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2026年9月19日土曜日

【ZホールSP合唱団燻銀10】「これでやっと調律が終わりました。」

 9月19日(土)の午後,奥州市文化会館Zホールの展示室で,10回目となるZホールSP合唱団の「燻銀の響き」コンサートに向けた練習を行いました。前回は9月13日(日)でしたから,なんとたった1週間しか間が空いていませんでした。一般的にアマチュア合唱団の練習頻度は1週間に1回の練習が多いと思います。先週の練習との繋がりをもって積み重ねていければいいなと思って,盛岡市から奥州市に向いました。


 発声練習の声を聞いていたら,「i」母音の時に声が全く落ちていました。そこで《秋・村祭》の練習の最初に「i」母音で歌ってもらって声の響きを整えようと思ったのですが…声が全く鳴らず,従ってハモりも生まれませんでした。そこで発声の仕方の基本から確認しました。①響きの部屋を開けること,②息は響きの部屋に回すこと,③声はおでこや上顎から前に響かせることなどです。また④音域によって音色と強さが変わらないこと(音高だけが変わること),最後に⑤どの母音でも同じ音色で響くよう楽器の形(声道の形状)をなるべく変えないこと(母音の違いは唇の形で決まるのではないこと)も確認しました。その後「a」母音で出だしの音からハモらせ,ハモったことを実感してもらい,次は「i」母音,「o」母音と変えながら全体を歌わせました。すると多くの方が,ハモるようになったこと,綺麗な響きになったことを感じてくれました!

 ここに至って「これでやっと調律が終わりました。」とお伝えしました。なぜなら身体という楽器から声という音が出ます。ですから等質な音を出そうとする意識と方法をきちんと自覚し楽器をコントロールできるようになって初めて,音楽に使える音が出る楽器を手にした状態になったと言えると思うからです。

 またこの日はこのように整えた音を使って各パートの歌い方を丁寧に吟味しました。ですから声を出している時間より他のパートのレッスンを聞いている時間の方が長かったかもしれません。しかし合唱団の皆さんは他のパートのレッスンを聴きながら音楽的な様々なことを感じ学びとっていて,いざ自分が歌う時になると以前とは比べものにならないほど音楽的な表現をしてくれました。素晴らしいことです!違いがわかる音楽的な耳の良さ,どんな音楽がより良いと思うかという判断力,そしてそれまでの歌い方を(言われなくても)より良くしようと自分から変えるチャレンジ精神。10回目にしてここまで育ってきたのだなぁと,とても嬉しく思いました…もしかしたら4年間の積み重ねもあるのかもしれません

 1週間しか間をおいていなかったことももちろん良かったと思います。頭だけでなく心もそして身体も音楽モードへと活性化しやすかったと思うからです。次の練習は10月12日(月・祝)です。3週間も空いてしまいます!今回の良かった感じをぜひ次回に繋げるよう,各自で取り組んでもらえたらと強く思いました。

 11月21日(土)の「燻銀の響き」コンサート本番まであと3回。より良い音楽を実現して音楽を楽しめるように共にがんばりましょう。

2026年9月14日月曜日

【ZホールSP合唱団燻銀09】これからが音楽づくり


 9月13日(日)の午後,奥州市文化会館でZホールSP合唱団の9回目の練習を行いました。この日はほぼ同じ時間に大ホールで神田伯山独演会があり,駐車場が混み混みでした。

 練習は本番会場でもある中ホールで行いました。60名の混声合唱団員が中ホールのステージにのれるか?という心配が当初ありましたが,この日ステージ上に山台を組んでもらって並んでみると,まあなんとか60人が立てそうな感じでした。

 ここまですでに8回の練習を終えひと通りは歌えるようになってきて,残り5回の練習となりました。そこで今回から,合唱表現の細部をつめていく段階としました。はじめに4曲全部をおおよそ通して歌いました。せっかくの本番会場ですから,お客様をイメージしてホールに響かせるように歌いました。しかし,全体に平板で声が大きく言葉の異メーが伝わって来ない印象でした。そこでまず《春・花》から取りかかりました。各声部の音質,パート同士の音程(ハーモニー),フレーズの息の運び方,子音の明瞭化,言葉のイメージの伝え方,ヴォカリーゼでの音楽の仕方…などなど,多岐にわたって細かくとり上げてできるようになるまで何度もチャレンジさせました。またその様子を他のパートの方々にも見てもらいながら,一緒に学んでもらいました。続いて《夏・城ケ島の雨》でも同様に取り組みました。


 音がとれておおよそ歌えるようになってきたのですが,(だからこそ)ここからやるべきことは満載です。残り4回の練習で目指すはコンパクト化です。充実した響ながらコンパクトで明瞭な音楽をめざしていきたいと思います。11月21日(土)「燻銀の響」コンサートの本番,ぜひ聴きにいらしてください。お待ちしています!

 なお,この日は練習後17:30から来年7月11日に予定しているオペらの指導者打ち合わせ会がありました。今回の指導陣2名に加えて,新しくお二人の先生方がお力を発揮してくださることになりました。頼もしい若手のお二人に大いに期待がもてる打ち合わせ会でした。(オペラの合唱参加者を大募集しています。こちらをご覧ください!

2026年9月7日月曜日

【合唱音楽研究会奥州76】行き詰っているときは学びのとき…と信じて

 9月6日(日)の午後,奥州市の常盤地区センターの会議室で合唱音楽研究会奥州の76回目の活動を行いました。9月27日(日)の第33回胆江合唱祭まであと2回となりました。前回は響きの良い岩谷堂地区センターの他目的ホールでしたが,今回の会議室は思いのほか響きがよくなく,聞き辛い感じがしました。私が寒暖差にやられたために鼻炎薬を服用していたせいかもしれませんが…。

 発声練習もそこそこに,まずはモーツァルトの「Kyrie」「Sanctus」から始めました。合唱はもやもやしていて張りが感じられず,モーツァルトらしい楽しさが伝わってきませんでした。ソロの部分も歌い方がまちまちでした。音楽の良さが出るようにとなんとか回復を試みましたが,なかなかうまく好転しませんでした。難しいものです。

 次にプログラム最後の合同演奏でとりあげる《大地讃頌》を練習しました。暗譜で歌える方がほとんどというくらい歌い慣れている楽曲だからこそ,表現したいことを再吟味して明確にし,それが表現できているか精査していくことが大切だと思います。

 続けて《紅葉・冬景色》を練習しました。これも全体がぼんやりしていて景色が見えてきません。最後に《Furusato》に取り組みました。こちらも生気が感じられない音でした。

 思ったように「向上的変容」を引き出せませんでした。でも行き詰っているときこそ学びのときと信じて,次回(9月26日(土)は本番の前の日!)に向けて準備していきたいと思いました。なお,この日は全体の活動の前の時間を利用してアルトがパート練習を行っていました。皆で声を合わせて練習するって素晴らしいことですね!


 この日はやっと胆江合唱祭のチラシやポスターが配られました。また当日のタイムテーブルやプログラムのコピーもいただきました。Zホール児童合唱団は昨年に引き続き出演するようですし,新しく参加する団体もあるようで,胆江地区の合唱が少し盛んになりつつあるのかなと嬉しく思いました。

 第33回胆江合唱祭(第21回奥州市民芸術文化祭)は9月27日(日)13:00開演,会場は奥州市文化会館(Zホール)・大ホール,入場無料です。17団体の演奏が楽しめます。ぜひご来場ください!!

