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2026年9月19日土曜日

【ZホールSP合唱団燻銀10】「これでやっと調律が終わりました。」

 9月19日(土)の午後,奥州市文化会館Zホールの展示室で,10回目となるZホールSP合唱団の「燻銀の響き」コンサートに向けた練習を行いました。前回は9月13日(日)でしたから,なんとたった1週間しか間が空いていませんでした。一般的にアマチュア合唱団の練習頻度は1週間に1回の練習が多いと思います。先週の練習との繋がりをもって積み重ねていければいいなと思って,盛岡市から奥州市に向いました。


 発声練習の声を聞いていたら,「i」母音の時に声が全く落ちていました。そこで《秋・村祭》の練習の最初に「i」母音で歌ってもらって声の響きを整えようと思ったのですが…声が全く鳴らず,従ってハモりも生まれませんでした。そこで発声の仕方の基本から確認しました。①響きの部屋を開けること,②息は響きの部屋に回すこと,③声はおでこや上顎から前に響かせることなどです。また④音域によって音色と強さが変わらないこと(音高だけが変わること),最後に⑤どの母音でも同じ音色で響くよう楽器の形(声道の形状)をなるべく変えないこと(母音の違いは唇の形で決まるのではないこと)も確認しました。その後「a」母音で出だしの音からハモらせ,ハモったことを実感してもらい,次は「i」母音,「o」母音と変えながら全体を歌わせました。すると多くの方が,ハモるようになったこと,綺麗な響きになったことを感じてくれました!

 ここに至って「これでやっと調律が終わりました。」とお伝えしました。なぜなら身体という楽器から声という音が出ます。ですから等質な音を出そうとする意識と方法をきちんと自覚し楽器をコントロールできるようになって初めて,音楽に使える音が出る楽器を手にした状態になったと言えると思うからです。

 またこの日はこのように整えた音を使って各パートの歌い方を丁寧に吟味しました。ですから声を出している時間より他のパートのレッスンを聞いている時間の方が長かったかもしれません。しかし合唱団の皆さんは他のパートのレッスンを聴きながら音楽的な様々なことを感じ学びとっていて,いざ自分が歌う時になると以前とは比べものにならないほど音楽的な表現をしてくれました。素晴らしいことです!違いがわかる音楽的な耳の良さ,どんな音楽がより良いと思うかという判断力,そしてそれまでの歌い方を(言われなくても)より良くしようと自分から変えるチャレンジ精神。10回目にしてここまで育ってきたのだなぁと,とても嬉しく思いました…もしかしたら4年間の積み重ねもあるのかもしれません

 1週間しか間をおいていなかったことももちろん良かったと思います。頭だけでなく心もそして身体も音楽モードへと活性化しやすかったと思うからです。次の練習は10月12日(月・祝)です。3週間も空いてしまいます!今回の良かった感じをぜひ次回に繋げるよう,各自で取り組んでもらえたらと強く思いました。

 11月21日(土)の「燻銀の響き」コンサート本番まであと3回。より良い音楽を実現して音楽を楽しめるように共にがんばりましょう。

2026年9月14日月曜日

【ZホールSP合唱団燻銀09】これからが音楽づくり


 9月13日(日)の午後,奥州市文化会館でZホールSP合唱団の9回目の練習を行いました。この日はほぼ同じ時間に大ホールで神田伯山独演会があり,駐車場が混み混みでした。

 練習は本番会場でもある中ホールで行いました。60名の混声合唱団員が中ホールのステージにのれるか?という心配が当初ありましたが,この日ステージ上に山台を組んでもらって並んでみると,まあなんとか60人が立てそうな感じでした。

 ここまですでに8回の練習を終えひと通りは歌えるようになってきて,残り5回の練習となりました。そこで今回から,合唱表現の細部をつめていく段階としました。はじめに4曲全部をおおよそ通して歌いました。せっかくの本番会場ですから,お客様をイメージしてホールに響かせるように歌いました。しかし,全体に平板で声が大きく言葉の異メーが伝わって来ない印象でした。そこでまず《春・花》から取りかかりました。各声部の音質,パート同士の音程(ハーモニー),フレーズの息の運び方,子音の明瞭化,言葉のイメージの伝え方,ヴォカリーゼでの音楽の仕方…などなど,多岐にわたって細かくとり上げてできるようになるまで何度もチャレンジさせました。またその様子を他のパートの方々にも見てもらいながら,一緒に学んでもらいました。続いて《夏・城ケ島の雨》でも同様に取り組みました。


 音がとれておおよそ歌えるようになってきたのですが,(だからこそ)ここからやるべきことは満載です。残り4回の練習で目指すはコンパクト化です。充実した響ながらコンパクトで明瞭な音楽をめざしていきたいと思います。11月21日(土)「燻銀の響」コンサートの本番,ぜひ聴きにいらしてください。お待ちしています!

 なお,この日は練習後17:30から来年7月11日に予定しているオペらの指導者打ち合わせ会がありました。今回の指導陣2名に加えて,新しくお二人の先生方がお力を発揮してくださることになりました。頼もしい若手のお二人に大いに期待がもてる打ち合わせ会でした。(オペラの合唱参加者を大募集しています。こちらをご覧ください!

2026年9月12日土曜日

【宮古木曜会合唱団】充実の混声合唱の響き

 9月12日(土)の午後,宮古市の山口公民館に宮古木曜会合唱団の強化練習に行ってきました。いつもなら1ヶ月に1回日曜日に開催している強化練習なのですが,9月は私の都合がつかなかったので土曜日に設定していただきました。その関係もあり前半は2階の(響きの悪い)会議室で,後半はいつも木曜日に使う1階のホールでと場所の移動がありました。

 発声練習では横隔膜を下げて体を開くための運動を紹介したり,腹からの息で音を出して鳴らしてみてりしました。

 身体を開いたその音で,始めに《糸》を練習しました。前回の定期演奏(3月)で歌った曲ですが,10月18日(日)に宮古市文化会館で開催される宮古市民文化祭のステージで歌うことにしたからです。「p」と楽譜に書いてあるからと言って,ただ弱くするだけでは歌に込められたメッセージは伝わりません。まずは聴き手に届く声・言葉として発することが基本です。大きめでも身体がよく鳴った声で歌えば,聴き手の耳は開かれます。久しぶりに充実した混声合唱の響きを聴くことができました。

 続いてビクトリア作曲の《Jesu dulcis memoria》に移りました。音はよく鳴っているものの解け合いません。「様式が違う」といった感じでした。そこでハーモニー,つまり聴き合うことを吟味しました。出だしのh-mollの和音の決まり具合,次のFis-durの時の自分のパートの役割を考える,さらにh-mollに戻ってきて再び溶け合う…といった基本的な和音をそれぞれのパートの音で共同で作り上げる感覚は合唱の基本中の基本ですが,発声に気を取られて聴き合うことがおろそかになっていたようでした。途中から響きが少しは良いホールに移動して続け,曲全体のトーンが揃ってきました…しかしまだ任意の母音唱です。ここから歌詞をつけたのですが,一気に崩れてしまいました。残念ながらこの日は時間切れ。

