8月31日(木)の夜,宮古木曜会合唱団のレッスンに行ってきました。記録をたどると,5月14(日), 18(木),6月11(日), 15(木),7月6(木), 23(日),8月3(木), 10(木)とこれまで8回取り組んできて,これまでは音楽を掴むのが難しい第2部の宗教曲を中心にしてきました。
今回は9回目です。10月22日(日)に宮越音楽団体連絡橋議会の主催で宮古市民文化会館で行われる合唱・合奏器楽演奏会の際に演奏する曲を《ハナミズキ》と《前へ》と決定してから始めての練習となりました。本番が見えると気合の入り方が違うものですね。
勤務を終えてから奥州市を自動車で出発するので,(遠野の立丸峠を通って)練習会場の宮古市山口の公民館に着くのは19:00を少し過ぎます。この日は宮古高校のS先生が発声練習を進めていてくれました。
《ハナミズキ》はポップス系なので,発声が課題の宮古木曜会には前日のアンサンブル・コンフオーコと同じようなアプローチで,(声でなく)音づくり+(音符でなく)息の流れを重点にまとめようと思って始めました。しかし…体が硬くて拓かれていません。これを解きほぐすのに想定以上に時間がかかってしまいました。
《ハナミズキ》などのポップスは,耳慣れて歌い慣れている楽曲なので,各パートの音も覚えやすい(ハーモニーを想定しやすい)し節回しも小慣れた感じです。でもその「固定観念」が邪魔をします。そこから抜け出す(引き摺り出す)のが難しいのです。自分たちが演奏することの意味・意義を感じるなら,人真似だったり流して歌ったりすることはできません。
《前へ》もポップな感じが強い作りで,気分に任せてフレーズを歌ったりハーモニーを作ったりしがちです(YouTubeにはそういうのがたくさんあります)。でも気持ち・メッセージをきちんと伝えるには,気分任せでは無理です。身体から音楽が出てこないといけません。
結局,ユニゾンや声楽的な難しさの少ない《聞こえる》の出だしの部分などをつかっての音作りから始めざるを得ず,気づいたら20:40を過ぎていました。力不足を痛感して帰路につきました。
自分の頭や身体にある音楽を伝えることは本当に難しいことです。逆に,前日のようにあるいは小学生とやるときのように,相手がスッと変わってくれることって当たり前のことではないのだと再認識させられた練習でした。土曜日もポップス(岩崎姉妹SP合唱団),そして公募の皆さんです。どうやったらより良い音楽に近づき皆さんと共に楽しめるか,格闘してきます!
ちなみにこの日は10月20日の合唱・器楽演奏会の合同演奏のスコア(編曲は金沢正明先生)をいただきました。《紅葉・浜辺の歌(メドレー)》と《ふるさと》です。編成は混声三部合唱と弦楽4パートとピアノ。今年は琴と大正琴は入らない(歌で参加)とのことでした。コロナ前のように,宮古の音楽活動に関わる皆さんに加え,会場の皆さんもご一緒に音楽できることが楽しみです。