2026年9月4日金曜日

【演奏会・お知らせ3つ】9/27合唱祭・11/15バロック音楽・11/21器楽と

 この秋に予定している演奏会(本番)を3つご案内します。

1. 第33回胆江合唱祭(9月27日(日)奥州市文化会館Zホール)
 「胆江」胆江とは「胆沢や江刺」地方を差す言葉で主に現在の奥州市と金ケ崎町の範囲です。この胆江地区で合唱に親しんでいる人たちが集まって合同で発表会を行います。過去の様子はこちらから(2025年第32回2024年第31回2023年第30回)。
 様々なタイプの合唱を聴くことができます。どうぞ足をお運びの上お聞きください。
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日時:9月27日(日)…開演時刻は未定(例年は13:00頃から)
会場:奥州市文化会館Zホール・大ホール
入場料:無料
合唱音楽研究会奥州の演奏曲目:
 1.W. A. Mozart作曲《Missa in C》KV259より「Kyrie」「 Sanctus」
 2.源田俊一郎編曲《ふるさとの四季》より「紅葉」「冬景色」
 3.Bob Chilcott編曲《Furusato》
 (合同演奏:《大地讃頌》)
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2. 「バロックの森の奥へ」盛岡バッハ・カンタータ・フェライン演奏会
 盛岡で50年来バロック音楽の研究・演奏に取り組んでいる盛岡バッハ・カンタータ・フェラインという合唱団の演奏会です。毎年ドイツ・ライプツィヒ市で開催されている「Bachfest バッハ音楽祭」に,2027年6月招聘された(Bachfest 2027)ことを記念しての演奏会であり,久しぶりの単独での演奏会となります。
 今回はJ. S. バッハのカンタータ第187番《Es wartet alles auf dich 彼らはみな汝を待ち望む》BWV187と,「主よ,人の望のの喜びよ」として有名なコラールの元曲を含む第147番《Herz und Mund und Tat und Leben 心と口と行いと生活をもって》BWV147の2曲(といってもBWV187は7曲から,BWV147は10曲から成っています)と,H. シュッツの《Geistliche Chormusik 1648 宗教合唱曲集》Op.11から6曲&《Meine Seele erhebt den Herrn ドイツ・マグニフィカト》SWV426を演奏します。

 指揮者は世界的なバッハ演奏家の佐々木正利氏,器楽は仙台フィルのメンバーを中心とした盛岡バッハ・カンタータ・アンサンブル(コンサートミストレスは川原千真さん),声楽ソリストは当会会員ながらセミプロ,プロとして活躍しているメンバーが担当します。
 世界的な音楽レベルを目指して日々取り組んでいます。岩手,盛岡で聴くことができるというのはとてもお得!ぜひ足をお運びください。チケットは会員も持っています!!
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日時:11月15日(日)14:00開演
会場:盛岡市民文化ホール(マリオス)・大ホール
入場料:前売り/一般3,500円,大学生以下1,500円(当日は各500円増し) 全席自由
演奏曲目:
 J. S. バッハ作曲《Es wartet alles auf dich 彼らはみな汝を待ち望む》BWV187
 H. シュッツ作曲《Geistliche Chormusik 1648 宗教合唱曲集》Op.11から
  16 《Ein Kind ist uns geboren》SWV384
  12. 《Also hat Gott die Welt geliebt》SWV380
  10. 《Die mit Tränen säen》SWV378
  11. 《So fahr ich hin zu Jesu Christ》SWV379
  23. 《Selig sind die Toten》SWV391
  22. 《Unser Wandel ist im Himmel》SWV390
 H. シュッツ作曲《Meine Seele erhebt den Herrn ドイツ・マグニフィカト》SWV426
 J. S. バッハ作曲《Herz und Mund und Tat und Leben 心と口と行いと生活をもって》BWV187
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3. 「燻銀の響き」ヴァイオリン・リサイタル
 「名手二人が紡ぐ,渋く輝く至高のアンサンブル」をキャッチフレーズにしたヴァイオリニストの木野雅之さんとピアニストの平沢匡朗さんのリサイタルなのですが,Zホールスペシャル合唱もご一緒させていただきます。
 演奏曲は信長貴富編曲の《ヴィヴァルディが見た日本の四季》1作品だけですが,春・夏・秋・冬の4曲から成っています。合唱メンバーは公募による60名ほどです。5月から1ヶ月に2回程度練習を重ねてきました。
 またこのZホールによる公募の合唱団は毎年結成され,今年は連続で5年目になりました。
2022年…開館30周年記念オペラ《トスカ》
2026年…燻銀の響き
 ヴァイオリンと合唱のアンサンブルはあまり聴く機会がないと思います。楽しい楽曲ですのでぜひ聴きにいらしてください。
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日時:11月21日(土)14:00開演
演奏曲目:
 J. S. バッハ作曲《無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番ニ短調》BWV1004より「シャコンヌ」
 L. v. ベートヴェン作曲《ヴァイオリンソナタ第7番ハ短調》Op. 30-2「アレキサンダー」
 信長貴富編曲《ヴィヴァルディが見た日本の四季》
 J. フバイ作曲《カルメンによる華麗な幻想曲》Op. 3 No. 3
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2026年8月23日日曜日

【ZホールSP合唱団燻銀08】身体という楽器をよく鳴らして歌いましょう!

 8月22日(土),午前中に合唱音楽研究会奥州の活動を行った午後,奥州市のZホールでZホールスペシャル合唱団の練習がありました。今回は8回目,初めてリハーサル室で練習しました。

 前回は《春・花》と《夏・城ヶ島の雨》を取り上げたので,今回は2周目の後半《秋・村祭り》と《冬・ペチカ》に取り上げました。まずは《秋・村祭り》からです。一度聞かせてもらったものの,お祭りの威勢の良さを表現するには声が貧弱でした。そこでコーダ部の「ドンドンヒャララ…」を使って腹から声を出すことを徹底しました。そうしてから最後の歌詞の部分でやっとハーモニーが聞こえてくるようになりました。次に3番,2番ともどってきてはや一時間が経ち休憩をとりました。後半は続きの1番を,これまで同様に身体を使って歌う練習から始めました。

 次に《冬・ペチカ》を練習しました。合唱冒頭のハミングで積み重なってくるところから練習しました。ハミングの後すぐに「A-」と1小節間歌うのですが,どうもイメージが定まりません。「ハミングの積み重なりは冬の夜に静かに深々と降る雪の重苦しさ」,直後の「A-は家の明かり・家の中の暖かさにホッとするイメージ」と伝え,なんとか共有できたように思いました。難しいものです。続いて中間部の4パートが皆そろうところなのですが,この合唱団はソプラノの人数が矢鱈に多く,アルトとバランスが取れません。聞いてみると案の定アルトを聞いていないことがわかりました。そこでアルトを聴き,かつコンパクトに歌うことをお願いしました。アンサンブルの基本は聞き合うことです。基本を大切にすれば,合唱をどう仕上げるかが自ずと見えてきます。加えて,2名だけだったテノールですが真正面から逃げずにチャレンジを重ねたので,正しくしっかりと歌えるようになりました!

 次回はふたたび1曲目の《春・花》にもどって,繰り返し歌って評価しながらヴァイオリンとセッションする際の合唱のポイントを育てたい…などとハイレベルを求める前に,【合唱の基礎】を身体で覚えてもらおうと思っています。この合唱団に最も必要なものは身体という楽器をよく鳴らして歌うことだと感じています。来年のオペラにもつながることですし,他の合唱団で合唱を楽しむ際にも必要なことですから,身体に染み込ませて常識のレベルを上げていきたいと思いました。あと4回やったら前日リハを迎えます。プロのヴァイオリンと対等にアンサンブルできる合唱団に育てていかなければと思いました。

【合唱音楽研究会奥州75】岩谷堂地区センターは良い響き!

