11月15日(土)は9:30に自宅を出発して,12:15〜15:00の久慈の第九演奏会のマエストロ練習に行ってきました。会場はアンバーホール,25年ほど前に岩手県立K高校の音楽部の指導などで毎年訪れていたホールです。が,R281から駅東に行くのに少々迷ってしまいました。
今回のオーケストラは仙台フィルハーモニー管弦楽団,マエストロは茂木大輔さんで12月14日(日)に開催されます。合唱は「市民合唱団、岩手県・八戸市の声楽家」となっています。トラとして参加させていただくことになりました。
茂木大輔さんは『オーケストラは素敵だ』や『オーケストラ楽器別人間学』を読んだ印象から面白い方と思っていたのですが,指導している時はとても真剣で真面目に音楽に向かっている方だなぁと感じました。ドイツ語を歌う時の一般的な注意点や第九に関する自身の解釈を事前に書きまとめて参加者に配布したり,歌詞や音楽について合唱団員に何度も問いかけながら自分の解釈を説明し音楽的なイメージを伝えてくださったりと,短時間で伝えより良い音楽にするためいろいろと手を尽くしているのがわかりました。
歌詞のより具体的な捉え方,場面の様子,そしてそれをベートーヴェンはどう捉えて作曲したと自分は考えているか,だからどう歌って欲しいか,といったことを部分ごとにとても丁寧に示して方向付けてくださいました。茂木さんはドイツ時代にH. リリング先生と一緒にカンタータの全曲録音の一部に参加していらっしゃったはず。リリング先生が長年取り組んでいらっしゃった「Gesprächskonzert」のイメージを持っていらっしゃるのかなと思いました。
巷にある「第九」のように声を出しまくって終わるような演奏にしたくないという思いが強く感じられました。声楽的に破綻してはいけないといろいろな箇所で指摘され,音楽としてきちんと形にしたい,そんな気持ちなのかなと思ったりもしました。
次のリハーサルまで,今回の音楽の具体的なイメージを忘れないようにしようと思いました。

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