2026年1月29日木曜日

【山響アマデウスコア(熊友会)・「ご案内」も兼て】鈴木秀美マエストロの音楽づくり


 1月28日(水)19:00〜21:00山形市の山形市総合福祉センターで山響アマデウスコアの鈴木秀美Wikiはこちら)マエストロ練習がありました。山形交響楽団第330回定期演奏会に向けてです。盛岡から片道3時間半(15:00発で帰宅が24:40)かけて参加してきました。

 練習曲目はモーツァルト作曲の《レクイエム》。今回は「レヴィン版」というやつで Robert D. Levin による版です(Carus刊)。鈴木秀美さんは「ライプツィヒのコンクールの審査員でもレヴィンさんと一緒だった」と,よく知った仲のようで,レヴィンさんを身近に感じられるような面白いお話も時々してくださいました(前回の練習時)。

 鈴木秀美さんとは山形交響楽団の第273回定期演奏会(2018年11月)での《天地創造》以来です。この時はハイドンの音楽の作り方,和声進行で音楽に推進力を与える(感じる)ことなど新しい学びがたくさんありました。(その際『通奏低音弾きの言葉では、』(アルテスパブリッシング2017)を買って読みました。面白いですよ!)それにしても,山響アマデウスコアというプロの仕事の世界に入ると,音楽の最前線に居続けてきた方の音楽をその創造過程から体験することができるのですよ。貴重な学びの場です。往復7時間も惜しくありません!

 12月16日の第1回のマエストロ練習には参加できなかったので,今回に向けてその時の動画を見て学習してきました。今回はSüßmayr版にはない「Amen」のフーガからでした。盛んに「シェイプを」とおっしゃっていました。音型を明確にして聴かせる,そうでないとごちゃごちゃして音はあるけどなにやってるかわからなくなるのです。「モーツァルトは音楽的モチーフが浮かんだら,それをトランプのカードをいろいろにひっくり返して見るようにして展開して音楽を紡いでいくのだからシェイプを際立たせることは大切」といったようなことを語っていました。「フーガのテーマのない経過部は頑張らずにさっさと行く」「半音下降は必ず弱く(ネウマ譜の「ファ→ミ」の一体の記号の名残ように)」「最後はヘンデルじゃないんだから四股をふまない」など。続く「Domine Jesu」では「器楽はバロック音楽でアルペジオを演奏,でも合唱はルネサンス音楽のように横向きの音楽を」「音符の以前に言葉があるように」「バスの保持音にぶつかる音は強目に」「最後の音の大きさ&長さはカデンツの入りのテンションのある和音の出来具合で決まる」など。「Hostias」では「(ホモフォニーは)小節線を感じない横向きの音楽に」「フレーズの単位の「1+3」「2+2」「2+3」といった変化を感じてはっきり表現する」「「sub f」は早めに(驚かす),「sub p」は遅目に(驚く)」。「Osanna」では「細かい音ほど大きく聞こえることを分かって表現する」。そして戻った「Requiem aeternam」では「大半音は高めにとる」などなど…。他の楽曲にも活かせることやバロック&古典派に特徴的なことなど,楽曲を(声楽だけでなく)音楽的に解釈する際の様々な具体的な視点をたくさん得ることができました。

 本番は2月7日(土)と8日(日)と2日間ありますが8日分は完売,7日分があと8枚だけ残っているそうです。可能な方はぜひ聴きにいらしてください。来週は2月5日(木)から山形に入り5&6日のオケ・リハから参加,3泊4日の予定です。

2026年1月25日日曜日

【アンサンブルコンテスト・終わりました】丁寧な取組が音楽性を育てます


 1月24日(土),盛岡市民文化会館(マリオス)大ホールで第35回岩手県合唱小アンサンブルコンテストの高等学校部門と一般部門が開催されました。盛岡某高音楽部も出場するため,昼頃まで学校で練習していたので,はじめの9校と自分たちの後の演奏は聴くことができませんでした。