 8月22日(土)の午前中9:30〜12:00に奥州市の岩谷堂地区センター多目的ホールで75回目となる合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。岩谷堂地区センターは比較的新しい施設で,「ささらホール」のすぐ隣にあります。今回初めて多目的ホールを活動場所にしてみました。

 今回はピアノ伴奏の千田絵未さんがお休みなので,全編無伴奏での取組みとなりました。初めに《紅葉・冬景色》から始めました。というのは,いつもこれら日本語の曲を後に回すと疲れからか音下がりがひどくなるからです。で今回はというと…やはり初めは下がりました。でも指摘してしつこく取組むうちに改善され気にならなくなりました!また,雑にというか音楽や歌詞へのイメージを明確にしないまま声だけ出すようにして歌っていることが多かったので,丁寧に音楽するように練習しました。

 つづいて《Furusato》でした。テノールの主旋律の歌い方の改善が最重要課題でしたが,まずは3番の皆で歌詞で歌うところから取り上げました。テノールだけではなくどのパートにも共通する課題だと感じたからです。その後2番,1番と前に戻ってくる頃には,テノールの歌い方も安定していました。

 その後《Kyrie》に取組みました。ソリストを紹介し,その方々には最前列に来ていただいて練習しました。ソロを取り上げて2回目になります。どの方も自分の歌にしっかりと向き合ってチャレンジしてくれました。少しずつ歌い慣れてきたようです。

 最後に《Gloria》のソロを入れて1回だけ歌いました。時々歌わないと忘れてしまいますから。ソロの方も初挑戦ながら堂々と歌っていました。

 次回は9月6日(日)14:00〜17:00常盤地区センターですが,なんとアルトの皆さんは早く集まってパート練習をするとのこと!その意欲に刺激されます!9月27日(日)の胆江合唱祭に向けてさらに良い演奏を目指しましょう!

2026年8月10日月曜日

【ZホールSP合唱団燻銀07】いよいよ本格的な音楽づくり

 8月9日(日)の午後,奥州市文化会館Zホールで,Zホールスペシャル合唱団の練習をしてきました。前前回までの5回で音とりをほぼ終え,前回は本番のピアニストの平沢先生と合わせる機会を得ました。今回からいよいよ本格的な音楽づくりです。

 2クール目となります。初めに《春・花》から扱いました。この合唱団は普段からそして長く一緒に歌ってきているわけではないので,発声の仕方も音楽の捉え方もまちまちです。それが声や音楽に現れているようで,どうもまとまった音楽になりません。そこで今回から合唱団としての音楽のまとまりを目指そうと考えました。そうしないとスペシャリストによる1本のヴァイオリン&ピアノとの合同演奏で,それを邪魔する音の塊となりかねないと思ったからです。


 《春・花》の主旋律は多くの方が知っているので,主旋律を使って発声や音楽性を整えてみることにしました。具体的には,歌詞唱では母音や音域によってでこぼこして不安定な旋律をなるべくそろえようと,まずは徹底的に母音唱をしました。「ア」ではまず明るくよく響かせるとともに下行の跳躍進行でも響きを落とさないようすること,「イ」では浅くならないようにしながら前の響きを保つこと,そして「ウ」,「エ」,「オ」と同じ旋律を何度も歌って確かめました。その後各パートに別れて同様に母音唱しながら,細部のハーモニーを確かめてきちんとハモらせながら歌うことに取り組んだり,「アイ」でランダムに歌いながら響きを落とさないで歌うということを意識したりしました。

 《夏・城ケ島の雨》も少しの時間取り組みました。こちらは基本的なリズムの悪さを修正したり,旋律での息を身体を使って運ぶ練習をしましたが,途中で時間切となりました。次回8月22日(土)は《夏・城ケ島の雨》から取り組む予定です。

 この日は今度のコンサートのチラシが配布され,先行販売が開始されました。11月21日(土)に行われる本番は席が少なめな中ホールですので,ぜひとも早めにチケットを入手されるようお願いいたします。また,来年7月11日に公演予定のオペラ《トゥーランドット》の合唱団員の再募集も始まりました。興味のあるかたはぜひご参加ください。お待ちしています。

 それから,この日はこのスペシャル合唱団初の懇親会が行われました。特設の合唱団なのでお互いどんな方なのかわからないという人が多く,それは一緒に音楽する上でマイナスだと考えたからです。参加者は少なめではありましたが,練習時に顔は見たことがあっても名前が覚束なかった方の合唱経験や参加の動機,参加しての感想などを知ることができ,とても有意義だったと感じています。幹事を買って出てくれたKさん,ありがとうございました!

【合唱音楽研究会奥州74】初のソロ体験!

 令和8年8月8日(土)の午後(ものすごい雨と雷でしたね。奥州市の一部では道路の冠水もあったとか…),奥州市の水沢南地区センターで合唱音楽研究会奥州の74回目となる活動を行いました。前回(第73回)は水沢教会で「声の響きが豊かになったのは会場のおかげ?」などと考えたりしながら,でもしっかりと声を出して歌うことに慣れてもらったのでした。その時に希望してもらったモーツアルトのミサ曲KV259のソロについて,今回はいよいよチャレンジを始める回でした。

 発声の後,《Kyrie》のソロを希望した方には最前列に移動していただき,立って歌っていただきました。ピアノなしの1回目の通しの際は,ソロの所になると不安気な空気が漂い,調が怪しくなることもありました。しかし,部分を取り上げて合唱を練習したりソロに繋げたりと繰り返すうちに,ソリストの声がだんだん明瞭になってきました。途中からピアノ伴奏者の八木絵未さんがいらっしゃったので伴奏を弾いていただきました。するとソロの方も安心して声を出せるようになったようで,さらに安定して歌えるようになりました。同時に合唱の部分も音楽がシャキッとしてきました。予想以上の出来でした。続くソロなしの《Sanctus》では音楽の繰り返しと変化の構造を理解していただきながら表現を工夫しました。

 次に《紅葉・冬景色》に取り組みました。先に《冬景色》を使って「薄い声」での歌唱表現にチャレンジしました。身体をしっかりと使って「薄い声」を出すのはとても難しいのですが,冬の朝の感じ(?)の音楽に近いたように思います。残念なのは,なぜかこれらの楽曲の際の音のとり方が低めなのです。「ピアノが聞こえていないのか?でもモーツアルトではそうでもなかったし?…」と考えると,もしかすると知っている旋律なので,旋律全体として大ざっぱに歌っていて,音高吟味の精度が下がっているのではないかと思いました。このあたりは次回の課題かと思っています。

 最後にチルコット編曲の無伴奏《Furusato》(こちらは不思議なことに音が下がりませんでした)。主旋律を歌うパート・ソロをまず吟味しました。ふるさとを遠く離れた場所でふるさとを思い出しながら言葉を紡ぐ歌にしたかったからです。よく健闘してもらいましたが,まだまだ。(これもまた)次回の課題としました。

 9月27日の胆江合唱祭まではあと3回です(8/22(土)午前,9/6(日)午後,9/26(土)午後)。ソロへのチャレンジを通して,より充実した響きをめざしていきたいと思います。なお,ソロの分担について2回目の希望をとりほぼ埋まりました。次回までにまとめてご連絡しようと思っています。

2026年7月27日月曜日

【ZホールSP合唱団燻銀06】平沢匡朗先生登場!

 7月26日(日)の午後,奥州市文化会館Zホールで,Zホールスペシャル合唱団の6回目の練習を行いました。前回までの5回の練習で全4曲をそれぞれ個別にさらってきて,一応全曲の音とりを終えての今回でした。

 はじめにパート練習を1時間程度とりました。特にも前回取り組んだ《《冬》ペチカ》が難しかったので,それを中心に復習してもらいました。テノールとバスは合同でバスパートリーダーのIさんのご指導で,アルトはパートリーダーがお休みでしたので私が指導しました。アルトのみなさんはとても積極的で,歌い手の中にピアノ弾き担当者がいらっしゃったり,「ここが歌えない」「ここがどうもはっきりしない」と声を出してくださったりするので,ポイントを絞って繰り返して練習することができました。

 1時間パート練習をした後にアルトがパート練習をしていた中ホールのステージに全員が集合して全体練習を行おうとしたら,なんと本番のピアニストの平沢匡朗先生がいきなりショパンのワルツを1曲弾いて登場なさいました!

