1月21日(日),この1年間取り組んできた岩手大学合唱団第70回記念定期演奏会を終えました。お客様は400人越え,近頃の岩大合唱団の定期にしては多めの入りでした。(演奏曲目や概要はこちら)
第1部は現役生が計11名で演奏しました。あの大ホールであの人数(しかも男声は二人なので1パート一人!)で,丁寧でとてもよいハーモニーを聴かせてくれました。耳と発声がいいのですね!自分が学生の頃を考えたら,あれほどの演奏はできませんね。すばらしい!
第2部はOBOGが加わって60名ほどで,まずは「岩手大学学生歌」。燃えましたね(もちろん冷静に耳を働かせて音楽しましたが)!レセプションでヴォイストレーナーの佐々木まり子先生から「もう,アッチッチだった」と評価されるほどの熱い演奏だったようです。続けて「宮沢賢治の世界」。林光のシンプルな音と宮澤賢治の詩に,(岩手ですごした)私たちの思いを乗せて3曲。佐々木先生の熱い思いが伝わってくる指揮に乗せられて,気持ちよく表現できました。最後は鈴木憲夫作曲の「雨ニモマケズ」。通底する「南無妙法蓮華経」と賢治の思いが交錯した世界でした。
いよいよ第3部はOBOGがさらに加わって90名ほどになりました。現役生が10名ほどですから,OBOGの参加者は過去最多と思います。東京バッハ・カンタータ・アンサンブルと通底オルガンの劔持さんと共に,ヴィヴァルディの「グローリア」の音楽を生き生きと演奏できたと思います。団内から出たソリストによる楽曲も,すばらしい演奏でした。器楽は各パート1人(1stVn.1, 2ndVn.1,Vla1,Vc.1,Cb.1,Ob1,Tp.1)なのにも関わらず90人の合唱ととても良いバランスで聴こえてきました。器楽の先生方によると,合唱が澄んでいるからそういうことが可能になるのだとか。合唱が濁っていると各パート1本のオケでは埋もれてしまうのが普通だ,とのことでした。(写真はゲネプロ。例によって急遽振ることになり,とてもよい経験になりました(が,この時点で疲れ果ててしまいました。ものすごくエネルギーを使うんですよ!)ピンクのトレーナーは1986年のデュルフレの「レクイエム 」の時のもの。デュルフレが亡くなった年でしたね。)
世代は違えどもかつてこの地で学んだ人たちが,何年かの人生を経て各地から集まり,佐々木正利先生の示してきた音楽に再び結集する。それだけの深みと広がりが一つになった,熱くて厚い思いが結集した演奏になったように感じました。
終演後にロビーで先輩方や後輩たちと少しだけ話すことができました。とても懐かしく,でも当時とあまり変わらず,嬉しく思いました。皆さん,過去のことだけでなく今後の岩大合唱団という場について考えてくれていることがわかり,次に向かって何か進めていかなくてはと思いました。(それにつけても,事務局長のNM君の今回の働き!何から何までありがとう!!)
いろいろと参考になる…ではなくて目標としたい音楽に満ちた時間でした。今後に生かしていきたいと思っています。お聴きになった方,ステージに立った方,ぜひ感想などコメントくださいね。お待ちしています。
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