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2026年8月3日月曜日

【宮古木曜会合唱団】人数バランスよし…場所もよし…

 8月2日(日)の午後,宮古市の磯鶏幼稚園で宮古木曜会合唱団の強化練習を行いました。ソプラノ3,アルト3,テノール2,バス3名と人数バランスが非常によい感じの参加者数でした。

 発声練習では,盛岡某高や合唱音楽研究会奥州でやった横隔膜を意識させる運動や「鼻つまみ」を体験してもらいました。しかし残念ながらその後の練習で生かす場面は少なかったかもしれません。

 団員お勧めの楽曲シリーズから《リフレイン》《小さな空》《Jesu dulcis memoria》《O vos omnes》などを取り上げ練習しました。言葉をつけて歌える方,階名唱なら音が取れる方,階名唱でも音が不安定な方など,大きな差のある状態でした。人数バランスは良いものの,どこに合わせてどのように進めていくと参加した皆さんが充実感を得られるのか,難しいところです。今後の大きな課題と捉えています。


 この日はすぐ隣の宮古市民文化会館で「第61回音楽の夕べ」という演奏会が開催されていました。宮古で昔からヴァイオリン教室を主宰している梅村さんが長年熱意を持って開催している音楽会で,かつて私も宮古の小学校の合唱委員会を引き連れて参加したことがあります。小学生にとっては弦楽器の響きの中で歌う機会は貴重な音楽体験です。この日は磯鶏小学校の合唱クラブが出演するということで,強化練習を15分ほど中抜けして聴きに行かせていただきました。というのも2日後に磯鶏小学校合唱クラブのレッスンをする予定だからです。柔らかい弦楽アンサンブルの響きに溶け込むような声で《いっしょけんめい》を歌っていました。次のレッスンが楽しみになりました。

2026年7月24日金曜日

【演奏会・聴いてきました】生演奏とは??…明和電機「UME TUOUR 2026」


 7月23日(木)の夜,盛岡市の盛岡プラザおでってにあるおでってホール明和電機の「UME TURE 2026」を聴いて(?)きました。

 明和電機には30年ほど前に出会いCD「魁」を購入したのですが,何度も聴くものでもなく(ごめんなさい)そのままお蔵入りしていました。それが先月街で偶然にコンサートのチラシを見つけたので,すぐにネットでチケットを購入したのでした。

 明和電機とは「総合芸術ユニット」で「作品を「製品」,ライブを「製品発表会」と呼び世界に向けてその製品のすばらしさを公開」しているグループです。

 会場に入ってまず驚いたのは,お客様が多くしかも若者が多かったことです。中高生の子どもを連れた家族,赤ちゃんを抱いたご夫婦もけっこういました。普段私が行く演奏会とは客層が違い,しかもほぼ満席!マスメディアにほとんど登場しない明和電機ですからお客さんはそう多くないと私は思い込んでいました。社長(演奏者)のトークや近くのお客さんの言葉から,実は youtube などのメディアでけっこう知られていたようだということがわかりました。私は youtube をあまり利用しないもですから…。


 開演直後に社長から「演奏中の写真撮影,動画撮影はOKです。拡散してください」との言葉があったのですが,この感覚もネット・メディアをよく知っているんだなぁと思いました。そこで,写真や動画をたくさん撮ってきました。というのも明和電機の「音楽」あるいは「楽器」はそのライブ性に特徴があり,楽器の様子まで一緒に見ないと音楽(やコンセプト)が理解できないと思うからです。電気を使って演奏するのですが,「音は生」なのです。仕組みは,コンピュータを使ってMIDI信号を操作し,それで100Vの電気信号を操作して(叩いたり弾いたり吹き込んだりして)フィジカルな楽器から音を発するのです(発音が小さいのでPAを通しはしますが)。ですからコンピュータ制御でありながら音源は生,それをバックに社長がマイクを持って歌うので「生演奏」と言えなくもありません。しかし演奏がうまいとかいいとかいうのではなく(もちろん社長のリズム感や歌はなかなかのものでしたが),意識はほぼ楽器(製品?)のほうに向いています。


 今回お披露目の新製品は「UMEBOX」で,社長のひとりツアーで持ち運べるようにコンパクトにまとめられる楽器です。ステージ上には4体+αとなって登場していました。そしてなんと,舞台の撤収,つまり楽器をコンパクトにまとめて片付けるところまで(アンコール後の)ショーとして見せてくれました。

 音楽そのものも社長曰く「AIには作れない音楽を」とのことでナンセンスで非効率的なところもあり,でもそこに人間の手仕事や肉体を感じられるものでした。フィジカルな物づくりを知っている昭和世代の私はこのコンセプトも含めてハマりました。「生演奏」とそのアイディアやそれを実現する手仕事をおおいに楽しみました!

2026年7月21日火曜日

【演奏会・終わりました】良い時間!…盛岡第三高等学校音楽部第40回定期演奏会

 7月20日(月・祝),トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)中ホールで,先日ご案内していた盛岡第三高等学校音楽部の第40回定期演奏会を行いました。

 部員は11名(内1名はピアノ伴奏専門)で女声合唱です。

 例年のようにユニゾンから三部合唱へ変化する校歌で開幕し,第1ステージは「ア・カペラの響き」と題してマドリガル,ミサ曲,邦人曲と多様な無伴奏合唱曲を演奏しました。途中少し事故がありましたがすぐに立て直して先に進みました。子どもたちの音に対するセンスは素晴らしく,ハモりはもちろん良いのですが,歌出の音取りも5曲中2回だけでした。練習時よりもはっきりと表現できたように思いました。

 第2ステージは「cinema voyage」をテーマに掲げ,映画の世界めぐり客船に見立てたステージ進行でした。指揮は無く,彼女らなりに楽曲の世界を表現した照明の工夫や振り(ダンス?)つきで演奏しました。キレのある,シンクロした動きからステージ上の一体感が伝わってきました。ポップスながら,歌詞がよく聞き取れた歌唱だったと思います。

 第3ステージは(恒例の)ミュージカル「美女と野獣」でした。OGの手も借りながら台詞,演技,ダンス,そして歌と一人ひとりがよく考えていて(リハーサルより)より良い表現になっていたと感じました。70分ほどかかり少々長目ではありましたが…。

 お客様は100名くらいでしょうか。高校生も多くなく,もっと宣伝が必要だと感じました。お客様のつぶやきからは「音楽の感覚がすばらしい」とか「クオリティが高い」などと聞こえてきて嬉しく思いました。ある先輩からは「よくまとまっているけれど,音楽が平板。発声を生かしていない。もっと立体的な音楽を!」とご指摘いただきました。先日の岩手県高校合唱祭の際にも同じようなことをアドバイスくださった方がいらっしゃったので,今後の大きな課題と感じています。