 高等学校の部は先日書いたように27団体の出場でした。昨年よりも出場の最低人数の基準を引き下げて少人数(2人以上)でも参加できるようにしたことで,出場団体数が多くなったのだそうです。確かに2名の団体が2つ(高田高等学校,一関修紅高等学校B),3名の団体が2つ(岩手女子高等学校,大東高等学校),4名の団体が2つ(釜石高等学校音楽部,盛岡北高等学校)とけっこう多くありました。少人数でもチャレンジできる場をつくるのは大切ですね。

 楽しみにしていた水沢高等学校の女声7名は,顧問の先生の指揮の下,T. Weelks の"The Nightingale"をリズムよく歌っていました。7人とも「特設」の音楽部員で,合わせる時間がなかなかとれなかったとのことでしたが,それにしてはよくアンサンブルしていました。来春,新入部員が入らないと廃部になるとのことでしたので,今回をチャンスになんとか合唱人口を増やして欲しいと思います!

 私たちの盛岡某高音楽部は部員だけでの練習が充実していたことがアンサンブルをより良くするにつながったのだと思います。週に6日活動するうち自分たちだけで音楽を磨きあげる時間は4日間もあります。発声を吟味したり合わせながら修正したり,自分たちに厳しく練習に取組んだようなことを話していました。特に,録音を何度もとってそれを聴きながら修正するという練習の仕方は,とても効果的だったと思います。「聴くこと」が合唱の基本ですから。

 また,聴いていた人から「情景が見えるような合唱だった」「日本の歌の素晴らしさを感じた」などと感想をいただきました。嬉しいことです!

 今回のアンサンブルコンテスト高等学校の部の結果はこちらのページに出ています。

 高校生はこのあと期末考査をむかえ,3年生の追い出しコンサートをやって新学期を迎えるときにはもう夏の定期演奏会,そして全日本合唱コンクールが目の前に迫っています。ですから今回の結果に一喜一憂したりせず,こつこつとよりよい音楽目指して取組むことを続けていって欲しいと思っています。

2026年1月22日木曜日

【宮古木曜会合唱団】ア・カペラの難しさにチャレンジ


 1月22日(木)の夜,宮古木曜会合唱団の通常練習に行ってきました。演奏会まで私のレッスンはあと5回となりました。

 私が振るのは第1部「ヨーロッパ音楽の愉しみ」です。5曲のうち1曲だけギター伴奏ですが,あとは無伴奏,ア・カペラです。ア・カペラについては,合唱音楽研究会奥州で「音下がり」の課題に直面し(でも十分に解決できず),それからいつも課題意識をもって取組んでいるところです。

 この日は発声練習の最後に「音階への感覚の矯正」に取組んでみました。音階を正しく表現できるか,ってことです。傾向としては,
上りでは
 ①導音が低め,
 ②三度の音が不安定,
 ③ピークの音に届いたところで息の流れが止まる,
下りでは
 ④全体に下りの幅が広すぎる,
 ⑤特に(動き出しの)導音が低め,
といったことがみられました。これらの原因としては,音高(音程)感覚の不正確さも考えられますが,発声上の問題の場合もあります。それらを丁寧に聴き分けて「矯正」してみました。その後,ビクトリアの《O MAGNUM MYSTERIUM》から練習を始めました。すると,思ったよりは「音下がり」が現れませんでした。身体という楽器の調整の問題ですから,音階のトレーニングって大切なのですね。

 表現の練習としては,ルネサンスの宗教曲《O MAGNUM MYSTERIUM》はラテン語でポリフォニックです。ですから,言葉のアクセントを生かしたフレージングを確かめ,強調して表現する練習をしました。続いての《El noi de la mare》は6/8拍子が「もたれる」ので,テンポの維持と延している音で音楽することをお願いしました。最後に2曲の《子守唄》は…ドイツ語が読めていないので,ドイツ語の口馴れ言葉のニュアンスの表現から取り組みました。

 あと4回!効率よく取組んでしあげていきたいと思いました。

2026年1月20日火曜日

【ZホールSP合唱団】《ヴィヴァルディが見た日本の四季》団員募集開始!

