発表する予定ですので,その練習に取り組んできました。
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①T. L. de ビクトリア作曲"Jesu dulcis memoria"
②島頼子編曲《どこかで春が》から「どんぐりころころ・村まつり、ゆうやけこやけ」
③岩手の高校生作《僕らの歌》
④中島みゆき作詞作曲,桜田直子編曲《糸》
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(ちなみに合唱と器楽の合同演奏もあり,《もみじ》と《宮古市民歌》を私が振ります。)

 まず発声練習では,身体を開いて横隔膜を十分に働かせることを意識してもらいました。そこで身体がどう動くのか触って確かめてもらった上で,「鼻つまみ」(胸郭を開いて気圧差により横隔膜を下げること)を10/11(日)の強化練習までの宿題にしました!

 先週の通常練習で歌ったという《僕らの歌》から始めました。しかし身体が全く使えていなくて口先だけの「鼻歌」になっていたので,椅子をホールの後方に移動させて指揮者まで届ける意識で歌ってもらいました。「歌ったら身体が少し疲れるというくらいエネルギーを使わないと表現が相手に届かない」「伝えるためには身体をしっかりと使って表現する」ということを感じてもらいました。

 次の《糸》では,ともすると「音符歌い」になるので,「一筆書き」の長い息に旋律をのせることを注意しました。

 続いて《Jesu dulcis memoria》では,どのパーとも自分の旋律を横に(しか見ないで)歌っていることに加えて身体が開いておらず音に響きがないので,ハモった感じがまったくありませんでした。そこで最初のh-mollの和音から響き合いを確かめ,どういう音だと響き合い溶け合うのかを聴いて確かめながら,そのときの身体の使い方を確認しました。

 最後に「どんぐりころころ・村まつり・ゆうやけこやけ」をざっと1回通したあと,「ゆうやけこやけ」を使って,ここでも身体を使って音を出すことを徹底しました。

 今年度は身体を起こす(目覚めさせる)ことに時間を費やすことが多いです。身体をきちんと使って音を出すととても良い音(声)が出ます。やればできるのですが,そのスイッチを自分たちで入れることがなかなかできないでいるようです。なんとか「当たり前のレベル」を上げて,高いレベルで音楽をスタートできるように方向付けていきたいと思っています。今月はあと2回(と本番1回)宮古に来るので,習慣付けをがんばります!

2026年9月28日月曜日

【合唱音楽研究会奥州77・78】胆江合唱祭という本番ステージ…終わりました

 9月26日(土)と27日(日)の2日間,合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。

 9月26日(土)は午前中に青森駅から在来線→新幹線→在来線と乗り継いで水沢駅に昼頃に着き,午後から常盤地区センターで翌日に向けた練習を行いました。前日の全日本合唱コンクール東北大会では身体を使って歌うことを意識させたら本番に良い音がでてきたので,ここでも同じように身体を使わせるように意識づけました。15:30には一旦切り上げて本番会場のZホールに移動し,ステージを借りてリハーサルを行いました。常盤地区センターの会議室のような狭い空間とは響き方がまるで違って,ステージでの歌声は全体的によくまとまって会場に届くような感じでした。

 翌27日(日)はいよいよ第33回胆江合唱祭(第21回奥州市民芸術文化祭)本番でした。午前中から集まって外で発声したり割り当てられた時間にリハーサル室で練習したりしました。ここでもやはり主に身体を使うことを徹底しました。本番になると喉で声を出しまくる方がけっこういらっしゃるものですから…。そして出番は最後なのでわりと多くの団体を聴くことができました。


 今回は17団体の出演でした。前沢ふれあいセンターで行われた前回から引き続きZホール児童合唱団が出演し,伸びやかな歌声を聴かせてくれました。新しい団体もありました。盛んになっていくのは喜しいことです。昨年私が指揮したアンサンブル・コンフオーコは今年は本来の指揮者佐々木まり子先生が久しぶりに胆江合唱祭にいらっしゃって指揮をとっていました。

 私たち合唱音楽研究会奥州は10分間のもち時間に①モーツァルト作曲《Missa in C》KV259から「Kyrie」「Sanctus」,②源田俊一郎編曲《ふるさとの四季》から「紅葉」「冬景色」,③ボブ・チルコット編曲《Furusato》とタイプの違う5曲を詰め込みました。これは私たちの活動を紹介したかったことが大きな理由です。また外国語(ラテン語)も日本語もア・カペラも,そしてソロにも幅広く挑戦して力をつけたかったことも理由です(ソロを担当したみなさん,すばらしいチャレンジでした!!)。本番を聞いた知人の感想としては「別格だった」とか「ほかの団体とは声がまるで違った」「ほんわりとしたハーモニー」などと言われました。会員は他の団体に入っている方がほとんどですから,特別うまい人が集まっているわけではありません。1ヶ月に2回の活動でもここまで変われるというところもみなさんに知っていただきたいと思いました。

