2025年12月25日木曜日

【演奏会・聴いてきました】盛岡市民クリスマスコンサート

 12月25日(木)クリスマス当日の夜に,盛岡市民文化ホール・小ホールで「盛岡市民クリスマスコンサート」を聴きました。主催は盛岡市民クリスマスコンサート実行委員会(盛岡月ヶ丘キリスト教会)で,今回が25回目(!)とのことでした。(昨年の様子はこちら

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指揮:佐々木まり子
ピアノ:千葉浩子,オルガン:芳賀あき
合唱:月ヶ丘クワイヤ,月ヶ丘クワイヤジュニア
プログラム:
☆オルガン独奏 S. シャイト作曲《暁の星のいと美しきかな》
☆クリスマス・キャロル集
《久しく待ちにし》《道を歩いていると》《うまごやよりも》《羊はねむれり》《疲れしマリア連れしヨセフ》《キャンドルライト キャロル》,「うれしいな クリスマス」より4曲
☆クリスマスのおはなし(牧師先生によるお話)

☆15年目の冬を迎える被災地の方々,世界の戦争や紛争で苦しんでいる方々を覚えて
《夢みたものは》《五月》《カントリー・ロード》《ゆうき》
☆メサイヤ「降誕」より10曲
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 いつもながらクリスマスを想うに相応しいプログラムだなと感じます。舞台上手にポジティフ・オルガン,下手にグランドピアノを配し,曲によっては双方同時に伴奏したりもしていました。今回はステージ上の温度や湿度の関係と思いますがオルガンのピッチがピアノよりも明らかに高くなってしまい,演奏しづらそうでした(聴くのも大変)。でもそれも生楽器&生演奏だからこそのことですね。

 曲によっては「ジュニア」の子どもたちが歌ったり大人の合唱とコラボレーションしたりと,演奏形態も音楽がいきるように工夫されていました。子どもの声や歌い方だからこそ伝わってくる音楽・歌詞があるんですね。また,独唱の楽曲も多く,普段からソリストとして活躍している人でない方の独唱がとても充実していたことが驚きであり,大に刺激されました!

 前日に体験した宮古教会でのクリスマス・イヴ礼拝とはまた違って,広く皆さんでクリスマスをお祝いしようという雰囲気のコンサートでした。

【宮古木曜会合唱団】クリスマス・イヴ礼拝参加


 12月24日(水),盛岡市から奥州市を経由して宮古市へ片道200km(往復で400km)かけて,日本キリスト教団宮古教会のクリスマス・イヴ礼拝に参加してきました。

 この教会のクリスマス・イヴ礼拝には毎年参加させていただいています。森分牧師先生の「入堂」,キャンドルの「点火」,牧師先生の「退堂」と3つのタイミングでそれぞれ合唱を使っていただいています。今回は「入堂」時にビクトリアの《O magnum mysterium》(ラテン語)を,「点火」時にはラターの《ともし火のキャロル》(日本語),「退堂」時にバッハの《Jesus bleibet meine Freude》(ドイツご)を演奏しました。


 昨年のクリスマス・イヴ礼拝では教会付きのオルガニストの櫻井先生に伴奏をお願いしていたのですが,今年は宮古在住の三上葵さんに伴奏していただきました(合わせ練習は前回の1回だけでしたが)。初めてのオルガンなのでストップ選びも事前にしてくださっていたとのこと。丁寧に弾いてくださいました。

 例年のことですが,この礼拝に参加すると合唱音楽に取組んでいる者としてクリスマスの意味や意義を再確認できます。先日盛岡某高音楽部の子どもたちにクリスマスに関する学習会を行いました。音楽とキリスト教の関係はとても密接だからです。高校生が「クリスマス」から連想したのは「プレゼント」「サンタさん」「ケーキ」「赤と緑」「ツリー」といったことでした。クリスマス・イヴの礼拝に参加すれば,礼拝順序そのものが「告知」「降誕」「博士」「羊飼」と進んでいくので,クリスマス(イエスの誕生)の意味がとてもよくわかります。

 また間に挟まれる賛美歌(264番「きよしこの夜」,258番「まきびとひつじを」,263番「あら野のはてに」,261番「もろびとこぞりて」…こちらは櫻井先生の伴奏)もその意味を確かめながら歌うことができます。そして教会音楽がどのように成立しているかということも実感できるように思いました。(さらにオルガンの前奏で音楽を掴んで初見でハモるトレーニングにもなります!)