 一般財団法人奥州市文化振興財団では,奥州市文化会館Zホールで毎年一般公募によって合唱団を結成しています。これは財団が主催する演奏会のステージに出演することをめざして音楽創造を体験する場を(奥州市民だけでなく)広く提供し,その活動を通して生き甲斐やよりよい地域社会を作っていくことを大きな目標としています。(2024年3月末,福井敬ふるさとコンサートvol.3に向けた取組のスタート時にも書きました。

 これまでは(ここ10年程度を見ると)奥州市文化会館・Zホールの周年行事として次のように行われてきました。
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2017年…開館25周年記念オペラ《ラ・ボエーム》上演

2022年…開館30周年記念オペラ《トスカ》上演

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 しかしながら「5年に1回のオペラ上演に向けて半年前くらいから練習を開始するスタイルでは,そのあいだの4年間くらいはそういう場がなく,地域の方々に根付いた文化活動とはならないのではないか」という意見をお伝えしたところ,幸にもその後毎年市民参加(一般公募)のスペシャル合唱団を結成しての演奏会の機会を以下のように設定してもらうことができました。
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 その一環として,2026年11月21日(土)に開催するのが「木野雅之・平沢匡朗コンサート in 奥州〜燻銀の響き〜」です。木野さんは日本フィルハーモニー交響楽団のソロ・コンサートマスター,平沢さんはピアニスト&チェンバリストなので,ヴァイオリン・リサイタルなのですが,その中でヴァイオリン,チェンバロと一緒に合唱しましょうという企画です。演奏楽曲は信長貴富編曲の《ヴィヴァルディが見た日本の四季》で,全4曲,計15分程度の混声合唱曲です。5月から13回程度の練習を重ねる予定です。詳しくは右の写真をご覧ください。


 これまでの公募合唱団は毎回100名近い応募者が集まって大ホールで公演を行ったのですが,今回は中ホールが本番会場なのでステージの広さから合唱の人数が限られるとのことです。参加ご希望の皆様にステージに立っていただくためにどういう方法が可能か,現在事務局と検討しているところではありますが,なるべく早く人数の見通しをもちたいと思っていますので,どうぞ早めに奮って申し込みください!ちなみにお問い合わせ・お申し込み先はZホール(0197−22−6622)です。プロの器楽奏者と本格的な混声四部合唱の作品に取組んでみませんか?お待ちしています!

2026年1月19日月曜日

【気仙第九・終わりました】なかなかのパワーと地元の力

 1月18日(日)大船渡市民文化会館(リアスホール)で,「けせん第九」演奏会に出てきました。大ホールの座席は1100席あるそうですが,9割方埋まっていたように見えました。

 この演奏会の主催は,けせん第九を歌う会と公益財団法人日本交響楽振興財団となっています(プログラムの表紙には「この演奏会は,競輪の補助を受けて開催します。」との記載もあり)。日本交響楽振興財団では地方巡回公演という事業があり,その一つとしての実施のようでした。

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指揮:岩村力
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
独唱:ソプラノ…土井尻明子,アルト…菅野祥子,テノール…西野真史,バス…小原一穂
合唱:けせん第九を歌う会合唱団・県内外有志
プログラム:
ベートーヴェン作曲《歌劇「フィデリオ」序曲》作品72,《交響曲第9番ニ短調》作品125
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 プログラムに入る前に「献奏」としてバッハの「G線上のアリア」が演奏されました。

 以前にも書いたように,この合唱団には小学生から高校生が30名ほど参加しています(最年少は小学1年生)。幼い時にオーケストラをはじめプロの演奏家と一緒にベートーヴェンの音楽を演奏する体験ができるなんて,なんて素敵なことでしょう!そういう経験が人や地域社会を形作っていくのだと強く思いました。また2年前となった前回とは違って今回は地元の千葉久美子さんが主となって合唱を指導してきたとのことでした。千葉先生のご指導に合唱団の皆さんが応えてより良い音楽にしようと一緒になって取組んできた様子が,前日のリハーサルや当日の控室(マルチスペース)での練習から伺われました。

 「県内外有志」にはむつ下北の第九を歌う会のほか盛岡の都南混声合唱団などから組織的に参加している方々や,個人での参加の方など様々でした。遠くは京都からもいらしていたようです。奥州市からもいらっしゃいましたし宮古木曜会合唱団の仲間も参加していました。けせん第九を歌う会が97名,その他が66名,合計で163名の大合唱団(雛段は7段で7列!)でした。

