2024年11月6日水曜日

【演奏会・聴いてきました】盛岡誠桜高校音楽部 第12回定期演奏会

 11月6日(水)の夜,先日オルガン・リサイタルを聴いた盛岡市民文化ホール小ホールで,盛岡誠桜高校音楽部第12回定期演奏会を聞きました。というのも,今年の夏コンクール前に1度レッスンした子どもたち(と先生)だったからです(暑い日だったなぁ…)。

 お客さんは9割以上の入りでした…というのもどうやら誠桜高校の生徒で音楽の授業を選択している生徒は聴きにくることになっていたようでした。ただ…聴くマナーが良くない。開演前ではあるものの客席でスマホで通話しているとか,演奏中に客席でスマホを使っているので暗闇から光が見えるとか,演奏に関係なく話しているとか…。運動部の生徒のようでしたが,演奏会にあまり足を運ばないであろう子どもたちもマナーを学べる機会,公共の場での振る舞い方を学べる機会がもっと必要なのだと感じました。

 ステージは3部構成で,第1部はコンクールで演奏した曲,第2部はポップスから「カワイイ」をテーマに選んだ曲,第3部は源田俊一郎作曲の《女声合唱のための童謡メドレー「いつの日か」》でした。

 校歌を無伴奏で歌い出すところから始まった第1部では,息がよく流れ,声の柔らかい響きが全体として同じ傾向にある,澄んだハモリが聴かれました。やはりコンクールに向けて練った演奏だけあります(Nコン県大会金賞で東北大会を経験している演奏ですから)。また楽曲によって演奏効果を考えて立ち位置を自在に変えているのはさすがだなと思いました。

 第2部はカワイイ振りや動きがあり,会場を巻き込んでの簡単な振りがあったり,それらを上手に楽しく説明したりする工夫もあり,楽しいステージでした。動きがあるせいかポップスで1シラブルの音価が短いせいか声が十分に鳴らず,ピアノの音に消されて何を歌っているのか分からなくなるところが少々残念でした。

 第3部は吹奏楽部の先生という男性の先生が音楽的に丁寧な指揮をしていました。このステージも動きがあり,視覚的にも楽しめるステージでした。難しい編曲ながらしっかりと音を出していて感心しました。ただ,大きな音を求められる箇所に来たり,演奏の後半になったきたりすると,喉が締まって硬い音になってしまうのが残念でした。

 アンコールは《群青》でした。能登半島で被災した方々に想いを馳せながら歌うとのことでした。客席の騒がしかった男子学生のうち何人かが小声で一緒に歌っていました。中学校で歌う経験をしてくるのかもしれません。2013年《群青》が京都府で初めて歌われ,その夜に信長氏が合唱編曲を引き受けた場に居合わせ,その後宮古木曜会合唱団歌い継いできた身としては,言葉にし難い感慨がありました。

 盛岡市民文化ホールの小ホールはとても響きが良い場所です。かつて岩泉町立釜津田小学校に勤めていた頃,盛岡見学の際にこのホールを見学し,ご好意で1曲だけ歌う機会をいただけたのですが,その経験ひとつでその後の歌声や合唱ががらりと変わったということがありました。盛岡某高音楽部の子どもたちにもこういう響きの会場で歌う経験をさせたいと改めて思いました。また高校生の演奏会のノリやメリハリが少し分かり,楽しいステージづくりへのヒントがもらえたように思いました。3年生不在の部活動とのことで,これもまた驚きでした。2年生4名,1年生5名のチームワークの良さがステージを通して伝わってきました。たくさん学べるとても良い時間でした。KT先生,良い仕事してますね!

0 件のコメント:

コメントを投稿

【盛岡某高音楽部】歌いぞめ!

 1月6日(月)盛岡某高音楽部の今年最初の部活動に行って来ました。冬休み中なので午前中です。 まだ部活動を開始しているところは少ないようで,外にも体育館にも運動している高校生の姿はほとんど見えませんでした。音楽室に行くと,昨年暮れにインフルエンザの流行により残念ながら中止となった...