 宮古教会の皆様,牧師の森分先生,よい機会をくださりありがとうございました。

 定期演奏会のほうは3月29日(日),年が明けて6回(1/12(月・祝), 1/22(木), 2/15(日), 2/26(木), 3/15(日), 3/19(木))の練習を残すのみとなりました。よりよい音楽ができるように練習を重ねていきたいと思います。

2025年12月22日月曜日

【岩大合唱団定期演奏会・終わりました】地力と伸び代と先生方のお導き

 12月21日(日)盛岡市玉山渋民にある姫神ホールにて,岩手大学合唱団の第71回定期演奏会が行われました。プログラムは次のようでした。私は第3部に参加しました。
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第1部「信じる 〜谷川俊太郎の世界〜」指揮:千葉亜柚奈 ピアノ:高橋雪乃
 《ふるさとの星》《くり返す》《泣けばいい》《信じる》
第2部「愛され続けるおんがく」指揮:佐藤成輝 ピアノ:池田結
 《君が君に歌う歌》《ボクはウタ》《アイノカタチ》《群青》
第3部「日本人になつかしいドイツの歌めぐり」指揮:佐々木正利 ピアノ:菅原美穂
 〜名田綾子編をベースにして(佐々木正利編さん)
  さて,何が出てくるかな? お楽しみに!〜
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(リハの様子)

 第1部,第2部とも学生の指揮&ピアノでの演奏でした。耳が良く音程が正確でよくまとまっていました。声量も小さくなくホールによく響きました。高校時代の合唱経験者が多く,基本的な力はしっかりとしていると感じました。でも…どの曲も同じように聞こえてきます。言葉や音楽を感じて表現することについての学びはまだ足りないようでした。また発声が浅くて硬いことも気になりました。



 第3部はOBOGも5名加わり,常任指揮者の佐々木正利先生の指揮そして非常に急だった代役の菅原美穂さんによるピアノ伴奏でした。この菅原美穂さんによるピアノが非常に音楽的で素晴らしいものでした。秋頃から重ねてきた練習で掴んでいた楽曲の姿が色鮮やかに塗り替えられた感じがしました。ちなみに菅原美穂さんとお話しする時間があり,ピアニストの気持ち,育て方,などなどたくさんのことを学ぶことができました。

 音楽を引き出す佐々木先生のご指導はいつも通りですが,今回は当日のゲネ・プロで楽曲のつなぎの部分しか取り上げず,全部を音出しすることはありませんでした。それがスリリングで,結果的に音楽の緊張感を高め集中した表現を引き出したと感じました。

 盛岡市中心部から少々離れたホールでしたが,お客様は130名ほど来てくださいました。私の先輩や後輩にあたる卒団生も聴きに来てくださり,終わってから「よい演奏会だった。」と感想を伝えてくれました。

 昨年は諸般の事情で定期演奏会を開けず(かわりに「ウィンター・コンサート」を実施),その前の年は第70回記念定期演奏会でしたのでイレギュラーな開催,といったようにコロナ禍後にいつも通りの定期演奏会を運営したことのない(ノウハウのない)学生たち,そして高校時代もコロナ禍を過ごした学生たちが多くの苦労をしながら今回の演奏会を開催しました。今回の経験を来年以降に再びつないでいって欲しいと強く思いました。


2025年12月16日火曜日

【岩手大学合唱団】定期演奏会前最後の練習


 12月15日(月)の夜,岩手大学の学生会館2階で岩手大学合唱団の第71回定期演奏会に向けた最後の練習に参加してきました。

 団友として参加要請をいただいて最初に練習に参加したのが8月でした。そこから様々ありましたが,なんとか本番を迎えられそうです。

 私が出演するのは佐々木正利先生の指揮する第3部は「日本人になつかしいドイツの歌めぐり 〜名田綾子編をベースにして(佐々木正利編さん)〜さて,何がでてくるかな? お楽しみに〜」という長いタイトルです。日本の童謡として輸入されたドイツの歌などを,日本語やドイツ語でメドレーで演奏するコーナーで,次々と知っている曲がでてきます。聴きやすく楽しめるステージになっていると思います。