 前日や当日のリハーサル時には仙台フィルハーモニー管弦楽団の音量にかき消されてしまった合唱でしたが,本番では音楽の区切りの箇所でホール内に合唱の響きが残りステージにまで聞こえてくるほどのパワーでした。おそらく客席にもよく聞こえていたのではないかと思います。和音の響きを大切にした岩村マエストロの音楽づくりによる耳の効いた合唱団になった成果と思いました。

 2年に1度ではありますが,諸財団の補助を上手に活用しながら継続しているなぁと感じました。気仙地区の皆さんが(演奏も,鑑賞も)楽しみにしている本企画,ぜひ続けていって欲しいと思いました。

2026年1月16日金曜日

【盛岡某高音楽部】アンサンブルコンテストに出場予定

 1月24日(土)と25日(日)に岩手県合唱連盟主催第35回岩手県合唱小アンサンブルコンテストが行われます。24日は高等学校部門、大学職場一般部門25日は小学生・ジュニア部門、中学生部門となっています。会場は例年,都南文化会館キャラホールでしたが,今年は盛岡市民文化ホール(マリオス)大ホールですのでご注意ください。

 高等学校部門には(進行表によると)27団体が出場するようです。そのうち盛岡第一,南昌みらい,一関修紅,盛岡第四が2チームを出場させるようなので,学校数としては23校となります。地域的な内訳は,盛岡・紫波地区が11校,県南部が8校(一関4,水沢1,北上1,花巻&遠野1),沿岸部が3校(宮古,釜石,高田),県北部が1校(福岡)で,やはり盛岡・紫波地区と一関地区が盛んなようです。水沢高校は(夏の全日本合唱コンクールには出場でず残念でしたが)音楽の先生が奔走し歌の好きな子を7名ほど集めて練習に取組み出場することになったそうです。楽しみです!

 盛岡某高音楽部もこのコンテストに参加します。そのためアンサンブルの練習を重ねてきました。技巧的に難しい楽曲でチャレンジ,というのではなく,歌っていて楽しめる楽曲を部員たちが選びました。その分,重箱の隅をつつくような練習になってしまっていますが…。この取り組みを通して,自分たちで楽曲を解釈し表現したいものを見つけること,他パートや全体を聴き感じること,そこに自分の歌声を溶けこませていくこと,少人数でも自分たちの表現を会場に届けようとすることなど,アンサンブル能力が向上するといいなと思っています。

 (繰り返しになりますが)会場が盛岡駅西の盛岡市民文化ホール(マリオス内)ですので,聴きにいらっしゃる方はお気をつけてください。ご来場をお待ちしています!
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高等学校の部演奏開始時刻…11:00
休憩…11:55〜12:55および13:50〜14:10
高等学校の部演奏終了時刻…15:05
一般の部演奏開始時刻…15:30
一般の部演奏終了時刻…16:30(閉会式開始時刻)
入場料…一般当日1500円(前売り1000円)プログラム別売200円
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2026年1月12日月曜日

【宮古木曜会合唱団】あと2ヶ月半とせまった強化練習

 1月12日(月・祝)の午後,宮古木曜会合唱団の強化練習が宮古市の磯鶏幼稚園のホールで行われました。盛岡はけっこうな積雪と吹雪で区界峠もアイスバーンでしたが,川井中心部を過ぎるとほとんど雪のない景色でした(でも風はとても強い日でした)。

 この日の強化練習は,まず第3部の《島よ》からでした。ここには宮古高校音楽部の生徒さんや「島よを歌う会」として募集した方数名も加わります。30名を超える方が佐々木駿さんの指導で《島よ》を力強く歌っていました。とてもよく作られた合唱曲ですので難しい点も多くあります。楽譜をさらによく読んで「どうしてこう書かれて(作曲されて)いるのだろう?」と考えることで,より深い表現の必要性が見えてくるように思いました。