 一区切りついたので,再び地道な活動にもどります。《Missa in C》の「Gloria」や「Credo」といったラテン語やソロへ,また《ふるさとの四季》で日本語を丁寧に表現してイメージを伝えることなどへの挑戦を繰り返していき,できれば今年度中(3月くらい)に発表会をしたいと思っています。期日が決まりましたら告知しますので,ぜひ聴きにいらしてくださいね。

2026年9月26日土曜日

【盛岡某高音楽部】全日本合唱コンクール東北大会は…


 9月25日(金),花巻市立八重畑小学校での出前授業を終えてすぐに新幹線に乗り,青森市に行きました。盛岡某高音楽部が8月29日の全日本合唱コンクール岩手県大会で金賞をいただいたので東北大会に出場するためでした。ちなみに子どもたちは学校に集合して1時間ほど自分たちで練習した後バスに乗って12時頃に会場であるリンクステーションホール青森に着いていました。

 私たち8人は少人数を意味するAグループとして出場しました。もちろん県大会と同じ2曲を歌ってきました(銅賞をいただきました)。
課題曲:A1《O what shall I do?》作曲:John Wilby(1574-1638)
自由曲:《夕ぐれのの時はよい時》作詞:堀口大學,作曲:松本望

 県大会後はすぐに定期考査期間となって部活中止,3年生は課外授業,8人しかいない部員の1人は海外への1週間の研修に出発し前日までいない…とさまざまあって,全員が揃ったのはやっとコンクール前日でしたが,それぞれができることにその時その時しっかりと取り組んで,本番ではとても丁寧に音楽を表現していました。

 東北各県からAグループに21団体,Bグループ(33名以上)に11団体が出場していました。(聴けたのは20番の出番が終わってからと少なかったのですが)どの団体もよく揃っていて「上手」です。音は驚くほど大きくアクロバティックな楽曲でも乱れません。しかし残念なのは言葉を聴き取ることができる演奏が少なかったことです。英語,ドイツ語,ラテン語,そして日本語でもです。もちろんそのほかの言語はもちろん私には全く分かりませんでしたが…。

 「「言葉が生きる」と「音楽が生きる」は歌の世界では同義語である」という価値観を盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの活動を通して学び,それを目指して音楽に取り組んできたものですから,言葉が聞き取れない演奏は歌としての意味(価値?)を感じられないのです。そういう意味で会場の雰囲気がとても異様に感じられたのでした。正直言って聴き続けるのが非常に疲れました。普通の音楽会なら「いい音楽だなぁ」と思いながら過ごせるのですが,全日本合唱コンクール東北大会でそう思える時間はほとんどありませんでした。

 しかし!コンクールというのはそういうことなのだと,その場に居合わせてやっと理解できました。自分はもちろんそのような場で評価される「ために」音楽するなどと意味のないことはやるつもりはありませんし,子どもたちにも音楽することの意味・価値を正しく伝えたいと思っています。

 言葉が(楽譜を見ないで聴いている)聴き手にも音楽と共に伝わってくる,そんな演奏が「いいなぁ〜」と評価される時代はいつくるのでしょうね?(それにしても審査員の先生方の語学力の高さには驚きました。順位第1位と第2位が演奏した自由曲は,私にはいずれも何語かわからない(従って,歌っている内容を理解できない)言語で歌っていましたから。)

 ちなみに審査を待つ間の常連校の歌まわしや閉会式の次第には無い方のトークタイムなどにもなんだか内向きな雰囲気を感じ,居心地があまりよくありませんでした。

【出前授業】素直さは学びを促します!

 9月25日(金)の午前中,花巻市立八重畑小学校に教育弘済会岩手支部が主催する「日教弘いわて出前講座」に行ってきました。対象は3,4年生27名,9:10〜10:10の60分間,体育館での授業でした。

 学習材として事前に送られてきた楽譜は《緑の陽だまり》(作詞:中山千夏,作曲:宇野誠一郎)と《どんなときも》(作詞・作曲:弓削田健介)の2曲でした。《どんなときも》は今流行りの感じですが,《緑の陽だまり》は子どもたちは楽しめないんじゃないか?学習に乗ってこれるか?と心配しながら学校に向かいました。

 出迎えてくださった校長先生はかつて合唱団で一緒に歌っていた女性!お会いしたのは大学卒業以来くらいだと思います。「お懐かしい〜」とお話する時間はあまりなく,授業や子どもたちの背景を聞いてから体育館に向かいました。体育館で出迎えてくれた4年生の担任の先生は三十代の頃に勤めていた紫波町の小学校の同僚の先生!こちらも数十年ぶりの再会でした。そしてステージ前で待っていたのはかわいい子どもたち27名でした。