 次の発表の機会は8月29日(土)の全日本合唱コンクール岩手県大会高等学校部です。より「立体的」でダイナミックな音楽を表現できるよう練習に取り組んでいきたいと思っています。お忙しい中会場に足をお運びくださった方々,本当にありがとうございました。

2026年7月8日水曜日

【演奏会・ご案内】盛岡第三高等学校音楽部 第40回定期演奏会

 来る7月20日(月),海の日の休日に盛岡市で演奏会を開催します。高校生の女声10名(とピアノ伴奏1名男子)のアンサンブルです。

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・日時:2026年7月20日(月・祝) 14:00開演
・入場料:無料!!
◯プログラム
第1ステージ「ア・カペラの響き」指揮:佐々木幹雄
・John Wilbyeによるマドリガル
《0 what shall I du?》《Weep, o mine eyes》
・現代ヨーロッパの宗教音楽
Carl-Bertil Angestig作曲《MISSA IN DISCANTU》より「Gloria」
・現代日本の合唱曲
《夕ぐれの時はよい時》詩:堀口大學 曲:松本望
    ↑
《私のいのちは》詩:立原道造 曲:山下祐加
第2ステージ「cinema voyage」
《I will follow him》《いのちの名前》《世界の約束》《カントリー・ロード》《ルパン三世のテーマ》《スパークル》
第3ステージ ミュージカル「美女と野獣」
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 昨年もア・カペラステージ,ポップスステージ,ミュージカルステージと同じような構成でしたが,様々なジャンルの音楽に触れて音楽性を深めながら今年も演奏の質をより高めようと頑張っているところです。ぜひ足をお運び下さい!!

2026年7月3日金曜日

【演奏会・終了】言葉がよく聞こえるようになってきたように思います

 7月2日(木),トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)・大ホールで,先日ご紹介した「第49回岩手県高等学校総合文化祭合唱部門 第45回岩手県高校合唱祭」が開催され発表したり聴いたりしてきました。主催は岩手県高等学校文化連盟岩手県教育委員会でした。実動は県内の高校の音楽科の先生方で,各所でお仕事をなさっていました。日々のお忙しいお仕事の中,未来の長い(?)子どもたちにとって合唱の楽しみを知る,仲間といっしょに取り組むといった貴重な経験の機会を長く企画・運営されていることに敬意を表します!


 自分たちのリハーサルがあったりしたので自分たちの本番前は聴けず,プログラムNo.6(私たちはプログラムNo.4)の盛岡誠桜高校以降を聴くことができました。誠桜高校は5月にレッスンに行ったところです。1曲目は全日本合唱コンクールの課題曲からで女声合唱,2曲目のNHK学校音楽コンクールの課題曲になると男子の「助っ人」が登場し混声合唱になっていました。難しい練習の運営をうまくやっているのだなぁと感心しました。


 No.11の宮古高校は男声が女声と同数くらいいて充実していました。また1曲目は全日本合唱コンクールのG4すなわち混声合唱の新作でした。意欲的な取り組みと思いました。

 比較的多くの学校の演奏から歌詞が自然に聴き取れました。以前は大きな声を出そうと無理していて言葉がまったく聞き取れない演奏がいくつかあったのですが,今回は比較的声が大きくても歌詞・言葉を聞きとることができるような演奏になっていました。声勝負ではなく,言葉を表現して伝えようとすることが認められてきているのだとすれば嬉しいです。同時に,声の響きが安定しているとも思いました。

 私たちの演奏は,「広いホールなので遠くの聴き手にも音楽と言葉を届けよう」と歌いました。聞いてくれた知り合いの方からは「よくまとまっていた。」とか「言葉が文章の単位で伝わり感情やそのカラーが見えました。心地よい音楽の余韻に浸り穏やかな気持ちになりました。」などと感想をいただきました。夕暮れ時の情景を伝えることができたと思いました。しかし(「まとまっていた」の反面と思いますが)パワーや表現のエネルギーをもっと引き出すことが課題だと感じました。(まぁ,表現が伝わればそれで十分と思ってはいます。「パワーや表現のエネルギー」と言ったのは「合唱コンクールに向けて」ということ。コンクールは自己表現というより自己顕示の場のようですから…なかなか馴染めません)

 またお二人の講師の先生からは次のようにアドバイスをいただきました。

「 響きが柔かく ふっくらとしているのでブレンディングがすばらしいです。サウンドとして心地よいのですが さらに言葉の表現に踏み込んでいけば さらに色彩感が出てくると思います。 ダイナミクスもですが音色を多彩にしていくようにトライしてみてはいかがでしょうか。 とてもまとまった演奏なのでさらにドラマティックな表現をしても決してくずれることはないと思います。 コンクール楽しみにしています。」
「 柔らかいトーンで,ハーモニーが良くブレンドされた響きで伝わってきます。 聴き合うことの大切さをよく知っておられる合唱団だと思い,うっとり聴かせていただきました。 欲を言えば,曲調が変わったときのブレス→発語がさらに鮮かだと,この曲のさりげない,しかし確固としたドラマがより伝わるのではと感じました。 力量のある人たちのグループだと思いますので,さらに自発的かつ積極的に歌い上げられると,音楽のスケールが大きくなると感じました。」

 あと2週間ほどで私たち盛岡某高音楽部の定期演奏会を迎えます(7月20日(月・祝))。今回得た課題をそこまでに少しでも解決し良い音楽をお聞かせしたいと思います。こちらも是非聴きにいらしてください。

2026年6月28日日曜日

【演奏会・聴いてきました】老舗の盛岡コメット混声合唱団は声が充実傾向にあり


 6月28日(日)の午後,盛岡市の都南文化会館キャラホール・大ホールに盛岡コメット混声合唱団第61回定期演奏会を聴きに行ってきました。盛岡だけでなく奥州市の合唱仲間も聴きにきていました(確か今日は一関市民合唱団定期演奏会で仲間の何人かが本番だったような…)。6月末の梅雨真っ只中なのに外は晴れて真夏日寸前の暑さでしたが,ホール内は半袖ではくしゃみが出そうなくらい寒い空気でした。

