5月3日(金・祝)の午後,盛岡市民文化ホールの小ホールに「フォーレ歌曲の世界」という演奏会を聴きに行ってきました。副題に「ガブリエル・フォーレ没後100年を記念して」とありました。「セルクル ドゥ クロシェット コンサート vol.4」ともあります。当日配布のプログラム・ノートによると「セルクル ドゥ クロシェット」というのは「鈴の輪」という意味だそうで,この日の出演者であるソプラノ歌手の丸岡千奈美さんと鈴木たたえさんが「フランスものを集めた演奏会をしましょう」と始めた会とのことでした。以前,岩手県公会堂で聴いたフランス歌曲のコンサートはこのシリーズだったように思います。リーダーの鈴木たたえさんは4月6日のモーツァルト「レクイエム 」演奏会でソロを担ってくれた,後輩であり仲間です。
出演者は(都合により)ソプラノが5名,ピアニストが2名。歌い手やピアニストが入れ替わりながら,おおよそフォーレの作曲順に歌曲を演奏していくプログラム構成でした。ピアニストの一人虫壁めぐみさんも「レクイエム 」演奏会に向けた北声会との合同練習でピアノを担ってくれた方です。
曲間にはアナウンサーの伊藤美幸さんによるフォーレや詩人についての解説が時々入りました。
20曲以上の歌曲が演奏されました。小ホールの響きの中,皆さん伸びやかな声でピアノと一つになって演奏していました。
器楽曲や合唱曲としては聴いたことがあるフォーレの作品ですが,歌曲はあまり馴染みがありません。それ以前に,フランス語そのものに馴染みがない生活を送っています。ですから表現の機微を充分に感じ取れなかったのが残念でした。聴き手の問題です。と同時に,当たり前のことですが,歌における歌詞の理解が大切であることをあらためて感じました。解説のアナウンスでフランス語の歌詞についての紹介があると「プライミング効果」が期待できたかもしれませんね。
たくさんの知り合いの方々が聴きにきていました。みな関心を持って楽しみ,応援する気持ちだったのではないかと思ったりもしています。積極的な音楽活動が今後も増えていくといいなと思っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