 次に(私は今日初めてとなる)《どこかで春が》(島頼子編曲)の「どんぐりころころ」「村まつり」「ゆうやけこやけ」に取り組みました。これも宮古市民文化祭で歌います。ひと通り聞かせてもらった後,まず「ゆうやけこやけ」の難しい男声パート(4部!)の音をさらってから,日本語の子音を明瞭にすることを練習しました。続けて「村祭」はZホールSP合唱団同様に「どんどん(ヒャララ)」の太鼓の大きさのイメージを考えさせて,声を吟味しました。また全体にレガートすぎたので,お祭の弾む感じを引き出しました。そして「どんぐりころころ」では短いながらドラマがあるので,場面の変化を音楽で明瞭に示すようにしました。

 最後に《僕らの歌》で,言葉のイメージを音楽にきちんと表現することに取組み,《リフレイン》は思い出しておく程度に通しました。

 何か手を打てばそれなりに変化をもって応えてくれるのがこの合唱団の良いところ!一方毎回「振り出しにもどる」状態で身体を使って声を出すことや言葉のイメージをもって明瞭に表現することなどをゼロからスタートで取り組まなければならないところが残念なところと思っています。10月18日(日)の宮古市民文化祭まではあと2回(10/11(日)と 10/15(木)),3月28日(日)の定期演奏会まではおよそ10回程度しかありません。効率よく進めて行きたいものです。

2026年9月2日水曜日

【MBKV】音楽に乗せて言葉を伝えるために


 9月1日(火)の夜,盛岡市にある舘坂橋教会での盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの通常練習に参加してきました。あと2ヶ月半で演奏会本番を迎えるので本番を想定した練習の時期かと思いきや,筋肉の使い方のトレーニングと音楽のイメージの共有と実現といった徹底的な基本練習でした。もちろん指導は指揮者の佐々木正利先生です。

 この日に取り上げた楽曲はH. Schütz作曲の《Geistlche Chormusik》(1648) op.11から"Unser Wandel ist im Himmel"Nr.22でした。しかも,全部で99小節の作品の54小節から始めて80小節あたりまで,25小節ほどで1時間50分のレッスンが終わりました。

 歌で表現するには声をコントロールすること,これは当たり前のことです。でもこれが本当に難しい!やっているつもりなのにできていないことばかりです。

 まずは子音をドイツ人と同じように明瞭に発すること。発音(音を発する)ためには,日本語話者である自分たちが普段使わない筋肉を,それも相当程度強く使わなくてはいけません。使えるよにならなくてはいけません。そのためには何度も何度も繰り返して筋肉をコントロールできるようになることは必須です。

 言葉のニュアンスを伝え意味を表現するには,声=母音が強すぎてはいけません。「歌う」という動作は基本的に母音に音高を与えて旋律を作ること,と考えがちです。しかし言葉として聞き取らせるには,母音の音量が増したらその分子音の音量も増やさなければバランスがくずれてしまいます。「音」や「声」は聞こえても「言葉」としては聞こえ辛くなります。そこで必要なことは,母音の強さのコントロールです。「声は出すけれども母音は大きくしない」「子音は強めるけれども母音は強めない」「大きな母音ではないけれども音(声)の響きは失わない」といったような難しい声のコントロールを実現するためには,そのための筋肉をコントロールできるようにならなければなりません。

 そして言葉を聞き取らせるには,「言葉のアクセントがあるから強く発音する」とか「ストレスのないシラブルだから音を小さくする」のように音量を変えるのではなく,平らに歌いながら喋りの抑揚をコントロールすることです。

 それらの全ては音楽に乗せて言葉を伝えることのためですから,それを実現する言葉や音楽のイメージのために成されなければなりません

 先日までコンクールに向けて盛岡某高音楽部で日本語の表現にチャレンジしてきたこともあって,この日のレッスンからはとても多くの学びを得ましたし,目指してきた方向に間違いがないとも感じました…もちろん足元にも及びませんが。(東北大会に向けて徹底的な基本練習でさらに磨きをかけよう!)

 演奏会の本番は11月15日(日)14:00から盛岡市民文化ホール(マリオス)大ホールです。器楽アンサンブル(オルガンつき)の伴奏も聴きどころです。ぜひ足をお運びください。チケットのお問い合わせも待ってます!!

2026年8月23日日曜日

【ZホールSP合唱団燻銀08】身体という楽器をよく鳴らして歌いましょう!

 8月22日(土),午前中に合唱音楽研究会奥州の活動を行った午後,奥州市のZホールでZホールスペシャル合唱団の練習がありました。今回は8回目,初めてリハーサル室で練習しました。

 前回は《春・花》と《夏・城ヶ島の雨》を取り上げたので,今回は2周目の後半《秋・村祭り》と《冬・ペチカ》に取り上げました。まずは《秋・村祭り》からです。一度聞かせてもらったものの,お祭りの威勢の良さを表現するには声が貧弱でした。そこでコーダ部の「ドンドンヒャララ…」を使って腹から声を出すことを徹底しました。そうしてから最後の歌詞の部分でやっとハーモニーが聞こえてくるようになりました。次に3番,2番ともどってきてはや一時間が経ち休憩をとりました。後半は続きの1番を,これまで同様に身体を使って歌う練習から始めました。

 次に《冬・ペチカ》を練習しました。合唱冒頭のハミングで積み重なってくるところから練習しました。ハミングの後すぐに「A-」と1小節間歌うのですが,どうもイメージが定まりません。「ハミングの積み重なりは冬の夜に静かに深々と降る雪の重苦しさ」,直後の「A-は家の明かり・家の中の暖かさにホッとするイメージ」と伝え,なんとか共有できたように思いました。難しいものです。続いて中間部の4パートが皆そろうところなのですが,この合唱団はソプラノの人数が矢鱈に多く,アルトとバランスが取れません。聞いてみると案の定アルトを聞いていないことがわかりました。そこでアルトを聴き,かつコンパクトに歌うことをお願いしました。アンサンブルの基本は聞き合うことです。基本を大切にすれば,合唱をどう仕上げるかが自ずと見えてきます。加えて,2名だけだったテノールですが真正面から逃げずにチャレンジを重ねたので,正しくしっかりと歌えるようになりました!

 次回はふたたび1曲目の《春・花》にもどって,繰り返し歌って評価しながらヴァイオリンとセッションする際の合唱のポイントを育てたい…などとハイレベルを求める前に,【合唱の基礎】を身体で覚えてもらおうと思っています。この合唱団に最も必要なものは身体という楽器をよく鳴らして歌うことだと感じています。来年のオペラにもつながることですし,他の合唱団で合唱を楽しむ際にも必要なことですから,身体に染み込ませて常識のレベルを上げていきたいと思いました。あと4回やったら前日リハを迎えます。プロのヴァイオリンと対等にアンサンブルできる合唱団に育てていかなければと思いました。

【合唱音楽研究会奥州75】岩谷堂地区センターは良い響き!

