11月28日(木)19:00からの宮古木曜会合唱団のレッスンのために,宮古市の山口公民館に向かいました。16:15頃に盛岡を出発したのですが,この季節はもうすっかり暗くなっていました。そして区界峠は1℃でみぞれ。先日見ることができた紅葉はもう全く見えませんでした。宮古市には1時間以上前に着いたので,早めに山口公民館に行きました。
前回は11月10日(日)の強化練習でした。あれから2回間をあけて,今回の通常練習の参加はS3,A3,T0,B1。テノールは相変わらず0です!!大丈夫かな?
人数が少なかったので少し丁寧に発声練習し,はじめに毎年参加させていただいている12/24に日本基督教団宮古教会で行われるクリスマス・イヴ礼拝の際に歌う3曲のうちの1曲である讃美歌第259番「いそぎ来たれ,主にある民」(当日演奏する他の2曲はJ. S. Bach作曲《Jesus bleibet meine Freude》とJ. ラター作曲《ともしびのキャロル》)を,声を楽器にしてハモらせてみました。続いて,当日会衆賛美で歌われる讃美歌の音取りをしました。讃美歌第62番《天にいますわたしたちの父》,第264番《きよしこの夜》,第258番《まきびとひつじを》,第263番《あら野のはてに》,第261番《もろびとこぞりて》,第26番《グロリア,グロリア,グロリア》です。いつも会衆賛美の最中に「合唱団がいるのに副旋律を歌ってハモることをしないのはなんだかへんだなぁ。」と思っていたからです。加えて,ヨーロッパの人たちは礼拝での讃美歌を通して和声や読譜や音楽そのものを学んでいると私は考えているからです。そこで,移動ド唱法で各讃美歌を歌って音取りとしました。これが意外に難しい!というか思った以上にできませんでした。音程の感覚を身につけ(読譜力を高め)るには,階名唱に馴染むしかありません。合唱団員のための練習曲集《Chorübungen》でもフランツ・ヴュルナーが音程を鍛える段になって「NO.18以降の音程練習はドイツ音名でも歌うと良い。歌い方練習ではイタリー音名が良い」としています。(あらためて《Chorübungen》などで音程練習をするのではなく)機会をとらえて音程感覚を育て,読譜力を上げたいと思っています。
そうこうするうちに時間が過ぎ,あわてて定期演奏会の曲の練習に切り替えました。テノールがいないので《Glaspolskan》は今回もできないので,言葉に慣れるために練習回数が必要と考えて《O Musica》から始めました…。が結局,《O Musica》の途中で時間切れとなりました。毎回,初めて言葉をつけた時のように呂律が回らないのです。発音は筋肉運動ですから何度も繰り返して筋肉に覚え込ませるしかありません。そのためには意味や統語をよく理解しておかなくてはなりません。一方で,言葉を発音しようとすると共鳴腔が狭まり音質が低下します。これをフレーズ(2〜3小節)ごとに修正しながら繰り返しました。
アドバイスすると修正できて,(二転三転するものの)いい感じになっていきます。でも①同様のことが他に活きない,②少し時間をおくと元に戻る,といった課題があります。程度の差こそあれ自分も含めアマチュアなら誰にでも起こりうることです。だからこそ練習を重ねるのですから。しかし同じことが何度も繰り返されるということは指導に問題があるわけですから自分で自分に「メタ指導」をしなればなりません。部分部分の導き方が誤っているのか,逆に細かく教えすぎることで歌い手自身の音楽活動になっていないのか…。「合唱団員との距離感って難しいなぁ…。」と思いながらR106を運転して帰りました。つぎは12月1日(日)の強化練習です。多くの方がご参加くださることを願っています。