2026年5月14日木曜日

【盛岡誠桜高等学校音楽部】すなおで伸びやかな子どもたち

 5月13日(水)16:30〜18:30に盛岡誠桜高等学校音楽部の指導に行ってきました。一昨年に2度ほどレッスンに行って以来,コンクールの演奏を聴いたり定期演奏会(第12回第13回)を聴いたりしてきました。指導の先生が変わり,バロック期の作品であるコンクール課題曲をどう方向付けたらいいか迷っているということで,ヒントが得られればとお伺いしました。取り組む楽曲はJohann Adolf Hasse(1699-1783)作曲の《Benigne fac 恵みたまえ,主よ》という弦楽合奏(ピアノリダクション)と女声合唱のためのミサ曲の中の1曲です。全日本合唱コンクールのF2(女声・外国語・ピアノ伴奏付き)にあたる楽曲です。今回初めて知った楽曲,そして作曲家でした。ラテン語の宗教曲で4声部です。

 6人全員が揃って笑顔で迎えてくれた上に,3年生4名は一昨年レッスンに来たことを覚えていてくれました。S1が1人,S2が(2年生のみ)2人,A3が1人,A2が2人の編成(1年生は入部しなかったとのこと。残念)。はじめに一通り聴かせてもらいました。さすが,昨年度全日本合唱コンクールの岩手県大会でもNHK学校音楽コンクールでも金賞を受賞した子どもたち,各パートとも自分のパートをしっかりと主張していました。でも少人数パートで頑張ってきたせいでしょう,喉が固くなっていてハモらない声質になっていました。

 例によって自分たちの課題,クリアしたいことを尋ねると,やはり発声に関することがでてきたので,最初にそれを取り上げることにし,「今日の目標は身体を楽器にして音を出すこと」と示しました。何をどこまで知っているのかわからないので身体の仕組みから一つずつ確認して進めました。喉からいろいろな音を出して見せたのですが,子どもたちはすぐに(抵抗なく)真似します!すばらしい!変化はすぐに聞き取れました(筋肉が育っていないので長続きはしませんが)

 続いて,その音で最後の3小節「Amen」の部分をハモらせながら,三和音の仕組みやテンションノート,和音を構成する各音の役割などを教えました。音にして理解しないと知識は生きないし,知っていれば各自の実現目標になります。この3小節はちょうどよい教材でした。

 その後t. 22(「piu presto」)からのポリフォニックな部分の歌い方を考えました。シンコペーションの動機の歌いかた,音のぶつかりから解決へのエネルギー,同度(オクターヴ)の解けあい,バロック期の音楽の様式感などなど,駆け足で伝えながらチャレンジさせました。そしてやっと冒頭のホモフォニックな部分にもどって,言葉のアクセントを生かす音楽の運びかたを考えました。

 しかし結局この日は歌詞をつけるところまではいきませんでした。いろいろなところでいつも言うことですがここでも「吹奏楽部の人たちはこうやって音楽に取り組んで素敵な音楽を目指しているんだよね。その上にさらに言葉を乗せて聴き手にとどけるのが歌なんです。」と伝えました。2時間びっしりレッスンしましたが,ずっと真剣な眼差しで取り組んだ子どもたち。顧問の先生や学校全体で子どもたちをよく育てているなぁと感心しました。まだ日程が発表になっていないが岩手県民会館のサイトによると7月2日(木)らしい岩手県高校合唱祭や8月29日(土)の全日本合唱コンクール岩手県大会などで聴くのが楽しみです!

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