 8月22日(土)の午前中9:30〜12:00に奥州市の岩谷堂地区センター多目的ホールで75回目となる合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。岩谷堂地区センターは比較的新しい施設で,「ささらホール」のすぐ隣にあります。今回初めて多目的ホールを活動場所にしてみました。

 今回はピアノ伴奏の千田絵未さんがお休みなので,全編無伴奏での取組みとなりました。初めに《紅葉・冬景色》から始めました。というのは,いつもこれら日本語の曲を後に回すと疲れからか音下がりがひどくなるからです。で今回はというと…やはり初めは下がりました。でも指摘してしつこく取組むうちに改善され気にならなくなりました!また,雑にというか音楽や歌詞へのイメージを明確にしないまま声だけ出すようにして歌っていることが多かったので,丁寧に音楽するように練習しました。

 つづいて《Furusato》でした。テノールの主旋律の歌い方の改善が最重要課題でしたが,まずは3番の皆で歌詞で歌うところから取り上げました。テノールだけではなくどのパートにも共通する課題だと感じたからです。その後2番,1番と前に戻ってくる頃には,テノールの歌い方も安定していました。

 その後《Kyrie》に取組みました。ソリストを紹介し,その方々には最前列に来ていただいて練習しました。ソロを取り上げて2回目になります。どの方も自分の歌にしっかりと向き合ってチャレンジしてくれました。少しずつ歌い慣れてきたようです。

 最後に《Gloria》のソロを入れて1回だけ歌いました。時々歌わないと忘れてしまいますから。ソロの方も初挑戦ながら堂々と歌っていました。

 次回は9月6日(日)14:00〜17:00常盤地区センターですが,なんとアルトの皆さんは早く集まってパート練習をするとのこと!その意欲に刺激されます!9月27日(日)の胆江合唱祭に向けてさらに良い演奏を目指しましょう!

2026年8月20日木曜日

【宮古高校音楽部】素直で意欲的な学びで変わる音楽

 8月19日(水)の午後,宮古高校音楽部のレッスンに行ってきました。同部の外部コーチとしてここ数年,1年に1,2回夏におこなっています。2025年はパレストリーナとメンデルスゾーンという外国語の楽曲(1回目)(2回目)2024年は黒人霊歌と邦人曲でした。

 今回は週末の文化祭に向けた準備で忙しそうな学校の校舎の音楽室で行いました。校舎に着くと,いつも通り生徒さんの代表の子が玄関に立って待っていてくれました。

 今回の楽曲は全日本合唱コンクールに向けた3曲で,課題曲がG4《河》(詩:石原吉郎,曲:福丸光詩),自由曲がBob Chilcott編曲の《Sunayama》と《Mura Matsuri》です。ソプラノ2名,アルト3名,テノール2名,バス3名と,計10名ながらしっかりとした混声合唱に生徒さんによる充実したピアノ伴奏が付きます。羨ましい環境です!

 はじめに3曲を通して聴かせてもらいました。皆暗譜で指揮の先生に集中し一人ひとりがしっかりと声を出して歌っていました。歌詞も音楽も難しい《河》でも感情を込めて歌っているのがわかりました。ですから解釈や表現の意欲についてはそれほど問題ありません。むしろ表現するための「素材」となる声,つまり楽器としての身体の使い方が気になりました。

 いずれも日本語の楽曲ですが,懸命に言葉を喋ろうとしたり大きな音で伝えようとしたりするあまり,身体が堅くなってしまって音楽がでこぼこしていました。そこでまず「楽器作り」の大切さを伝えた上で,①響きの部屋の確保(喉を開く筋肉の自覚),②腹から息を送れば楽器は鳴るという感覚(胸郭を締め付けない),③楽器の保持(母音が変わっても,音高が変わっても「楽器の形を変えない」)ことを,《Sunayama》の主旋律を使ってチャレンジさせました。

 心を込めて一生懸命に歌ってきたのに,急に「力を抜け」だの「お腹を使え」だの「楽器の形を変えない」だのと言われ,おそらく抵抗感があったことと思います。でも「今のはダメ」「今のは良し」といったしつこい評価に耐えながらもチャレンジを繰り返し,自分たちの音が変わっていくことを自覚してくれたようでした。自分を変えていくことを怖がらずアドバイスを素直に受入れ,より良くなっていこうという意欲に溢れる10名でした。

 全日本合唱コンクール岩手県大会の高等学校部門は来週末の8月29日(土)です。出演順や時間も決まり,全22団体中宮古高校音楽部は17番目のようです。私の出番より前なので聴くことは叶わないと思いますが,良い音楽を,そしてそれを目指す姿を聴き手に届けて欲しいと思います。お時間のある方はトーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)大ホールに足をお運びになり,若者たちの音楽を聴きにいらしてください!!

2026年8月10日月曜日

【ZホールSP合唱団燻銀07】いよいよ本格的な音楽づくり

 8月9日(日)の午後,奥州市文化会館Zホールで,Zホールスペシャル合唱団の練習をしてきました。前前回までの5回で音とりをほぼ終え,前回は本番のピアニストの平沢先生と合わせる機会を得ました。今回からいよいよ本格的な音楽づくりです。

 2クール目となります。初めに《春・花》から扱いました。この合唱団は普段からそして長く一緒に歌ってきているわけではないので,発声の仕方も音楽の捉え方もまちまちです。それが声や音楽に現れているようで,どうもまとまった音楽になりません。そこで今回から合唱団としての音楽のまとまりを目指そうと考えました。そうしないとスペシャリストによる1本のヴァイオリン&ピアノとの合同演奏で,それを邪魔する音の塊となりかねないと思ったからです。


 《春・花》の主旋律は多くの方が知っているので,主旋律を使って発声や音楽性を整えてみることにしました。具体的には,歌詞唱では母音や音域によってでこぼこして不安定な旋律をなるべくそろえようと,まずは徹底的に母音唱をしました。「ア」ではまず明るくよく響かせるとともに下行の跳躍進行でも響きを落とさないようすること,「イ」では浅くならないようにしながら前の響きを保つこと,そして「ウ」,「エ」,「オ」と同じ旋律を何度も歌って確かめました。その後各パートに別れて同様に母音唱しながら,細部のハーモニーを確かめてきちんとハモらせながら歌うことに取り組んだり,「アイ」でランダムに歌いながら響きを落とさないで歌うということを意識したりしました。

 《夏・城ケ島の雨》も少しの時間取り組みました。こちらは基本的なリズムの悪さを修正したり,旋律での息を身体を使って運ぶ練習をしましたが,途中で時間切となりました。次回8月22日(土)は《夏・城ケ島の雨》から取り組む予定です。

 この日は今度のコンサートのチラシが配布され,先行販売が開始されました。11月21日(土)に行われる本番は席が少なめな中ホールですので,ぜひとも早めにチケットを入手されるようお願いいたします。また,来年7月11日に公演予定のオペラ《トゥーランドット》の合唱団員の再募集も始まりました。興味のあるかたはぜひご参加ください。お待ちしています。

 それから,この日はこのスペシャル合唱団初の懇親会が行われました。特設の合唱団なのでお互いどんな方なのかわからないという人が多く,それは一緒に音楽する上でマイナスだと考えたからです。参加者は少なめではありましたが,練習時に顔は見たことがあっても名前が覚束なかった方の合唱経験や参加の動機,参加しての感想などを知ることができ,とても有意義だったと感じています。幹事を買って出てくれたKさん,ありがとうございました!