 現役の団員(大学生)は,高校時代をコロナ禍で過ごし,岩手大学合唱団自体もコロナ禍で人数が減少しただけでなく活動もほとんどできなくなったようで,学生同士が運営のために話し合う「総会」やリーダーを選ぶ「選挙」なども行えず,またそういった活動の継承もままならなかったようでした。しかし歌いたい,合唱したいという学生が集まって細々とですが岩手大学合唱団の活動を続けてきて,今回定期演奏会を開催できるところまできました。(ちなみに2年前の第70回記念定期演奏会の様子はこちらです。その節はご協力ありがとうございました。

 今度の日曜日と迫りましたが,ぜひお時間をつくって聴きにきて,学生諸君を応援していただけたらと思います。多くの方のご来場をお待ちしています。

日時:2025年12月21日(日) 14:00開演(13:30開場)
会場:姫神ホール(道の駅たみっとの近くです)
入場料:一般300円(学生無料?)
プログラム:
 第1部「信じる」〜谷川俊太郎の世界〜 《ふるさとの星》ほか
 第2部「幅広く愛される曲たち」 《アイノカタチ》ほか
 第3部「日本人になつかしいドイツの歌めぐり 〜名田綾子編をベースにして(佐々木正利編さん)〜さて,何がでてくるかな? お楽しみに〜」

2025年12月15日月曜日

【久慈の第九・終わりました】市民合唱団の学びの成果

 12月14日(日),久慈市のアンバーホールでベートーヴェンの《第九》演奏会に参加してきました。前日の大坊峠は溶かかった圧雪でズルズルの登り降りのため盛岡からたっぷり3時間かかって久慈に行きました。(ちなみに帰りの夜のR106もトンネル出口がズルズルで「初滑り」しました。)

 この演奏会は「市制施行20周年記念 久慈・ベートーヴェン交響曲連戦演奏会 Vol.5」と冠されていて,主催は久慈市文化会館となっています。プログラム・パンフレットによるとこの「連戦演奏会シリーズ」は次のようなシリーズだったようです。
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・Vol. 1:2013年3月(仙台フィルハーモニー管弦楽団ほか)モーツァルト《交響曲第41番》,ベートーヴェン《ピアの協奏曲第1番》,《七重奏曲作品20》,《交響曲第1番》
・Vol. 2:2015年8月(山形交響楽団ほか)ベートーヴェン《プロメテウスの創造物》,《ヴァイオリンソナタ作品47第1楽章》,《ピアノ,ヴァイオリン,チェロのための三重協奏曲作品56》,《交響曲第3番》
・Vol. 3:2019年6月(山形交響楽団ほか)ベートーヴェン《交響曲第6番》,《ピアの協奏曲第4番》,《交響曲第5番》
・Vol. 4:2022年8月(仙台フィルハーモニー管弦楽団ほか)ベートーヴェン《交響曲第8番》,《三重唱曲作品116》,《交響曲第7番》
・【今回】ベートーヴェン《戦争交響曲「ウェリントンの勝利」》,《交響曲第9番》
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 このシリーズを通して指揮したのは茂木大輔さん。H. リリングの下でバッハのカンタータ演奏(録音)などを重ねてきたオーボエ奏者で,N響などを経ていまでは指揮者として活動されています。シリーズを企画して通して生で聴くことができる(しかも茂木さんの解説付き)なんて,素敵&贅沢な演奏会を久慈の方々は重ねてきたのだろうと思いました。

 今回のリハーサル(11月15日にもありましたが)でも楽曲の解釈が明確で,それに基づいて音楽を作ろうとしていらっしゃいました。またお祭的な表現かつて指揮者のダン・エッティンガーさんが《第九》のリハーサル時に「ドイツ人のお祭騒ぎ」と言ったことを思い出しました)や子音の処理,楽譜を持って歌うことなどドイツ的な雰囲気がベースになっていると感じました。合唱団は久慈の市民合唱団と八戸市の声楽家の方々,そして岩手県内の声楽家で計130名超の大所帯でしたが,合唱指導の小原一穂先生,間口友美先生の下で一つになり集中して演奏することができました。なお久慈市民合唱団の方々は全25回にわたる「合唱ワークショップ」を重ねてきたとのことでした。しっかりと学んでこられた成果だったと思います。

 2002年12月に「第2回こはくのまち第九演奏会」として《第九》を演奏して以来「23年ぶりの《第九》」と久慈のみなさんが何度もおっしゃっていました。この時はオーケストラは東北大学交響楽団で指揮は石川善美さん。合唱は久慈市民第九合唱団と盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの合同でした。当時岩泉に住んでいた私も合唱指導として何度か久慈のアンバーホールに通いました。

 仙台フィルハーモニー管弦楽団とは来月に「けせん第九」演奏会でもご一緒できる予定です(こちらの指揮者は岩村力さん)。どのような第九になるか楽しみですし,またしっかりと表現できるようにがんばりたいと思います。

2025年12月14日日曜日

【盛岡地区高校合唱際・終わりました】それぞれに合唱を楽しんでます!


