2024年6月12日水曜日

【Bachfest-Leipzig 2024】ツアー3日目:本番!そして総立ち!

  6月8日(土),いよいよ本番の日を迎えました。ホテルからは,旧市街を取り囲む幅広のリングを(トラム路線を何本も跨ぎながら)越えて歩いて旧市街に入り,少し歩くとライプツィヒ大学,そしてパウリーナ教会に着きます。(ここの予定に載っていないのはちょっと残念。指揮者が決まるのが遅かったからかな…)それにしても毎日雨が降らず適度に陽が差すので助かります。

 大講堂に集合して,コンミスのOAさんの指導により全員で本番モードに入っていきます。その後控室に移動して着替えて(ちょっとしたトラブルもありましたが無事に)再集合し,並んで聖歌隊席へ移動しました。ちなみに本番の衣装は公式Tシャツか礼服か前日まで決まらないというドイツ的な感じでしたが礼服となりました。いずれにしても階下の客席からはほとんど見えない位置で歌うのですが…。

 本番は教会の11時の鐘の後,司会の方(上からは見えない)の紹介があって,演奏会が始まりました。昨日のリハにはなかったオルガンによるコラール前奏曲で開始です(この流れはこちらのページにあります)。それにしても各コラールの1番&2番を会衆の方々と一緒にしっかりと歌えなかったのは残念でした。

 カンタータの演奏は,器楽そしてソリスト,もちろん指揮者のフレーミヒさんもリハーサル時よりもさらに音楽的で「有機的」でした!合唱はいつもの通りみな丁寧にそして楽しみながら音楽していたと思います。

 「No 11 Chorale cantatas 2
◯プログラム
J. S. Bach: Meine Seel erhebt den Herren, BWV 10
J. S. Bach: Ich ruf zu dir, Herr Jesu Christ, BWV 177
J. S. Bach: Wer nur den lieben Gott lässt walten, BWV 93
◯演奏者
Christiane Bräutigam (Orgel)
Miriam Feuersinger (Sopran)
Elvira Bill (Alt)
Florian Sievers (Tenor)
Matthias Helm (Bass)
合唱:Bach-Kantaten-Verein Ostjapan
オーケストラ:Pauliner Barockensemble
Leitung: Clemens Flämig

 そして終演を迎えると,階下から大きな拍手とスタンディング・オベーションをいただきました。見える範囲では満席だった全員が立ってました!控室に向かう途中でも何人ものドイツ人(?)がニコニコしながら声をかけてくれました!

 終わったのはお昼過ぎ。皆で新市役所の食堂(ラーツ・ケラー)に移動して「解団式」の昼食会をしました。指揮者のフレーミヒさん,オルガニストのブロイティガムさん始め,ドイツ在住の会員や私たちの先生の旧友の方々も来てくださって,感想をお話してくださいました。ヘルムート・ヴィンシャーマン先生の奥様と息子さんもライプツィヒではツアーに同行してくださり「温かい音色の合唱の演奏」と評価してくださいました。

 午後にはさらにコラール・カンタータの演奏会を聴きに街の南部に足を伸ばしました。

○プログラム
J. S. Bach: Es ist das Heil uns kommen her, BWV 9
J. S. Bach: Was willst du dich betrüben, BWV 107
J. S. Bach: Wo Gott der Herr nicht bei uns hält, BWV 178
○演奏家
オルガン: Lucas Pohle
独唱:Greta Claringbould (soprano), Maartje Sevenster (alto), Paul Sutton (tenor), Andrew Fysh (bass)
オーケストラと合唱:Canberra Bach Ensemble (Australien)
指揮:Andrew Koll
○会場
ペーター教会

 古くからある教会でプロテスタントらしい質素な内装,でも大きな教会でした。その大きさのせいか,お客様は席数の半分くらいの感じでした。教会内の響きの特性なのか,オケも合唱もあまりよく聞こえてきませんでした。また,途中で帰る方々がけっこう多くいました。わかるような気がします。

 本番もあり解団式もありで疲れたので,この日は政治集会をしている公園の脇を通ってそのままホテルに帰りました。夜9時頃になっても空が明るかったのが驚きで,これなら遅くまでの外飲みは気持ちいいだろうなぁ…と思いました。



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