2026年8月7日金曜日

【宮古木曜会合唱団】ピアノ伴奏は音楽のイメージを与えてくれます!

 8月6日(木)の夜,宮古木曜会合唱団の通常練習に行ってきました。この日の宮古は盛岡よりも最高気温が高く33度もあったようで,夕方になってもモワッとした暑さが残っていました。

 発声練習では横隔膜を意識してもらうために,①胸郭広げ(=横隔膜広げ),②鳩尾押し返し,③押し返しながら呼気,④その呼気で発音などにチャレンジしてもらいました。盛岡某高音楽部の子どもたちはこれでだいぶ変わってきたので期待したのですが,やはり1回やったくらいでは身につきません。継続して取り組みたいと思いました。

 久しぶりに高校生の作曲作品を練習しました。まずは《僕らの歌》と《秘密の海》の復習から始めました。発声練習で身体の鳴りを少しつかみ始めたので,実際に楽曲の中で使えるようにと,「アー」で歌いながらハモりや溶け合いをめざしました。最後に新曲の《繋がり》を,全パートを全員で階名唱しながら音とりし,最後に1回だけ歌詞で歌いました。

 この日は練習のピアノ伴奏を希望してくださった宮古在住の大久保和歌子先生が来てくださいました。かつて(第30回から第33回までの定期演奏会)宮古木曜会合唱団で一緒に歌ったりピアノ伴奏をしていただいたりした先生です。高校生の作曲作品は音源などがないので,ピアノ伴奏がないと楽曲のイメージをもちづらかったのですが,今回伴奏を入れていただいたのでだいぶイメージがつかめたように思いました。有難いことです!!(ただし,山口公民館のピアノの調律が…)

 次回は1ヶ月以上先の9月12日(土)の午後,その次は9月24日(木)の通常練習となります。今回の音楽的なイメージが失われないことを願っています。

2026年8月4日火曜日

【宮古市立磯鶏小学校合唱クラブ】久しぶりの小学生は楽しかった!

 8月4日(火),東北北部も「平年より7日遅く梅雨明けしたと思われる」爽やかな日の午前中,宮古市の磯鶏小学校の合唱クラブの指導をしてきました。宮古市は昔から音楽が盛んな地域で,小学校にはかつてたくさんの合唱クラブ・合唱委員会がありNコンなどにも数チームが出ていたのですが,今やこの1校だけになってしまいました。指導している先生がかつて同じ学年を組んだこともある同僚で,その関係でここ3年ほど夏休みにお邪魔しています。(ちなみにこの学校は宮古市の連合音楽会の事務局校でもあります。11月の連合音楽会では今年も講師としてお世話になる予定です。)

 今年のNコン課題曲は《どっきん せみさん》,自由曲は《いっしょけんめい》(新川和江作詞/三宅悠太作曲)です。《いっしょうけんめい》のほうは2日前の「音楽の夕べ」で聞いていました

 夏休みの合唱クラブの練習のために登校してくる子どもたちのなかには,すでに歌いながら歩いてくる子もいて,合唱クラブを楽しんでいるように感じました。

 練習は2時間,自由曲は本番を終えたばかりで課題曲は音とりが終わった程度とのことでしたので,まずは2曲を聞かせてもらいました。昨年の印象(記憶?)よりも柔らかい声で一人ひとりがしっかりと歌っているように感じました。聞かせてもらってから,例によって「今日はなにをしたい?」と問いかけました。すると「声を大きく響せたい」とか「強弱をつけて歌えるようになりたい」といった声が聞こえてきました。(昨年のブログを見たら昨年も同じでしたね。)

 はじめは,発声練習で使っていた《あくびの歌》を使って①F-durから長2度ずつH-durまで移調しながら高い音(gis)までチャレンジさせたり,②あくびの真似をさせたりしました。あくびの真似は恥ずかしがってなかなかできなかったので,「歌うってことは作詞者や作曲者になったつもりで言葉を発したりするわけだから,それは真似してるってこと。真似が上手な人は歌もうまくなるんだよ。」と教えて,恥ずかしがらないことを教えました。加えて喉の響きの部屋を広げることも真似させながら,狭い喉を開かせました。

 喉が開くと,(響きはつきますが)同じ程度の音量を出そうとする当然息が足りなくなります。それを「マヨネーズ」とか「水まきホース」のイメージで伝え,お腹から息を送ることの必要性を納得させました。《いっしょけんめい》(の冒頭のユニゾン部分)を何度も繰り返しながら「どこが疲れてくるかな?」とお腹周りの筋肉を使っていることを意識させた上で「歌うってことは筋肉運動だから,使えば使うほど疲れるし,強くなっていきます。」という話をしました。子どもたちはよくチャレンジし,活動していた普通教室ではうるさいほどの大きな声が出てきました。

 一方楽曲の演奏については2つの点を主に伝えました。一つは「きちんとバトンパスをすること」でした。フレーズの最後にまで音楽の緊張感が続かなかったり,ピアノ伴奏を聞かないで歌っていたりしていたからです。もう一つは「言いたいことに応じてブレスをすること」でした。《どっきん せみさん》では「どっきんせみさん」とか「どうしたの?」とか「そうだよね」など,自分の心を表す言葉がたくさんあるのですが,それらの言葉から気持ちが感じられなかったので,その同じ言葉を様々な気持ちで話すことを通してそれぞれの気持ちに応じて息の吸い方が違っていることをわかってもらい,歌うときに活かしてもらいました。

 久しぶりの小学生の指導でした。どんどん変わっていく様子が楽しく,あっという間の2時間でした。担当の先生によると,12時に終了し帰る子どもたちはいつになくお腹が空いている様子とのことでした。身体を使って歌うと(エネルギーを使いますから)お腹が空きますよね。身体を「いっしょけんめい」使って歌った証拠です!Nコンの岩手県大会は8月26日(水)【小学校の部】(と【高等学校の部】,翌日が【中学校の部】)とのこと。岩手県民会館は近いので聴きにいきたいと思っています(審査員の先生方も様変わりしたようです。楽しみです)。みなさん,がんばってね。

