9月8日(日)の午後,宮古木曜会合唱団の強化練習に行ってきました(磯鶏幼稚園にて)。この日はR106の道の駅でやまびこフェスタがあったためか,交通量が多く運転で疲れました。
参加人数は少なかった(S3, A3, T0, B2)のですが,ホールの響きがよく,歌いやすい環境でした。そのせいか効率よく練習できました。
発声で例によって体を楽器にして音を出すことに取り組んだ後,無伴奏の「Deep River」を歌詞なしで歌いながら,8度とか5度といったわかりやすいハーモニーを聞き取りながら合わせる練習をしました。その後同じようにして無伴奏の「Tedet animam meam」(Victoria作曲)もハモることで各パートの音を再確認しました。この手の曲は自分のパートだけを覚えて一生懸命歌っても,全体がちぐはぐになったり,音楽の方向性を把握できなくなったりする傾向があるので,ハーモニーをもとにしてパートの音や音楽を把握してみようと思ったのでした。とてもよいハーモニーになったので,「あとはこれにラテン語のアクセントや統語に応じて歌詞がのればいいのですね。」ということになりました。
この日のメインは,モーツァルト作曲の「Missa in C」KV220の音取りでした。今シーズン始まってからなかなかじっくりと取り組めずにいたので,そろそろ形にしなくちゃと思って集中してチャレンジしました。
「Sanctus」→「Kyrie」→「Gloria」→「Agnus Dei」→「BenedictusのHosannaの部分」の順で取り組みました。いずれも,①歌詞なしでどんなハーモニーになればいいのかを確かめたり,そのための聞くポイントを確かめたりする,②歌詞を音読して発音を確かめる,③歌詞をつけて歌ってみる,といった順でやりました。どの曲も歌えるようになったし,難しいポイントも確かめることができました!(よくがんばりました)。
この日はずっと歌詞なしで歌ったり(はじめの2曲)ラテン語だったりして頭がだいぶ疲れたので,最後に日本語の「七里ヶ浜」を歌ってホッとして終わりました。
耳を使って他パートとの関係で音楽を感じること,発声練習時にやった「体を楽器にして出た音で音楽する」こと,を意識して練習しました。会場の磯鶏幼稚園のホールの響きがとてもよかったからか,3パートだけ(!)だったので聞き取りやすかったからなのか,自分の音と他者の音とを聴きながら音楽するといった基本中の基本が十分できたように感じました。階名唱で音程感覚を鍛えたり常日頃無伴奏で歌ったりしてきたので,団員の皆さんの「音楽性」が高まったのだと思います。
・KV 194(D-dur)…1985年に大学合唱団で歌ったり指揮したり,それ以降何度か歌いもしました。
・KV 139(c-moll)…2011年に山形交響楽団の定期で歌いました。
・KV 49(G-dur)…2014年にグルッペ・ベッヒラインで指揮しました。
・KV 258(C-dur)…2014年に宮古木曜会合唱団で指揮しました。
・KV 317(C-dur)…2015年に宮古木曜会合唱団で指揮しましたし,2024年に山形交響楽団の定期やさくらんぼコンサートでも歌いました。
・KV 337(C-dur)…2017年に宮古木曜会合唱団で指揮しました。
(KV139を除き)長調かつ調号少なめだったからでしょうか…。今回のKV 220も合唱団の皆さんに「楽しかった」と感じてもらえるといいなと思っていますし,今後も機会があったらまだやったことのない作品にもチャレンジしてみたいと思っています。
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