 その後は平沢先生に伴奏を弾いていただきながら,曲集の後ろから(冬→秋→夏→春)全曲を練習しました。どの曲においても器楽だけの部分と合唱が加わる部分とがバトンタッチしながら音楽が進むのですが,器楽だけの部分では平沢先生のピアノから音楽の方向性が示されるので,それを合唱が受け取って紡いでいくという楽しさ(そして難しさ)を体験できました。中でも《冬》と《夏》はテンポの移行がとても難しく,今後の(私の)宿題となりました…。

 早い時期に本番の(プロの)演奏者の方と合わせる,一緒に音楽づくりができるのはとても助かります。楽譜から読み取ること=楽譜の解釈は演奏者によって異なるのが当たり前です。それを擦り合わせてよりよい音楽を目指す作業は必要で,そのためには時間がかかります。ですから早い時期に合わせておけると,その後の時間でさらに自由がきくように練習を進められます。

 次回は8月9日(日)14:00-17:00です。練習後には懇親会も予定されていますので,奮ってご参加ください。

2026年7月26日日曜日

【合唱音楽研究会奥州73】声が充実!音楽が充実!

 7月25日(土)雨の午後,奥州市の日本基督教団水沢教会で合唱音楽研究会奥州の73回目となる活動を行いました。久しぶりに水沢教会をお借りしての活動でした。

 9月27日(日)の胆江合唱祭を意識したのか,あるいは「この日にモーツアルトのミサ曲(K259)のソロ箇所の希望をとります」とアナウンスメントをしたからなのか,けっこう多くの方が集まってくださいました。

 発声では,腰を落としながら背筋下部(インプルス)に息を入れ,そのまま声を出すことにチャレンジしました。背筋下部に息を入れることについては,ちょうどこの日の朝の岩手朝日テレビ「題名のない音楽会」で,6月下旬の日本声楽発声学会に「現役声楽家」の講師として来てくださった宮里直樹がやっていた息の入れ方を,再び取り上げてやってみました。すると,皆さん非常に楽にしかも大きな声が(高い音まで)出ました。いい感じだったのでそのまま楽曲の練習に移りました。

 初めはモーツァルト作曲のオルガンソロ・ミサ曲(KV259)から《Kyrie》です。「モーツアルトらしい楽しさが音楽に溢れるように歌いましょう。」と声掛けしたら,皆さんがじゃんじゃん声を出して生き生きとした感じが表れてきました。そして前回までとは声の大きさが違っていました。これは発声練習が効果的だったのか,胆江合唱祭という本番を意識してやる気が増したのか,高校生が頑張っている様子を伝えた(盛岡まで聞きに来てくださり感想発表してくださったSさん,ありがとうございました)からか,あるいは水沢教会という会場のおかげか…。いずれにしろこの音楽のモードを次回以降にも引き出していくことが大事と思いました。

 つづいて無伴奏のボブ・チルコット作曲《Furusato》に取り組みました。前回はテノールの主旋律が課題で終わっていたのですが,そこも含めて全体が音楽の方向性を共有できた感じで,とてもよい響きにまとまっていきました。「音下り」の癖も全く現れませんでした。

 最後に《紅葉・冬景色》を練習しました。音的には難しいことはないのですが,《紅葉》の色彩感,《冬景色》の空気感や朝の静寂の様子を表現することはまだまだ難しく,どうしても声(それも母音)を出しすぎる傾向が止みませんでした。

 9月27日の胆江合唱祭まではあと4回です(8/8(土)午後,8/22(土)午前,9/6(日)午後,9/26(土)午後)。学びの成果を胆江地区の皆様にお聞かせできるように,集中して取組み高めていきたいと思います。なお,ソロの分担については次回までに原案をまとめておこうと思います。お待ちくださいね。

2026年7月13日月曜日

【週末の3つの合唱指導】集中力が課題です

 7月の第2週末,3つの合唱指導をしてきました。奥州市まで70km,そこから宮古市まで約130km,そして盛岡まで90kmとおおよそ290kmの道のりでした。

【ZホールSP合唱団燻銀05】…7月11日(土)の午後はZホールスペシャル合唱団の5回目の練習でした。この日は参加者が少なめでした。なにやら市内で催物があるとか…。今回は《冬「ペチカ」》。歌う小節数は少ないながら男声にも女声にもdiv.があり,音取りが複雑な曲です。パート練習で私はテノールとバスの合同パートに付いたのですが,6名と充実したバスに対して2名のテノールで,バスの旋律につられてしまってなかなか覚えられないようでした。例によって階名唱をもとに確かめれば少しは手がかりになると思ったのですが,この合唱団ではこれまで取り組んできていなかった上に2パート合同のため時間が限られていることから断念してしまいました。でもこの判断がまずかったと反省しています。全体で合わせた時にもテノールがあまり聞こえてきませんでした。あぁ,ごめんなさい。

【合唱音楽研究会奥州72】…翌7月12日(日)の午前中9:30〜12:00は奥州市の水沢南地区センターで合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。雨の日曜日の午前中ながら30名以上の方がご参加くださいました。始めに《Orgel-solo Messe》KV259のソロの分担について提案しました。発表会の際にはソロのパートはソロ(あるいはソリ)にすることで,独唱へのチャレンジの機会となると考え,ソロの部分を小分けにして多くの方に(できれば全員に)担当してもらいたいと思っている,ということです。希望の部分を考えておいて次回の活動日(7/25(土) 14:00から17:00 水沢教会)に表に書き込んでもらった後に調整して決めようと思っています。
 楽曲の方は,まずは《Kyrie》を復習しながらモーツアルトらしい楽しさ(旋律やデュナーミク)を表現できるように,また《Sanctus》では後半のAllegro感を出せるように練習しました。《ふるさとの四季》からの《紅葉》&《冬景色》では言葉が聞き取れない(=子音への配慮が足りないことで子音が発音の際に意識されないことと,知っている旋律・歌なので表現の意識なく声(つまり母音)を出していることによる)ので,意識的に子音を扱いながら言葉を表現することを少しだけ練習しました。最後に《Furusato》を歌いました。テノールの主旋律のイメージを育てることが次回からの課題と感じました。

【宮古木曜会合唱団】…同日の午後,宮古市の磯鶏幼稚園のホールをお借りして宮古木曜会合唱団の強化練習を行いました。奥州市から(江刺田原IC→遠野IC→立丸峠→川井と通って)移動するのに時間がかかり14時半頃に到着しました。3日前の木曜日の通常練習では《小さな空》の音とりを終えて,団員の方々の希望曲全ての階名唱での音出しを終えたので,この日は歌詞をつけていきました。まず《夕焼け》からでしたが,この楽曲はテンポが遅く1拍が長いので言葉をまとまりとして表現するために強靭な息の支えが必要です。よく健闘していると思いました。普段の練習で皆さんが力をつけているので,ハーモニーも綺麗(無伴奏でも下がったりしません!!)です。続けてビクトリアの《Jesu dulcis memoria》と《O vos omnes》を階名唱で思い出した後歌詞をつけて歌いました。磯鶏幼稚園のホールはとてもよい響きなので,こういったルネサンスの宗教音楽はとても歌いやすいと感じました。最後に《小さな空》を歌詞をつけて歌いました。3拍子の2拍目が重くなる傾向は今後の課題です。

 1泊2日で約300km移動しながら3つの合唱指導をするには集中力が必要だとあらためて感じました。それぞれ違う歌い手,それぞれ違う楽曲,それぞれ違う発表の機会や取組の段階なので,それぞれに合わせて学びのある時間にしなければならないからです。今後は用意を周到にして臨みたいと思いました。

2026年6月15日月曜日

【ZホールSP合唱団燻銀04】秋は《村祭》

 6月14日(日)の午後,奥州市文化会館Zホールの展示室にて,ZホールSP合唱団の4回目の練習を行いました。今回はなぜか人が少なく,特に男声はテノールは3名,バスは1名だけでした。