2026年8月3日月曜日

【宮古木曜会合唱団】人数バランスよし…場所もよし…

 8月2日(日)の午後,宮古市の磯鶏幼稚園で宮古木曜会合唱団の強化練習を行いました。ソプラノ3,アルト3,テノール2,バス3名と人数バランスが非常によい感じの参加者数でした。

 発声練習では,盛岡某高や合唱音楽研究会奥州でやった横隔膜を意識させる運動や「鼻つまみ」を体験してもらいました。しかし残念ながらその後の練習で生かす場面は少なかったかもしれません。

 団員お勧めの楽曲シリーズから《リフレイン》《小さな空》《Jesu dulcis memoria》《O vos omnes》などを取り上げ練習しました。言葉をつけて歌える方,階名唱なら音が取れる方,階名唱でも音が不安定な方など,大きな差のある状態でした。人数バランスは良いものの,どこに合わせてどのように進めていくと参加した皆さんが充実感を得られるのか,難しいところです。今後の大きな課題と捉えています。


 この日はすぐ隣の宮古市民文化会館で「第61回音楽の夕べ」という演奏会が開催されていました。宮古で昔からヴァイオリン教室を主宰している梅村さんが長年熱意を持って開催している音楽会で,かつて私も宮古の小学校の合唱委員会を引き連れて参加したことがあります。小学生にとっては弦楽器の響きの中で歌う機会は貴重な音楽体験です。この日は磯鶏小学校の合唱クラブが出演するということで,強化練習を15分ほど中抜けして聴きに行かせていただきました。というのも2日後に磯鶏小学校合唱クラブのレッスンをする予定だからです。柔らかい弦楽アンサンブルの響きに溶け込むような声で《いっしょけんめい》を歌っていました。次のレッスンが楽しみになりました。

2026年7月27日月曜日

【ZホールSP合唱団燻銀06】平沢匡朗先生登場!

 7月26日(日)の午後,奥州市文化会館Zホールで,Zホールスペシャル合唱団の6回目の練習を行いました。前回までの5回の練習で全4曲をそれぞれ個別にさらってきて,一応全曲の音とりを終えての今回でした。

 はじめにパート練習を1時間程度とりました。特にも前回取り組んだ《《冬》ペチカ》が難しかったので,それを中心に復習してもらいました。テノールとバスは合同でバスパートリーダーのIさんのご指導で,アルトはパートリーダーがお休みでしたので私が指導しました。アルトのみなさんはとても積極的で,歌い手の中にピアノ弾き担当者がいらっしゃったり,「ここが歌えない」「ここがどうもはっきりしない」と声を出してくださったりするので,ポイントを絞って繰り返して練習することができました。

 1時間パート練習をした後にアルトがパート練習をしていた中ホールのステージに全員が集合して全体練習を行おうとしたら,なんと本番のピアニストの平沢匡朗先生がいきなりショパンのワルツを1曲弾いて登場なさいました!

 その後は平沢先生に伴奏を弾いていただきながら,曲集の後ろから(冬→秋→夏→春)全曲を練習しました。どの曲においても器楽だけの部分と合唱が加わる部分とがバトンタッチしながら音楽が進むのですが,器楽だけの部分では平沢先生のピアノから音楽の方向性が示されるので,それを合唱が受け取って紡いでいくという楽しさ(そして難しさ)を体験できました。中でも《冬》と《夏》はテンポの移行がとても難しく,今後の(私の)宿題となりました…。

 早い時期に本番の(プロの)演奏者の方と合わせる,一緒に音楽づくりができるのはとても助かります。楽譜から読み取ること=楽譜の解釈は演奏者によって異なるのが当たり前です。それを擦り合わせてよりよい音楽を目指す作業は必要で,そのためには時間がかかります。ですから早い時期に合わせておけると,その後の時間でさらに自由がきくように練習を進められます。

 次回は8月9日(日)14:00-17:00です。練習後には懇親会も予定されていますので,奮ってご参加ください。

2026年7月26日日曜日

【合唱音楽研究会奥州73】声が充実!音楽が充実!

 7月25日(土)雨の午後,奥州市の日本基督教団水沢教会で合唱音楽研究会奥州の73回目となる活動を行いました。久しぶりに水沢教会をお借りしての活動でした。

 9月27日(日)の胆江合唱祭を意識したのか,あるいは「この日にモーツアルトのミサ曲(K259)のソロ箇所の希望をとります」とアナウンスメントをしたからなのか,けっこう多くの方が集まってくださいました。

 発声では,腰を落としながら背筋下部(インプルス)に息を入れ,そのまま声を出すことにチャレンジしました。背筋下部に息を入れることについては,ちょうどこの日の朝の岩手朝日テレビ「題名のない音楽会」で,6月下旬の日本声楽発声学会に「現役声楽家」の講師として来てくださった宮里直樹がやっていた息の入れ方を,再び取り上げてやってみました。すると,皆さん非常に楽にしかも大きな声が(高い音まで)出ました。いい感じだったのでそのまま楽曲の練習に移りました。

 初めはモーツァルト作曲のオルガンソロ・ミサ曲(KV259)から《Kyrie》です。「モーツアルトらしい楽しさが音楽に溢れるように歌いましょう。」と声掛けしたら,皆さんがじゃんじゃん声を出して生き生きとした感じが表れてきました。そして前回までとは声の大きさが違っていました。これは発声練習が効果的だったのか,胆江合唱祭という本番を意識してやる気が増したのか,高校生が頑張っている様子を伝えた(盛岡まで聞きに来てくださり感想発表してくださったSさん,ありがとうございました)からか,あるいは水沢教会という会場のおかげか…。いずれにしろこの音楽のモードを次回以降にも引き出していくことが大事と思いました。

 つづいて無伴奏のボブ・チルコット作曲《Furusato》に取り組みました。前回はテノールの主旋律が課題で終わっていたのですが,そこも含めて全体が音楽の方向性を共有できた感じで,とてもよい響きにまとまっていきました。「音下り」の癖も全く現れませんでした。

 最後に《紅葉・冬景色》を練習しました。音的には難しいことはないのですが,《紅葉》の色彩感,《冬景色》の空気感や朝の静寂の様子を表現することはまだまだ難しく,どうしても声(それも母音)を出しすぎる傾向が止みませんでした。

 9月27日の胆江合唱祭まではあと4回です(8/8(土)午後,8/22(土)午前,9/6(日)午後,9/26(土)午後)。学びの成果を胆江地区の皆様にお聞かせできるように,集中して取組み高めていきたいと思います。なお,ソロの分担については次回までに原案をまとめておこうと思います。お待ちくださいね。