 12月12日(金)の夜,盛岡市民文化ホール・小ホールで岩手県高等学校文化連盟の盛岡支部主催の盛岡地区合同合唱祭を開催しました。先日お知らせしたコンサートの一つです。出演団体や演奏楽曲はプログラムの写真をごらんください。
 
 それぞれの団体の個性が表れた選曲,演奏でした。私が指導している盛岡某高音楽部ももちろん参加しました。無伴奏の響きはまさに

「ア・カペラ」,(宗教曲ではありませんが)教会の響きのようによく溶け合って聞こえました。小ホールは適度な残響で響きが良く,発声を無理することなく歌えるので,ハーモニーも溶け合って聞こえてくるのです。子どもたちは気持ちよさそうに歌っていました。
 先日テレビで幼稚園の音響設計が話題になっていました。音が響きすぎるので大声を出しがちになるため子どもたちの精神衛生上も保育士の喉にも良くない,といった内容だったと思います。学校の音楽室の音響設計も,かつて岡山好直さんが『校舎の調律』(音楽之友社1998年)で議論しているように,「音楽する場としての音楽室」の発想でせめて音楽室だけでも設計できないものかと思います。

 かつて合唱をやっていて数十年ぶりに私が指揮する演奏を聞いてくれた友人が「聴いていて、自分が一緒に歌っているような、溶け込んでいるような感覚を持ちました。会場全体との一体感が出ているような演奏だったと思います。」と評してくれました。嬉しいお言葉。まさにホールの響きのおかげでした。

 高校生同士が刺激し合うこのような場を設定できる盛岡地区は羨ましいです。他の地区でも同じように開催できたら,せめてこの会を他地区の高校生にも体験してもらえたら,と強く思いました。

 盛岡某高音楽部は,このあと部内のクリスマス・コンサートに向かい,1月下旬のアンサンブル・コンテストに向かうことになります。今回の音楽的な体験,響きの記憶を今後に活かしていきたいと思いました。

2025年12月11日木曜日

【宮古木曜会合唱団】クリスマス・イヴ礼拝に向けて

 12月11日(木),朝,初積雪だった盛岡の夕方の強い雨の中出発し,みぞれの区界高原を越えて,夜の宮古市山口公民館での宮古木曜会合唱団の通常練習に参加してきました。

 前回行ったのは7日(日)の岩手芸術祭・合唱祭の本番日でしたから4日しか経っていないのですが,月曜日は盛岡某高→岩手大学合唱団,火曜日は盛岡某高盛岡バッハ・カンタータ・フェライン,水曜日は奥州市でバレエといろんなことがあったので,久しぶりに宮古木曜会合唱団のみなさんとあったような気がしました。この日は合唱祭の三人の講師の先生方からの講評が届いていたので,練習の最初に皆で読んで内容を確かめました。(録音はどなたがお持ち?)

 次の本番は12月24日(水)日本キリスト教団宮古教会でのクリスマス・イヴ礼拝です。毎年参加させていただいています(昨年の様子はこちら)。今年は,牧師先生の入堂の際にはア・カペラでビクトリア作曲の《O magnum mysterium》を途中まで,ろうそくへの点火の際にはラターの《ともしびのキャロル》を日本語で,礼拝の最後に牧師先生が退堂なさるときにはJ. S. バッハのカンタータ147番の10曲目のコラール《Jesus bleibet meine Freude》の3曲を選んでみました。しかしこの日の1回しか練習する機会がないので,集中して取り組みました。

 今回は(教会付きのオルガニストの櫻井先生ではなく)三上葵さんというオルガニストに私たちの伴奏をお願いすることになり,この日の練習にきていただきました。宮城学院女子大学でピアノを専攻されていたそうですが,オルガンも必修だったとのことでした。