 発声練習の後,1時間弱パート練習を行いました。私は1名だけ出席のバスのパート練習に行きました。今回は秋のコーナー,楽曲は《村祭》ですが,男声パート(特にバス)の音の跳躍のなんと多いことか!旋律として把握しづらい跳躍が続くので,パートの音を覚えるのがとても難しい編曲になっています。こういう時は本来なら移動ド階名唱を通して音高の異同を確かめさせたいところなのですが,パート練習に十分な時間を設定できず(というのはソプラノが主旋律ばかりなので時間を余しそうと思ったので…),全体練習の時間がすぐに来てしまったために途中でバスのパート練習を終えてしまいました。(Kさん,ごめんなさい。)

 全体練習ではまず《村祭》を合わせました。予想通り副旋律パートはとても難しく,アルト,テノール,バスの皆さんは「目を白黒させながら」歌っていました。一方でソプラノは主旋律ばかりで歌いやすいからか声を出しすぎていました。また,どのパートからも相変わらず子音が聞こえてきません。課題山積でしたが指導のポイントを絞ることができず,達成感のない練習となってしまいました。


 後半は《城ケ島の雨》を復習しました。「『利休ねずみ』って何かわかりますか?」と問かけると,お一人の方が「色の名前」とすぐに反応してくださいました。既知の事柄だったのか今回改めて調べられたのか聞きそびれたのですが,歌詞についてきちんと知ろうという姿勢がすばらしいと思いました。この日は「利休ねずみ」色に似た色のTシャツを着ていったので「このような緑がかった灰色(ねずみ色)だそうです」とご紹介し,そんなぼんやりとした雨を想像して歌ってもらいました。(写真ではちょっと濃く見えますね。描かれているキャラクターは同級生が作った「おうしゅうたろう」です。)音楽のほうはどうかというと,少ない男声がよく頑張っていましたが安定せず,こちらも今後の課題と感じました。

 最後に《花》を一度通して歌って終わりました。

 今回は前回とほぼ1週間の間をおいての練習でしたが,次回は7月11日(土)とほぼ1ヶ月間をおくことになります。身体や頭が元に戻って終わなければいいなと思いました。

2026年6月8日月曜日

【合唱音楽研究会奥州70】平均律でない調子があるのです!耳と身体(お腹)を使って歌いましょう!

 6月7日(日)の午前中(9:30〜12:00)奥州市の常盤地区センターで合唱音楽研究会奥州の70回目となる活動に取り組みました。この常盤地区センターは2022年6月に開催した奥州市民Z管弦楽団の第10回定期演奏会でモーツアルト作曲の《レクイエム》前半を演奏した時や2024年4月に盛岡市民文化ホール・大ホールで混声合唱団北声会と合同で《レクイエム》後半を演奏した時に,練習会場としてよく利用していた所です。会議室なので比較的響きがよく,広く,明るい部屋です(ピアノがちょっと…。)。

 まず発声練習では,先日の日本声楽発声学会の例会で講師の宮里直樹さん(テノール)に教えていただいた腰に空気を入れる方法や身体を開いたまま「犬の呼吸」で息を出し入れすることにチャレンジしました。脱力することもそうですが,けっこう難しいようでした。継続して取り組みたいと思いました。


 この日は伴奏ピアニストの八木さんが来てくださっていたので,はじめに日本語の《紅葉》と《冬景色》に取り組みました。どの曲のどの部分も同じ音色,同じ雰囲気で音楽が展開するので,「次のフレーズを歌い出す前に頭の中に見ている風景を入れ替える」ことを忘れないように意識させました。そして(前日のZホールSP合唱団同様)子音が聞こえてきませんでした。そこで,①子音を発音する筋肉を鍛える練習,②子音をお腹からの息で飛ばす練習,に取り組みました。しかし歌い始めると言葉が不明瞭になってしまいます。やはり子音の始動をもっと早めて子音に時間をかけることを習慣づけることが必要と思いました。

 休憩後にこれも先日の例会で仕入れた移動ド唱法に関する資料について少し解説しました。また,カルドシュ・パール著 菅原恵利訳,羽仁協子監修『合唱の育成・合唱の響き』(全音楽譜出版社1994)からの資料もお示しし「大全音と小全音」,つまり純正なハーモニーを得るには平均律とは違った2種類の全音があることや,「異名同音は同じ音高でない」,つまり「レ」の♭は少し高めで「ド」の#はそれより低めなことなどを理解して演奏することが必要であることもお伝えしました。

 最後にモーツアルトのオルガンソロミサKV259の《Benedictus》の歌詞唱にチャレンジしましたが,時間切れで「Hosanna」以降は次回ということになりました。

 次回は6月20日(土)の14:00〜17:00水沢南地区センター音楽室です。日本語の方は《雪》そしていよいよ《故郷》に,モーツアルトの方は「Hosanna」以降の歌詞唱と《Agnus Dei》へと進んでいこうと思っています。皆様,奮ってご参加ください!

2026年5月24日日曜日

【合唱音楽研究会奥州69】Benedictusを移動ド唱法で

 5月23日(土)の午後,奥州市の水沢南地区センターで合唱音楽研究会奥州の69回目となる活動を行いました。この日は伴奏の八木さんはお休みでしたから,全編ア・カペラで音楽に向き合いました。

 発声練習では脱力の確認や(前日に盛岡某高音楽部&宮古木曜会合唱団でも試した)鳩尾の動きチャレンジしてみました。新しい発見があったようです。(でも,せっかくの発見をその後の活動で生かす機会をうまく作れませんでした。反省です。)

 《Benedictus》には調号として#が1つ付いていました。ト長調です。この意味が十分に納得できていない方が数名いらっしゃったので,ここでもキーボードの所に集まっていただいて長調の音階や移調の仕組みを説明したら「なるほど!」と納得いただけました。

 その後移動ド唱法を使って音とりを進めていきました。「#ソはラに行きたい音。ラを含む和音はラドファ(vi)かファラド(IV)かレファラ(ii,II)のどれか。だから#ソの音にいるときに次の和音を想定してその和音に向かって行く。」といった,臨時記号がついた場合の音の予測の仕方をその場その場で(駆け足で)話しながら進めました。下に一部簡単に記してみます。
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元の音→次の音=想定される和音
#ソ→ラ=ラドファ(vi) or ファラド(IV) or レファラ(ii,II)
#ファ(II=長和音)の場合→ソ=ソシレ(V) or ミソシ(iii)
#ファ→#ソ=旋律的短音階
♭シ→ラ=ファラド(IV) or レファラ(ii) or ラドミ(vi)
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 途中で「なぜ移動ド唱法にチャレンジしてもらっているか」という話もしました。前回の活動後におおよそは「移動ド唱法の利点」としてまとめて書いたのですが,その際に学び直した東川清一さんの共著『良い音楽家とは』(音楽之友社1996)に載っているコダーイ及びシューマンの言葉(元はシューマン著/吉田秀和訳『音楽と音楽家』(岩波文庫青1958))についてもお伝えしました。加えて日本声楽発声学会5月31日の第118回例会の発表の件についても先日の宮古木曜会合唱団同様にお話ししました。


 それでも移動ド唱法は難しいという声がありました。そこでもう一つお話ししたのはト音譜表(へ音譜表)の世界の相対化についてです。ト音譜表とへ音譜表は全体で「11線譜」になっているわけですが,その11線譜があって初めて音楽があるわけではなく,音楽がまずあってそれを表す「一つの方法」が11線譜だということです。でも他にハ音記号を使った譜表にだって記譜できるわけですから,ト音譜表やへ音譜表を絶対視しているうちは音楽そのものを優先する見方には立ないと思う,ということです(もちろん全て調性音楽を前提にした話です)。今回はお話の時間が多くなってしまいました。

 活動の最後に「村祭」を歌いました。「どんどんヒャララ…」を歌う時の声は,発声練習時にやった鳩尾を使った息でなければ音楽が生きない,ということもやってみました。

 次回は6月7日(日)の午前(9:30〜12:00)でしかも常盤地区センターです。ご注意ください。内容は①《Benedictus》の歌詞唱,②《Agnus Dei》の音取り(階名唱),③秋〜冬の表現の吟味,です。みなさん奮ってご参加ください!