2026年7月13日月曜日

【週末の3つの合唱指導】集中力が課題です

 7月の第2週末,3つの合唱指導をしてきました。奥州市まで70km,そこから宮古市まで約130km,そして盛岡まで90kmとおおよそ290kmの道のりでした。

【ZホールSP合唱団燻銀05】…7月11日(土)の午後はZホールスペシャル合唱団の5回目の練習でした。この日は参加者が少なめでした。なにやら市内で催物があるとか…。今回は《冬「ペチカ」》。歌う小節数は少ないながら男声にも女声にもdiv.があり,音取りが複雑な曲です。パート練習で私はテノールとバスの合同パートに付いたのですが,6名と充実したバスに対して2名のテノールで,バスの旋律につられてしまってなかなか覚えられないようでした。例によって階名唱をもとに確かめれば少しは手がかりになると思ったのですが,この合唱団ではこれまで取り組んできていなかった上に2パート合同のため時間が限られていることから断念してしまいました。でもこの判断がまずかったと反省しています。全体で合わせた時にもテノールがあまり聞こえてきませんでした。あぁ,ごめんなさい。

【合唱音楽研究会奥州72】…翌7月12日(日)の午前中9:30〜12:00は奥州市の水沢南地区センターで合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。雨の日曜日の午前中ながら30名以上の方がご参加くださいました。始めに《Orgel-solo Messe》KV259のソロの分担について提案しました。発表会の際にはソロのパートはソロ(あるいはソリ)にすることで,独唱へのチャレンジの機会となると考え,ソロの部分を小分けにして多くの方に(できれば全員に)担当してもらいたいと思っている,ということです。希望の部分を考えておいて次回の活動日(7/25(土) 14:00から17:00 水沢教会)に表に書き込んでもらった後に調整して決めようと思っています。
 楽曲の方は,まずは《Kyrie》を復習しながらモーツアルトらしい楽しさ(旋律やデュナーミク)を表現できるように,また《Sanctus》では後半のAllegro感を出せるように練習しました。《ふるさとの四季》からの《紅葉》&《冬景色》では言葉が聞き取れない(=子音への配慮が足りないことで子音が発音の際に意識されないことと,知っている旋律・歌なので表現の意識なく声(つまり母音)を出していることによる)ので,意識的に子音を扱いながら言葉を表現することを少しだけ練習しました。最後に《Furusato》を歌いました。テノールの主旋律のイメージを育てることが次回からの課題と感じました。

【宮古木曜会合唱団】…同日の午後,宮古市の磯鶏幼稚園のホールをお借りして宮古木曜会合唱団の強化練習を行いました。奥州市から(江刺田原IC→遠野IC→立丸峠→川井と通って)移動するのに時間がかかり14時半頃に到着しました。3日前の木曜日の通常練習では《小さな空》の音とりを終えて,団員の方々の希望曲全ての階名唱での音出しを終えたので,この日は歌詞をつけていきました。まず《夕焼け》からでしたが,この楽曲はテンポが遅く1拍が長いので言葉をまとまりとして表現するために強靭な息の支えが必要です。よく健闘していると思いました。普段の練習で皆さんが力をつけているので,ハーモニーも綺麗(無伴奏でも下がったりしません!!)です。続けてビクトリアの《Jesu dulcis memoria》と《O vos omnes》を階名唱で思い出した後歌詞をつけて歌いました。磯鶏幼稚園のホールはとてもよい響きなので,こういったルネサンスの宗教音楽はとても歌いやすいと感じました。最後に《小さな空》を歌詞をつけて歌いました。3拍子の2拍目が重くなる傾向は今後の課題です。

 1泊2日で約300km移動しながら3つの合唱指導をするには集中力が必要だとあらためて感じました。それぞれ違う歌い手,それぞれ違う楽曲,それぞれ違う発表の機会や取組の段階なので,それぞれに合わせて学びのある時間にしなければならないからです。今後は用意を周到にして臨みたいと思いました。

2026年7月9日木曜日

【宮古木曜会合唱団】武満徹は難しい…

 7月9日(木)の夜,宮古市の山口公民館での宮古木曜会合唱団の練習に参加しました。前回は6月18日(木)でしたから2週間ぶりでした。

 団員の方々の希望曲(リストはこちら)のうちまだ音とりが終わっていないのが,武満徹作詞・作曲の《小さな空》でした。前前回(6月7日)に前奏の部分だけやったままでしたので,今回は最後まで音とりをしようと思って宮古に行きました。

 この楽曲はF-Durです。移動ド階名唱で進めました。慣れない方もいらっしゃるので階名を読む練習を兼て全部のパートのそれぞれを全員で移動ド階名唱をしながら進めていきました。他のパートの音もわかっていて欲しかったからです。すると,主旋律の歌いやすさの一方で,ハーモニーのなんと複雑なこと!さらに各部分の縦のハーモニーがつかめたとしても,副旋律をメロディとして歌おうとすると音程が難しい!それでもなんとか最後まで音を出しました。みなさんには「階名が苦手な方は階名を(カタカナなどで)書き込んでおいて下さい」とお願いしました。

 最後に,前回音取りした《リフレイン》を通しました。なんと歌いやすいこと!!ハーモニーもすっきりと聴こえてきました。思わず「武満徹の難しさがわかりますね。」と呟いたら多くの方が頷いていました。

 次回は7月12日(日)の午後,磯鶏幼稚園での強化練習です。団員の方々の希望曲の全体を音出ししながら,もう一つのステージの高校生の作品も音取りしていきたいと思っています。武満徹の難しさを乗り越えれば,高校生作品はそれほど時間はかからないでしょう。がんばります!

2026年6月20日土曜日

【盛岡某高音楽部】いよいよ本格集中モード(演奏会のご案内!!)

 6月17日(水)と19日(土)に盛岡某高音楽部の指導に行ってきました。4月から新年度が始まり3名の1年生新入部員を迎えて2ヶ月活動してきていました。6月に入ってからは2週間ほど定期考査のために部活動がお休みになっていたので,久しぶりの指導となりました。

 7月20日(月・祝)岩手県民会館中ホールで開催予定の第40回定期演奏会まであと1ヶ月となり,6月17日(水)には第2部で演奏するポップスの全曲を音を出して課題を確かめました。クラシックなら「様式」がわかった上で表現することが大切ですが,同様にポップスではその曲の「テイスト」をつかむことが大切で,テンポやリズム,旋律などの特徴がどう演奏すると生きるかが納得されれば,高校生は自分たちでとても良い感じの音楽にまとまっていきました。羨ましい!

 6月19日(金)には定期演奏会の第1部で演奏する無伴奏合唱曲の中から,8月29日(土)の全日本合唱コンクール岩手県大会でも演奏する《夕ぐれの時はよい時》(詩:堀口大學,作曲:松本望)を久しぶりに練習しました。これは女声3部合唱ながらdiv.が多く,最大で5パートに分かれ,しかも超複雑な和音及び和声進行なのです。部員は10名なので1パート2人だけでそのハーモニーを作って音楽していかなければなりません(そして6分間も続く楽曲なので音楽的な集中力も必要です)。音取りは4部分くらいに分けて取り組み,何度も転調しながら移動ド唱法で進めてなんとか最後までいったのが考査期間前でした。ですからこの日はほぼ,歌詞唱最初の日でもありました。それでも部員たちは難しい音の進行をよく覚えていて,(少々確認や練習が必要ではありましたが)最後まで止まらずに歌うことができました。さらに歌詞の解釈やそれにともなう音楽のニュアンスを伝えると,各自がよく考えて表現したり,指揮の変化によく反応したりしていました。高校生怖るべし!

