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2026年1月19日月曜日

【気仙第九・終わりました】なかなかのパワーと地元の力

 1月18日(日)大船渡市民文化会館(リアスホール)で,「けせん第九」演奏会に出てきました。大ホールの座席は1100席あるそうですが,9割方埋まっていたように見えました。

 この演奏会の主催は,けせん第九を歌う会と公益財団法人日本交響楽振興財団となっています(プログラムの表紙には「この演奏会は,競輪の補助を受けて開催します。」との記載もあり)。日本交響楽振興財団では地方巡回公演という事業があり,その一つとしての実施のようでした。

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指揮:岩村力
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
独唱:ソプラノ…土井尻明子,アルト…菅野祥子,テノール…西野真史,バス…小原一穂
合唱:けせん第九を歌う会合唱団・県内外有志
プログラム:
ベートーヴェン作曲《歌劇「フィデリオ」序曲》作品72,《交響曲第9番ニ短調》作品125
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 プログラムに入る前に「献奏」としてバッハの「G線上のアリア」が演奏されました。

 以前にも書いたように,この合唱団には小学生から高校生が30名ほど参加しています(最年少は小学1年生)。幼い時にオーケストラをはじめプロの演奏家と一緒にベートーヴェンの音楽を演奏する体験ができるなんて,なんて素敵なことでしょう!そういう経験が人や地域社会を形作っていくのだと強く思いました。また2年前となった前回とは違って今回は地元の千葉久美子さんが主となって合唱を指導してきたとのことでした。千葉先生のご指導に合唱団の皆さんが応えてより良い音楽にしようと一緒になって取組んできた様子が,前日のリハーサルや当日の控室(マルチスペース)での練習から伺われました。

 「県内外有志」にはむつ下北の第九を歌う会のほか盛岡の都南混声合唱団などから組織的に参加している方々や,個人での参加の方など様々でした。遠くは京都からもいらしていたようです。奥州市からもいらっしゃいましたし宮古木曜会合唱団の仲間も参加していました。けせん第九を歌う会が97名,その他が66名,合計で163名の大合唱団(雛段は7段で7列!)でした。

 前日や当日のリハーサル時には仙台フィルハーモニー管弦楽団の音量にかき消されてしまった合唱でしたが,本番では音楽の区切りの箇所でホール内に合唱の響きが残りステージにまで聞こえてくるほどのパワーでした。おそらく客席にもよく聞こえていたのではないかと思います。和音の響きを大切にした岩村マエストロの音楽づくりによる耳の効いた合唱団になった成果と思いました。

 2年に1度ではありますが,諸財団の補助を上手に活用しながら継続しているなぁと感じました。気仙地区の皆さんが(演奏も,鑑賞も)楽しみにしている本企画,ぜひ続けていって欲しいと思いました。

2026年1月3日土曜日

2026年の予定

 無事に年が明けました。本年も宜しくお願いいたします。

 昨年(2025年)を振り返ってみると,様々な本番を経験させていただいたことがわかります。
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3月23日宮古木曜会合唱団第42回定期演奏会【指揮】(於:イーストピアみやこ・多目的ホール)
4月26・29日盛岡バッハ・カンタータ・フェライン《ヨハネ受難曲第2稿演奏会》【合唱】(於:日立システムズホール,盛岡市民文化会館・大ホール)
7月20日盛岡某高音楽部第39回定期演奏会【指揮】(於:岩手県民会館・中ホール)
9月14日《合唱による日本の民謡・世界の民謡 in 奥州》【指揮・合唱】(於:奥州市文化会館・大ホール
10月12日第32回胆江合唱祭【指揮】(於:前沢ふれあいセンター)
10月19日宮古市民文化祭【指揮】(於:宮古市民文化会館・大ホール)
11月22日合唱音楽研究会奥州第2回研究発表会【指揮】(於:奥州市文化会館・中ホール)
12月7日第78回岩手芸術祭合唱祭【指揮】(於:宮古市民文化会館・大ホール)
12月14日久慈第九演奏会【合唱】(於アンバーホール)
12月24日クリスマス・イヴ礼拝【指揮】(於:日本キリスト教団宮古教会)
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 主催する演奏会での指揮や合唱だけでなく,他団体企画の演奏会での合唱参加,「音楽祭」的な企画に関連団体として参加させていただいての指揮など,様々な形態での本番でした。それぞれの機会に様々な方々と交わってたくさん学ばせていただきました。毎回楽しく音楽できました。

