11月10日(日)宮古サーモンマラソンの日の午後,(金曜日に連合音楽会を聞いた)宮古市民文化会館の隣にある磯鶏幼稚園のホールをお借りして,宮古木曜会合唱団の強化練習を行いました。3月の定期演奏会で一緒に歌ってくださる団友(?)の方1名(テノール)や,サーモンマラソンで10km走ったあとに練習に足を運んでくださった団員の方もいました。
以前も書きましたがこの会場は響きが良いのでとても歌いやすいのです。そこで発声練習の後,Victoria作曲の《Taedet animam meam dominum》から始めました。ここ2回の練習で取り上げられなかったからでもあります。発声練習直後で喉に力が入らずに音が出ている状態だと,とてもよく響き合います。これはひと月ほど前にやった時と同じ感じです。でも階名で音を探りだしたり音が不安だったりすると喉に力が入って音色が固くなり溶け合いにくくなります(はみ出します)。その修正に取り組みつつ全体の音を確かめていきました。その後,歌詞の読みと意味を確かめました。ラテン語は慣れない言葉なので単語も覚え難いです。そこでいくつかの単語については身近な英語や聞いたことのありそうなイタリア語とかフランス語の語源になっている(と思われる)関連性もプチ情報としてお伝えしながら発音練習をしました。「意味的記憶」に少しでも役立てばと思うからです。
そして歌詞唱です。みなさん真面目なのでどうしても「カタカナ的な明確な発音で」を「音符を正確に」歌おうとしてしまいます。その結果音楽が凸凹になるのです。そこでいつものように「入れ歯を外して歌いましょう」とやったら,音符やシラブルに囚われずだいぶ息の流れが生まれ,口腔内の形状が保たれることで響きが安定し良くなりました。この日は非常にゆっくりテンポでしたから,今後は歌い慣れて,意味も浮かぶようにして,早めのテンポに対応できるようにしていきましょう。
続いて,久しぶりにモーツァルトの《雀のミサ》です。《Kyrie》《Gloria》と思った以上に歌えていて安心しました。が,《Credo》で口がついていかなくなったので,部分部分を取り上げてリズム読み及び意味の確かめをしながら練習し,一通り通せるようになりました。
外国語ばかり歌っていたので,最後に日本語の曲《いのちの歌》と《岩手県民の歌》の初見大会をやりました。もちろんこの日の初めからそうだったように,ピアノ伴奏なしです!でも,なんと,2曲ともほぼ四部合唱になりました!そして言葉の生かし方もとても上手に処理していました(《いのちの歌》は皆さんが主旋律をよく知っている曲だったからでしょうか。でも《岩手県民の歌》もちょっとのアドバイスがすぐに生かされましたね)。「音楽性」という言葉がありますが,宮古木曜会合唱団の「音楽性」は少しずつ高まってきているのだなと感じました。初めて参加した12年前は,1曲の音取りのため(全体練習の場での)パートの練習を何度も繰り返していて楽曲の練習がなかなか進みませんでしたから。しつこく嫌がられながらも移動ド唱法に取り組ませてきて良かった,と思いました。
3回の連続練習は効果的で,成果の積み重ねを感じることができました。でも私が担当する全曲の音を出せなかった(ミサ曲の《Sanctus》《Benedictus》《Agnus Dei》と《Glaspolskan》)のは残念。年内は11月28日(木),12月19日(木)の2回チャンスがあります(ただし12月24日(火)のイヴ礼拝に向けた練習にも取り組まなければなりませんね)。よりよい音楽で楽しめるように練習を重ねていきましょう!
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