 まずはバッハのコラールから取り組みました。何度も歌っている楽曲ではありますが,あらためて意味と発音を確かめ,演奏の様式を確かめ,特にドイツ語の発音を吟味しました。3月29日の定期演奏会でもドイツ語を歌うからです。続けてラターの《ともしびのキャロル》に取り組みました。音楽のイメージを伝えたり言葉の処理の練習をしていたりすると,三上さんはそれに合わせて音楽を変えてくれます。この日はピアノで伴奏してもらっていたので,本番のオルガン伴奏が楽しみになりました。

 最後にビクトリアの《O magnum mysterium》。レガートな歌い方を思い出させて,ハモる発声を思い出させて,なんとかそれらしくなりました。

 クリスマス・イヴ礼拝に参加すると,キリスト教への様々な気づきを得られます。宗教音楽に取り組むことが多いので,大切な学びというか体験になります。礼拝のお役に立てるよう,がんばりましょう!

【バレエ・観てきました】キーウ・グランド・バレエ・シアター


 12月10日(水),道の駅だいとうやら千厩やらに寄り道をしたその夜,奥州市のZホールで「キーウ・グランド・バレエ・シアター」の《くるみ割り人形》全幕の公演を観てきました。席は1階M列26番というど真ん中でした!

 バレエの鑑賞はほぼ初めてでした。音楽は生演奏ではなく録音を使っていました。《くるみ割り人形》はわかりやすい筋なので,演じて(踊って)いることの意味のだいたいは分かりました。身体の支配,細部までのコントロール,加えて他者との同期,見せる身体の意識,などなど日常の生活にはない価値観が舞台上を支配していて,驚きの体験でした。

 それにしても,音楽と台本と振付と,どんな塩梅で決まっていくものなのでしょう?大筋がもともとあるのは分かりますが,作曲家はどこまで想像して音楽を作るのか?頭の中にステージを想像しているのか?振付や演出は音楽から発想するのか?難しそうなたくさんの作業の上に一つのバレエ作品が出来上がっているのだろうなあ,と思うと同時にチャイコフスキーってすごい!と思わされました。


 来場していた友人によると,Zホールではおおよそ1年に1つバレエの公演をやっているそうです。今回は文化庁の「劇場・音楽等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」という助成を受けているようで,満席のお客様の中に子ども達の姿がたくさんみられました。地域文化の振興のためにとてもよい企画だったと思います。

 ちなみに,公演の前の時間にZホールを管理している奥州市文化振興財団の理事長ほかスタッフと今後の合唱関連の取組について相談してきました。2026年11月にはヴァイオリンとの共演2027年8月にはオペラ《トゥーランドット》が予定されているとのことでした。奥州市の皆さんとまた楽しく音楽しながら新しい体験を重ねることができたらいいなと思いました。

2025年12月10日水曜日

【演奏会のお知らせ】若者たちの合唱2つ!

 12月に入り,多くの演奏会を迎えています。
11月25日に8つほど出演&おすすめ演奏会をご紹介しましたが,加えて一つ,再び一つ,演奏会をご案内します。いずれも若者たち(中心)の合唱です!!フレッシュな歌声と音楽を会場で体験しませんか?


1.第40回盛岡地区高校合同合唱祭
日時:2025(R7)年12月12日(金)17:30開演(17:00開場)
場所:盛岡市民文化ホール・小ホール
入場料:無料
プログラム:下の写真をご参照のこと
【推しポイント】
 主催は「岩手県高等学校文化連盟盛岡支部合唱専門部」というところです。毎年この時期この会場で行われています。出演するのは12の高校(盛岡第一,第二,第三,第四,北,市立,南昌みらい,紫波総合,盛岡スコーレ,盛岡白百合,盛岡誠桜,盛岡大学附属)で,合同合唱が2ステージ(3曲)あります。これだけの数の高校,生徒が集まって合唱で交流できるのは,残念ながら盛岡地区以外にはないのではないでしょうか。一関地区では高校合同コーラスコンサートというのが1月に予定されているようですが(くわしくはこちらをご覧ください)。日本語の歌,イタリア歌曲,ア・カペラ,ピアノ伴奏付き,ポップス,ミサ曲…などなど様々なタイプの楽曲が楽しめます。終演は19時すぎですから,列車でちょっと聴きにいらしてみてください。