 今年(2026年)は(未確定要素もありますが)今のところの予定は次のようになっています。
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1月18日けせん第九演奏会【合唱】(於:大船渡市民文化会館リアスホール)…2年に1度仙台フィルハーモニー管弦楽団を招聘して開催されている行事です。指揮は岩村力さん
2月7・8日山形交響楽団第330回定期演奏会【合唱】(於:山形テルサ)…モーツァルト作曲《レクイエム》のレヴィン版を鈴木秀美さんの指揮で歌います。
3月29日宮古木曜会合唱団第43回定期演奏会【指揮】(於:宮古市民文化会館)…1ステージ(ヨーロッパ音楽の愉しみ)だけ指揮します。
7月20日盛岡某高音楽部第40回定期演奏会【指揮】(於:岩手県民会館・中ホール)…区切りのよい「40回」ですが彼らが何をどうしたいのか未定なのです。
9月27日第33回胆江合唱祭【指揮】…会場は不明ですが,女声合唱団アンサンブル・コンフオーコ,合唱音楽研究会奥州の2団体を指揮する予定です。
11月15日盛岡バッハ・カンタータ・フェライン《ドイツ・バロック演奏会》(仮題)【合唱】(於:盛岡市民文化ホール・大ホール)…佐々木正利先生の指揮でバッハのカンタータやシュッツのモテットを歌います。
11月21日木野雅之平沢匡朗コンサート(仮題)【指揮】(於:奥州市文化会館・中ホール)信長貴富構成の《ヴィヴァルディが見た日本の四季》を,Zホールスペシャル合唱団で演奏(指揮)する予定です。合唱団員は一般公募する予定ですのでぜひご参加ください!

 ちなみに2027年で日にちが決まっているものは以下です。
6月14日Bachfest Leipzig 2027 カンタータ演奏会(於:トーマス教会 in ライプツィヒ)
8月8日オペラ《トゥーランドット》上演(於:奥州市文化会館・大ホール)
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 いずれの本番も大切な演奏の機会です。そこに向けてこつこつと練習を積み,力を伸ばしてよりよい音楽を提供できるように取組んでいきたいと思っています。どうぞ聴きにいらしてください!そしてご感想などをコメントいただけると励みになります。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2025年12月15日月曜日

【久慈の第九・終わりました】市民合唱団の学びの成果

 12月14日(日),久慈市のアンバーホールでベートーヴェンの《第九》演奏会に参加してきました。前日の大坊峠は溶かかった圧雪でズルズルの登り降りのため盛岡からたっぷり3時間かかって久慈に行きました。(ちなみに帰りの夜のR106もトンネル出口がズルズルで「初滑り」しました。)

 この演奏会は「市制施行20周年記念 久慈・ベートーヴェン交響曲連戦演奏会 Vol.5」と冠されていて,主催は久慈市文化会館となっています。プログラム・パンフレットによるとこの「連戦演奏会シリーズ」は次のようなシリーズだったようです。
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・Vol. 1:2013年3月(仙台フィルハーモニー管弦楽団ほか)モーツァルト《交響曲第41番》,ベートーヴェン《ピアの協奏曲第1番》,《七重奏曲作品20》,《交響曲第1番》
・Vol. 2:2015年8月(山形交響楽団ほか)ベートーヴェン《プロメテウスの創造物》,《ヴァイオリンソナタ作品47第1楽章》,《ピアノ,ヴァイオリン,チェロのための三重協奏曲作品56》,《交響曲第3番》
・Vol. 3:2019年6月(山形交響楽団ほか)ベートーヴェン《交響曲第6番》,《ピアの協奏曲第4番》,《交響曲第5番》
・Vol. 4:2022年8月(仙台フィルハーモニー管弦楽団ほか)ベートーヴェン《交響曲第8番》,《三重唱曲作品116》,《交響曲第7番》
・【今回】ベートーヴェン《戦争交響曲「ウェリントンの勝利」》,《交響曲第9番》
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 このシリーズを通して指揮したのは茂木大輔さん。H. リリングの下でバッハのカンタータ演奏(録音)などを重ねてきたオーボエ奏者で,N響などを経ていまでは指揮者として活動されています。シリーズを企画して通して生で聴くことができる(しかも茂木さんの解説付き)なんて,素敵&贅沢な演奏会を久慈の方々は重ねてきたのだろうと思いました。