 続けて第1部の練習です。まずは《緑の森よ》,《El noi de la mare》,《O magnum mysterium》,2つの《子守唄》と音を出していきました。各楽曲の音はそれほど難しいものではありません。その分,歌詞の表現の吟味が必要です。イメージを持った音や言葉が(日本語でもドイツ語でもラテン語でも)表現できるように練習しました。このステージは私が振るのですが,《緑の森よ》や2つの《子守唄》について,何番を日本語で歌い何番をドイツ語で歌うのかといったことがまだ確定していません。この日はいろいろと試させてもらいました。なるべく早く確定したいと思っています。すみません…

 最後に第2部のポップスステージを練習しました。このステージは佐々木駿さんの弾き振りです!このステージの楽曲は10月の宮古市民文化祭12月の岩手芸術祭・合唱祭など他のステージの本番にかけてきたもの。ですから3月の定期演奏会では暗譜で演奏したいということで,楽譜を見ないで歌うことにチャレンジしていました。

 3月29日第43回定期演奏会の本番まであと2ヶ月半,ここからさらに集中してよい音楽ができるように練習を重ねていかなければと思いました。

【合唱音楽研究会奥州61】歌い初めは34名!

 1月11日(日)の午後,合唱音楽研究会奥州の今年最初の活動を行いました。61回目となりました。

 お正月休みを挟んだので,始めにまず発声練習で喉の仕組みを復習しながら声を出しました。続けてモーツァルトの《オルガン・ソロ・ミサ》KV259の音出しに取組みました。音を出す前に,初めて接する楽譜からどんな情報を読み取ることができるか,といったようなことを簡単に説明しました。その後音取りをはじめました。このミサ曲は部分的な転調はあるもののほとんどがC-Durで書かれています。ですから階名唱をするのは比較的楽です。今回は全体で29小節からなる《Kyrie》です。ホモフォニックな音楽なので,短いフレーズごとにまず主旋律となるソプラノパートを,続いて和声の進行を支えるバスパート,そして主旋律とデュエットすることが多いアルトパート,最後にテノールパートをそれぞれ全員で階名唱しながら進めていきました。他のパートの旋律を知っておくことはアンサンブルをより良質にするからです。臨時記号が出てくるところは少々難しく繰り返して確かめたりもしましたが,以前よりもすんなりと音高が浮かんでくるようになったようでした。「階名唱に慣れることが大切」と言い続けてきましたが,成果となって表れているように思いました。

 階名唱に続いて「楽器唱」と名づけた合唱をしました。「楽器唱」とは「身体を楽器にして演奏すること・声を出して音楽すること」を私なりに名けたものです。何の母音でもあるいは「la」などの無意味シラブルでもかまわないので,身体という楽器から出る声という音で音楽を表現しようというものです。楽器唱の段階を経ることで,①階名に頼らないで音高を想起できるようになる,②音楽的な息づかいを考えて意識できるようになる,③(歌詞の)母音に左右されない安定した響きで音楽することができるようになる,ことを期待しています。結局この日は歌詞唱までは進みませんでした(その方が良い音楽の印象で終われると思ったからです)。

 続いて《ふるさとの四季》です。参加者の半分くらいがこの楽曲の演奏経験があるようでした。「故郷」はG-Dur,「春の小川」はD-Dur,「朧月夜」もD-Durで,それぞれ「移動ド階名唱」,「楽器唱」,「歌詞唱」と歌いました。主旋律がわかり和声の進行もある程度思い浮かべることができることもあって,音取りはどんどん進んで行きました。

 《オルガン・ソロ・ミサ》も《ふるさとの四季》も,どんな曲なのかこの日までに聴いてみたという方や音を出してみたという方が何人かいらっしゃいました。また休憩時間に,以前に別な会で私がお配りした資料を手にしながら「移動ドの仕組みがまだよくわからないので詳しい方に聞いてみました。」という方もいらっしゃいました。積極的な学び,主体的な学びが起こり広がっているのが嬉しいです!