 プログラムは下の通りでした。
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【演奏曲目】
第一部 全日本合唱コンクール演奏曲(指揮・ピアノ:雫石環)
・"Die Beredsamkeit(雄弁さ)" 詩;G. E. Lessing, 曲:Haydn
・《混声合唱とピアノのための「意匠,その儚い雪や夢の陰に》詩:佐伯圭,曲:宮本正太郎
第二部 盛岡スコーレ高等学校・盛岡市立高等学校合唱部 合同演奏(指揮:千葉祐也,ピアノ:村上博恵)
・《みなみと,青。》詩:福永星,曲:土田豊貴
第三部 ロベルト・シューマンの合唱作品(指揮:千葉祐也,ピアノ:雫石環)
・"Es ist verrathen(もうバレてるよ)"詩:E. GHeibel
・”Am Bodensee(ボーデン湖)"詩:A. von Platen
・"Zigeunerleben(流浪の民)"詩:E. Geibel
第四部 宮沢賢治生誕130年記念企画(指揮・ピアノ:雫石環)
・《雨ニモマケズ》曲:山本修平
・《岩手軽便鉄道の一月》曲:長谷川恭一
・《鳥のように栗鼠のように》曲:林光
・《種山ヶ原》編曲:信長貴富
・《告別(1)》曲:千原英喜
・《混声合唱組曲「心象スケッチ」》曲:高田三郎
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 間もなく創立70周年を迎えるこの合唱団は,岩手県においては混声合唱団の老舗的な存在です。今回は女声が16名,男声が13名とかつてよりは少なくなったものの混声合唱の充実した響きを聴かせてくれました。ヴォイストレーナーがいらっしゃるせいか,声の方向性がそろっていて,(各パートの中音域のフォルテなど)しっかり鳴ったときにはよく溶け合って聞こえました。今回はドイツ語の楽曲にも挑戦とのことでしたので楽しみにして行きましたが,たくさんの歌詞をしっかりと覚えて(中には暗譜の方もいらっしゃいました!!)歌っていました。また宮沢賢治企画も楽しみにしていました。新しい曲では詩の新しい面を見つけられたようにも思いましたし,高田三郎などは盛岡コメット混声合唱団の十八番のようで丁寧に歌われていたと思いました。

 一時よりも声が充実してきたので全体に音楽が安定してきたと思いました。特に男声(主にバス)の響きが増したときにハーモニーが充実していました。一方言葉がよく聞き取れず伝わってこなかったり,デュナーミクや音域によって発声が変わってしまって響きのまとまりにむらができるのが残念でした。難しいものですね。

 ステージ構成,高校生とのコラボレーション,またプログラムの裏表紙に載っている活動予定など多くのヒントもいただきました。8月の全日本合唱コンクール岩手県大会での演奏を楽しみにしています。

2026年6月24日水曜日

【岩手県高校合唱祭(ご案内)】岩手県内の高校生のフレッシュな合唱をたっぷり楽しめます!


 来る7月2日(木)に盛岡市にあるトーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)・大ホールにて,第45回目となる「岩手県高校合唱祭(第49回岩手県高等学校総合文化祭合唱部門)」が開催されます。毎年行われている高校生の合唱祭ですが,もちろん一般の方も無料で聴くことができます。昨年一昨年と参加する機会がありました。

 岩手県内の高校で合唱に取組んでいる音楽部・合唱部の子どもたちによる25のプログラムからなる発表会です。そのうち地区合同演奏は2つ(No.1一関地区合同,No.14盛岡地区合同),高校の合同演奏は2つ(No.3盛岡スコーレ&盛岡市立,No.9花巻北&遠野),ほかは単独校での発表です。


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日時:7月2日(木)12:00開演
場所:トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)・大ホール

入場料:無料!!
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 今年の傾向をみると,ピアノ伴奏付きで発表する学校が多いように思います。ピアノ伴奏がつかないのは4つ(No.4盛岡第三,No.10盛岡北,No.16千厩,No.17大東)で,19はピアノ伴奏者の名前があります。中にはピアノ伴奏はあるけれど指揮者はいない,という学校もあるようです。また,外国語の曲は少なくラテン語と英語があるだけで,ほとんどが日本語の曲のようです。

 盛岡地区の学校が最も多く13校(岩手女子,盛岡スコーレ,盛岡市立,盛岡第三,盛岡大学附属,盛岡誠桜,紫波総合,盛岡第二,盛岡北,盛岡白百合(中・高),盛岡第四,南昌みらい,盛岡第一),県南部は9校(花巻北,遠野,一関修紅,千厩,大東,一関一,水沢,黒沢尻北,一関第二),沿岸部は2校(宮古,釜石),県北部は1校(福岡)と,地域によって大きな偏りがあるようです。もちろん人口そのものが違いますが,音楽部・合唱部がない高校が盛岡地区以外には多いようです。


 ポップスが多いようですが,宗教曲やマドリガル,邦人合唱作品など様々なタイプの楽曲が演奏されるようです。また,少人数のアンサンブルから200名を超える合同演奏まで様々なスタイルの合唱を聴くことができます(しかも無料!!)。ぜひ会場に足をお運びください。

 ちなみに盛岡第三高等学校は女声ア・カペラ10名でNo.4,宮古高等学校は混声11名でNo.11,水沢高等学校は女声6名でNo.19に登場予定です。乞うご期待!!

2026年6月20日土曜日

【盛岡某高音楽部】いよいよ本格集中モード(演奏会のご案内!!)

 6月17日(水)と19日(土)に盛岡某高音楽部の指導に行ってきました。4月から新年度が始まり3名の1年生新入部員を迎えて2ヶ月活動してきていました。6月に入ってからは2週間ほど定期考査のために部活動がお休みになっていたので,久しぶりの指導となりました。

 7月20日(月・祝)岩手県民会館中ホールで開催予定の第40回定期演奏会まであと1ヶ月となり,6月17日(水)には第2部で演奏するポップスの全曲を音を出して課題を確かめました。クラシックなら「様式」がわかった上で表現することが大切ですが,同様にポップスではその曲の「テイスト」をつかむことが大切で,テンポやリズム,旋律などの特徴がどう演奏すると生きるかが納得されれば,高校生は自分たちでとても良い感じの音楽にまとまっていきました。羨ましい!

 6月19日(金)には定期演奏会の第1部で演奏する無伴奏合唱曲の中から,8月29日(土)の全日本合唱コンクール岩手県大会でも演奏する《夕ぐれの時はよい時》(詩:堀口大學,作曲:松本望)を久しぶりに練習しました。これは女声3部合唱ながらdiv.が多く,最大で5パートに分かれ,しかも超複雑な和音及び和声進行なのです。部員は10名なので1パート2人だけでそのハーモニーを作って音楽していかなければなりません(そして6分間も続く楽曲なので音楽的な集中力も必要です)。音取りは4部分くらいに分けて取り組み,何度も転調しながら移動ド唱法で進めてなんとか最後までいったのが考査期間前でした。ですからこの日はほぼ,歌詞唱最初の日でもありました。それでも部員たちは難しい音の進行をよく覚えていて,(少々確認や練習が必要ではありましたが)最後まで止まらずに歌うことができました。さらに歌詞の解釈やそれにともなう音楽のニュアンスを伝えると,各自がよく考えて表現したり,指揮の変化によく反応したりしていました。高校生怖るべし!