 初めに2曲を聞かせてもらいました。ピアノ伴奏はそれぞれ女の子と男の子の児童が担当しがんばって上手に弾いていました。皆楽しそうに歌っています。気になったのは全体に少々声が小さいことでした。そのために音符と音符の間に隙間ができて切れ切れで,フレーズ最後の伸ばすところもすぐに切れてしまっていました。ただしどちらの曲でも高いd音になると裏声になって,それがとても澄んできれいな響きなのです。そこで,この綺麗な音を強化して音域を下に広げることを指導の目標にしました。

 どちらの曲を先に使おうかと思って「皆はどっちの曲が好き?」と問いかけたら「緑の陽だまり」とのこと!私が子どもだった頃に放送されていたアニメ「山ねずみロッキー・チャック」のテーマソング(「緑の森の陽だまりは…」)なのに…。でもそれは私の「先入観」で,子どもたちは身近にある森,松の木,川,丘」が歌われるこの曲に馴染みを感じていたようなのでした。

 あとはいつものやり方で,
①(ひっくり返った)高い音の声を「素敵!」と褒め価値づける,
②「ミッキーマウスの声」と名付けて真似させながら喉の開きや息をお腹からたくさん送って音にすることを話し声として体験させる,
③その声で(旋律を使いながら)少しずつ音高を下げて低い音域でも使えるようにする(と,自然に胸声ももミックスされます),
といった流れで「体育館いっぱいの人に(様子・気持ちを)届けよう」と意欲づけして大きな声を出すことに慣れさせていきました。とても素直な子どもたちで,私の問いかけにもすぐに答えるし「ミッキーマウスの声」もすぐに真似してたくさん声を出し,最後には体育館の後ろまで響く大きな声が出るようになっていました!

 素直さは自己変革に繋がり,学びを促します(だからこそ前に立つ大人は本物を知って子どもに示さなければいけません)。子どもは学びの達人です。真似ながら持てる力をどんどん発揮し伸ばしていきます。

 一方気になることもありました。それは授業の最初に「これから音楽会の『練習』を始めます。」と挨拶していたことです。確かにやることはある意味「練習」かもしれません。しかしこれらの曲を練習して上手になって発表することがゴールではないはずです。この取り組み=学習を通して子どもの音楽性を高めることが指導者の目標であるべきと考えます。つまりいつもの音楽科の授業となにも変わらないのです!子どもたちはもちろんですが特に先生方にゴールを見誤らないでほしいと思いました。

 この日は新花巻駅発10:53の新幹線に乗って(盛岡駅で乗り換えて)青森市まで行き,全日本合唱コンクール東北大会に出なければならなかったので,指導後のお話も失礼ながら短く切り上げさせてもらって新花巻駅に向かいました(諸々のご対応,ありがとうございました)。

 次回は10月5日(月)宮古市立田老第一小学校です。なんと市教研も兼ねているとのこと。楽しみにしてお伺いします!!

2026年9月24日木曜日

【Zホール・記念合唱団】オペラ《トゥーランドット》にむけて…Zホール開館35周年記念合唱団結団式

 9月23日(水・祝)の午後,奥州市文化会館Zホールの展示室で,奥州市文化会館開館35周年記念事業であるオペラ「トゥーランドット」の「Zホール開館35周年記念合唱団」の結団式が行われました。

 奥州市文化会館Zホールは開館記念の周年行事として市民参加オペラをこれまで開催し,その度に合唱団員を一般公募し,半年程度の取り組みを経て本格的な(舞台装置あり,衣装あり,動きあり,オケあり…)公演を行ってきました。
1997年8月10日開館5周年記念 オペラ《カルメン》ハイライト&名曲オペラコンサート
2002年8月11日開館10周年記念 オペラ《蝶々夫人》
2012年8月19日開館20周年記念 オペラ《椿姫》
2017年7月30日開館25周年記念 オペラ《ラ・ボエーム》
2022年7月31日開館30周年記念 オペラ《トスカ》

 これらはすべて奥州市出身で歌手であり藤原歌劇団合唱部常任指揮者等を長くお勤めになられた及川貢先生のプロデュースにより実現してきた記念演奏会です。主催する一般財団法人奥州市文化振興財団によると「奥州市文化会館(Zホール)だからできる市民参加型の総合芸術の集大成としてオペラ公演を開催し,市民の皆様と感動を共有し喜びあいたい」という願いをもって開催されてきたそうです。ですから指揮者,ソリスト,オーケストラなどは全てプロの方々,一方合唱団員は市民に限らず広く一般から公募して組織されてきました。私自身は10年前の《ラ・ボエーム》および5年前の《トスカ》に関ってきましたが,今回の《トゥーランドット》は以前の作品に比べて出番が長い,イタリア語の歌詞が多くテンポが早い,ソロとの絡みが多いなど合唱の難易度が高い作品と感じています。