 次回は2月1日(日)14:00〜17:00に今回と同じ水沢南地区センター音楽室です。内容は①《Gloria》の音取り,②「鯉のぼり」以降の音取り,③(16:00〜)今年度の総会,の3つの予定です。

 今回はなんと3名もの新入会員をお迎えできました!アルトにお二人,テノールにお一人です。お住いも一関市や奥州市江刺など広い範囲からのご参加です。終了後に「楽しかった」「頭を使った」など気づきや学びがあったようで,とても嬉しく思いました。今年も楽しく学びながら素敵な音楽ができたらいいなと思っています。よろしくお願いします。

2026年1月9日金曜日

【演奏会・聴いてきました】《トゥーランドット》in 東京文化会館

 1月7日(水),新幹線で日帰りし,東京上野の東京文化会館に《トゥーランドット》を聴きにというか観に行ってきました。


 東京文化会館のホールには実は初めて入りました。テレビでよく見る壁面のモニュメントがとても大きいことがわかりました。私の席は4階の右側(それでも12,000円!)でした。ステージの上手端やオケピットの指揮者あたりから右(シロフォンやドラがあった方)は見えませんでしたが,ステージのおおよそは見ることができました。

 ウクライナ国立歌劇場の引っ越し公演ということで,演者は以下でした。
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指揮:ミコラ・ジャジューラ
演出:マリオ・コラッヂ
トゥーランドット:オクサナ・クラマレヴァ
カラフ:笛田博昭
リユー:テチアナ・ガニナ
ティムール:セルゲイ・マゲラ
(ほか)
管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団
合唱:ウクライナ国立歌劇場合唱団
舞踊:ウクライナ国立バレエ
児童合唱:杉並児童合唱団
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 指揮のミコラ・ジャジューラさんは2023年の12月に盛岡で開催された「2つの第九」演奏会の際の指揮者でもありました。

 衣装や髪型など所々に日本との混同もあったように感じましたが,宮殿のセットなどは大がかりで,背景の幕を効果的に利用していました。演出面では,合唱(35名ほど)の動きが少なく,動くソリストに意識を集中させるねらいかなと思いました。

 素晴らしい演奏でした。休憩を含めて計3時間をあのテンションで歌い続け最後まで歌い切るパワーは,ソリストだけでなく合唱(しかも35名くらいしかいない!)の方々にも漲っていました。

 今回東京に日帰りで出かけて鑑賞してきたのは,2027年夏の奥州市文化会館Zホールでの《トゥーランドット》公演がいよいよ動き出したからです。この正月に映像(2008年のメトロポリタン歌劇場)を見ながら対訳やスコアを勉強し始めたのですが,一つの演出だけではつかみ切れないと思って,生の上演を鑑賞してきたわけです。ソロと絡む合唱の難しさ,演技上の合唱の役割,合唱に必要なパワーなどなど,たくさんの気づきがありました。今後の勉強や指導に生かしたいと思います。

2026年1月3日土曜日

【合唱音楽研究会奥州】2026年1月〜3月の予定

 新しい年が開けました。皆様お元気ですか?
 合唱音楽研究会奥州の活動は3シーズン目に入ったところ,新しい楽曲に取組始めたばかりです。1月から3月までの予定をお知らせします。

◯活動予定日:1/11(日)14:00-17:00水沢南地区センター,2/1(日)14:00-17:00水沢南地区センター,以下場所未定2/14(土),3/8(日)午後,3/22(日)

◯取組む楽曲:
モーツァルト作曲《ミサ・ブレヴィス》KV.259(オルガン・ソロ・ミサ)…ミサ通常文を生かして「ミサ曲」と「モーツァルトの音楽」が主なテーマ。
源田俊一郎 編曲《混声合唱のための唱歌メドレー「ふるさとの四季」》…言葉の表現(「日本語」「語感」「和声付け」)がテーマ。

◯参加費:相変わらず1回500円(のみ!…入会費も月会費もありません)。楽譜代は実費。

 よい作品の表現に取組ながら皆で学び合っていきましょう。会員だけでなくご興味ある方もぜひ覗きにいらしてください。お待ちしています!!本年もよろしくお願いいたします。


