2026年8月20日木曜日

【宮古高校音楽部】素直で意欲的な学びで変わる音楽

 8月19日(水)の午後,宮古高校音楽部のレッスンに行ってきました。同部の外部コーチとしてここ数年,1年に1,2回夏におこなっています。2025年はパレストリーナとメンデルスゾーンという外国語の楽曲(1回目)(2回目)2024年は黒人霊歌と邦人曲でした。

 今回は週末の文化祭に向けた準備で忙しそうな学校の校舎の音楽室で行いました。校舎に着くと,いつも通り生徒さんの代表の子が玄関に立って待っていてくれました。

 今回の楽曲は全日本合唱コンクールに向けた3曲で,課題曲がG4《河》(詩:石原吉郎,曲:福丸光詩),自由曲がBob Chilcott編曲の《Sunayama》と《Mura Matsuri》です。ソプラノ2名,アルト3名,テノール2名,バス3名と,計10名ながらしっかりとした混声合唱に生徒さんによる充実したピアノ伴奏が付きます。羨ましい環境です!

 はじめに3曲を通して聴かせてもらいました。皆暗譜で指揮の先生に集中し一人ひとりがしっかりと声を出して歌っていました。歌詞も音楽も難しい《河》でも感情を込めて歌っているのがわかりました。ですから解釈や表現の意欲についてはそれほど問題ありません。むしろ表現するための「素材」となる声,つまり楽器としての身体の使い方が気になりました。

 いずれも日本語の楽曲ですが,懸命に言葉を喋ろうとしたり大きな音で伝えようとしたりするあまり,身体が堅くなってしまって音楽がでこぼこしていました。そこでまず「楽器作り」の大切さを伝えた上で,①響きの部屋の確保(喉を開く筋肉の自覚),②腹から息を送れば楽器は鳴るという感覚(胸郭を締め付けない),③楽器の保持(母音が変わっても,音高が変わっても「楽器の形を変えない」)ことを,《Sunayama》の主旋律を使ってチャレンジさせました。

 心を込めて一生懸命に歌ってきたのに,急に「力を抜け」だの「お腹を使え」だの「楽器の形を変えない」だのと言われ,おそらく抵抗感があったことと思います。でも「今のはダメ」「今のは良し」といったしつこい評価に耐えながらもチャレンジを繰り返し,自分たちの音が変わっていくことを自覚してくれたようでした。自分を変えていくことを怖がらずアドバイスを素直に受入れ,より良くなっていこうという意欲に溢れる10名でした。

 全日本合唱コンクール岩手県大会の高等学校部門は来週末の8月29日(土)です。出演順や時間も決まり,全22団体中宮古高校音楽部は17番目のようです。私の出番より前なので聴くことは叶わないと思いますが,良い音楽を,そしてそれを目指す姿を聴き手に届けて欲しいと思います。お時間のある方はトーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)大ホールに足をお運びになり,若者たちの音楽を聴きにいらしてください!!

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