2.岩手大学合唱団第71回定期演奏会
日時:2025年12月21日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:盛岡市渋民文化会館(姫神ホール)
入場料:300円
プログラム:
 第1部「信じる」〜谷川俊太郎の世界〜 《ふるさとの星》ほか
 第2部「幅広く愛される曲たち」 《アイノカタチ》ほか
 第3部「日本人になつかしいドイツの歌めぐり 〜名田綾子編をベースにして(佐々木正利編さん〜さて,何がでてくるかな? お楽しみに〜


【推しポイント】
 2年ぶりに開催される岩手大学合唱団の定期演奏会です。第1部,第2部は学生の指揮,第3部は常任指揮者の佐々木正利先生の指揮です。第3部には団友として出演しますが,聞き馴染んだ歌が日本語やドイツ語で次々と歌われる楽しいメドレーです。例年と会場が違って少々遠いので(旧玉山村の渋民地区),お時間に余裕を持ってご来場ください。(第70回記念定期演奏会の様子はこちら

※若者ではありませんが,第3部には私も含めOBOGが5名ほどお手伝いで出演します。
※高校・大学時代がコロナ禍により合唱活動以前にサークル活動ができなかった世代の若者たちが手探りで作り上げる演奏会です。ぜひ聴きにきて応援していただきたく思います!!

2025年12月7日日曜日

【合唱祭・終わりました】宮古で開催,初参加でした。


 12月7日(日),宮古市民文化会館・大ホールで「第78回岩手芸術祭 合唱祭」が行われ,初めて参加しました。

 12:30開演で16:20頃までの4時間近く,各団体による16のステージと出演者による合同合唱2ステージ,18の発表がありました。盛岡市7,矢巾町1,滝沢市1,一関市1,奥州市1,釜石市1,山田町1,そして宮古市は宮古高校音楽部,宮古木曜会合唱団,宮古地区合同合唱団の3つが出演しました。コンクール同様に盛岡地区が圧倒的に多いようです。

 私はまず宮古木曜会合唱団と《緑の森よ》と《上を向いて歩こう》を演奏しました。先週木曜日の練習が良くなく,もう一人の指揮者のSS君にお願いして今週木曜日の通常練習でもこのプログラムの練習を取り上げてもらい,さらに当日の朝9:00に磯鶏幼稚園に集まって1時間ほど追加練習をセットしてもらいました。そして危機感を共有できたためか,朝の練習の際にはある程度よくなっていたので少し安心しました(一喜一憂してはいけないのですが…人間ができていないもので)。本番も破綻なく無事に終えることができましたが,思ったほとどの表現にはなっていなかったようです。

 もう一つは宮古地区合同合唱団で《群青》を演奏しました。これは宮古第一,宮古河南,宮古西の各中学校特設合唱部,宮古高校音楽部,三陸混声合唱団うみねこ,混声合唱団イーハトーヴシンガーズ,コーラス泉の会,コーラスブリランテ,OYAJIコーラスと宮古木曜会合唱団の合わせて100名近い人数での合唱でした。皆そろっての練習会は1回しか設定できずとても不安でしたが,午前中の15分程度のリハーサルの際に「指揮を見てくれたらあとは責任を取ります」と宣言したせいか,よく指揮についてきてくれました。各団体での練習が行き届いていたからのことと思います。ご指導くださった先生方に大大大感謝です!丁寧に表現していたと思ったのですが,伝わり方はいまいちでした。ちょっぴり残念…。でも宮古地区の合唱人が集まって音楽するという得難い機会になったと思います。


 県内には様々な団体があって,それぞれの価値観で音楽してるんだなぁ,と思いました。来年は盛岡市で,その次の年は盛岡以外の町で,というように場所を変えて開催しているようです。そして宮古での開催は初めてだったとか。音楽が盛んな町なのに合唱祭の開催は初めてとのことで驚きました。また,懐かしいいろいろな方と会うことができました。皆さんそれぞれの地で音楽に取り組んでいるようで嬉しく思いました。(それにしても出演者全員による合同合唱の「応援歌練習」みたいな大声大会だけはなんとかならないものかと…聞かせる演奏じゃなくて,あれじゃ「自己満足のカラオケ」と同じと思うのですが。)

 3人の講師の先生(大先輩の赤沼利加先生,福島の菅野正美先生,合唱仲間の鈴木たたえ先生)の講評と録音が団のほうに渡されていることと思います。次の木曜日(12月11日)の通常練習時に借りて来たいと思っています。

 初めて参加しました。様々な演奏が聴けた良い機会になったと思いました。ご参加された皆さん,そして聴きに来られた皆さん,お疲れ様でした。感想などいただけると嬉しいです。

2025年12月6日土曜日

【合唱音楽研究会奥州60】新シーズン,スタート!!