2026年5月18日月曜日

【ZホールSP合唱団燻銀02】新しい合唱団と確認すること

 5月17日(日)の午後,奥州市文化会館Zホールの展示室で,「燻銀コンサート」に向けたZホールスペシャル(以下,SP)合唱団の2回目の練習を行いました。この合唱団は9日前に発足したばかりの合唱団です。取組んでいる楽曲は信長貴富編の《混声合唱・ヴァイオリン・ピアノのための ヴィヴァルディが見た日本の四季》です。

 初回だった前回は発足式や楽曲全体の見通しをもってもらったりするなど本格的な練習とはなりませんでした。一方今回は3時間まるまる楽曲に取組む時間でしたので,これから一緒に音楽を作っていくに当たって大切にしたいことを,丁寧に一つ一つ扱っていきました。

 まずは発声練習(25分ほど)です。これまで何度か活動してきたSP合唱団に参加してきた方,あるいは何人かご参加くださっている合唱音楽研究会奥州のメンバーには「また同じようなことを」と言われるとは思いましたが,①身体をほぐすことと使うべき筋肉,②身体を楽器にすること,③身体(発音)のしくみ,④声(音)は結果であること…などを伝えながら「歌うことは筋肉運動です!」と強調しました。

 続いてパート練習(40分ほど)に移りました。今回は《春》の曲ですから,《花》(武島羽衣 詩/滝廉太郎 曲)の音とりを中心に行いました。私はアルトの皆さんと練習しました。まず,ほぼ副旋律であるアルトパートのメロディをおおよそ覚えました。それから呼気圧を高めたり「響きの部屋の形」を変えないようにしたりして,身体を使って音を出すこと練習しました。ちなみに立って練習したのですが,アルトの皆さんは全体練習の際も自主的に立って歌っていました!よりよく歌えるようになりたいという意欲が感じられました!

 その後全体練習(1時間強)に取り組みました。ソプラノはほぼ主旋律なので歌えていましたが,副旋律になると急に口ごもっていました。男声は予想以上にしっかりと声を出して歌っていました。全体練習でお伝えした主なことは,①助詞を重くしない,②意図せず高い音が大きくなったり低い音が小さくなったりしないように=楽器の形を変えない,③子音と母音を分離させて発音できるようにし子音は音符の前に出して時間をかける,④表現する側が表現したいもの明確に把握して(思い浮かべて)いないと受け手には伝わるはずがない…などなどです。

 今回歌う4曲はどれもよく知られた歌なので,特に言葉(子音)の表現について次のようにお話ししました。「発せられた音楽(表現)は文脈に依存して解釈されます。多少あいまいな歌(表現)だったとしても,聞き手は歌詞も旋律も知っているのでそのあいまい差を補いながら聞き取ってくれます。しかし聞き手の努力に依存して表現しているうちは新鮮に捉えてもらえることはないでしょう。聞き手に新しい命を感じさせるためにはデフォルメした表現の意識的な発信が必要と思います。」あとで考えたら,前段の①から④の要求の背景にある考えはこれなんだと気づきました。

 新しい合唱団がこれからどのように変わっていくか楽しみです。ヴァイオリン1本に60人の合唱ですから,よほどコンパクトで明量な表現を実現しなくてはいけません。私も学びながら一緒に音楽を作っていきたいと思いました。

2026年5月12日火曜日

移動ド唱法の利点【合唱音楽研究会奥州・番外編】

【合唱音楽研究会奥州の会員の皆様へ】

 なぜ移動ド唱法に拘るのか ー移動ド唱法の利点ー 2026年5月12日

 合唱音楽研究会奥州では合唱活動を「練習」ではなく「活動」と呼んでいます。それは,1回1回の集まりでは歌いながらよりよい合唱演奏・表現を目指していくのですが,より大切なのはその過程で合唱音楽についてより深く&広く,体験的に学んでいくことにあると考えているからです。演奏会ではなく,合唱活動のゴールが1回1回の学びの積み重ねにあるのです(ですから演奏会は開催したことがなく,学びの成果の「発表会」を(第1回第2回)開催してその時々の目標としてきました)

 「体験的に学ぶ」のですから知識として知るだけではありません。歌うことは筋肉運動です。知ったことを自分の身体を使って音楽として実現することを目指したり,実現できた音楽の中に身をおいて楽しんだりする活動の中でしか学べないことがたくさんあります。音楽は生ものですから。

 もし演奏会をゴールと考えているなら,音取りは少しでも早い方が良いでしょう。極端な話,皆で集まっているのですからやるべきことは合わせ練習であって個人の音取りではありません。音取りは各自済ませてから合わせ練習に向かうのが礼儀です(そうでなければお互いに「他のパートの音取りに付き合わされ」て無駄な時間を過ごすことになります)。さらに言うなら,指揮者のレッスンを受けるということは音楽をレッスンしてもらうことであって音とりを進めてもらうことではない,というのは器楽(例えばピアノ)のレッスンを受けたことのある人なら当然の感覚ではないでしょうか。

 しかし合唱音楽研究会奥州の活動の主なねらいは(前述したように)学びにあります。ですから音取りの段階から全体で取り組むようにしてきました。他パートの旋律がわかった上で自分のパートを表現できるようになると音楽が豊かになるので,他パートの音取りにも取り組むことがあるくらいです。そしてその際には徹底して「移動ド唱法」を要求してきました。そこで,以下では移動ド唱法の利点は何かをご説明して,移動ド唱法の意義をご理解いただきたく思います。

【利点1】調性の感覚が育つ
 私たちが取組んでいる楽曲は基本的に調性音楽です。「調」というシステムを前提して作曲家は作っています。ですから作曲家の意図を作品から読み取る(解釈する)には「調」を前提しなければ深く読み取ることはできません。作品で使われている音階や和声からその作品の調性を感じ取ることで,それをベース,あるいはバックグラウンドにするからこそ作品をより深く解釈(デコード)できるのです。見ることができないし掴むこともできない音楽がもっている調という重要なシステムを把握するためには,音に何らかの記名をすることが近道です(おそらく作曲家も音の記名を利用して作曲しているはずです。楽典や和声学を通して)。「音への記名」,その一つが階名であり,音高と記名を同時に表現するのが「階名唱」なのです。ですから,階名唱を繰り返すことで調性内の各音のもつ雰囲気(や役割)が音楽を通してだんだんと身体にしみてくる…と考えています。

【利点2】音程感覚が身に付く
 「コールユーブンゲン」という練習曲集があります。正しくは「Chorübungen」,つまり「合唱練習書」です(Chorは合唱,übungenは練習の複数形)。内容は「2度音程」とか「3度音程」などの感覚を身に付けるための練習(曲?)の集まりです。ですからほぼ無味乾燥でもあります。しかし実際の楽曲を使いながら音程感覚が身に付くとしたら,そしてその結果が合唱になるとしたら,一石二鳥ではありませんか。

【利点3】音とりが早くなる
 前項で述べた「音程感覚」が身に付くと,今出している音高から次の音高を想像(audiate)することが早くなり,結果として音とりが早くなります。さらに段階が進めば,楽譜にある音符を見て音楽を想像(audiate)できるようになります。心の中に音楽が聴こえるようになるとも言えます。