 今後の演奏機会3つのご案内です。

第45回岩手県高校合唱祭岩手県高文連主催)
・日時:7月2日(木)12:00開演
・場所:トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)大ホール
・入場料:無料
※県内の多くの高校の合唱部・音楽部の合同発表会です。1団体8分のステージで,私たちの演奏曲目は《夕ぐれの時はよい時》(詩:堀口大學,作曲:松本望)です。合同演奏で新曲の《僕》の初演や《若い合唱》も演奏します。

◯第40回定期演奏会
・日時:7月20日(月・祝)(昨年は13:00開演
・場所:トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)中ホール
・入場料:(昨年は無料
※プログラム(予定)
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【第1部】無伴奏合唱曲アラカルト(仮題)
・John Wilye(イングランド1574-1638)によるマドリガル音楽
 《O what shall I do? (ああ,私はどうすればよいのか)》
 《Weep, O mine eyes (嘆け,ああ私の瞳よ)》
・現代ヨーロッパの宗教音楽
 《MISSA IN DISCANTU》より《Gloria》Carl-Bertil Angestig(1924-2019)作曲
・現代日本の合唱曲
 《夕ぐれの時はよい時》 詩:堀口大学 作曲:松本望 (「無伴奏女声合唱のための 3つのessais(エッセ)」より) 
 《私のいのちは》 詩:立原道造 作曲:山下祐加 (「花咲くままに 思ひ出よ」より)
・日本の名曲
 《夕ぐれの時はよい時》詩:堀口大學,作曲:松本望
【第2部】映画音楽への誘い(仮題)
・《I will follow him》「天使のラブソング」より
・《いのちの名前》「千と千尋の神隠し」より→《世界の約束》「ハウルの動く城」より→《カントリー・ロード》「耳をすませば」より
・《ルパン三世のテーマ》「ルパン三世」より
・《スパークル》「君の名は」より
【第3部】ミュージカル「美女と野獣」
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第78回全日本合唱コンクール岩手県大会(高等学校部門)
・日時:8月29日(土)11:00〜(予定)
・場所:トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)大ホール
・入場料:(一般)前売り1000円,当日1500円
※この日は高等学校の部に続いて大学職場一般部門が行われます。翌日は小学生部門・中学生部門です。私たちの演奏曲は以下です。
課題曲:F1《O what shall I do? (ああ,私はどうすればよいのか)》J. Wilby作曲
自由曲:《夕ぐれの時はよい時》 詩:堀口大学 作曲:松本望 (「無伴奏女声合唱のための 3つのessais(エッセ)」より) 

 みなさん,お誘い合わせの上,足をお運びください。よい音楽をお聞かせできるよう取り組んで参ります!

2026年6月4日木曜日

【演奏会・聴いてきました】ジャズもやっぱり生がいい


 6月3日(水)の夜(19:00〜20:30),盛岡市にあるキャラホール・大ホールで,マイ・フェイバリット・ジャズ講座のスペシャルライヴを聴いてきました。盛岡市(正確には盛岡市文化振興事業段)が主催して毎年開催されいるキャラホールジャズ鑑賞講座(年5回開催…リンク先の下方)というのがあるのですが,その最終回(まとめ)として開催されたコンサートでした。


 キャラホールジャズ鑑賞講座そのものにも興味はあったのですが,5月の毎週水曜日の夜に出かけていくのもちょっと大変そうだなぁと思っていたところ,最後のスペシャルライヴは入場料500円と岩手日報紙のイベント欄に載っていたので,一人で車で行ってみました。

 この講座の定員が70名だからなのかキャラホールの大ホールにしてはお客さんが少ない感じ(200名くらい?)がしました。プログラムは以下です。

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[第1部]
1.A列車で行こう / デューク・エリントン
2.KAGEN NO TSUKI 下弦の月 / 鈴木牧子
3.Confirmation / チャーリー・パーカー
4.All The Things You Are / ジェローム・カーン
[第2部]
1.Moanin' / アート・ブレイキー,ジャズ・メッセンジャー
2.'95 / 鈴木牧子
3.Sad Sea / 鈴木牧子
4.BOKYO / 鈴木牧子
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 そしてプレーヤーです。ピアノは本講座の講師でジャズ・ピアニストの鈴木牧子さん。ベースは盛岡ジャズ界を中心に第活躍の下田耕平さん,ドラムスは若手の菊池泰二さん,以上3人は普段は鈴木牧子トリオとして活動して(レコードも出して)いるようです。今回はさらに花巻中心に活動している鎌田政美さんがトランペットと様々なパーカッションを担当し,東京からサックスプレーヤーの塩川光二さんをお迎えして,合計5名でのセッションでした。


 ジャズの生演奏は,じつは初めてでした。それぞれのプレーヤーが音楽を主張しながら絶妙にアンサンブルしていて,スリルもありグルーヴもあり…(聴きても含めて)音楽を通した一体感が感じられました。コンサートのキャッチフレーズに「ジャズはやっぱり生がいい!!」とありましたが,生の音楽に触れている身としても本当にそう思いました。

 少々残念だったのはPAです。ポップスのコンサートなら当然のこととしてPAを使ってステージ上の各楽器の音を拾って合わせて調整して会場に響かせます。今回も5人のプレーヤーで大ホールに響かせるために必要だったのだとは思いますが,「生がいい」の「生」の意味は,「生演奏」のほかに「生の音」も含まれていて,私としては各楽器のアコースティックな音でのセッションを聴きたかったと思いました。そのためにはもっと小さい空間が必要ですけれど…。

 盛岡市(文化振興事業団)はジャズ講座やオペラ講座など様々な文化活動のきっかけとなる場を提供し,それぞれに一流の先生を用意してくれています。それが盛岡市の文化の土壌を作っているのですね。それを実感したスペシャルライヴでした。

2026年5月25日月曜日

【演奏会・聴いてきました】第55回盛岡芸術祭合唱部門公演


 5月24日(日)12:30開演,16:30終演という計4時間,盛岡市民文化ホール・第ホールに盛岡芸術祭合唱部門公演を聴きに行ってきました。当日は雨の中東北絆まつりが中央通りを会場に行われた関係で中央通りを横断できず,旭橋まで迂回させられてマリオスに行きました。その分,旭橋からマリオスロードがホコ天状態という貴重な経験もできましたが。

