12月14日(土)の午後,(前日に10時間近くカンヅメになった)盛岡市民文化ホール小ホールで盛岡市民クリスマスコンサートを聴きました。サブタイトルは「14年目の冬を迎えた被災地の方々を覚えて…」とあります。これまで何度か聴きにいっているコンサートです。合唱は月ヶ丘キリスト教会を拠点として活動する「月ヶ丘クワイヤ」と「月ヶ丘クワイヤジュニア」,ピアノは千葉浩子さん,オルガンは芳賀あきさん,指揮は佐々木まり子先生です。 コンサートとはいってもクリスマスの本来の趣旨を大切にしたキリスト教的な会で,前半はポジティフ・オルガンの独奏の後,クリスマス・キャロル集として6曲,鈴木輝昭編曲の「うれしいなクリスマス」から5曲,そして近藤愛哉さんによる「クリスマスのおはなし」でした。後半は「14年目の冬を迎える被災地の方々,世界の戦争や紛争で苦しんでいる方々を覚えて」と題して6曲,最後にJ. S. Bach作曲のカンタータ39番「Brich den Hungrigen dein Brot」全7曲を日本語で演奏しました。カンタータの後には,終曲の四声体のコラールの主旋律を会場の皆で唱和する企画もあり,ドイツのライプツィヒ市で行われたバッハ・フェストでのカンタータ演奏会を思い出しました。
「月ヶ丘クワイヤジュニア」として子どもたちが参加しているもいいなと思いました。本来ヨーロッパの人たちの多くは,毎週末教会に通い,讃美歌を歌うことを通して(神様を賛美することはもちろんですが),歌や和声など音楽的な様々なことを感じ自然に学んでいくのでしょうから,その原点を見たように思いました。
選曲がクリスマスにぴったりでした。宗教曲は本来こういうものなのですね。また演奏も一つひとつがとても丁寧で,演奏者の方々の想いが伝わってくるようでした。「今日,ここに来てよかったなぁ」と思える時間でした。12/24(火)は日本キリスト教団宮古教会でのクリスマス・イヴ礼拝に宮古木曜会合唱団として参加します。イヴの夜の礼拝にふさわしい丁寧な音楽を提供できるようにしようと思いました。
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