【利点4】他パートとの関係がわかりやすくなる
 合唱ではハーモニーが大切です。ハーモニーを作るには「正しい音高」をただ出しているだけではだめで,各パートの音が溶け合いません。他のパートを聴くことがとても大切です。他のパートをただ聴くだけでなく,他のパートと自分のパートの関係(例えば「同度」や「長3度」や「完全5度」で協和しているとか,「長2度」や「増4度」でぶつかっているとか)がわかってその響きを実現するような音高や声を出さなければ溶け合いません。その際,同時になっている音のそれぞれの階名がわかると何度の音程でどう響けばいいのかが理解しやすくなります。

【利点5】和音やその機能がわかりやすくなる
 同時に鳴っているときの和音は「ドミソ」なのか「ミソシ」なのか,それによってさらに「Ⅰの和音」なのか「Ⅲの和音」なのか,あるいは長三和音なのか短三和音なのか,そしてその時自分が歌っている音が根音なのか第3音なのか…。その時響くべき和音及び音楽が次にどのように進んでいくのかという和音の機能が,階名唱をしていくことで把握しやすくなります。

 もっとあるかも知れませんが,以上5つの利点を挙げてみました。一方難点はなにかというと「目に見えた階名と違うことがあるので,歌いにくい」ということではないでしょうか。実は私たちは調号の付いていないト音譜表の読みに慣れすぎているのです(学校での半端な音楽教育のせいです)。五線譜にはへ音譜表もあります。つける位置が比較的自由なハ音記号を望いたハ音譜表だってあるのですよこちらはご参考までに。ト音譜表を相対化して見ることができるようになれば,音楽の幅がさらに広がります。

 もう一つ付け加えておきたいことがあります。それは音取り音源を聞いて覚えることの問題点です。何度も耳で聴くと旋律は早く覚えることができます。TVやラジオから聞こえてくるコマーシャルソングなどは音取りしなくても覚えて歌えますよね。繰り返し聞かされるからです。でも耳に入ってくる(つまり私たちが聴きとっている)のは音高やリズムだけでなく音質や音楽の質もあります。無意識のうちに音取り音源の音楽が身体に入り込むことにより,楽譜から読み取れる音楽とは違った音楽が身に付いてしまうことが多々あります(さらに言うとア・カペラ合唱などで純正なハーモニーを目指す場合,平均律とは違った音程の感覚が必要になることもあります。平均律に調律されている鍵盤楽器などの音源に耳が慣れて抜けられなくなるのも心配です)。そして作曲家の意図を作品から読み取る(解釈する),つまり楽譜から音楽を読み取る努力をせずに音楽活動に参加することが普通になると,音楽することの創造性が失われ,薄っぺらい表現,浅い楽しみになってしまいます。

 思いつくままに綴ってきましたが,私が移動ド唱法に拘る理由がおわかりいただけたでしょうか。移動ド唱法は慣れないと少々難しいと感じると思いますが,慣れてしまえばほとんどの楽曲でその力を発揮できるようになります。「その力」とはある種の音楽性ですから音楽性が高まるとも言えます。音楽性が高まればより高いレベルで音楽を楽しむことができるようになるはずです。今より少しでも高まることを目指して,活動に取組んで参りましょう!!

※ご意見,ご感想はコメント欄(またはメール)にお願いします。

※※(スマホでは難しいのですが)コンピュータなど広い画面でこのブログをご覧の方は,右側にある「ラベル」の中の「合唱音楽研究会奥州」をクリックすると,これまでの合唱音楽研究会奥州の活動の記録だけを抽出して読むことができるようになります。ご利用ください。ちなみにこのブログは合唱音楽研究会奥州のために始めたものでした!今後ともよろしくお願いします。

2026年5月11日月曜日

【合唱音楽研究会奥州68】Sanctus&春夏終了


 5月10日(日),新シーズンのZホールSP合唱団の1回目の練習を終えた翌日の午前中(9:30〜12:00),奥州市の水沢南地区センター音楽室にて合唱音楽研究会奥州(以下,合唱研)の68回目の活動を行いました。予定では午後に宮古木曜会合唱団の強化練習があったため(諸々あって,結局強化練習はなくなりました)合唱研の活動を午前中に設定したので,いつもより30分短い2時間半の活動時間となりました。

 初めの発声の時間には,腹部からの呼気で声帯を振動させられるように(胸を狭めて息を吐かないように)と意識付けたつもりが,かえって変に意識させてしまい考えこませてしまいました。構造や理屈を理解してもらうことと実際に動きを習得してもらうことの両立,言い換えると説明を聞いてもらうことと動きにチャレンジしてもらうことのバランスが私の指導の課題です…。

 前半はモーツァルトの《オルガン・ソロ・ミサ》。まず歌詞が多く長い《Credo》の復習,というか歌い慣れに取り組みました。前回の活動が4月19日でしたから3週間ぶりでした。ラテン語であるミサの歌詞への慣れ具合は,経験量によって違います。多くの方は前シーズンに取り組んだパレストリーナの《ミサ・ブレヴィス》(第2回研究発表会で発表)で経験済みではありますが,あれが初めてだったという方も多いようで,なかなか歌詞が浮かんで来ず,口も回らないようでした。繰り返しは必要ですがそればかりでは先に進めないので,今回は部分に分て2回ずつくらい繰り返して終わりとし,次の《Sanctus》に進みました。

 《Sanctus》の音出しにあたって,久しぶりに音源を聴きいて全体のイメージをつかみました。その後,先に言葉の意味と読みを確かめました。そして移動ド(とは言ってもハ長調ですが)で4パート一斉に音を出していきました。パートごとに音を確かめることはほとんど必要なく進むことができました。力を伸ばしているなぁと嬉しく思いました。最後に歌詞をつけて歌ってみて,約1時間で《Sanctus》を終えました。

 後半は源田さんの《ふるさとの四季》。こちらは2周目に入り,今回は春から夏にかけての各曲の表現を考えました。聴き手にとっては聴き慣れた旋律と歌詞ばかりです。だからこそ言葉を新鮮に聴かせたい。そのためには表現する側が言葉や音楽を新鮮に捉えてイメージして歌うことが大切です。そんなことを折々に話しながら《夏は来ぬ》まで表現を吟味しました。

 この日,最初に5月2日に盛岡市民文化ホール・小ホールで開催されたコーロ・フェリーチェの演奏会について聞いた方や出演した方の感想交流から,発声のことやオルガンのことなど様々なことを学ぶことができました。こういうことも重ねていきたいと思いました。また新しくテノールに1名の仲間が加わりました。私の高校の同級生で,胆江合唱祭の第1回の実行委員長として胆江地区の合唱活動を牽引してきた方です。大変心強く思いました。

 次回は5月23日(土)今回と同じ会場(水沢南地区センター音楽室)ですが,時間は午後です(14:00〜17:00)ご注意ください。ソロの部分で少々難しく長目の《Benedictus》と《われは海の子》から秋,冬の歌に進んで行こうと思っています。ご近所お誘い合わせの上奮ってご参加ください。お待ちしています。

【ZホールSP合唱団燻銀01】発足!そして第1回練習会は絵顔で終了!!