 今回のリハーサル(11月15日にもありましたが)でも楽曲の解釈が明確で,それに基づいて音楽を作ろうとしていらっしゃいました。またお祭的な表現かつて指揮者のダン・エッティンガーさんが《第九》のリハーサル時に「ドイツ人のお祭騒ぎ」と言ったことを思い出しました)や子音の処理,楽譜を持って歌うことなどドイツ的な雰囲気がベースになっていると感じました。合唱団は久慈の市民合唱団と八戸市の声楽家の方々,そして岩手県内の声楽家で計130名超の大所帯でしたが,合唱指導の小原一穂先生,間口友美先生の下で一つになり集中して演奏することができました。なお久慈市民合唱団の方々は全25回にわたる「合唱ワークショップ」を重ねてきたとのことでした。しっかりと学んでこられた成果だったと思います。

 2002年12月に「第2回こはくのまち第九演奏会」として《第九》を演奏して以来「23年ぶりの《第九》」と久慈のみなさんが何度もおっしゃっていました。この時はオーケストラは東北大学交響楽団で指揮は石川善美さん。合唱は久慈市民第九合唱団と盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの合同でした。当時岩泉に住んでいた私も合唱指導として何度か久慈のアンバーホールに通いました。

 仙台フィルハーモニー管弦楽団とは来月に「けせん第九」演奏会でもご一緒できる予定です(こちらの指揮者は岩村力さん)。どのような第九になるか楽しみですし,またしっかりと表現できるようにがんばりたいと思います。

2025年11月25日火曜日

【演奏会のお知らせ】出演&おすすめ8つ!

 2025年も終わろうとしています。ここから数ヶ月の出演&おすすめ演奏会を日にち順にご紹介します。

1.コール・ネネム演奏会
日時:2025年11月29日(土) 19:00開演(18:30開場)
場所:盛岡市民文化ホール・小ホール
入場料:800円(高校生以下は無料)
プログラム:
 「フランス・ルネサンスの響き」Dufay, Costeley, Lasso, J. Des Presなどの作品
 「クリスマス・キャロルを集めて」
 「パレストリーナの3つのミサより」いくつかのパロディーミサなど
【推しポイント】
 合唱音楽研究会奥州で先日まで取り組んできた「ルネサンス音楽」「ラテン語」「ア・カペラ」に長く取り組んでいる合唱団です。なにより「パレストリーナ」の作品も演奏されます。良い演奏を生で聴くチャンスです!(昨年の様子はこちら)


2.第78回岩手芸術祭・合唱祭
日時:2025年12月7日(日) 12:30開演(12:00開場)
場所:宮古市民文化会館・第ホール
入場料:一般800円(当日200円増し)
【推しポイント】
 県内の多くの合唱団が出演します。宮古木曜会合唱団は《緑の森よ(日独語)》《見上げてごらん夜の星を》を,宮古地区合同合唱団(中高生も)は《群青》を演奏します(指揮します)。奥州市からは混声合唱団アミューズさんが出演しますし,300名規模での全体での合同合唱も2曲あります。再来年当たりは奥州市での開催という噂もありますので宮古に足を伸ばしてみませんか。

3.第40回盛岡地区高校合同合唱祭
日時:2025年12月12日(金) 17:30開演
場所:盛岡市民文化ホール・小ホール
入場料:無料
【推しポイント】
 盛岡地区の高校の音楽部・合唱部が集まります。1団体8分程度の発表で14団体ほど参加する予定です。我が盛岡某校音楽部は松本望作曲の《ゆうやけ》を演奏する予定です(指揮します)。100名近くでの合同演奏で加藤學編曲《前国高文連の歌》や木下牧子作曲《うたよ!》もあります。


