山形,東京,大阪と,久しぶりに「国内演奏旅行!」って感じでした。
6月20日(木)は東京オペラシティコンサートホールで「山響さくらんぼコンサート2024」が開催され,熊友会ヴォーカルアンサンブルとして合唱に参加してきました。プログラムは第318回定期演奏会と同じです。この日の合唱は,プログラム・パンフレットでは山響アマデウスコアの名前だけでしたが,プロフィールに「佐々木正利門下生による熊友会ヴォーカル・アンサンブルの有志の皆さんも加わります。」との記述(定期のにも載っていました)があるように,東京在住の芸大生やプロ活動をしている若者たちなど強力なメンバーが加わり,特に男声が厚くなりました。
東京オペラシティコンサートホールは2000年の12月に盛岡バッハ・カンタータ・フェラインでバッハの《クリスマス・オラトリオ全曲演奏会》(指揮:H. ヴィンシャーマン,オケ:ドイツ・バッハゾリステン)で演奏して以来なんと四半世紀ぶり!「天井が高いなぁ」という印象くらいしか残っていませんでした。ステージで歌っていると,特に楽曲の終わりの瞬間に,オケの音だけでなく合唱の声が会場の真ん中あたり「ほわん」に残っているのが聴こえてきました。とても気持ちよく歌えるステージでした。(写真はスーテジから見た客席。リハーサル直前です。こんな感じに見えています。)6月21日(金)は東海道新幹線で大阪に移動し,ザ・シンフォニーホールでの「山響さくらんぼコンサート2024」でした。この日の合唱は熊友会メンバーは少し減りましたが,パナソニック合唱団(十数名)とびわ湖声楽アンサンブル(各パート2名)が加わりました。ゲネプロ前にロビーで阪マエストロによる初の合同練習がありました。絨毯じきの響きのデッドな場所だったせいか皆声を出し気味で言葉が生きていなくて,「このまま本番だと大変だなぁ」と思ったのでしたが,本番は声と言葉とがよいバランスになったように思います。本番の合唱を終えて(第2部を聴くために着替えもせずに)客席に移動する際,すれ違いざまにお客様から「合唱が素晴らしかった!ほんとうによかった!皆さんにお伝えしてね。」とか「合唱ブラボー!」と声をかけてもらえました。先日のドイツの演奏会同様,こういうのが嬉しいですね。会場には音楽評論家の方々もいらしていて,「こういうすごい合唱団があることを知らなかった」などとおっしゃっていたそうです。様々聴いていらっしゃる方にこのように評価してもらえることは嬉しいことです。音楽監督の佐々木正利先生の音楽,そして耳…に間違いがない(それを超えている)ことをあらためて感じます。(前掲の写真もゲネプロ直前。でも東京オペラシティや山形テルサとの違いは分かりにくいかも)
6月5日に日本を発ってライプツィヒに入り,6月8日のBachfest「No 11 Choralkantaten 2」の本番,山形市での6月15&16日の「山形交響楽団第318回定期演奏会」の2回の本番,そして今回の「山響さくらんぼコンサート」での東京&大阪と2回の本番。このように半月で6つの本番ステージをオーケストラと一緒に経験し,ホールについても4カ所の響きを体験しました。これほど濃い音楽経験はこれが最後かもしれません。今後,宮古や奥州の皆さん,そして盛岡の高校生らにも,伝えていきたいと思っています。
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