 12月6日(土),午前中に盛岡第一高等学校で(先週の予定していたけれどインフルエンザ流行のため延びて)行われた高文連盛岡地区高校合同合唱祭の練習を途中で抜けて,奥州市に向かい,合唱音楽研究会奥州の60回目となる活動を行いました。

 前回の活動でおよそ1年半取り組んできた①パレストリーナ,②ラター,③《ぜんぶ》に「第2回研究発表会」で一区切りつけたので,今回から新しいシーズンのスタートとなります。しかも14:00から16:00といつもより1時間短い活動の予定(その後は忘年(?)茶話会)なのでどのように進めようかいろいろ考えながら車を運転して向かいました。

 約30名の方が集まってくださいました。始めに前回の発表会に参加されなかった方から自己紹介をしていただきました。発表会はたまたま他用で参加できなかった方,以前入っていたけれども途中で来られなくなり再び参加することにしたという方,新しく入会された方など8名ほどいらっしゃって,嬉しくなりました!

 今回は2つのテーマにチャレンジしていきます。(発声に続いて)始めに《ふるさとの四季》という唱歌のメドレーに取り組みました。唱歌の主旋律は皆さんが知っているので,①音取りに時間がかからない,②和声進行がわかりやすい,③言葉をいかに表現するか吟味できる,ということが選曲の主な理由です。この日は全ての唱歌の主旋律を歌ってみて終わりました。次回からは副旋律を「移動ド唱法」でさらっていくことをお伝えしました。

 もう一つのテーマはモーツァルトのミサ曲K259です。楽譜は前回配られていたのですが,「音源をお聴きになった方は?」と尋ねると半数くらいいらっしゃいました!これは素晴らしいことです。この曲への興味をもって少しでも理解しようという意欲の表れです!これから先が楽しみでもあるし,ご期待に応えるように頑張らなければというプレッシャーでもあります。
 はじめに,モーツァルトのミサ曲全般について(たくさん作られていること,演奏時間の制約の中で作ったこと,実用音楽だったこと,ビオラ無しの編成だったこと…)お話ししました。そして,①ハ長調で音とりがしやすいこと,②ホモフォニックで音楽がわかりやすいこと,③テキストには慣れていること,④ソロにもチャレンジできること,⑤音楽が楽しいこと…などこの曲を選んだ理由もお伝えしました。
 最初なので1曲ずつ楽譜を見ながら音源を聴きました。途中で演奏史についてもお話しました。というのはアーノンクール指揮の演奏が持参した音源だったので,半音程度低いのは当時のザルツブルクの基準音を使っていること,当時の楽器を再現して使っていること,歌詞はドイツ式の発音にしていること…など,「古楽」の演奏スタイルや考え方などもご理解いただきたかったからです。全体で20分くらいと短いミサ曲ですので,時間内に一通り聴くことができました。

 その後,忘年会を兼て茶話会を行いました。会員の方々が食べ物や飲み物を準備してくださって,いろいろな方とお話することができました。こういう時間も大切なんですよね!

 今後は1月11日(日),2月1日(日),2月14日(土),3月 8日(日),3月22日(日)と日にちは決まっていますが場所は未定です。参加ご希望の方は場所をご案内いたしますのでご連絡ください( m3_yj@yahoo.co.jp )。

 新しいメンバーを加えて新シーズンがスタートしました。楽しく学び経験でいけるように頑張っていきます!