 プログラムは,最初の賛助出演キャラホール少年少女合唱団と最後の有志による合同演奏(《盛岡市民歌》《イーハトーヴの風》)を除くと25団体でした(プログラム・パンフレットにある「団員募集」のページには28団体ありますが…?)。女声合唱が多かったのですが,男声合唱3団体,混声合唱9団体と男性の合唱好きがけっこういました。また学生の団体は2つ(いずれも混声)ありました。

 楽曲はしっかりと作られた「合唱曲」が多かったように思います。ルネサンス音楽やボブ・チルコットの作品など外国語の作品に取組む団体もありましたが,多方は日本語の楽曲でした。そして無伴奏は3団体でほかはピアノ伴奏,あるいはキーボードなども加えた伴奏付きでkした。

 演奏はどの団体も上手!しっかりと音楽に取り組んで楽しんでいることが伝わってきました。発声がしっかりしているし,音楽表現も工夫されていました。それもそのはずで,ほとんどの団体の「指揮者」はみなそれなりのキャリアを積んだ,界隈では有名な方々でしたから。こんなにもいい先生方が盛岡にはいらっしゃるんだなぁ,それほどに育てた方々がいらっしゃるんだなぁ…と歴史の厚みも感じました。

 奥州市では胆江合唱祭(昨年は10月12日)が,また宮古市では宮古市民文化祭(昨年は10月19日)が毎年開催されています。盛岡ほど合唱部門が盛んではありませんが,市民の方々に広く聴いていただいたり,団体相互に聴きあったりできる貴重な機会です。今年もよい音楽ができるようにがんばっていきたいと思いました。

2026年5月23日土曜日

【盛岡某高音楽部】セミナーサポート事業・声が課題

 5月22日(金)の午後,岩手県民会館・中ホールで,岩手県高等学校文化連盟(通称,高文連)主催のセミナーサポート事業としての(全日本合唱コンクールの)課題曲講習会があり,本山秀毅先生のレッスンを受けました。この事業は毎年行われています(昨年はパレストリーナの作品について藤井宏樹先生のレッスンでした)。かつて私がまだ20代の頃に第3回仙台バッハ・アカデミー(1988年)の指揮のマスタークラス(講師は先日お亡くなりになったヘルムート・リリング先生)のアシスタントとして通訳や指揮の指導をしてくださったのが,当時まだゲヒンゲン聖歌隊の団員だった本山秀毅さん(と大谷研二さん)でした。その時のテーマは《ヨハネ受難曲》で,レチタティーヴォで「もっとキャラクターを!」と指導されました。また2013年(?)に開催された(第2回)Harmony for JAPANに宮古木曜会合唱団が招待された際,京都バッハ合唱団と合同でJ. S. Bachの《Jesu, meine Freude》を演奏したのですがその時の合同合唱団の指揮もしていただきました。(この時の打ち上げの席で本山さんと信長貴富さんが《群青》の編曲・出版を話し合っていたのを覚えています。)


 今回の課題曲はJohn Wilby作曲のマドリガル《O what shall I do?》,いわゆるF1です。美しい女性への高まる思いを歌った三部合唱です。始めに一度聞いていただきました。子どもたちは明瞭な発音とディクション,清潔な音程や思いを音楽で表現することなどに意識しながら歌いました。すると本山先生は,「(きちんと歌えているので)もっと魅力的な声が出るはずだからそこを練習しよう。」と発声について主にアドバイスくださいました。全体に暗い,ソプラノは上がってきて喉が狭くなる,アルトは響きが足りず暗くなる,メゾは音程が決まらない…。普段気になっていたけれども十分にやりきれなかったポイントを取り上げて,いつもとは少し違ったやりかたでアプローチしてくださいました。子どもたちには新しい選択肢となり,とても多く気付きがあったように思います。

 体の使い方は,意識しながら繰り返さなければ身に付きません。「歌うことは運動」です!日々の練習で意識させ積み重ねていきたいと思いました。パワーが加わればさらに劇的に表現できますからね!

 定期演奏会は7月20日(月・祝)岩手県民会館・中ホールです。ア・カペラ,ポップス,そしてミュージカルと演奏します。ぜひ聴きにいらしてください。お待ちしています。(ちなみに今回のマドリガルは演奏しませんが,7月2日(木)には岩手県民会館・大ホールで岩手県高校合唱祭が開かれる予定です。こちらでもお待ちしています!!

2026年5月11日月曜日

【ZホールSP合唱団燻銀01】発足!そして第1回練習会は絵顔で終了!!

 大型連休も終わった5月9日(土)の午後,奥州市文化会館Zホールの展示室で,「バイオリン木野雅之・ピアノ平沢匡朗コンサートin奥州〜燻銀の響き〜」(以下「燻銀コンサート」)に出演するZホールスペシャル合唱団(以下「SP合唱団」)の結団式と1回目となる練習会に参加してきました。このコンサートは奥州市文化振興財団の主催ですが,胆江日日新聞社が創刊80周年を記念して特別協賛してくださって進められるコンサートです(5月10日の記事はこちら)。本番は11月21日(土),Zホール・中ホールです。

 燻銀コンサートはヴァイオリニストで日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスターをつとめる木野雅之さんピアニストで洗足学園大学で教鞭もとる平沢匡朗さんのお二人によるコンサートなのですが,そのプログラムの中に信長貴富作(編)曲の《混声合唱・ヴァイオリン・ピアノのための ヴィヴァルディが見た日本の四季》を取り上げていただいて,一般公募した合唱団が共演するという企画です。今回は60名の方がご応募くださいました。ちなみにこのZホールSP合唱団の過去の活動についてはこちらをご覧ください。

 20分ほどのセレモニーを行い全員で記念写真を撮ったあと,さっそく1回目の練習を行いました。全4曲,全体で16分程度の大きくない作品ながら,合唱に馴染みがない方にとっては曲のイメージが湧きにくいだろうと考え,最初に楽譜を見ながらYouTubeの音源を聴き,ヴァイオリンが主となる部分と合唱が主となる部分を確かめたり,四季の様子と使われている元歌を確かめたりしました。続けて一曲目の《春(花)》の旋律を使って,①良い「音」で歌えるようにすること,②音楽的に演奏すること,について考えました。

 そして4つの各曲について,主旋律だけを取り出して歌ってみながら,合唱部分の構造を分析しました。主旋律はどのパートか,同じ旋律で歌っているパートはどこか,難しそうなところはどこか,などを確かめていきました。特に「夏」に出てくる「城ケ島の雨」は三連符のリズムが難しいので音をつけない「リズム読み」を何度も繰り返してリズムを確かめました。

 最後に,全曲を通して時間がかかりそうな部分とそうでもない部分を整理することを通して見通しを持つことができたことを確認しました。

 発足式の初めの頃は難しそうな表情をなさっていた方も,帰る頃にはニコニコしていらっしゃったので,「ねらいは成功!」と私も嬉しくなりました。

 次回の5/17(日)は「夏(春)」についてパート練習の後,全体練習に進む予定です。うまくいけばどんどん先に進みたいと思っています。お楽しみに!