 合唱への申し込みは80名ほどになったそうで,当日は60名以上が結団式にご参加くださいました。奥州市や北上市はもとより盛岡市からの参加の方もけっこういらっしゃるようでした。中には東京在住の方のお姿も見えました!結団式のセレモニーを終えた後,及川貢先生によるオペラ舞台を作るまでの見通しや今回の共演者の方々の紹介があり,《トゥーランドット》の舞台(第1幕,第2幕)のビデオを皆で鑑賞しました(ストーリーや合唱の役割についての説明がもう少し詳しく必要だったように思いましたが…)。当日についての胆江日日新聞社の記事の一部はこちらです。


 10月から月2回(1回2日間ですから月4日)の練習を重ねて本番を迎えることになります。当地での合唱団指導は4名,協力体制をうまく作って短い取り組みの中でも皆さんの力を引き出していきたいと考えています。また,まだまだ参加者を募集しています(特に男声が少ない!!こちらからお申し込みください)。

 公演の概要は以下の通りです。
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公演日時:2027(R09)年7月11日(日)開演14:00予定
会場:奥州市文化会館Zホール・大ホール
指揮:大勝秀也
演出:三浦安浩
ソリスト:福井敬(奥州市出身),谷明美,伊藤晴,田中大揮,持木弘,森口賢ニ,渡辺康,中居亮一,小野寺陸(平泉町出身)
合唱:Zホール開館35周年記念合唱団(指導:佐々木幹雄,佐藤智恵子,千葉祐也,田村靖子)
児童合唱:Zホール児童合唱団(指導:菊池葉子)
バンダ:水沢第一高校吹奏楽部ほか市内高校吹奏楽部
助演:劇団「Zの風」
合唱指揮:及川貢
舞台監督:菅原多敢弘

【MBKV】多くのメンバーが集まって音楽に集中した「通い合宿」


 9月21日(月・祝)と22日(火・祝)の2日間,盛岡バッハ・カンタータ・フェラインでは盛岡市の舘坂橋教会を会場にして「通い合宿」を行いました。かつて(コロナ禍前?)は安比高原などのホテルを利用して6月あたりに一泊二日の合宿を行っていたのですが,予算や人数・会場など諸般の事情で宿泊が難しくなったので,合同で宿泊はしないものの合宿のように2日間練習するというスタイルに変えて実施してきました。夜に音楽三昧の大宴会ができないのが残念ではありますが…。

 11月15日(日)盛岡市民文化ホール・大ホールでの「バロックの森の奥へ」演奏会に向けた集中練習なのですが,同時に2027年6月ドイツ・ライプツィヒ市での「バッハフェスト2027」に向けた練習も兼ていて(同じ演目もあり),そのために仙台宗教音楽合唱団,山響アマデウスコアなど東北はもとより佐々木正利バッハコア,東京21合唱団など関東や遠くは富山からの参加者もあり,総勢60名以上の参加はあったように思います(数えてなかった…)。

 初日の午後は3時間全体練習,佐々木正利先生によりまずSchütz作曲の"Ein Kind ist uns geboren"SWV384について徹底的にレッスンしていただきました。この1曲で2時間以上!言葉を生かす表現,様式に則った音楽などどんな音楽表現にも共通する大切なエッセンスがびっしり詰まった時間でした。その後"Also hat Gott die Welt geliebt"SWV380を(時間がなかったので)ざっと通し,最後にバッハ作曲"Es wartet alles auf dich"BWV187を通して終わりました。終了後にはキオクシア・アイーナで来年(2027年)6月のLeipzig-Bachfestに向けての運営委員会のキック・オフ会議を行い,その後盛岡駅前じょ居で懇親会を行いました。

 翌日は午前10:00から2時間びっしりと主にSchütz作品を中心にパート練習に取り組みました。各パートリーダーの指導により声楽的な課題も含めて克服するためのとても良い時間でした。午後は佐々木正利先生によりまず前日少しだけ触れたSchütz作曲"Also hat Gott die Welt geliebt"SWV380について,その後"Die mit Tränen säen"SWV378を徹底的にレッスンしていただきました。休憩の後"So fahr ich hin zu Jesu Christ"SWV379,"Selig sind die Toten"SWV391,そして"Unser Wandel ist im Himmel"SWV390の途中までとざっとレッスンしていただき,最後にBWV147-10を通して終わりました。

 久しぶりに多くの方と一緒に歌うことができました。11月15日の演奏会にも多くの方が仲間となって演奏に参加してくれることを希望しています(もちろん多くの方が聞きにくることも!チケット有ります)。遠くからご参加の皆様,ありがとうございました。Vereinの輪が広がったように感じました。

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