 今後の演奏機会3つのご案内です。

第45回岩手県高校合唱祭岩手県高文連主催)
・日時:7月2日(木)12:00開演
・場所:トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)大ホール
・入場料:無料
※県内の多くの高校の合唱部・音楽部の合同発表会です。1団体8分のステージで,私たちの演奏曲目は《夕ぐれの時はよい時》(詩:堀口大學,作曲:松本望)です。合同演奏で新曲の《僕》の初演や《若い合唱》も演奏します。

◯第40回定期演奏会
・日時:7月20日(月・祝)(昨年は13:00開演
・場所:トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)中ホール
・入場料:(昨年は無料
※プログラム(予定)
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【第1部】無伴奏合唱曲アラカルト(仮題)
・John Wilye(イングランド1574-1638)によるマドリガル音楽
 《O what shall I do? (ああ,私はどうすればよいのか)》
 《Weep, O mine eyes (嘆け,ああ私の瞳よ)》
・現代ヨーロッパの宗教音楽
 《MISSA IN DISCANTU》より《Gloria》Carl-Bertil Angestig(1924-2019)作曲
・現代日本の合唱曲
 《夕ぐれの時はよい時》 詩:堀口大学 作曲:松本望 (「無伴奏女声合唱のための 3つのessais(エッセ)」より) 
 《私のいのちは》 詩:立原道造 作曲:山下祐加 (「花咲くままに 思ひ出よ」より)
・日本の名曲
 《夕ぐれの時はよい時》詩:堀口大學,作曲:松本望
【第2部】映画音楽への誘い(仮題)
・《I will follow him》「天使のラブソング」より
・《いのちの名前》「千と千尋の神隠し」より→《世界の約束》「ハウルの動く城」より→《カントリー・ロード》「耳をすませば」より
・《ルパン三世のテーマ》「ルパン三世」より
・《スパークル》「君の名は」より
【第3部】ミュージカル「美女と野獣」
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第78回全日本合唱コンクール岩手県大会(高等学校部門)
・日時:8月29日(土)11:00〜(予定)
・場所:トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)大ホール
・入場料:(一般)前売り1000円,当日1500円
※この日は高等学校の部に続いて大学職場一般部門が行われます。翌日は小学生部門・中学生部門です。私たちの演奏曲は以下です。
課題曲:F1《O what shall I do? (ああ,私はどうすればよいのか)》J. Wilby作曲
自由曲:《夕ぐれの時はよい時》 詩:堀口大学 作曲:松本望 (「無伴奏女声合唱のための 3つのessais(エッセ)」より) 

 みなさん,お誘い合わせの上,足をお運びください。よい音楽をお聞かせできるよう取り組んで参ります!

2026年6月18日木曜日

【宮古木曜会合唱団】最初から良い音楽をめざしましょう

 6月18日(木)の夜,宮古市の山口公民館で宮古木曜会合唱団の通常練習が行われました。前回行ったのは6月7日(日)の強化練習でしたから,ほぼ2週間の間があったことになります。

 今回のメインは覚和歌子作詩・信長貴富作曲の《リフレイン》の音取りでした。1週間前の通常練習時にもう一人の指揮者佐々木駿君が少し音出ししてくれた上での本日でした。

 ハ長調なので階名唱に抵抗はなくその分音程もとりやすかったようです。しかし問題は「音楽」!6/8拍子を自立的に紡いで歌い進むこと,Auftakt から始まる(しかも16分音符2つ)言葉&フレーズの音楽の歌い方,同型反復的なフレーズの重ね方,臨時記号の音に入る前のニュアンスなどなど…音符を音楽にするためのポイントはたくさんあるのですが,基本的に声(音質)に響きがないと音楽が魅力的になりません。そこでこの日は基本的に立って歌ってもらいました。発声練習の時に意識させた身体の使い方を音取りしているときも気をつけてもらって,良い音で音楽することを目指させました。特にこの楽曲の全体を引っ張る主旋律であるソプラノのハードルは高いです!ソプラノだけで何度も歌ってもらって練習する中で,音楽の方向を示してもらいました。

 それにしても,この程度の楽曲なら音取りは1時間程度でできるようになったといのは素晴らしいことです。音高やリズムを楽譜からつかむという意味での「音楽性」がこれほど身についてきているのですから,音楽をもっと生きたものにしようとする「音楽性」を身に付けさせていくことが必要なのだと感じました。言い換えると,「音取りだから正しい音とリズムで歌えればいい」などという低いレベルを目指す(目指して満足する)のではなく,「最初からできる限り良い音楽を目指そう」という姿勢を身に付けさせていくことが,これからの課題(そして私の課題)だと思いました。

 次は3週間後の7月9日(木)の通常練習,そしてその直後の7月12日(日)の強化練習です。新しい楽曲の音出しが続きますから,最初からより良い音楽を目指すように意識づけていきたいと思いました。

2026年6月8日月曜日

【宮古木曜会合唱団】大初見大会!!きれいなハーモニーでした

 6月7日(日),午前中に合唱音楽研究会奥州の活動を奥州市でおこなったあと自動車で(江刺田瀬インター→遠野インター→立丸峠→川井→宮古と)移動し,午後に磯鶏幼稚園で行われた宮古木曜会合唱団の強化練習に取り組んできました。強化練習そのものは13:00〜17:00なのですが,私は移動に時間がかかったので14:00から参加しました。

 新しい5つの楽曲の楽譜が並んでいました。今シーズンの第44回定期演奏会で団員の皆さんが演奏したいと選んだ曲たちです。
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①T. L. de Victoria作曲《Jesu dulcis memoria》
②T. L. de Victoria作曲《O vos omnes》
③F. Schubert作曲《Messe G-dur》から《Kyrie》
④高田敏子作詩 信長貴富作曲《夕焼け》
⑤覚和歌子詩 信長貴富作曲《リフレイン》(←この楽譜だけはまだ)
⑥武満徹作詩・作曲《小さな空》
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 そこで,配布された5曲の「大初見大会」,つまり今日渡された楽譜を使って初見で合唱にチャレンジする会を行いました!


 はじめに取り上げたのは④《夕焼け》でした。2013年に宮古木曜会合唱団は京都で開催された第2回Harmony for JAPAN に招聘されたのですが,その時の全体合唱(他団体と合同)として取組んだことがあったからです(でもほとんどの方は覚えていませんでした…)。臨時記号のところは何度か繰り返して確かめる必要はあったものの,階名唱(ハ長調)で最後まで音を出すことができました。

(←歌ったと思ったのですが,参加3日間のタイムテーブルには「信長合同本番(アンコールのみ)」とありました。ってことは《夕焼け》は歌ってなかったってこと?なら,何を歌ったんだっけ?)