2026年4月30日木曜日

【演奏会・聴いてきました】教会で聴く バッハの調べ


 4月29日(水・祝)の午後,盛岡市の日本キリスト教団内丸教会に「教会で聴く バッハの調べ」と題された「菊地ベイジー聖子(たかこ) パイプオルガンリサイタル」を聴きに行ってきました。菊地さんは奥州市の江刺出身。合唱音楽研究会奥州に菊地さんの同級生の方が何人かいらっしゃって,その方々から紹介されて知りました。内丸教会はかつて盛岡バッハ・カンター・フェラインが毎週火曜日の練習場としてお借りしていたところです。パイプオルガンが2階の聖歌隊席にあることは知っていましたがその音色を聴く機会はありませんでした。そこで今回聴きにいくことにしました。

 プログラムは全てJ. S. バッハの作品です。
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1. 前奏曲とフーガ イ単調 BWV543
2. コラール「おお人よ,汝の罪の大いなるを嘆け」 BWV622
3. 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548
4. 幻想曲 ト長調 BWV572
5. トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
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 ほぼ満席のお客様が教会の正面を向いて始まるのを待っていました。オルガンのある聖歌隊席は後方の2階ですから,背中の方で鳴る感じです。ドイツの教会を思い出してワクワクしました。

 はじめに菊地さんが正面のマイクを使ってお話なさいました。フランス在住ながらオルガン作品はなんといってもバッハ!と強調されていました。同感です!その後2階に上がって演奏が始まりました。盛岡市民文化ホール・小ホールのオルガンほどのパワーはないものの,教会の空間全体を満たす音楽が心地よく感じられました。演奏が進むに従って音が部屋に馴染んでくるような感じもしました。足鍵盤があり手鍵盤は1段だけ,ということは声部によるストップの選択にも制限があるのだと思いますが,フーガがきちんと聴こえてきて楽しめる演奏でした。4曲目の幻想曲G-durでは40年ほど前の盛岡バッハ・カンター・フェライン第2回ドイツ演奏旅行(1990年12月)の際に鈴木雅明さんが演奏していたことを思い出しました。

 終演後2階のオルガンを見せていただきながら少しお話をすることができました。「1段鍵盤だから演奏できる曲が限られるんです。」と言いながら有名なBWV140のテノールのコラール(オルガン曲としてはBWV645)やBWV147のコラール楽曲の冒頭を目の前で弾いて聴かせてくれました!「教会で聴くバッハの調べ」というタイトルにぴったりの演奏会,大満足で大きな刺激をいただきました。

2026年4月27日月曜日

【演奏会・聴いてきました】仙台宗教音楽合唱団

 4月26日(日)仙台市の日立システムズホール仙台コンサートホール仙台宗教音楽合唱団第41回演奏会を聞きました。このホールは昨年のこの時期に「ヨハネ受難曲第2稿演奏会」でステージに立ったところです。客席は(仙台にしては)少なめですが響きの良いホールです。この春東北大学に入学し東北大学混声合唱団に早速入団したという盛岡某高音楽部出身の子を誘って聞きに行きました。

 プログラムおよび演奏者は以下でした。
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【プログラム】
1ステージ 宗教合唱曲より
"As the Deer", "Cantate Domino", "Thankful", "Sing Gloria!", "Forever Music"…いずれもマーク・ヘイズ作曲・編曲
2ステージ "Petite Messe solennelle 小荘厳ミサ曲" ロッシーニ作曲
【演奏者】
指揮:佐々木正利 ピアノ:渡辺真理
ソリスト:Sop.藤原優花,Alt.植松智穗, Ten.佐藤匠悟, Bass.深瀬兼
フルート:櫻井希 チェロ:八島珠子 オルガン:菅原淑子
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 第1部のマーク・ヘイズ作品,"As the Deer"だけは盛岡バッハ・カンタータ・フェライン岩手大学合唱団で日本語で歌ったことがありましたが,他は初めて聴く曲でした。馴染みやすい旋律と素敵なハーモニー,乗りの良いリズムの作品集でした。歌っていて気持ちが良いと思います。かつてカナダや北米の某教会の礼拝(worship)に参加したことがありますが,会衆のみなさんが乗り乗りでポップな賛美歌を歌っていたことを思い出しました。ただ,その分声を出しすぎてしまったのか英語が聞き取りにくかったのが少し残念でした。

 第2部は1時間半ほどのミサ曲でした。音楽だけを聴いているとまるでオペラのアリアやアンサンブル(重唱),合唱のような感じがしました。「ロッシーニだから」との思いこみだと思いますが…。多彩な旋律が次々出てくる分,テーマの展開などはあまりなく,つかみにくい個々の曲だったように思います。ソリスト陣は皆張りのある堂々としたキャラクターの声と音楽でした。合唱は長い楽曲も緩むことなく歌い切っていて,合唱団のパワーとエネルギーと丁寧さを感じました。

 この合唱団は長く私たち盛岡バッハ・カンター・フェラインと姉妹団体のようにおつきあいしています。盛岡からもたくさんの仲間が聞きにきていました。おそらく2027年6月には合同でライプツィヒのバッハフェストに行くことになると思います。これからもたくさん学びたいと思います。

2026年4月23日木曜日

【演奏会・聴いてきました】パイプオルガン プロムナードコンサート99th

 

 4月23日(木)の昼,12:15から30分間,盛岡市民文化ホール・小ホールに「パイプオルガン プロムナードコンサート99th」を聴いてきました。前回は2025年9月にニクラス・ヤーンさんの演奏その前は2024年11月に椎名雄一郎さんの演奏を聴いていました。

 今回は小野なおみさん。仙台市在住で,現在宮城学院女子大学の非常勤講師,東北学院大学や尚絅学院大学などのオルガニストも勤めている方のようです。プログラムは次のようでした。
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F. プーランク《教区のためのミサ曲》より「グラン・ジュによる奉献唱」
N. de グリニー《オルガン・ミサ》グローリアより「テノールをティエルスで」
J. S. バッハ《Wenn wir in höchsten Nöten sein われら悩みの極みにありて》BWV641
J. S. バッハ《幻想曲とフーガ ハ短調》BW537
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 ご本人の解説を短く挟んでの演奏でした。「ここのオルガンは北ドイツの音楽に合うけれど,フランス音楽のオルガン講座をやった関連でフランスの作品を選んだ」とのことでした。「グラン・ジュ」とか「ティエルス」などの言葉についても説明があるともっと良かったと思います。

 私は今回2階席のL(左)3という席,これまでとは逆側でパイプに近い席で聴きました。パイプの音を身体で浴びる感じが大好きです!そしてやはりバッハがいいですねぇ。持続低音(オルゲルプンクト)が始まって,その上でいくつかの声部が歌われていると,もう最高です!