4.久慈・ベートーヴェン交響曲連戦演奏会Vol.5 第九演奏会
日時:2025年12月14日(日) 14:30開演(14:00開場)
場所:久慈市文化会館アンバーホール・大ホール
入場料:S席3,000円,A席2,000円
【推しポイント】
 仙台フィルハーモニー管弦楽団と市民合唱団(私も歌います)ほか(合唱指揮:小原一穂先生)が茂木大輔さんの指揮で《第九》を演奏するほか,ベートーヴェンの《ウェリントンの勝利》という作品も演奏されます。(マエストロ練習の様子はこちら



5.岩手大学合唱団第71回定期演奏会
日時:2025年12月21日(日) 14:00開演(13:30開場)
入場料:300円
プログラム:
 第1部「信じる」〜谷川俊太郎の世界〜 《ふるさとの星》ほか
 第2部「幅広く愛される曲たち」 《アイノカタチ》ほか
 第3部「日本人になつかしいドイツの歌めぐり 〜名田綾子編をベースにして(佐々木正利編さん〜さて,何がでてくるかな? お楽しみに〜
【推しポイント】
 2年ぶりに開催される岩手大学合唱団の定期演奏会です。第1部,第2部は学生の指揮,第3部は常任指揮者の佐々木正利先生の指揮です。第3部には団友として出演しますが,聞き馴染んだ歌が日本語やドイツ語で次々と歌われる楽しいメドレーです。例年と会場が違って少々遠いので(旧玉山村の渋民地区),お時間に余裕を持ってご来場ください。(第70回記念定期演奏会の様子はこちら


6.けせん第九演奏会
日時:2026年1月18日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:大船渡市民文化会館リアスホール
入場料:一般3,000円(当日3,500円),高校生以下1,500円
【推しポイント】
 久慈の第九同様,地元の合唱団(私も歌います)が仙台フィルハーモニー管弦楽団を呼んで2年に一度開催しているベートーヴェン作曲《交響曲第9番》の演奏会です(前回の様子はこちら)。奥州市からは自動車で1時間半程度と近いので行きやすいと思います。なんと小学生から中高生も巻き込んで《第九》を経験させようという素敵な取組です(10月のマエストロ練習の様子はこちら)。詳細がわかりましたら再度お知らせします。

日時:2026年2月7日(土)19:00開演・8日(日)15:00開演
場所:山形テルサホール
入場料:A席5,500円,B席5,000円ほか
【推しポイント】
 山形交響楽団がこの時期の定期演奏会で例年とりあげる合唱付き作品シリーズです。今回はオール・モーツァルト・プログラムで交響曲第35番「ハフナー」の他に《レクイエム》も演奏します。これは「レヴィン版」という版で,これまでよく演奏されてきた版(ズュースマイヤー版)とは少々異なります。山響の演奏会のために設立された山響アマデウスコアという合唱団が歌います(私も歌います)。詳しくはこちらをご覧ください。


8.宮古木曜会合唱団 第43回定期演奏会
日時:2026年3月29日(日)14:00開演(13:30開場)
場所:宮古市民文化会館・大ホール
入場料:500円
プログラム:
 第1部「ヨーロッパ音楽の楽しみ」
 第2部「思い出のメロディを・・」
 第3部「混声合唱曲《島よ》」
【推しポイント】
 第1部(私が振ります)では,カタルーニャ地方のクリスマスの歌《El noi de la mare》,T. L. de Victoria作曲のクリスマスのモテット《O MAGNUM MYSTERIUM》,シューベルトやモーツァルト作曲の《Wiegenlied(子守歌)》,メンデルスゾーン作曲の《Abschied vom Walde》など外国語にチャレンジしています。第2部は《糸》《上を向いて歩こう》《風になりたい》などポップな合唱,第3部は大中恩作曲の名曲《島よ》を演奏します。

2025年11月15日土曜日

【久慈の第九演奏会】マエストロ練習は意外…


 11月15日(土)は9:30に自宅を出発して,12:15〜15:00の久慈の第九演奏会のマエストロ練習に行ってきました。会場はアンバーホール,25年ほど前に岩手県立K高校の音楽部の指導などで毎年訪れていたホールです。が,R281から駅東に行くのに少々迷ってしまいました。

