5月25日(日)の午後,宮古市にある磯鶏幼稚園のホールをお借りして,宮古木曜会合唱団の強化練習を行いました。スタート時点の参加者ソプラノ3,アルト5,テノール0,バス2と3パートでした…(^^;;。でも新しい方が2名来ていて,1名は数年前の宮古勤めの際に団員だったN君(大学合唱団の後輩です),もう1名は女性で合唱できる場所を探して見学に来ていた高校の英語の先生でした。
発声練習では,ファルセットで低音域まで下がってくることや,ファルセットに胸声をを混ぜることをやってみました。
初めはカタロニア地方の民謡《El noi de la male》。単純なハーモニーなのでさっと合わせてみようと思ったのですが,音程が悪くハモりません。発声面でも音高感覚の面でも課題のパートがあり,だいぶ時間をかけました。歌詞をつけてみることにしたのですが,単語の意味がわからず現時点では断念。「この情報化時代,次までに各自調べてみましょう」と宿題にしました。意味がわからないで歌うことには意味がないですから。
次にビクトリアの《O manum misterium》。前回音で合わせたらとても良い感じでした。今回は言葉をつけるところまで行きたいと思ってスタートしました。残念なことに旋律を忘れていたり音が不安なために喉が固まってしまったりするパートがあり,まずは部分的ながら音取りのし直しが必要でした。その後歌詞をつけて歌ってみたのですが,(響きの良い会場だったせいか)比較的でこぼこせずに歌うことができました。
最後にメンデルスゾーンの《Abschied vom Walde》。前回1番の歌詞の1行目の母音唱しかできなかったので,今回は言葉にして前に進めたいと思いました。1フレーズずつ,①発音と意味確認,②音読表現の試み,③楽譜に合わせたリズム読み,④各パートの音をつけて歌う,ということを1時間以上繰り返しました。でも,2番の終わりまでやって本日は時間切れ。3番は次回ということにしました。1,2番を覚えていることを期待しつつ!
カタカナ読みで音符に合わせて声を出すならすぐにでき覚えることもできるでしょう。でもそれでは歌う意味がありません。歌い手は「自己満足」できるかもしれませんが聞き手には何も伝わりません。表現することは誰かに何かを伝える方法だと考えると,表現する側に伝えたい何かがなければ伝わるはずがありません。外国語で歌うことの難しさにともにチャレンジし,聞き手に何かが伝わる表現を目指していきましょう。