 毎度のことながら,盛岡市はとてもよい買い物をし,非常に上手に活用していると感じました。ただ今回は空席が多かったのが少し残念でした。このプロムナードコンサートのシリーズは1年間に3回ほどあるのですが,そのうち1回はなんと【無料】なのです!

 今年はあと2回,100th は9/5(吉田愛さん),101th は12/19(渋澤久美さん(Vn.は伊禮しおりさん))とあるようですがいずれの日も予定が入っているので,今年はもう聴く機会がないと思います。30分間だけでしたが充実した時間でした。

2026年3月30日月曜日

【宮古木曜会合唱団第43回定期演奏会・終わりました】多くの仲間と充実した時間でした

 3月29日(日),宮古市民文化会館・大ホールで,宮古木曜会合唱団の第43回定期演奏会を開催しました。ビッグ・ブルズが宮古で公式試合を行う日だったらしく来客の減少を心配しましたが,思ったより多くの方が客席にいらっしゃったように感じました。

 プログラムは次の通り
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第1部「ヨーロッパ音楽の愉しみ」指揮:佐々木幹雄
①ビクトリア作曲《O MAGNUM MYSTERIUM》,②カタロニア伝承曲《El noi de la mare》,③シューベルト作曲《Wiegenlied》とフリース(伝モーツァルト)作曲《Wiegenlied》,④メンデルスゾーン作曲《Abschied vom Walde》
第2部「思い出のメロディ」指揮・ピアノ:佐々木駿
①桜田直子編曲《糸》,②横山潤子編曲《上を向いてあるこう》,③大田桜子編曲《風になりたい》
第3部 混声合唱曲「島よ」 指揮:佐々木駿,ピアノ:佐藤南美
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 第1部,第2部には宮古木曜会合唱団の団員とともに,月に1回の強化練習を中心に参加されてきた盛岡方面や,札幌在住の団友も歌いました。第3部には宮古高校音楽部の8名と「島よを歌う会」として3名がさらに加わりました。(写真は第3部)


 お客様は地元宮古の方々はもちろんですが,盛岡や奥州,大船渡などで合唱を楽しんでいらっしゃる方々や合唱団の指導的な立場の方の姿も見られました。中には栃木県の方もいらっしゃって,この演奏会が(マニアック(?),ニッチ(?)ながら)注目されている(=期待されている)ことが実感されました。

 演奏について。第1部はやはり外国語が最後まで課題でした。「『楽譜を見るなら声を出さない,歌うなら指揮を見る』は常識です!」「外国語の部分は暗譜で!」と少々無理してやっと言葉のニュアンスに気を配れるようになった感じでした。柔らかい響きを,「楽器の形を変えない」ことを通してしつこく要求したので,ハーモニーは良い感じに溶け合っていたように思います。一方第2部のポップスでは発声のために身体を十分に意識して使うことができなくなったり,第3部では(「島よ」の世界に没入し声を出すあまりに)胸や喉が堅くなって響きの溶け合いからはみ出し気味になったり,響きが単調になって伝えたい中身が感じ取れなくなってしまうこともありました。しかし,第2部では3つの異なる雰囲気(《糸》は朗々と,《上を向いて…》はハーモニーの妙を,《風になりたい》は手&足拍子も入る乗り)の表現に,第3部では長い大曲にチャレンジする機会ともなり,音楽性を広げたようにも思います。

 1年間取り組んできた成果の発表の機会ではありますが,ただ「がんばりました」というだけではなく,演奏会として聴きにきたお客様に満足していただけるような演奏をすべきと改めて思いました。歌い手も聴き手も多くの方と出会い音楽を共有することができた演奏会でした。次回の第44回定期演奏会は来年の3月頃に行う予定(期日・会場は未定)です。折に触れてご紹介いたしますので,ぜひ足をお運びください。ここでしか体験できない音楽,より良い音楽を準備してお待ちしています!

2026年3月23日月曜日

【演奏会・聴いてきました】Zホール児童合唱団・ミニコンサート


 3月22日(日)の午後,奥州市の前沢ふれあいセンターに,Zホール児童合唱団のミニコンサートを聴きに行って来ました。この日は合唱音楽研究会奥州の活動を午後に計画していたのですが,このコンサートがあることがわかったのでその活動時間を午前中に移して「みなさんで聴きに行きましょう。」と呼びかけたのでした。

 お客さんは70〜80名ほどでした。会場にはZホールスペシャル合唱団でご一緒した方や合唱音楽研究会奥州の会員の方のお顔も見えました。

 Zホール児童合唱団は奥州市文化会館を運営している一般財団法人奥州市文化振興財団が毎年募集する合唱教室のようなグループで,私は今年「合唱で綴る世界の民謡・日本の民謡コンサート」で,昨年は「福井敬ふるさとコンサートvol.3」でご一緒してきました。今年が9期目になるとのことです。メンバーは小3から中3まで11名,指導は菊池葉子先生,ピアノ伴奏は伊藤ゆりか先生・大金雅子先生です。

 プログラムは2部構成ででした。
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第1部
《ゆかいに歩けば》,《フニクリフニクラ》,《サンタルチア》,源田俊一郎編曲《三つのわらべうた》,《明日という大空》,《生命が羽ばたくとき》,《地球星歌〜絵顔のために〜》
第2部
合唱組曲《手ぶくろを買いに》(横山裕美子作詞・作曲)
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 ステージ上には上手にアナウンスのコーナーがあり,第1部では司会役の子が,第2部では語り役の子がそこで話しながら進めていきました(写真は第2部)。照明も工夫されていて,ステージ上が一つの世界としてまとまっていたように感じました。

 なにより良かったのは,柔らかい響きとハーモニーでした。以前のコンサートやZホールスペシャル合唱団との合同演奏の際の印象では発声の硬さが気になったのですが,今回は第一声から見事にとけあって優しい音楽が生まれていました。発声が良い方向に揃うとこんなにも印象が変わるのですね。指導の菊池葉子さんは見送りの際に「子どもたち,とってもよくがんばりました。」と語ってくれました。少人数ながら丁寧に音楽に取り組んできたことがよくわかりました。先生のよいお導きの成果と思いました。とてもよい時間を過ごすことができました。


 来年7月のオペラ《トゥーランドット》ではまたご一緒できると思います。また,中3の卒団生(?)が合唱を続けていくこと,団員がもっと増えることなどなど,期待や願いが高まります。4月4日(土)には「葉子先生ミニコンサート&体験会」もあるとのこと(合唱研活動日ではありますが…)。来年度の活動も楽しみです。

