2025年7月22日火曜日

【盛岡某高音楽部定期演奏会】本番終了!高校生は賢い!


 7月20日(月・祝)の午後,岩手県民会館中ホールで以前お知らせしていた盛岡某高の音楽部の定期演奏会を行いました。お客様は200人くらい(かな?)。吹奏楽部の定期演奏会を同じ日に大ホールに設定している(!)のですから,「共通券」みたいなのを出して両方聞きに行ったら「良い席確保」みたいになにかお得になる設定にすればいいのに…と思ったりしました。あちらは大ホール入り口にロープを設置して受付を整理する必要があるほどのお客様の量を予想しているようでしたから。

 7月11日(金)は「1週間前リハ」といって1日かけて中ホールで照明や音響など舞台装置の仕込み,19日(土)は「前々日リハ」といって実際は主に第3ステージのミュージカルのお稽古,20日(日)は「前日リハ」でしたが,夜の時間帯のみ(第1,2ステージは1回通す程度の時間!)と,本番が近づいてから何度もホールを使って練習を重ねてきました。そのおかげで第3ステージのミュージカルの質が上がり,本番ではとてもよい流れの表現ができました。演技やセリフはもちろんですが,歌については昨年よりもソロがしっかりと歌えるようになり,アンサンブルもまとまりがよく,言葉がよく聞き取れるようになりました。監督の佐藤恵津子先生の一言を聞いて3つも4つも工夫する高校生は賢い!そしてそのポイントを掴んで指導している佐藤恵津子先生の高校生指導は素晴らしいと(去年も思ったのですが)あらためて思いました。

 そして第1ステージと第2ステージ。まず第1ステージは「ア・カペラの響き」がテーマで前半はルネサンス期のラテン語宗教音楽。7月16日(水)以来部活指導に行けなかったので,前日リハの際には喉や胸が固まって伸びやかな響きがまったくありませんでしが。喉から音を絞り出している感じ。でも時間がないし子どもたちも相当お疲れの様子だったので,本番当日の発声練習でなんとかすることにしました。で本番の朝の発声練習では再び基礎から確認し,身体の使い方を思い出させました。「発声は運動。バッターがバットを球に当てにいっても打球は飛ばない。打球が飛ぶのはよいスイングの「結果」。だから大切なのは良いスイングの時の身体の使い方を実現すること。同様に良い音が出るは「結果」。大事なのはその時の身体の使い方を思い出すこと。」といった説明をしながら(疲れた喉に負担をかけずに)お腹を使って息を送る(音を出す)ことを思い出させました。その後短い時間で第1ステージの練習をしましたが,良い時の感じにだいぶ戻ることができました。高校生は賢い!そして柔軟!

 ちなみに第2ステージのポップス(なんと1曲増えていることが2日前に判明!)では彼女ららしさが表現された踊りが見られました。また「ラジオ番組風の構成」ではDJ役の3人のおしゃべりで彼女らの各曲への思いを聞いてから演奏を聴くことができました。踊りもステージの構成も良いセンス=賢いなぁと思いました。

 本番では良い音楽をすることができたと思いました。聞いていた方々からは「あの人数でよくできてましたね。すばらしい。」とか「言葉がよく聞こえる。特に第2ステージのポップスでも言葉がきちんと届いてきた。」と言葉をかけていただきました。「聞いていて,見ていてうるっとしてきました。」という方も。ただ「やはり宗教曲は難しいんですね。」とのお声も。「そう感じられた分,日本語の曲がよかったってことかな?」と良い方に解釈して高校生には伝えようと思っています。

 また,ステージ上では一人一人の良さがよく表れていたとも感じました。普段からそういう姿を引き出せるようにならなくてはいけないなぁ…と反省。

 次回は40回となる定期演奏会,どんな会にするか賢い生徒らのアイディアに期待しています!そして次の部活からはコンクールに向けた取組。各パートや個人を一度「分解掃除」する必要がありそうだなぁと思っています。

 この3連休は,ZホールSP合唱団グラッシーズ,盛岡某高音楽部と音楽三昧の「音楽生活」,疲れて体調が少々悪くなりましたが,楽しい3日間でした!皆さん,ありがとうございました。

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