11月5日・6日と2日間,宮古市民文化会館で宮古地区連合音楽会を聴いてきました。5日(木)は12:45から中学校の部,6日(金)は9:30から小学校の午前の部,13:30から小学校午後の部と,宮古市のみならず山田町,岩泉町から参加の学校もあり,長い時間の開催となりました。
5日(木)の中学校の部は16校の出演でそれぞれほぼ2曲ずつの演奏でした。人数が多かったのは山田町立山田中学校3年生(85名),宮古市立第一中学校3年生(74名),少なめだったのは宮古市立川井中学校(全校18名),宮古市立宮古西中学校特設音楽部(15名)といったところです。インフルエンザがはやっていて,参加できなかった生徒も多かったようです。
演奏はおおむねどの学校も落ち着いていて,集中して取り組んできた様子が伝わりました。感想としては①「音楽科として育てたいことは何かな?」それによって選曲や指導のポイントが変わる,②ハモる(溶け合う)音質を実現するには「身体は管楽器」という点をつかませる,③語りの要素と楽器の要素の両面から音楽に迫ることが必要と感じました。
6日(金)の小学校の部は昨年同様に講師として聞きましたから気が抜けませんでした。ステージを見るより紙に向かって手を動かしている時間が長かったように思います。午前の部には9校8ステージ(岩泉町の岩泉小学校と有芸小学校は来年度の統合をみすえて合同チーム),午後の部には8校が参加しました。小学校の部は合唱だけでなく器楽合奏もありました。
どの演奏も合唱の場合,第一声がとても優しく皆そろっていて,子どもたちの人柄(?)やまとまり,チームワークの良さが伝わってきました。以前よりも声質がよくなったところが多くよい音程で歌っている印象でした。特に①高音域ではきれいな「上の声」を使っていてさらに「o」「u」の母音の響きがきれい,②中低音域でがなったりしないで丁寧に歌っている,③「上の声」と「下の声」のギャップが少ない,と思いました。「学年なりの歌声」で素直に歌っている印象でした。さらに言えば①の声を中低音域でも使えるようになればもっと素敵なハーモニーを作ることができるとも思いました。
合奏については…課題が多いように思いました。「楽譜通りに間違えないで演奏して,ずれないように合わせた」といった印象。つまり音楽が感じられないのです。リコーダーや鍵盤ハーモニカ,あるいは打楽器といった楽器だけでも「音楽的に」演奏することは十分可能で,そこにこそ音楽の楽しみがあると思うのですが,それをどこまで伝えられているのか…。合唱がレベルアップしてきている分,これからの課題は合奏(器楽演奏)かもしれません。
素晴らしかったのは,ダンスしながら歌っていた演奏です。その学校は小学生が好きな《勇気100%》を3,4年生の大人数で歌いました。指揮の先生は脇の方に移動し,一人ひとりがキレの良い動きのダンス(それほど揃っているわけではありません)をしながら合唱していたのですが,踊りながらでも声のパワーが削がれることなく,むしろ声がよく伸びている印象でした。身体が解放されている感じです!音楽も生き生きとしていてグルーヴ感もありました。ちなみに帰りがけにその学校の子どもたちに「ダンスは先生が教えてくれたの?」と尋ねたらなんと「動画見て練習した!」とのこと。今どきだなあ〜と思うと同時に,好きなことをやる(遊ぶ,playする)ことはこんなにも生き生きとした時間を生み出すんだなぁと「学び」の原則を見せてもらったように思いました。「身体を開放すると音楽も開放される」という一つの大きなヒントをもらいました。これからいろいろなところでチャレンジして行こうと思います。