12月14日(日),久慈市のアンバーホールでベートーヴェンの《第九》演奏会に参加してきました。前日の大坊峠は溶かかった圧雪でズルズルの登り降りのため盛岡からたっぷり3時間かかって久慈に行きました。(ちなみに帰りの夜のR106もトンネル出口がズルズルで「初滑り」しました。)
今回のリハーサル(11月15日にもありましたが)でも楽曲の解釈が明確で,それに基づいて音楽を作ろうとしていらっしゃいました。またお祭的な表現(かつて指揮者のダン・エッティンガーさんが《第九》のリハーサル時に「ドイツ人のお祭騒ぎ」と言ったことを思い出しました)や子音の処理,楽譜を持って歌うことなどドイツ的な雰囲気がベースになっていると感じました。合唱団は久慈の市民合唱団と八戸市の声楽家の方々,そして岩手県内の声楽家で計130名超の大所帯でしたが,合唱指導の小原一穂先生,間口友美先生の下で一つになり集中して演奏することができました。なお久慈市民合唱団の方々は全25回にわたる「合唱ワークショップ」を重ねてきたとのことでした。しっかりと学んでこられた成果だったと思います。
2002年12月に「第2回こはくのまち第九演奏会」として《第九》を演奏して以来「23年ぶりの《第九》」と久慈のみなさんが何度もおっしゃっていました。この時はオーケストラは東北大学交響楽団で指揮は石川善美さん。合唱は久慈市民第九合唱団と盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの合同でした。当時岩泉に住んでいた私も合唱指導として何度か久慈のアンバーホールに通いました。
仙台フィルハーモニー管弦楽団とは来月に「けせん第九」演奏会でもご一緒できる予定です(こちらの指揮者は岩村力さん)。どのような第九になるか楽しみですし,またしっかりと表現できるようにがんばりたいと思います。

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