 大型連休も終わった5月9日(土)の午後,奥州市文化会館Zホールの展示室で,「バイオリン木野雅之・ピアノ平沢匡朗コンサートin奥州〜燻銀の響き〜」(以下「燻銀コンサート」)に出演するZホールスペシャル合唱団(以下「SP合唱団」)の結団式と1回目となる練習会に参加してきました。このコンサートは奥州市文化振興財団の主催ですが,胆江日日新聞社が創刊80周年を記念して特別協賛してくださって進められるコンサートです(5月10日の記事はこちら)。本番は11月21日(土),Zホール・中ホールです。

 燻銀コンサートはヴァイオリニストで日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスターをつとめる木野雅之さんピアニストで洗足学園大学で教鞭もとる平沢匡朗さんのお二人によるコンサートなのですが,そのプログラムの中に信長貴富作(編)曲の《混声合唱・ヴァイオリン・ピアノのための ヴィヴァルディが見た日本の四季》を取り上げていただいて,一般公募した合唱団が共演するという企画です。今回は60名の方がご応募くださいました。ちなみにこのZホールSP合唱団の過去の活動についてはこちらをご覧ください。

 20分ほどのセレモニーを行い全員で記念写真を撮ったあと,さっそく1回目の練習を行いました。全4曲,全体で16分程度の大きくない作品ながら,合唱に馴染みがない方にとっては曲のイメージが湧きにくいだろうと考え,最初に楽譜を見ながらYouTubeの音源を聴き,ヴァイオリンが主となる部分と合唱が主となる部分を確かめたり,四季の様子と使われている元歌を確かめたりしました。続けて一曲目の《春(花)》の旋律を使って,①良い「音」で歌えるようにすること,②音楽的に演奏すること,について考えました。

 そして4つの各曲について,主旋律だけを取り出して歌ってみながら,合唱部分の構造を分析しました。主旋律はどのパートか,同じ旋律で歌っているパートはどこか,難しそうなところはどこか,などを確かめていきました。特に「夏」に出てくる「城ケ島の雨」は三連符のリズムが難しいので音をつけない「リズム読み」を何度も繰り返してリズムを確かめました。

 最後に,全曲を通して時間がかかりそうな部分とそうでもない部分を整理することを通して見通しを持つことができたことを確認しました。

 発足式の初めの頃は難しそうな表情をなさっていた方も,帰る頃にはニコニコしていらっしゃったので,「ねらいは成功!」と私も嬉しくなりました。

 次回の5/17(日)は「夏(春)」についてパート練習の後,全体練習に進む予定です。うまくいけばどんどん先に進みたいと思っています。お楽しみに!

2026年4月20日月曜日

【合唱音楽研究会奥州67】「Credo」をなんとか終える!

 4月19日(日),満開のソメイヨシノの並木を遠野の猿ヶ石川沿いで見た後奥州市に移動し,水沢南地区センターで合唱音楽研究会奥州の67回目となる活動を行いました。

 はじめの発声練習では,先日の宮古木曜会合唱団で見られた背骨や首から力を抜くことができない様子がこちらでも見られたので,脱力そして自然体づくりを再度丁寧に扱いました。

 前半はB. チルコット編曲の《Furusato》に取り組みました。2月14日に初見大会をやって以来ほとんど歌っていなかったので,案の定ぼろぼろでした。そこで,まず全員が歌詞を歌っている(ホモフォニックな)3番の部分から取り上げました。久しぶりのためか,「音を出すこと=歌うこと」と感じている方が多いようで,①音質を吟味せず音を出す,②音符一つひとつの音を出す,③言葉の音節(モーラ)がブツブツと切れて言葉になっていない…といった状態でした。そこで歌詞なしで喉を開いて響きの安定した発声を目指すこと,そして周りの音をよく聞いて溶け込んでいるかフィードバックしながら歌うことなどに取り組みました。まずは「良い楽器」のイメージを思い出してそれを目指させ,その後に歌詞をつけて歌い,冒頭に戻って最初から通して歌いました。周りの音と溶け合う(ハーモニーする)には聞き合って自分の音質を調整すること(声を出しっ放しにしないこと)が大切ですね。

 後半はモーツァルト作曲の《オルガン・ソロ・ミサ》から「 Credo」に取り組みました。前回歌詞をつけた前半のところをざっと歌って復習し,楽曲後半の歌詞付けを中心に練習しました。Credo の歌詞に慣れている方からミサ曲は初めての方まで経験の差が大きいのでどう扱うか迷うところですが,「大切なことは何度も確認してもいい」と思い,少々冗長になりましたが言葉の発音や意味を一つひとつ取り上げました。部分ごとに言葉を確かめ,リズム読みし,音をつけて歌う,というサイクルでソロの部分も含め「Credo」の最後までなんとか行きつきました。口が回って歌える,という状態にはまだまだ遠いかもしれませんが,一度経験しておくことは今後に繋がります。

 最後の30分で《ふるさとの四季》の春から夏の場面を歌って終わりました。日本語は歌いやすいとは思いますが,通して歌うと喉が上がってきて大変ですね。歌うことは運動です。「声楽体力」をつけることも課題だなぁと思いました。

 次回の活動は5月10日(日)9:30〜12:00水沢南地区センターです。「Credo」の復習(歌い慣れ)と「Sanctus」の階名唱,《ふるさとの四季》の春から夏の場面をどう歌うかを中心に取り組んでみようと思います。この日の前日,奥州市ではZホールSP合唱団(本番は11/21(土)「木野雅之・平沢匡朗 燻銀コンサート」)の今期最初の練習もあります。お楽しみに!

2026年4月5日日曜日

【合唱音楽研究会奥州66】楽器の使い方と柔らかい音色

 4月4日(土)の午後,奥州市の水沢南地区センターで合唱音楽研究会奥州の66回目の活動を行いました。三十数名の参加,新しくソプラノに1名,仲間が加わりました!

 まずは発声練習。「楽器である喉の共鳴腔を広げることが大事」と,特に咽頭腔を広げることを実感してもらいました。喉を開けるという運動は日常的な運動ではないので分かりづらいと思ったからです。その後,「息の流れをベースにして,そこに音の乗せること」にチャレンジしました。が,これはとっても難しいようで,声帯をつけた途端に無意識に力が喉に加わり声が固くなってしまう「悪い癖」からなかなか抜けられませんでした。難しいことなのですが諦めずに課題に向き合う必要があることを,この日の活動を通して痛感させられました…

 はじめに《ふるさとの四季》の冒頭から《晴の小川》《朧月夜》までを第2クールとして歌いました。結構長い時間をかけて,音符一つひとつを歌う「音符歌い」からなんとか抜け出させることができました。盛岡からの移動中に鮮かな黄色の菜の花が目に入ってきたので,なんとか《朧月夜》までは歌いたいと思い取り組みました。


 《ふるさとの四季》の最後にでてくる「ふるさと」の表情記号,「Meno mosso」(t.320), 「Piu mosso」(t.337), 「Poco meno mosso」(t.353)の理解に関して,一冊の本をご紹介しました。関孝弘/ラーゴ・マリアンジェーラ共著『イタリアの日常会話から学ぶ これで納得! よくわかる音楽用語のはなし』(全音楽譜出版社2006)です。とても分かりやすく読みやすく参考になります。ぜひご自分で開いてみてください。

 後半は《Organ soo Mass》KV259の「Credo」前半の歌詞付けでした。前回おおよその読みを学んだので,今回は歌詞をつけて歌うことにチャレンジしました。ちょうど前日が受難日で翌日が復活際にあたります,という話もしながら歌詞の内容理解を深めました。しかし…なかなか素敵な音楽になりません。その大きな原因は前述した「悪い癖」でした。というのは,どのパートもおおよそ音色が固くて一つにならず,さらに他のパートとも溶け合わないのです。おまけに音符歌いになっていて音楽が前に流れません。やはり月に2回(約2週間に1回)の活動では,歌うための筋肉が育たなかったり,音楽的な感覚が鈍ってしまったりするのでしょうね。前日した「悪い癖」からの脱脚が大きな課題となりました。


 次回は4月19日(日)14:00〜17:00水沢南地区センターです。「Credo」は先の部分に歌詞付け,無伴奏の《Furusato》も久しぶりに歌いましょう。時間のある方はぜひ復習(そして筋トレ)しましょうね!

注目の投稿

【ZホールSP合唱団燻銀10】「これでやっと調律が終わりました。」

 9月19日(土)の午後,奥州市文化会館Zホールの展示室で,10回目となるZホールSP合唱団の 「燻銀の響き」コンサート に向けた練習を行いました。 前回は9月13日(日)でした から,なんとたった1週間しか間が空いていませんでした。一般的にアマチュア合唱団の練習頻度は1週間に1...

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