2026年3月15日日曜日

【演奏会・聴いてきました】花鳥風月〜レクイエム 3.11東日本大震災に寄せて〜

 3月14日(土)の午後,釜石市民ホール TETTO ホールBで開催された,アンサンブル花鳥風月の演奏会を聴いてきました。プログラム・パンフレットの冒頭には,「2018年秋,メンバーの一人が海外から帰国したのを機に岩手県在住のメンバーに声がけすることで始まった女性アカペラアンサンブル。日本文化を大切にする一方,日本では知られていない他国の曲も演奏し,音楽の楽しさを広めていく活動をしています。」と結成の経緯や活動の趣旨が記されていました。当日出演メンバーは歌い手8名,ピアノ1名で,そのほとんどが知り合いで,すでに何度も開催している演奏会(今回は通算11回目)になかなか行けなかったので,今回釜石まで(道の駅を訪ねながら)出かけました。ちなみに会場の釜石市民ホールTETTOは「釜石の第九」の会場として何度も利用したことがあるところです。

 プログラムは以下でした。
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G. フォーレ作曲(ラトクリフ編曲)《レクイエム》Op. 48
F. T. フレーリヒ作曲《モテット》より「2. コリント人への手紙より」「5. ルカによる福音書より」「詩篇第36篇」
三善晃編曲《唱歌の四季》
三善晃編曲《山田耕筰による五つの歌》
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 各パート2名程度でアンサンブルに取組むのはとても難しいことと思います。また指揮者を置かず聞き合い見合うことで音楽をまとめていくことも難しいことと思います。ア・カペラの現代(フレーリヒ作曲)モテットや三善晃編曲の難しいピアノ伴奏付きの合唱曲をとりあげるなど選曲も含めよいチャレンジをしているなと思いました。立ち位置を入れ替えるなどの工夫も工夫もしていました。

 一方,声楽を学んだ方々のためか,どうしても声を出したくなるのでしょう。特にフォルテと思われる部分はそれぞれの方の声が表に出てきてしまって,音楽が無くなり,どの曲も同じ表情になってしまうのが残念でした。柔らかいところはとても素敵な音楽をしていたのでなおさらでした。

 頑張っている方々の姿を見るのは大変刺激になります。私も様々工夫をしながらチャレンジしていこうと思いました。

2026年2月23日月曜日

【演奏会・聴いてきました】第17回CLASSIC CONCERT「ブリランテ」


 2月23日(月・祝)の午後,盛岡市民文化ホール・小ホールに,Music Players Company「Brillante」による「CLASSIC CONCERT」を聴きに行ってきました。主催しているグループの「ブリランテ」は岩手県の音楽科教員有志のグループで,今回は第17回のコンサートでした。

 プログラムは6つ(ソロ4,アンサンブル2)で,二重唱とその伴奏の3人組の知人の演奏を目当てにでかけたのですが,ピアノ伴奏でお二人,オルガンでお一人と思いの他多くの知人が出演していて驚きました。

 私も在職中から音楽活動に関っていましたが,お仕事で忙しい中でも音楽に向き合うことはとても大切だと思います。音楽というものが生ものだから音楽の現場にいないと学べないということはもちろんですが,音楽することが生活や人生において大きな価値のあることだからです。

 一人ひとりが一言解説をしながら2〜3曲演奏していました。なかでもバッハ作曲(ブゾーニ編曲)の《シャコンヌ》BWV1004のピアノ演奏(中学校にお勤めの高杉さん)や,ソプラノとメゾソプラノ(中村さんと菊地さん,お二人とも小学校勤め)ニ重唱(ピアノ伴奏は合唱音楽研究会奥州でお世話になっている八木絵未さん)など,オーセンティックな「クラシック」の演奏でした。音楽の様式をしっかり掴んでいて,シャキッとした演奏でした!よく聴きながら丁寧に真摯に音楽や演奏に向き合ってきたことがわかりました。

 こういう真摯な取り組みの演奏会,いいですね。来年も2月23日に開催するとのことでしたので,楽しみに待ちたいと思います。

2026年2月8日日曜日

【山響アマデウスコア(熊友会ヴォーカルアンサンブル)】《モツレク》レヴィン版1日目終了

 2月5日(木),沢内から横手を経由して4時間ほどかけて山形入りし,山形交響楽団の第330回定期演奏会に向けた夜からのオケ合わせに参加しました。2月7日(土)・8日(日)の2回本番があり,三泊四日となりました(今は4日目の朝)。

 1月28日(水)の鈴木英美マエストロ(山響の主席客演指揮者)のレッスンは非常に学びが多く楽しい音楽の時間でしたが,本番前の今回はオーケストラと一緒になって新しい音楽の方向性がさらに明確になってきて,ワクワクする時間でした。

 音楽を音楽たらしめる(ワクワクさせる)ための演奏上の(楽譜解釈の)ポイントとして鈴木マエストロの言葉から。
・分かっている和音(同じ和音の時)は念押ししない。
・カデンツの最後の解決和音は「スッ」と終わる。
・半音下がりには意味がある。少し弱く。
・奇数小節のフレーズをわかるように。
・合唱が長いフレーズを作っているときは,器楽の細かい音符はそのフレーズの線の中で動く。
・ナポリの6度の和音はゾクっとさせたい。
・12/8拍子はさらっと。(分子が増えれば速くなる)
・大切な言葉(特に4パート揃うところなど)は飛び込まない。
・音に覇気がない→音のキャラクターを明確に。
・小さい音ほど大きく聞こえる。合唱は長い音で勝負して

そして,目指している音楽が先取りして見える指揮!

 モーツァルトはもちろんですが,他の楽曲でも活かしてみたいポイントをたくさん学ぶことができました。当然のことですが,これらは「ルールとして守れば良い音楽になる」といった類のことではありません。これらをどう活かすかはその時その時の音楽の状況によって判断されるのです。音楽は言葉では伝わりません…というか言葉で伝えられないレベルでの音楽作りの作業なのです!

 山形交響楽団の各パートが明瞭に聴こえてきて,合唱もその一部となってテキストも表現し,全体が楽曲としてまとまっている,そんな印象です。

 土曜日の1日目は集中して演奏したせいか,オケの音楽や他のパートがよく聴こえ,マエストロの指揮から音楽をたくさん読み取ることができたように思いました。日曜日は15:00からの本番に備え14:30集合(なんと,土曜日の本番後に,翌日のゲネ・プロが無くなりました!)で山形テルサに入ります。今日も音楽の楽しさを表現できるように集中して演奏してこようと思います。

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