長かった1日を終え,6月7日(金)の朝,バスでドレスデンを出ていよいよライプツィヒへ。一時間半くらい走りました。
かつて2,3回来たことがありました。もちろん演奏旅行です。これまでは他の都市も含め複数回の本番のために渡独し,いくつかの都市に泊まりながらライプツィヒに来ましたが,今回は招聘されている「Bachfest-Leipzig」の演奏会1つだけです。ですから「やっと目的地に着いた!」って感じでした。ヨーロッパのサッカー大会の1つの会場になっているようで,「Bachfest-Leipzig」だけでなく「UEFA EURO 2024 in Leipzig」と2つの旗やポスターが町中に混在しています。
ホテルに荷物を預けてすぐに先発隊として演奏会場であるライプツィヒ大学にあるパウリーナ教会に向かいました。約60人の合唱団員をストレスなく練習会場に入れることで音楽に集中してもらうために,導線やら控室&トイレの場所などを確かめておく必要があるからです。
以前にもご紹介したように,パウリーナ教会はとてもセンス良くモダンで,響きもいい感じの会場です。そして複雑な歴史もあります。かつてティムさんからこの会場で一緒に演奏しようと声をかけていただいていこともあって,実際に中に入ると感慨深いものがありました。
聖歌隊席は2階で,けっこう狭い。そこにパウリナー・バロックオーケストラとソリストと合唱団が入って,とても窮屈な感じでした。でも,このオーケストラは素晴らしい音楽を聴かせてくれます!バッハが書いた旋律をまるで生き物のような音楽にしてくれます!決してパターン化しない音楽の運び方,自由自在な伸び縮み,期待を(良い意味で)裏切る音楽の展開…ドイツ在住の(というかドイツ国籍を取った,後輩で)歌手の小野寺貴子さん曰く「有機的」=「Lebendig」!
そしてまた(2週間前に急遽指揮者の指名を受けてくださった)クレメンス・フレーミヒさんのこれまた自在で音楽的な指揮!合わせて,ドイツ語のニュアンスに関する「適切かつ妥当」な指示(というより教示)!うまく体現できないことが多いと感じながらも,とても刺激的な音楽活動の初日でした。
練習後ホテルに戻ってチェックインし,再び街へ。バッハだけでなく東ドイツの民主化運動に関しても有名なニコライ教会に行き「No 3 Chorale cantatas 1」を聴きに行きました。
合唱団員はプロ歌手と音大生とのことで,各パートとも主張のあるパリッとした声でした。オーケストラと合唱もぴったりで,素敵な音楽を聴くことができました。私たちは明日,いよいよ(というか,コロナ禍で4年間も延び延びだったので「ついに」です)本番です!
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