2024年6月3日月曜日

【Bachfest-Leipzig 2024】「コラールカンタータの総仕上げ」がテーマ!

 


 6月5日(水)から6月11日(火)まで,ドイツに行ってきます。目的は「バッハフェスト(Bachfest)」にてカンタータ3曲を演奏することです。同時に(個人的には)他団体のカンタータの演奏をいくつか聴いてきます。

 J. S. バッハが1723年から1750年に亡くなるまでの後半生を過ごした「音楽の町,ライプツィヒ(Leipzig)」市が1999年から継続的に開催している音楽祭です。

 6月中旬の10日ほどの間に市内の教会や広場などで多くの演奏会が開催されます。バッハ・アルヒーフにある事務局から世界各国の演奏家が招待されて出演します。そのプログラムは70ページもの冊子になるほどです。

 実は2020年に「BACH We are family」のテーマで招待を受けたのですが新型コロナ禍により渡独できず,2020年も再度招待があったのですがまだコロナ禍がおさまらなくて実現せず,2024年の「CHORal TOTAL」のテーマへの招待ににやっと応えることができるようになったのでした。この事情は世界的に同様だったようです。

 今回コラールカンタータがテーマになっているのは,バッハがちょうど300年前の1724年の6月から書き始めたカンタータの第2年巻が主にコラールカンタータのスタイルになっているからだけでなく,M. ルターが最初のプロテスタントの賛美歌集をヴィッテンベルクで出版した1524年から500年にあたることもその理由です。ちょうど300年前の6月にバッハが作曲し演奏したライプツィヒの町の教会でそのカンタータを演奏できるなんて,一生に一度しかない貴重な体験です。とても楽しみです!

 私たちが演奏するのは演奏会としてはNo.11,コラールカンタータのシリーズの一環としては2つめです。
BWV10("Meine Seel erhebt den Herrn"1724年7月2日,マリアのエリザベト訪問の祝日用カンタータ,
BWV177("Ich ruf zu dir, Herr Jesu Chris"1732年7月6日,三位一体節後第4日曜日用カンタータ),
BWV93("Wer nur den Lieben Gott laesst walten"1724年7月9日,三位一体節後第5日曜日用カンタータ)
これら3つのカンタータのそれぞれを
①オルガンによるコラール前奏曲,
②会衆とともにEKGコラールの1&2番,
❸カンタータ演奏,
④会衆とともにカンタータ終曲の四声体コラール,
といった流れで演奏するようです。
 ソリストは,ソプラノがChristiane Bräutigam(ヨハン・ヴァルターの24代目の後継者!)さんとMiriam Feuersingerさん ,アルトはElvira Bill(プレがルディエンの弟子!)さん,テノールはFlorian Sieversさん,バスはMatthias Helm(オープニングのコンサートでも歌うらしい)さん。オーケストラはパウリナー・バロックアンサンブル指揮者は急遽,クレメンス・フレーミヒさんに変わりました。ドレスデン聖十字架聖歌隊の音楽監督・指揮者としてCDで馴染みのあるマルティン・フレーミヒさんのお孫さんのようです。そして合唱は私たちBach-Kantaten-Verein Ostjapan(バッハ・カンタータ・フェライン東日本)です

 会場はライプツィヒ大学にあるパウリナー教会です。2017年に再建されたこの教会は,共産主義政権下で破壊された歴史をもっています。現代的なデザインのこの教会内部をデジタル技術で360度見ることができます

 ドイツは選挙の時期を迎え,様々なデモや過激な政治的行動が増えているようです。気をつけて行ってきたいと思います。また,体験した音楽を少しでも皆さんにお伝えし,自分も含め音楽活動の糧としていきたいと思っています。

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