2024年9月12日木曜日

【出前講座①】久しぶりの小学生,楽しかった!

  9月11日(水)の午前中,遠野市の某小学校に「出前講座」のために行ってきました。これは某公益財団法人が主催する事業で,45分1コマを使い自分が授業者となるものです。「音楽全般」ということで登録されているのですが,今回は全校合唱の指導,市の音楽会で演奏する『大切なもの』と『エール!!』の2曲でした。

 全校児童30名強の小規模校,体育館での授業でした。かつて岩泉町で5年間勤めた釜津田小学校を思い出し,わくわくしました。

 初めに校長先生の指揮(指揮担当の先生がお休みだった…)で2曲を聴かせてもらいました。どの子も一生懸命歌っていました。大きな声ではっきりです!「よりよくするには…」と考えながら聴いていたのですが,やはり地声を歌声にしないと2部合唱のハーモニーができないし,高音域がつまって苦しいだろうし,なにより美しくないと感じました。

 初めに「今日のこの1時間で何ができるようになりたい?どう変わりたい?」と学習課題を考えさせました(先日の小学校の合唱クラブ指導ではここを飛ばしたのが失敗でした)。出た意見は2つ,①高い音の声を良くしたい,②二部合唱のところをハモらせたい。自分たちの課題を十分にわかっているんだなぁ,良い耳・感覚を持っているなぁ,と思いました。で,「①ができると②もうまくいくから,①からやってみよう。」と見通しを示してから始めました。

 ステージから下ろしてピアノの周りに集め,比較的レガートな旋律の『大切なもの』の冒頭のユニゾン部分を歌わせました。この部分は音域がとても低いので,頭声的な発声の方向には向きません。そこでC-dur(原調)→D-dur→E-dur→F-dur→G-durと移調しながら(簡易)伴奏を弾いてやり,高い音域の発声に挑戦させました。すると高学年児童のほうからとてもよい響きが聞こえてきました。そこで上学年と下学年とに分けて,下学年児童に上学年児童の歌を聴かせました。すると下学年の児童から「すごい!」「きれい!」という反応!このあたりが楽しいのです!

 「真似が上手な人は音楽も体育もどんな学習も上手くなるんだよ」と教え,真似て一緒に歌わせました。今度は上学年児童に「どうだった?」と問いかけると「低学年の声は聞こえなかった」との反応でした。一生懸命真似して歌っていたのに聞こえない,ってことはつまり「一つになってたからなんだね!」と教えてやりました。子どもたちはなんだか嬉しそうな表情,これを見られるのも楽しいのです!

 あとは調を少しずつ下げて原調にして,ステージに戻して歌わせ,ここからは二部合唱の部分の低音部(全体の1/4くらいしかいないんです…私なら多めにするんだけど)の音程を整理して自信を持たせて合わせるだけです。声が澄んできたので,歌っていても他パートが聞こえやすくなって,二部合唱のハモリもできてきたところで時間切れのチャイムが鳴り,振り返りの時間をとることができず残念でした。

 音楽が変わった時の子どもたちの反応,久しぶりでとても楽しい時間でした。次は10月16日(水)に金ケ崎町(この日はそのままコンフオーコへ),翌17日に宮古市(この日はそのまま宮古木曜会合唱団へ)に行く予定です。久しぶりの授業で心配していましたが,とても楽しみになってきました!

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