 今回のオーケストラは仙台フィルハーモニー管弦楽団,マエストロは茂木大輔さんで12月14日(日)に開催されます。合唱は「市民合唱団、岩手県・八戸市の声楽家」となっています。トラとして参加させていただくことになりました。

 茂木大輔さんは『オーケストラは素敵だ』や『オーケストラ楽器別人間学』を読んだ印象から面白い方と思っていたのですが,指導している時はとても真剣で真面目に音楽に向かっている方だなぁと感じました。ドイツ語を歌う時の一般的な注意点や第九に関する自身の解釈を事前に書きまとめて参加者に配布したり,歌詞や音楽について合唱団員に何度も問いかけながら自分の解釈を説明し音楽的なイメージを伝えてくださったりと,短時間で伝えより良い音楽にするためいろいろと手を尽くしているのがわかりました。

 歌詞のより具体的な捉え方,場面の様子,そしてそれをベートーヴェンはどう捉えて作曲したと自分は考えているか,だからどう歌って欲しいか,といったことを部分ごとにとても丁寧に示して方向付けてくださいました。茂木さんはドイツ時代にH. リリング先生と一緒にカンタータの全曲録音の一部に参加していらっしゃったはず。リリング先生が長年取り組んでいらっしゃった「Gesprächskonzert」のイメージを持っていらっしゃるのかなと思いました。

 巷にある「第九」のように声を出しまくって終わるような演奏にしたくないという思いが強く感じられました。声楽的に破綻してはいけないといろいろな箇所で指摘され,音楽としてきちんと形にしたい,そんな気持ちなのかなと思ったりもしました。

 次のリハーサルまで,今回の音楽の具体的なイメージを忘れないようにしようと思いました。

2025年11月1日土曜日

【けせん第九】小中高生も参加してマエストロ練習

 10月31日(金)の夜,大船渡市盛町の盛駅前にあるカメリアホールで行われた「けせん第九」のマエストロ練習に参加しました。「けせん第九」は1年おきに開催されてきた大船渡市の行事で,前回は2023年12月3日にリアスホールで開催されました。今回の指揮者は岩村力さん。間も無く宮城県岩沼市での第九演奏会があるそうで,そこの合唱団が揃えて作ったという「9」の文字にベートーヴェンの顔が重なったデザインのTシャツを身につけて登場され,19:00から21:00まで丁寧に指導していただきました。

 合唱団は,普段は一週間に1回程度のペースで6月頃から練習を重ねてきたそうで,男声は少なめでしたがソプラノには中高生のみならず小学生もたくさんおり,ドイツ語にカタカナがふってある楽譜を使って一生懸命に歌っていました。この日はマエストロ練習ということで都南混声合唱団の方々,宮古市から宮古木曜会合唱団の方,奥州市から混声合唱団アミューズの方そして盛岡からと男声陣が厚くなっていました。

 岩村さんはまず全体の音を聞いた後,各部分に戻って吟味されました。合唱団は全体に発声や音楽に大いに荒さがあったのですが,清潔なハーモニー作りを通して音楽の質的変化を目指していました。特に音高に関して「出たとこ勝負じゃなくて,ハーモニーを聴き(イメージし)その中に自ずから自分の音高がわかるから,そうなってから音をだそう。」と,自分の出す音・音楽をより具体的にコントロールすることの大切さを強調していました。「車の運転,ドライブと同じ。意図してから操作する。」的なことをシャルル・デュトワ先生との会話を引き合いに出しながら説明してくださいました。

 また,フレーズの最後の言葉の語尾をどこで切るかとか,母音が音符の頭でその前に子音を出すとか,基本的なことを丁寧に確認し何度も繰り返してお稽古しました。スタッカートの意味や演奏法,「piu」の意味合いなどもイタリアでの経験をもとに小学生にもわかるように説明していました。

 小・中・高生がこのような企画に参加し,一緒に音楽を体験するのは素晴らしいことです!高校の先生もテノールで歌っていらっしゃったので,先生方が率先してこういう場に参加し,学び,その姿を子どもたちに見せていることも大きな要因だと感じました。(ちなみに小中高生向けの練習も大人とは別にあるようです。)

 マエストロ練習はこのあと2回ほどあり,本番は2026年1月18日(日)リアスホールの予定です。どのようにまとまっていくか,楽しみです。

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