9月23日(火),山形テルサ3階のアプローズというホールに,山響アマデウスコア特別演奏会を聴きに行ってきました。秋晴れの気持ち良い日でしたので,雫石から沢内,湯田,横手と通って東北中央道を南下と,ドライブしながら山形に向いました。
山響アマデウスコアは時々ご一緒させていただいている(とはいえ,直近でも1年以上も前となりました)合唱団です。いつも山形交響楽団と一緒のステージで器楽と一緒に音楽できる貴重な体験をさせていただいています(有難いことです)。演奏の度に大きな拍手や高評価をいただく合唱団が,声楽のみのプログラム,それもシュッツを演奏するというので,興味深く思い聴きに行きました。当日のプログラムは次の通りでした。
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指揮:佐々木正利 オルガン・ピアノ:菅原美穂 ピアノ:井上愛理
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指揮:佐々木正利 オルガン・ピアノ:菅原美穂 ピアノ:井上愛理
第1部 H. シュッツ《Musikalishe Exequien》(音楽による送葬)SWV279, 280, 281
第2部 木下牧子合唱作品集より《おんがく》《星の話し》《春に》《よかったなあ》
第3部 J. S. バッハ《Gott ist mein Koenig》(神は私の王なり)
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第1部の《Musikalishe Exequien》はもちろん全編ドイツ語で,合唱,独唱,重唱と次々と変化します。独唱や重唱は合唱団員の様々な方が丁寧に取り組んだ成果を聴かせてくれました。合唱になると音の厚みが増し言葉の深みも多少表現されてきたように感じました。第2部は無伴奏やピアノ伴奏つきの日本語楽曲でした。強弱を中心に様々に変化する演奏でした。第3部のカンタータはピアノとオルガンの伴奏で歌われました。ソロは第1部同様に合唱団員が担当していました。
たくさんのドイツ語,そして無伴奏あるいはコンティヌオだけの伴奏と,難しい音楽に真正面からチャレンジし丁寧に取り組んできたことが演奏から感じられました。こういうチャレンジの積み重ねが,ドイツ語だけでなく日本語の表現やニュアンスの歌い分け,それを支える声楽的な基盤を育てて実力となっていくということなのだということをあらためて感じました。
「レクチャーコンサート」形式でした。山響アマデウスコアはオケと一緒の演奏が基本であることや指揮者の先生方は基本は下振りがお役目であるといった合唱団の紹介,シュッツやバッハの音楽史的な位置付け,バッハのカンタータ創作の様子やカンタータの演奏目的など,レクチャーいただくことで音楽のバックグラウンドが理解でき,それに合わせた聴き方ができるのだなぁとあらためて思いました。たくさんの学びがあった演奏会でした。
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