2026年の予定

 無事に年が明けました。本年も宜しくお願いいたします。

 昨年(2025年)を振り返ってみると,様々な本番を経験させていただいたことがわかります。
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3月23日宮古木曜会合唱団第42回定期演奏会【指揮】(於:イーストピアみやこ・多目的ホール)
4月26・29日盛岡バッハ・カンタータ・フェライン《ヨハネ受難曲第2稿演奏会》【合唱】(於:日立システムズホール,盛岡市民文化会館・大ホール)
7月20日盛岡某高音楽部第39回定期演奏会【指揮】(於:岩手県民会館・中ホール)
9月14日《合唱による日本の民謡・世界の民謡 in 奥州》【指揮・合唱】(於:奥州市文化会館・大ホール
10月12日第32回胆江合唱祭【指揮】(於:前沢ふれあいセンター)
10月19日宮古市民文化祭【指揮】(於:宮古市民文化会館・大ホール)
11月22日合唱音楽研究会奥州第2回研究発表会【指揮】(於:奥州市文化会館・中ホール)
12月7日第78回岩手芸術祭合唱祭【指揮】(於:宮古市民文化会館・大ホール)
12月14日久慈第九演奏会【合唱】(於アンバーホール)
12月24日クリスマス・イヴ礼拝【指揮】(於:日本キリスト教団宮古教会)
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 主催する演奏会での指揮や合唱だけでなく,他団体企画の演奏会での合唱参加,「音楽祭」的な企画に関連団体として参加させていただいての指揮など,様々な形態での本番でした。それぞれの機会に様々な方々と交わってたくさん学ばせていただきました。毎回楽しく音楽できました。

 今年(2026年)は(未確定要素もありますが)今のところの予定は次のようになっています。
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1月18日けせん第九演奏会【合唱】(於:大船渡市民文化会館リアスホール)…2年に1度仙台フィルハーモニー管弦楽団を招聘して開催されている行事です。指揮は岩村力さん
2月7・8日山形交響楽団第330回定期演奏会【合唱】(於:山形テルサ)…モーツァルト作曲《レクイエム》のレヴィン版を鈴木秀美さんの指揮で歌います。
3月29日宮古木曜会合唱団第43回定期演奏会【指揮】(於:宮古市民文化会館)…1ステージ(ヨーロッパ音楽の愉しみ)だけ指揮します。
7月20日盛岡某高音楽部第40回定期演奏会【指揮】(於:岩手県民会館・中ホール)…区切りのよい「40回」ですが彼らが何をどうしたいのか未定なのです。
9月27日第33回胆江合唱祭【指揮】…会場は不明ですが,女声合唱団アンサンブル・コンフオーコ,合唱音楽研究会奥州の2団体を指揮する予定です。
11月15日盛岡バッハ・カンタータ・フェライン《ドイツ・バロック演奏会》(仮題)【合唱】(於:盛岡市民文化ホール・大ホール)…佐々木正利先生の指揮でバッハのカンタータやシュッツのモテットを歌います。
11月21日木野雅之平沢匡朗コンサート(仮題)【指揮】(於:奥州市文化会館・中ホール)信長貴富構成の《ヴィヴァルディが見た日本の四季》を,Zホールスペシャル合唱団で演奏(指揮)する予定です。合唱団員は一般公募する予定ですのでぜひご参加ください!

 ちなみに2027年で日にちが決まっているものは以下です。
6月14日Bachfest Leipzig 2027 カンタータ演奏会(於:トーマス教会 in ライプツィヒ)
8月8日オペラ《トゥーランドット》上演(於:奥州市文化会館・大ホール)
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 いずれの本番も大切な演奏の機会です。そこに向けてこつこつと練習を積み,力を伸ばしてよりよい音楽を提供できるように取組んでいきたいと思っています。どうぞ聴きにいらしてください!そしてご感想などをコメントいただけると励みになります。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

注目の投稿

【合唱音楽研究会奥州62】活動できるという有難い環境

 2月1日(日)奥州市の水沢南地区センターの音楽室で,合唱音楽研究会奥州の62回目の活動を行いました。節分前ながら寒い日にもかかわらず30名以上の方が集まってくれました。   前回は新年最初となり,新しい曲であるモーツァルト作曲《オルガン・ソロ・ミサ》KV259の「Kyrie」と...

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