5月26日(日)東京の上野にある東京藝術大学で日本声楽発声学会の第114回例会に参加しました。前回の第113回例会は昨年の11/26,その前の夏季研修会&歌の集いは昨年の8/23&24,さらにその前の第112回例会は6/4と,昨年は毎回参加してきました。10時前から始まる会に日帰りで行くために,始発新幹線(6:10盛岡駅発)に乗りました。新幹線通勤の9年間ほぼ毎日使っていた列車ですが,2ヶ月ぶりに乗りました。4:30起きは大変ですね。
研究発表はお茶の水女子大学基幹研究員の林いのりさん「歌劇《シモン・ボッカネグラ》における「朗唱風の歌」と、19世紀後半のイタリアにおける「演劇的な抑揚」の関連性」というテーマでした。イタリアオペラの変遷(アリア(歌)&レチ(語り)→アリアは非定型に&レチは朗誦に。区切りがなくなっていく)と,その分朗誦調のレチを「演劇的な抑揚」で歌えることが求められるようになったことが新聞批評等からわかるとのこと。
・歌声 音響的特徴 生成の仕組み 心理的特性(主観評価実験)
・歌声 エネルギー→ソース→フィルタ…SF理論
・フォルマントの性質
第1、2フォルマント…母音生成
第3フォルマント以上…音色 → 母音は音色
・第3フォルマントは楽器に消されない
シンガーズフォルマントの「占有率」(同じエネルギーをどこに集中させるか)
・「i」は第2フォルマントが高い
・高音では頸椎が後弯する
テノールは口頭が下がる、ソプラノは口頭が上がる(第1フォルマントはF0…?
・背側の横隔膜を使えるようにしていく
・フォルマント占有率のソフト
こんな内容でした。
・カルロ・ベルゴンツィは「息の上で歌う」と言った
・喉を開いて、輪状甲状筋を使って声帯を引っ張る+息を流す
・ファルセット=ファルス(うそ)の声
・変声について
子ども→女声…声帯が1.5倍に伸びる&厚くなる(男は2倍になる)
・子ども…ファルセットで息を流すと、すぐにできる(ex.八千代少年少女合唱団)
・口を開けすぎないために「i」で歌う。Iの上にアやエを載せる
・「口蓋はん」(ひだ?)
・ファルセット→ファルセットーネ(ミックスヴォイス)→実声
輪状甲状筋を使う→腹の支えが「使われる」
・上を向いて高音を出し → そのまま前を向いて声を出す。