 続いて②《O vos omnes》にチャレンジしました。楽譜には♭が2つついているのですが,音楽としては♭3つのハ短調(c-moll)なのでその調で階名唱(移動ド唱法)し,これも最後まで行きつくことができました。次に同じくビクトリア作曲の①《Jesu dulcis memoria》,これは♯2つのロ短調(h-moll)で階名唱しました。さらに今度は調性が確立した後の時代,シューベルトの③《Kyrie》の音を出しました。始めと終わりがト長調(G-dur)で中幹部がハ長調(C-dur)と比較的シンプルな作りでした。

 最後に⑤《小さな空》です。これは和声外音が多く響きは素敵なのですが音が取りづらい曲です。そこでまず主旋律を1〜3番と全員で歌ってみました。武満徹の「うた」シリーズはもともと主旋律だけがあったようですから。続けてその主旋律をヘ長調(F-dur)の移動ド唱法で階名唱しました。「ソ」(C)と「シ」(e)が毎度低めなので感覚を修正してもらいました。このようにして音階を清潔にしておいた上で,1小節目から始めるヴォカリーゼの前奏部分を階名唱で歌って音をとりました。とても素敵な響きになりました!

 1回の練習で4曲もの新曲を(歌詞はつかないものの)音にできるというのは,初見能力としては結構高いレベルと思います。ほとんどキーボードを使っていないのですから!歌い手一人ひとりの中に「こんな音楽にしたい」という音楽像(E. Gordon的にいうと「Audiation」)が楽譜から主体的に作られているということです!素晴らしいですね。今後,月2回程度通って仕上げていくことになりますが,各自の音楽像をより明確により上質に(?)しながら音楽を作っていきたいと思いました。楽しみです。

【ZホールSP合唱団燻銀03】夏は《城ケ島の雨》

 6月6日(土)の午後,奥州市文化会館Zホール展示室で,ZホールSP合唱団の3回目の練習会を行いました。今回の合唱団は11月21日(土)にZホール・中ホールで開催される「木野雅之平沢匡朗コンサート in 奥州〜燻銀の響き〜」で信長貴富編曲の《ヴィヴァルディが見た日本の四季》を演奏する合唱団です。5月9日に第1回の練習会5月17日に第2回の練習会と1ヶ月に2回のペースで集まってきました。総勢54名の混声合唱団です。


 今回は第2楽章「夏」。この楽章には《城ケ島の雨》が使われています。発声練習の後40分ほどパート練習を行いました。私は(前回に引き続き)アルトのパート練習に行ったのですが,会場は2階の和室のため皆さん立ったまま歌いました。そのせいか,しっかりした音で歌っていました!

 続く1時間強は全体練習でした。《城ケ島の雨》は1番は男声のみで8小節だけ,2番は女声のみで8小節だけ,3番に当たる部分が混声四部で15小節,4番がまた男声のみで10小節。しかも1,2,4番はほぼ同じ作りをしているので難しいところは3番の部分くらいでした。ただし二連符と三連符の違いを明確にするのが少々面倒なところではありました。

 最後に前回取り組んだ《花》の復習をしました。やはり言葉が聞こえてこなかったので子音と母音について説明したり,子音を強める練習をしたりしました。難しいのは「子音を音符の前に出す=子音の始動を早めること」でした。習慣づけないといけないので,これからの練習でしつこく取り組みたいと思います。

 次回は6月14日(日)の午後,つまり実質1週間後になります。筋肉運動である歌唱行動にとって間が空かないということはとてもよいことです。今回やったことが少しでも身体に残っていることを期待しています。

2026年5月23日土曜日

【盛岡某高音楽部】セミナーサポート事業・声が課題

 5月22日(金)の午後,岩手県民会館・中ホールで,岩手県高等学校文化連盟(通称,高文連)主催のセミナーサポート事業としての(全日本合唱コンクールの)課題曲講習会があり,本山秀毅先生のレッスンを受けました。この事業は毎年行われています(昨年はパレストリーナの作品について藤井宏樹先生のレッスンでした)。かつて私がまだ20代の頃に第3回仙台バッハ・アカデミー(1988年)の指揮のマスタークラス(講師は先日お亡くなりになったヘルムート・リリング先生)のアシスタントとして通訳や指揮の指導をしてくださったのが,当時まだゲヒンゲン聖歌隊の団員だった本山秀毅さん(と大谷研二さん)でした。その時のテーマは《ヨハネ受難曲》で,レチタティーヴォで「もっとキャラクターを!」と指導されました。また2013年(?)に開催された(第2回)Harmony for JAPANに宮古木曜会合唱団が招待された際,京都バッハ合唱団と合同でJ. S. Bachの《Jesu, meine Freude》を演奏したのですがその時の合同合唱団の指揮もしていただきました。(この時の打ち上げの席で本山さんと信長貴富さんが《群青》の編曲・出版を話し合っていたのを覚えています。)


 今回の課題曲はJohn Wilby作曲のマドリガル《O what shall I do?》,いわゆるF1です。美しい女性への高まる思いを歌った三部合唱です。始めに一度聞いていただきました。子どもたちは明瞭な発音とディクション,清潔な音程や思いを音楽で表現することなどに意識しながら歌いました。すると本山先生は,「(きちんと歌えているので)もっと魅力的な声が出るはずだからそこを練習しよう。」と発声について主にアドバイスくださいました。全体に暗い,ソプラノは上がってきて喉が狭くなる,アルトは響きが足りず暗くなる,メゾは音程が決まらない…。普段気になっていたけれども十分にやりきれなかったポイントを取り上げて,いつもとは少し違ったやりかたでアプローチしてくださいました。子どもたちには新しい選択肢となり,とても多く気付きがあったように思います。

 体の使い方は,意識しながら繰り返さなければ身に付きません。「歌うことは運動」です!日々の練習で意識させ積み重ねていきたいと思いました。パワーが加わればさらに劇的に表現できますからね!

 定期演奏会は7月20日(月・祝)岩手県民会館・中ホールです。ア・カペラ,ポップス,そしてミュージカルと演奏します。ぜひ聴きにいらしてください。お待ちしています。(ちなみに今回のマドリガルは演奏しませんが,7月2日(木)には岩手県民会館・大ホールで岩手県高校合唱祭が開かれる予定です。こちらでもお待ちしています!!

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 9月19日(土)の午後,奥州市文化会館Zホールの展示室で,10回目となるZホールSP合唱団の 「燻銀の響き」コンサート に向けた練習を行いました。 前回は9月13日(日)でした から,なんとたった1週間しか間が空いていませんでした。一般的にアマチュア合唱団の練習頻度は1週間に1...

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