2025年12月1日月曜日

【演奏会・聴いてきました】コール・ネネム演奏会:響き合うポリフォニー


 11月29日(土)の夜,日本声楽発声学会の例会から新幹線で盛岡駅に帰りつき,そのまま盛岡市民文化ホール・小ホールに行き,コール・ネネム演奏会を聴いてきました(チケットをくださった団員のNさん,ありがとうございました)。11月26日におすすめした「【演奏会のお知らせ】出演&おすすめ8つ!」の中の1番目のコンサートです。ちなみに昨年の様子はこちらから。

 列車の関係で第3部からしか聴かなかったのですが,プログラムは以下でした。
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第1部 フランス・ルネサンスの響き
《Ave maris stella》G. Dufay
《Allon, gay, gay》G. Coseley
《Bon Jour mon coeur》O. Lassus
《Ae Maria》J. des Prez
第2部 クリスマス・キャロルを集めて
《Ding! Dong! Merrily on High》C. Wood編曲
《Lully, Lulla, Lullay》P. Stopford
《Gaudete》B. Kay編曲
《Balulalow》J. Burton
《Merry Christmas》A. Warrell編曲
第3部 〜生誕500年を祝って〜 パレストリーナの2つのミサより
《Dies sanctificatus》, Missa "Dies sanctificatus"より《Kyrie》
《Gia fu chi m'ebbe cara》, Missa "Gia fu chi m'ebbe cara"より《Kyrie》
Plainchant:Hymnus《Aeterna Christi Munera》, Missa "Aeterna Christi Munera"より《Kyrie》《Gloria》《Agnus Dei》
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 第3部は各曲ごとに解説があり,元になった楽曲とそれを活かして作られたミサ曲が合わせて演奏されたので,とてもわかりやすく聴くことができました。発声の難しさはあるものの,さすが老舗のネネムの皆さんはポリフォニーの線の生かし方がわかっており,ホモフォニックな部分のハーモニーもとてもきれいで,ホールの響きをよく聴いて音楽していることがわかりました。少人数で昔から真摯に音楽に取り組んでいるコール・ネネムさん。音楽を楽しめましたし,刺激にもなりました。合唱音楽研究会奥州の方々や盛岡某校音楽部の部員も聴きにきてくれたかなぁ?

【日本声楽発声学会】第118回例会:最先端はものすごい!

 11月29日(土),東京の上野にある東京藝術大学音楽学部にて,日本発声声楽学会第117回例会に参加してきました。前回の第116回例会には参加したのですが,夏期研修会には残念ながら参加できませんでしたので半年振りの学びの機会となりました。

 今回の内容は次のようでした。
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A. 研究発表
1) 「日本近代音楽黎明期の日本歌曲研究 山田耕作の肉声の音響分析から声楽発声指導を検討する”からたちの花”」斉田晴仁・斉田正子
2) 「「頭の後を意識して声を出す」発声指導の効果について」森幹男・梅村憲子
B. 学会サロン
C. 特別講演(120分)
・講師:中橋健太郎左衛門
・演題:「日本オペラ界の未来について〜裾野を広げる為に〜」
D. 現役声楽家の演奏とお話(70分)
・講師:高橋薫子(ピアノ:服部容子)
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 研究発表では,いずれの発表でも機械を使って声を分析し,考察していました。斉田さんは残されていた山田耕作のレコードの歌声を分析したり山田耕作の解剖学的知識を前提にしながら,山田耕作がどのように身体を使っていたのかを考察し示していました。森さんは学生をモデルにして「頭の後へ息を回す」などの指導言の効果を音圧比から評価していました。ちなみに「シンガーズ・フォルマントが高まれば音が大きく聞こえるから音圧が上がる,つまり周波数特性が変わることで音圧が上がるのでは?」と初歩的な質問をしたところ,音については「物理量」と「心理量」とは別ものとして扱うので音圧が上がらなくても大きく聞こえることはある,ということを森先生に教えていただきました。

 特別講演では日本のオペラ界の現状をどのようにして改善していったらいいかについて,方向性をスポーツ界から学び,具体的な対策をご自身の実践から示してくださいました。「税金を払う側と税金をもらう側」などお金についても視野に入れていることや,稀少楽器は電子楽器でおき変えてもなんとかなること,歌手にとってオペラを上演することで役柄も含めて暗譜して演じることが重要であることなど,オペラを上演することの価値を再確認することができました。

 最後のソプラノ歌手高橋薫子(たかはしのぶこ)さんの歌は,日本語による歌曲もイタリア語もフランス語も,歌を聴いていて気持ちよくなる感じがしました。低音域と高音域では喉の使い方が変わっているようなのだけれど統一感のある輝かしい響き,そして自由に音と言葉を操る歌!とても刺激になりました。またピアノ伴奏をした服部容子さんも歌と一体となった音楽を表現していました。


 久しぶりに最先端の研究・演奏に触れてたくさん学ぶことができ,刺激されました。今後の活動に活かしていきたいと思っています。

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